男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

5・19 東京女子プロレス北沢大会観戦記。マッスルJKタッグ王座防衛!伊藤麻希号泣!

5・19東京女子プロレス北沢大会を観戦してきました。しばらく改修工事をしていた北沢タウンホール。というわけで久々の大会開催となりました。

私が北沢タウンホールで東京女子見たときはまだ清水愛がいたと思うんでそう考えると隔世の感。とりあえず改修中の下北沢駅に降り立ち、納豆工房せんだい屋で腹ごしらえ。納豆食べ放題定食!

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そしていざ北沢タウンホールへ。会場に入るとかなりの熱気。前売り売り切れになっているだけあって満員の観客。物販も盛り上がっており、自分も思わずいくつか買ってしまいました。

というわけで興行開始。簡単に振り返っていきます。今回はいつもと構成が違い、アップアップガールズのライブ→伊藤リスペクト軍のライブと続けてから試合開始。多分ラクの山下戦があるから前に持ってきたんでしょうが、並ぶと観客への対応力の差が歴然。伊藤が入場時に「間を埋めるトークが出来なきゃアイドルとして売れないよ!」とアップアップガールズに上から指摘してたのが印象的でした。

 

オープニングマッチ

◯辰巳リカ
(8分12秒 ドラゴン式ツイスト・オブ・フェイト)
✕愛野ユキ

デビュー3戦目の愛野ユキ。まだ彼女がどんなことをしたいか、どんなファイターになりたいかが見えない状況。どちらかというと、相手に一生懸命お膳立てしてもらってなんとかやっている、みたいに見えるので、もっと自分から発信してほしいし、気持ちを見せて欲しい。そんなことを思わせる試合でした。なんかこう、ふんわりリングに上がってるように見えるんですよね・・・。

第二試合 20分一本勝負

◯中島翔子&ミウ
(9分31秒 無人在来線固め )
ハイパーミサヲ&✕ヒナノ

アップアップガールズに中島、ミサヲが混ざったタッグマッチ。いきなりミサヲがマイクを持ち「実は私はアイドルになりたかった、なので、4人でアッパーキックを踊りたい」と、しれっと中島を巻き添えにした提案。すると曲が流れて踊り始める3人。しかし中島が中々乗っていけない。乗っていけない中島をミサヲが蹴っ飛ばして試合スタート!

試合中、ミウもヒナノも中島、ミサヲに引っ張られ、今までで一番良かったんじゃないかという試合内容。最後は中島がヒナノをゆりかもめで仕留めましたが、あまりアラも見えず、試合に溶け込んでいたように見えました。フィニッシュシーンでも、ミウもしっかりミサヲをアルゼンチンに捉えてましたし。少しづつですが、アップアップガールズ(プロレス)勢も進化しているのが分かるタッグマッチでした。

第三試合 15分一本勝負

◯山下実優
(6分46秒 変形コブラクラッチ)
✕ラク

そして山下VSラクのシングルマッチ。ラクにとってはかなりのチャレンジマッチ、そして山下にとっても試される試合。試合前からかなり切羽詰った表情のラク。試合開始後こそ腕の取り合いに応じていた山下ですが、ヘッドロックで締め上げ、ショルダータックルで倒し、あとはひたすら蹴る。ラクも単発で反撃するも弱々しく、山下もラクに合わせて当たりが弱めになってしまったきらいはあるにせよ、何とか食らいついて気持ちは見せたラク。エルボー連打するも山下は倒れず、最後はコブラクラッチでギブアップ。正直まだまだ感はありますが、アプガ史上最も緊張感のある試合でした。ただちょっと山下の優しさが出てしまったところもあるような・・・。難しいところです。

第四試合 20分一本勝負

◯坂崎ユカ
(9分0秒 マジカル魔法少女スプラッシュ→片エビ固め)
✕のどかおねえさん

当初は黒音まほも入れた3WAYの予定でしたが高熱で休場。というわけでシンプルに先輩が後輩を迎え撃つシングルマッチになりました。逆にこっちのほうがテーマがはっきりして見やすいような気も。おねえさんがどこまで坂崎ユカに成長を見せるか。というわけで試合開始。

ストレッチ系の技と飛び技でペースを握る坂崎、ボディアタック、ショルダータックルなどの肉弾系の技やバックフリップ等の投げで対抗するおねえさん。格下ではありますが、きっちりと自分を出していくおねえさん。首四の字からWARスペシャル、という連携も見せて坂崎を追い込んでいく場面も作ります。バックフリップを回転技で返されてもすかさずボディアタックを叩き込んでいくあたり成長を見せていきます。しかしフライングボディプレスをかわされると雪崩式ヒップドロップからの旋回式魔法少女スプラッシュで3カウント。坂崎が勝利しましたが、おねえさんも見せ場を作り、成長を見せた一戦でした。

   

セミファイナル 20分一本勝負

沙希様&アズサ・クリスティ&✕上福ゆき
(11分35秒 片羽絞め)
◯優宇&まなせゆうな&ヒカリ

 上福ゆきが見習いとしてNEO美威獅鬼軍に加入してから最初の試合。しかしまさか、これほどハマるとは。NEO美威獅鬼軍史上一番おもしろい試合になりました。

登場時からいきなり2人より先に飛び出してアズサに怒られ、試合が始まっても沙希様のパラダイスロックを真似しようとして失敗、教わろうとしますがカットにあう。しまいにはアズサの持つ聖書を勝手に持ち出してアズサと取り合いになりまなせに蹴散らされる。果てしないドタバタ劇が繰り広げられ、会場は爆笑の嵐。意外にも保護者ポジションがしっくりとくるアズサ、ふんわりと見守る沙希様にもどことなく可愛げが感じられ、今までのNEO美威獅鬼軍の二人に新しい魅力が生まれたように見えました。

試合終盤には沙希様と上福のツインでのビックブーツ、そして上福が優宇に放ったドロップキックはその高さとスピードに軽いどよめきが起きるほどでした。

最後は優宇にカウンターの払い腰を食らって片羽締めで高速タップした上福ですが、

「ゆきのせいで~、2人も負けになっちゃって・・・。ごめんなさ~い。・・・ねえ、今どんな気持ち?」といきなり会場爆笑。そして、見習いになって嬉しかったけど一旦美威獅鬼軍入はキャンセル、と通達。そして

「ゆきはゆきで練習頑張るから。とりあえず。みんな思っているよ練習したほうがいいって。」そして、「これだけはやりたい」と、「皆様今日はここまで来てくれてありがとう。それでは皆様、ごめんそ~れ」で締め。なんというか、最後まで自分を貫いて去っていきました。

しかし、個人的にはもっと上福がNEO美威獅鬼軍で闘うのが見たい!妹というか、弟子的存在を教育していくこの日のスタンスのほうが、沙希様、アズサの可愛げが見えてくるし、キャラクターとして愛せる様になるんじゃないかと思います。

否定する人もいますが、自分はこの日の美威獅鬼軍に「パズルのピースがバッチリはまった」感を覚えてしまったのでまた見たい。復活期待してます!

メインイベント TOKYOプリンセスタッグ選手権試合

◯才木玲佳&小橋マリカ<王者組>
(19分34秒 ジャックハマー→片エビ固め)
✕伊藤麻希&瑞希<挑戦者組>
※第3代王者組が初防衛に成功。

 そしてメインは伊藤リスペクト軍とマッスルJKのタイトルマッチ。まあ、小橋マリカがJK(17歳)なだけで、才木玲佳は26歳(この日誕生日!)ですが・・・。9歳差タッグ!

入場時から気合い入りまくりの伊藤リスペクト軍、握手では伊藤が小橋の手を離さず、いきなり才木を奇襲する瑞希。伊藤軍の奇襲でなしくずしに試合開始。

そして試合は伊藤がローンバトルを強いられる展開に。才木に蹴られ、絞り上げられ、小橋にはチョップ連打を喰らい顔を歪める伊藤。しかしやられる姿が似合うのが伊藤麻希の不思議なところ。なんとか瑞希にタッチすると形勢は一転、伊藤とのコンビネーションで小橋を攻め込んでいきます。「世界一可愛いのは~?」「伊藤ちゃーん!」パンチも飛び出して伊藤リスペクト軍ペースに。今度は小橋がローンバトルで攻め込まれます。両チームとも、パートナー間の力関係がはっきりしているので、どうしても伊藤、小橋が狙われる展開に。逆にこの二人の頑張りが試合の展開を左右する状況になってきます。

小橋がようやく才木にタッチすると、瑞希と才木のマッチアップに。個人的に楽しみにしていたこの二人の絡み。才木がパワーで瑞希を投げ捨てると瑞希もクロスフェースで締め上げて対抗。互いのテクニックによるイニチアシブの取り合い、見ごたえのあるプロレスが展開されます。いや、シングルも見たいこの二人。

アルゼンチンバックブリーカー、キューティースペシャルと違いの技を交換した後でそれぞれ伊藤、小橋にタッチ。技量ではどうしても才木、瑞希に劣るこの二人ですが、互いの気持ちのぶつけ合いで不器用ながらも闘っていきます。伊藤が頭突きの連打、小橋がフロント・ネックロックで締め上げる。しかし伊藤がそれを持ち上げて脱出して頭突きからのDDT。ここから伊藤リスペクト軍が一気に畳み掛けていきます。

カットに入った才木もろとも伊藤が二人まとめて逆エビ固め、瑞希のフェイスバスター、伊藤のこけしの連携も決まる。しかしここで小橋が頭突きから才木にタッチ。伊東麻希と才木玲佳のアイドル対決!

しかしながらさすがにプロレスの技量、パワーでは上回る才木。蹴りの連打、ミサイルキックとたたみかけ、ジャックハマーを一度は返され、瑞希と伊藤のダブルDDTを食らうもダイビングこけしをかわして瑞希と伊藤の誤爆を誘い、シャイニングウィザード、ジャック・ハマーとつなぎ3カウント。マッスルJKが初防衛を果たしました。

19分超えという熱戦。いや、2チームともよくやりました。小橋も伊藤も、今できる範囲の技を使ってしっかりと気持ちを伝えてくれた。そして才木も瑞希もパートナーをサポートしつつ熱い戦いを見せてくれました。マッスルJK、チームっぽくなってきたので長期政権もあるかも。これからが注目のチームになりそうです。

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そして負けたとはいえ伊藤リスペクト軍も良かった。今までで一番タッグとして良かったんじゃないでしょうか。伊藤の成長、そしてしっかりと試合の手綱を握る瑞希。まだまだ伸びしろありそうだし、しばらく楽しませてくれそうです。そして、伊藤麻希の試合後コメント!

バックステージコメント全文はこちら。DDT公式サイト参照。 

伊藤 なんか・・・でも・・・うん・・・。それでも・・・。

伊藤はプロレスが凄く好きだから!伊藤はあきらめないから!絶対あきらめないから!チャンピオンになるまで絶対あきらめないから!いくらプロレスが伊藤のこと振り向かなくても、伊藤は絶対に振り向かせてみせるから!伊藤が一番のプロレスの女になるから!今は!2番目で!愛人のような関係でも!伊藤が必ず!夫婦のような関係になるから!
・・・それぐらいだよぉ。

瑞希 負けてしまって悔しいところを言えばいっぱい出てくるけど、そういう時こそ、一番リングの上で可愛かったのは伊藤さんだから。そこは勝ってるから。悔しいけど、勝ちを見つけていこうと思いました。

伊藤 これは絶対、伊藤がチャンピオンになるまでの伏線だから。必ずこの伏線は回収して、いいチャンピオンになるから。まだ第一話だから! 何十年かかろうが、この物語は伊藤が有終の美で終わらせるから、これからもみなさん、応援よろしくお願いします。

なんというか言葉のチョイスも力もしっかりと人の心を掴んでやまない伊藤麻希。DDTマジ卍では一瞬アイアンマンのベルトを獲る(一瞬で取り返される)など徐々に売れてきている気配もありますし、ぜひこのまま突き進んで、そしていつか瑞希と2人でタッグベルトを取って頂きたい。なんだかんだで伊藤麻希に心掴まれた、そんな北沢大会でした。いや、充実! 

週刊プロレス 2018年 6/6 号 [雑誌]

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