男マンの日記

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9・22 東京女子プロレス新木場大会。伊藤リスペクト軍一騎打ち!戦いの末に得たものとは。

9月22日に行われた東京女子プロレス新木場大会。ここでついに!伊藤リスペクト軍同士の一騎打ち、伊藤麻希VS瑞希が行われました。というわけで私はこの試合一択で新木場に。そもそもなぜこの二人が闘わなければいけないのか、というと、話は瑞希の東京女子プロレス参戦に遡ります。というわけで今回は伊藤リスペクト軍の歴史を振り返りつつ、この一騎打ちについて書いていこうと思います。しばしお付き合いお願いします。知ってる人は目次からいきなり試合に飛んでもらって大丈夫です。

 

 

伊藤リスペクト軍誕生前夜~二人の軌跡。

もともと博多発アイドルユニット「LinQ」のメンバーだった伊藤麻希は、2013年DDT両国大会で行われた「アイドル・ランバージャックデスマッチ」にLinQの一員として参加。その三年後の2016年7月、DDTの博多大会で本格プロレスデビューを発表します。

 

その後練習生として訓練を積み、その年の12月、DDT博多大会での山下実優戦でデビュー。文字通りボコボコにされます。

 

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ほろ苦いデビュー戦でしたがその後、1・4東京女子プロレスの後楽園大会で才木玲佳と一騎打ち。ここでも健闘しますがボコボコに。

その後も連敗続きではありましたが、後楽園大会の宣伝部長に就任、伊藤麻希応援シートを作ってチケットを売りまくるなどして存在感を発揮。一部をざわつかせる存在として少しづつ人気を高めていきました。

 

一方瑞希は2012年、リングネーム「MIZUKI」としてLLPW-Xでデビュー。SAKI(現・沙紀)とアイドルユニット「ブリバト♡」として活動していきます。

 

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LLPW-Xの他に我闘雲舞、アイスリボンなどに参戦。インターナショナルリボンタッグ、アジアドリームタッグなどのベルトを奪取していきますが、2016年11月にLLPW-Xを脱退。ブリバト♡の活動も封印、リングネームも瑞希と変更し、2017年3月25日、横浜ラジアントホール大会で東京女子プロレス参戦を表明します。

 

そして、その挨拶のときに立ちはだかったのが伊藤麻希。リングに上って参戦の挨拶を行った瑞希の前に立ちはだかり、「アイドルの大先輩伊藤麻希に挨拶がない」と因縁をつけ、「チケットどれだけ売ったか?」、「自撮りはどれだけ盛れるのか?」と問い詰め、「そんな半端な覚悟でアイドルとプロレス両立出来るのか?伊藤は出来ている!」とその当時まだ未勝利ながらも上から目線で発言。瑞希の東京女子プロレスデビュー戦の相手を務めると言い放って去っていきました。

 

ちなみにDDT UNIVERSEでこの様子は見れます。URLはこちらから。

https://www.ddtpro.com/universe/videos/1943

 

   

 

初対決~伊藤リスペクト軍結成

 2017年4月8日、東京女子プロレス成増大会のオープニングマッチで二人は対戦します。二人の初のシングルマッチ、瑞希の東京女子プロレス初戦となった試合はこのように始まっていきました。

両者向かい合い、手四つでロープに押し込んだ伊藤がブレイク。ふたたび手四つになり、腕をとった伊藤が「降参しろ!」と叫ぶも腕を取り返され、「痛くない、もっと絞れ」と強がるも三回転ほど絞られて「痛い痛い、離せ!」と絶叫。ここは素直に離す瑞希ですが、寝技では主導権を握り、STF風に締め上げ、フロントネックロックから再び腕を捻りあげて力の差を見せつけます。

しかし伊藤も瑞希をコーナーに詰め、「伊藤のほうがかわいいよね~」と、今の原型となる客への問いかけからパンチ。コーナーにたたきつけてのショルダータックル連打、ボディスラムと攻め込んでから逆エビを狙うも丸め込みで返されるとここから瑞希ペースに。

 エルボーからロープに飛んでのクロスボディ、コーナーに振ってのドロップキックからフォールもカウント2、エルボー合戦から頭突き、逆エビと伊藤の反撃を食らうもエスケープ。ロープに飛んだ伊藤を丸め込んで再びドロップキック、そして伊藤をロープに振ってのキューティースペシャルで3カウント。まだまだ引き出しの少ない伊藤を瑞希がしっかり仕留めた、という試合でした。

 

しかし、ここからが伊藤麻希の真骨頂。マイクを持って

伊藤「お前、、勝ったつもりでいるのか?伊藤はマットに肩が3秒ついただけで負けてない!」

と斬新な名言を吐き、さらに上から

「お前はプロレスとアイドルのイロハ、全然わかってないみたいだから、伊藤がイチから教えてやろう、伊藤について来い!」と斜め上発言。しかし瑞希もあっさり

「ハイ」

と返事したことから事態は急展開。

「よし、お前はこれから伊藤・・をリスペクト・・する軍団ナンバー001だ!」と、ここから伊藤リスペクト軍結成、瑞希加入、という流れが出来上がるわけです。

「伊藤リスペクト軍とは、伊藤と喜びを分かち合い、悲しみを共有し、伊藤が経済的に困窮したら焼き肉をおごり、伊藤のマイクアピールのネタが付きたら一緒に考える!」

 

そして、ちょうど「豆腐プロレス」放送中で、松井珠理奈がプロレスにハマっていたことから、伊藤が瑞希に強制的に復唱させつつマイクアピール

 

「おい!松井珠理奈!DDTだけ見に来て東京女子プロレスを見に来ないとはどういうことだ!伊藤は松井珠理奈からの挑戦、いつでも受け付ける!よし、みんな、ありがとうございました~!!」

 

こうして伊藤リスペクト軍無事結成。ちなみにDDT UNIVERSEでの映像はこちらから。凄い面白いです。試合後が。

https://www.ddtpro.com/universe/videos/1956

 

   

 

伊藤リスペクト軍飛躍~初対決へ

 その後は伊藤リスペクト軍として活躍。伊藤麻希自身も8・26後楽園ホール大会で滝川あずさからシングル初勝利をあげ、同年9月から始まった東京プリンセスタッグ王座初代王者決定トーナメントには伊藤麻希&瑞希組で挑み、一回戦では山下実優&才木玲佳組から瑞希のアクアマリンで才木から金星と言っていい勝利。伊藤も才木の足を一生懸命押さえたりして貢献。当時プリプリ王者だった才木からフォールを奪ったことから瑞希が才木に挑戦表明する流れになりました。

結果、挑戦は失敗し、タッグトーナメントもみらクリあんずに敗北して優勝はなりませんでしたが、2017年、東京女子プロレス内でしっかりと存在感を示した伊藤リスペクト軍でした。

 

そして年明けて2018年。1・4後楽園ホール大会でついに「セツナイロ」で初CDをリリース。この日から大会開始前の伊藤リスペクト軍ミニライブが東京女子プロレスの恒例となります。

 

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ちなみにこの日の伊藤は男色ディーノと対戦して大いに話題になりました。

 

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 アイドルとしても5月、AbemaTVの「矢口真里の火曜THE NIGHT」に出演して独特な関係性を発揮。タッグチームとしてもTOKYOプリンセスタッグ王座の才木玲佳&小橋マリカ組に挑戦(結果は敗北)するなど順風満帆に見えた伊藤リスペクト軍。

 

 

ですが、思わぬ対立が生まれることになります。それが8月に行われた新宿FACEでのビアガーデンプロレス。一夜限りのタッグで闘うワンナイトタッグトーナメントで坂崎ユカ&瑞希組が優勝したことから始まります。

試合後に副賞の軽井沢旅行がいろいろあっておじゃんになった瑞希&坂崎のマジカルシュガーラビッツは小橋マリカの欠場により空位になっているTOKYOプリンセスタッグのベルトを要求。しかし甲田代表は「ベルトを獲るなら決定戦をやってくれ」と逆要求。そこにリングに上がってきたのは伊藤麻希。そして才木玲佳に声をかけ、8・26後楽園ホールでのタッグ王座決定戦が決定。伊藤リスペクト軍が二手に分かれてのタッグタイトルマッチとなりました。そして結果は坂崎ユカ&瑞希が勝利。しかも瑞希が伊藤をキューティースペシャルで抑え込んでの3カウント。瑞希が伊藤を倒し、ベルトを巻いたのです。

  

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そして試合後のコメントで二人の対立が表面化。特にリング上で握手を求めて断られた瑞希は、バトル・ニュースの記事によると

「伊藤さんの下にいたつもりは元々無いですけど、もう伊藤さんじゃなくても一人で戦えるなって思いました。伊藤さんパートナーじゃなくてもこうやってベルトも獲れるし。こうやって2人別々に動いたほうがお互いのためになるんじゃないかって思いました。でも全然伊藤さんキライじゃないし、最終的に握手してもらえなかったのは悲しかったし、でもそれが伊藤さんのやることなら私はそれでいいです」と、伊藤との決別を宣言した

と、はっきり宣言。伊藤リスペクト軍は終わってしまうのか?とファンがやきもきしている中、9・8成増大会のメイン後に伊藤が瑞希との一騎打ちを甲田代表に要求。9・22新木場での一騎打ちが決定。いよいよ伊藤リスペクト軍対決が決定したわけです。

 

   

 

9・22 東京女子プロレス新木場大会 伊藤麻希VS瑞希

 新木場大会の休憩前、第四試合として組まれたこのシングルマッチ。最初に入場してきたのは瑞希。獲ったばかりのタッグベルトを持参した瑞希ですが、リングに上がると驚きが。なんと後楽園ホールで披露した新しいコスチュームではなく、旧コスチュームでの入場。まるで伊藤との日々を懐かしむような・・・というのは見る側の考え過ぎか。そしてその後に入場した伊藤麻希は新コスチュームのままでしたが、今までにないほど一直線にリングへ。コールと同時にコーナーに登り不敵な笑み。この試合への意気込みと自信を感じさせます。

 そしてゴング。しかし両コーナーで立ち止まったままにらみ合う二人。10秒、20秒、30秒・・・・。微動だにしない二人。会場も静まり返る中一分経過したくらいからようやく両者動き出してロックアップから腕の取り合いに。初対決では早々に喋りで相手を威嚇しにかかった伊藤ですが、今回はしっかりと瑞希に対応。切り返しあい、瑞希を寝かせての股裂きからのレッグロックで攻め込んでいきます。しかし瑞希もすかさずひっくりかえしてガブリから首を取りに行き、ネックロックでしっかりと伊藤を捉えていきます。伊藤が前転して返そうとしても首を取り返し、寝技でのイニチアシブを渡さない瑞希。伊藤も進化していますが、瑞希の意地も感じます。

 

その後はしばし互角の攻防。ロープワークではアームホイップで伊藤が投げるも瑞希も立ち上がってドロップキック。伊藤がコーナーエルボーを連打してから「世界一かわいいのは~?」と観客に問いかけるも付き合わない瑞希。コーナーエルボーから瑞希をコーナーに叩きつけまくりようやく「世界一かわいいのは~?」「伊藤ちゃ~ん」を成功させた伊藤。最初にペースを握ったのは伊藤でした。

倒れた瑞希をガンガン踏みつけまくり、ボディスラムで叩きつけ、余裕の態度を見せながら見下ろし、「立てねえのか」と挑発。向かってくる瑞希をボディスラムからフォールするもカウント2。しかし追い打ちのこけしをかわされてから瑞希の逆襲が始まります。

伊藤をロープによりかからせてのドロップキック、足をしっかりロックしてからの弓矢固め。ドロップキック連打、フォールがカウント2に終わるもすかさずクリップラー・フェースロック。さすがの多彩な技で攻め込んでいきます。

しかし伊藤も丸め込み連発で反撃。瑞希の丸め込みを返したところで「残り時間三分」のアナウンス。そう、この試合は15分一本勝負!見てた私も忘れてましたが(だって最初に一分くらい睨み合ってたし・・・。)ここから伊藤の怒涛の攻めが始まります。

ロープに振られた瑞希にカウンターの頭突きからのDDT、逆エビ固め、そしてそこからのしゃちほこ固めでギブアップを迫るも返す瑞希。ここでなんと残り時間一分!コーナーに登る伊藤!セカンドロープからのヘッドバットは自爆!すかさず瑞希が丸め込みからのフットスタンプ!返した伊藤が飛びつき式のDDT!2で返した瑞希が先に立ち上がり、伊藤を蹴ってコーナーに登ろうとしたところでゴング。伊藤麻希、瑞希の一騎打ちは時間切れ引き分けで終了しました。いや、熱戦でした。

 

両者ダウンしてなかなか起き上がれませんでしたが、起き上がった伊藤がマイクを持ちます。

伊藤「今回は、ドローだったけど・・・。伊藤の中では・・・。3カウント聞こえてたから・・・。」

ここで、「だから伊藤の勝ちだ!」という流れを想像したであろう客から笑い声が。しかし帰ってきたのは真逆の言葉。

伊藤「今回は、伊藤の負けだよ」

ざわっ・・・とする観客。

瑞希「そんなことないですよ・・・。ドローだったじゃないですか!時間が足りなかったです」

伊藤「負けてたんだよ伊藤が!負けてたよ!心の中ではタップしてたよ!」

瑞希「ドローだった!!」

両者リング中央に詰め寄り一触即発に!

 

瑞希「もっともっと、組んだり、闘ったり、しないと・・時間が足りない、と・・・思いました」と泣き出し、同じく泣き出した伊藤

伊藤「でも伊藤わかんないんだよ!だってお前!どんどんどんどん先に行くじゃんかよ!ベルトも取って、新しい相方と・・・・楽しそうにやって・・・。」

と弱気な吐露。

瑞希「確かに、ユカさんは大切なパートナーだし、でも、組んでて楽しいとかやるとか、やりたいから、やるとか、そんなんじゃいけないんですかね・・・。」

伊藤「綺麗事ばっかり言ってんじゃねえ!」

とここでなんと!瑞希が伊藤をビンタ!倒れ込む伊藤に向かって一喝!

 

瑞希「何グダグダ言ってんですか!伊藤さんは(私の)横に立ってないで、前に立ってればいいじゃないですか!」

リングをバン!と叩いた伊藤、吹っ切れたように

伊藤「あああ!立ってやるよ!」

瑞希「やりたいならやりたいでいいじゃないですか!」

伊藤「お前の横じゃなくて!前にずっと立ってやるよ!あああああ!」

 

となんとなく伊藤リスペクト軍復活っぽい感じになってきたところで今度は伊藤が瑞希に問いかけを始め

伊藤「伊藤も一つ聞かせてくれよ!お前はさあ!お前はさあ!メディアに出す言葉全部、今後の伊藤リスペクト軍はどうしますかっていう問いかけに対して、伊藤さんに任せます、ばっかりじゃねえかよ!」

伊藤「お前の本心を聞かせてくれよ!じゃねえと伊藤、お前と組めねえよ!」

 

瑞希「確かに、色々ありますよ・・・・」

と、泣きながら話し始めた瑞希。しかし顔を覆いながら、泣きながら話す言葉は言葉にならず(というか客席には聞こえなかった)しばし見つめ合った二人。

 

伊藤「いらねえよ!」

と瑞希をエルボーでぶっ飛ばし、倒れた瑞希の手を取って優しく立ち上がらせた後にしっかりと手を握り

伊藤「これからも・・・よろしくおねがいします」

と互いに頭を下げて互いの手を挙げる。晴れやかな、何かスッキリした感じの二人。そして優しくマイクを差し出す瑞希。応える伊藤

伊藤「そういうことだ!!いいか~~?そういうことだよぉおおおお!!」

そして持ちネタのウルトラソウルに!伊藤と瑞希、手を繋いだまま花道を歩きはじめます。

 伊藤「ゆっめっじゃ~ない~あれもこれもぉ~その手~で~ドアを~あけまっしょ~お~!しゅ~く~ふくが~ほし~いのなら~かなし~みをしり~ひと~り~で~泣きましょっお~

 そして~かが~や~くウルトラソウッ!」

観客「ヘイ!!」 

 

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こうして一年半越しの二度目の一騎打ち、伊藤麻希と瑞希のシングル対決はドローに終わり、伊藤リスペクト軍は互いを試合でぶつけ合い、試合後のマイクでぶつけ合い、しっかりと握手して再び二人で進んでいくという結論を出しました。 

 

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試合では伊藤麻希の成長。序盤の技のボキャブラリーも増え、言葉に頼らずに気の強さを表せるようになっていること、大技はまだ少ないけれどその少ない中でバリエーションをつけて試合を展開できていることは一年半前から見ると雲泥の差。レスラーとしての技術がタレントとしての伊藤にどんどん追いついてきて、プロレスで自分を表現出来る幅が広がっているのが見て取れました。

そしてその成長を感じ、試合でしっかりイニチアシブを取りにかかる瑞希。伊藤も認めている通り、やはり瑞希のほうが試合をコントロールしているように感じます。しかしその瑞希も一年半前には見せなかった技の連携やバリエーションを増やして進化している。見比べてみると改めて二人の進化を感じるし、試合後のマイクにしても、一年前はふわふわしているように見えた瑞希がしっかりと伊藤に活を入れ、はっきりと主張している。魂のマイクを聞かせてくれたのは伊藤もですが、瑞希もでした。

 

ということで、やはり伊藤リスペクト軍として組んでいた期間は二人の血肉になっていることをしっかりと感じられたこの試合でした。そして二人の関係を凝縮したような試合。こういうのを見せられるとまたまた応援したくなる。ありがとう伊藤リスペクト軍!ありがとう・・・っ!!

 

今後もまた伊藤リスペクト軍として活動することを明言していた二人。とりあえず次の板橋大会から再び「伊藤リスペクト軍ミニライブ」が復活してほしいなと。というわけで今回のエントリは終了。長々とお付き合い頂きありがとうございました!