男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

9・17 全日本プロレス後楽園大会観戦記。王道トーナメントで熱狂の渦!締めたのは三冠王者ゼウス!

 先日しこたま呑みましたが、それでもと三連休ラスト、月曜昼からの全日本プロレス後楽園ホール大会を観戦しました。さすがに王道トーナメント開催中とあって、タイトルマッチが行われない中でも観客は満員。正直この前の流山大会はなかなかに空席が目立ったので一安心(どの立場で言ってるのか・・・。)

 

今年の7・29大阪大会で宮原健斗を破り三冠王者となったゼウス。宮原、諏訪魔、石川らと比べると一歩知名度で劣るゼウスですが、先日流山、石川修司との三冠戦では30分を超える熱戦で初防衛。意地を見せました。

この日も王道トーナメントの他試合、火野裕士VSボディガー、真霜拳號VS石川修司、秋山準VSジェイク・リーという好カードをおさえて野村直矢とメインイベントを務めることに。正直行くまでは石川VS真霜がメインかと思ってたので少々驚きましたが、ここは三冠王者としてしっかり締めて頂きたい。というわけで9・17後楽園大会を振り返っていきます。

 

 

 

まず試合前にリングに上がったのは「全日本のオカダ」こと岡田佑介。黒のスーツにエボリューション色のネクタイでリングに上がり、10・10後楽園ホール大会での復帰戦を発表し、意気込みを語ります。いや長かった~。復帰戦は佐藤恵一とのシングルですが、気持ちを前面に出してガンガン行くタイプのレスラーなので復帰は楽しみ。ガンガン復帰してガンガン行っていってください

岡田「佐藤恵一をボ・・・ッツコボコにいてこましたります!」

 

第一試合 渕&西村vs丸山&ブラックめんそ~れ

渕正信&◯西村修
(5分10秒 逆さ押さえ込み)
✕丸山敦&ブラックめんそーれ

 というわけで第一試合・・・がスンナリ始まらないのが西村修マジック。試合前になんか派手目の女の人が立ってるけどなにかな~・・・と思ってたら入場してきた西村に花束を。なんとその人は「西村修の知り合いのシンガーソングライターAliceさん」!!

そして、西村の「ちょっと歌って」という雑なオーダーに答えて1コーラスほど歌って退場。いきなり何を見せられているのか・・・・。と不安になるオープニング。まあ西村らしいといえばらしい気もしますが。

 

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せっかくなのでAliceさんオフィシャルサイト貼っておきます。

www.alice-official.club

 

もう試合あること忘れそうになりましたが、そこは全日本プロレス安定の第一試合。ブラックめんそ~れがシャーシャー言ってる以外はいつもの光景。渕の「パァ~」、悔しがる丸山。ボディスラムをため~て連発する渕。悔しがってロープを蹴って痛がる丸山。シャーシャー言ってたけど段々おとなしくなるめんそ~れ。そんな桃源郷というか夢の中のような第一試合は西村が丸山を逆さ押さえ込みでしっかり抑え込んで終了。我々を夢から現実に引き戻してくれました。ありがとう西村。ありがとう世界。

 

第二試合 諏訪魔&青木&光留vs崔&ジェイムス&岩本

崔領二&◯ディラン・ジェイムス&岩本煌史
(8分16秒 チョークスラム→片エビ固め)
諏訪魔&青木篤志&✕佐藤光留

そして第二試合は王道トーナメントの関係上かなりの豪華カードに。いやいや高低差半端ないから!崔、ディラン、岩本のSWEEPERと諏訪魔、青木、佐藤のEvolutionという新旧軍団対決。 ここでSWEEPERは存在感を示しておきたいところ。

試合で存在感を発揮したのはディラン・ジェイムス。もともとジェームス・ライディーンの名でZERO1マットで大暴れした彼も全日本マットではいまいち地味な存在のまま。まだ三冠王者にも挑戦していません。

しかしこの試合の主役は彼でした。いきなり先発で諏訪魔と激突。ショルダータックルで倒してパワーを見せます。この出番はここで終わり、その後は青木と岩本のジュニア対決。W-1近藤との防衛戦を控える岩本に青木と光留からのエールともいえる猛攻。諏訪魔との連携も交えて岩本が受ける展開へ。

それでもこの試合の主役はあくまでディラン。岩本を救出した崔からタッチを受けると光留にターゲットを絞り、青木とともにダブルラリアットでなぎ倒し、一度は腕ひしぎで切り返されるも二度目のネックハンギングボムで高々と持ち上げ、叩きつけて3カウント!存在感を示したディランがEvolutionから勝利を奪いました。 

ユニットにも入り、全日本プロレスの中で欠かせない存在になりつつある”デカいガイジンレスラー”ディラン・ジェイムス。そろそろ彼の三冠挑戦を見たい。どのように継続して存在感を発揮していくか。SWEEPER全体も、ディラン・ジェイムスも試されている時期だと思います。今後に期待。 

 

方舟の継承者

方舟の継承者

 

 

第三試合 王道トーナメント1回戦 ボディガーvs火野裕士

◯火野裕士
(7分28秒 Fucking Bomb→体固め)
✕ボディガー

 そしてここからは王道トーナメント一回戦。一番手はチャンピオンカーニバルで存在感を示した火野とアジアヘビー級チャンピオンのボディガー。両者ともパワーで押し切るタイプなこともあり、豪快なファイトが期待される一戦。観客のIQ下げるファイトを期待してるところで試合開始。

いきなりショルダータックルのぶつかり合い、ボディガーラリアット連発、場外チョップ合戦と期待通りのド迫力肉弾戦を繰り広げてくれる2人。ドッカンドッカン湧く観客。プロレスってこういうのでいいんだよ!太マッチョの男二人のぶつかり合い!細けえことはいいんだよ!といわんばかりのゴツゴツファイト!観客もバカになって見る!盛り上がってまいりました!

ファッキンボム狙いの火野でしたがこれをかわしたボディガーがソバット、ダイビングエルボー、ハイキックと畳み掛けるもカウント2。さらに攻めようとするボディガーを今度はラリアットで迎撃した火野が再びファッキンボム!今度はしっかり決まって3カウント。リングを荒らすだけ荒らして去っていく台風のような試合は7分で火野の勝ち。でもボディガーも良かった。このあいだのアジアヘビー防衛戦(VS野村直矢)より10倍は面白かった!いや堪能しました。バカ試合!  

 

味のプロレス 闘魂編

味のプロレス 闘魂編

 

 

第四試合 王道トーナメント1回戦 石川修司vs真霜拳號

◯真霜拳號
(11分23秒 裸絞め→レフリーストップ)
✕石川修司

そして観戦時は心のメインだったこの試合。石川VS真霜!ケガから復帰してこの王道トーナメントが久々の全日本本格参戦になる真霜。KAIと組んで世界タッグの防衛戦をしてる時に無念の欠場となったこともあり、このトーナメントで結果を出していきたいところ。また石川も先日の流山大会でゼウスとの激闘の末三冠奪取に失敗。ここでまた仕切り直したい試合となります。

と思いながら試合が始まるととにかく石川修司の強さが光る展開に。デカい真霜よりまた一段デカい石川。ショルダータックルの打ち合いを制し、場外に落としてからのスライディングキック!吹っ飛ぶ真霜!どよめく観客!あの身体で素早い動き。これは強い・・・と思わせる石川。いやいや凄い。

リング上でもダイビングフットスタンプ、キチンシンクと畳み掛ける石川。とにかく重さを生かした攻撃の説得力が凄い。しかしここから真霜もらしさを見せていき、ドラゴンスクリュー、アキレス腱固めと寝技で対抗。真霜も単純なぶつかり合いでは分が悪いという判断か、ここからギアを変えていき力と技の拮抗する試合に。

 

石川がランニングニー連打でガンガン攻めますが真霜も投げっぱなしジャーマン、延髄斬りで対抗。さらにバズソーでカウント2を奪う一進一退の攻防。しかしそこでついに石川ファイヤーサンダー!カウント1で返す真霜!「カウント1で返す人ってだいたい負けるんだよな~」とふと思ったところで石川がスプラッシュマウンテン狙い。終わりか・・・と思ったところで真霜が逃れて背後に回って胴締めスリーパー!そしてこれをとにかく離さない!

振り落とそうと動いても離さない、立ち上がって後ろからコーナーに叩きつけてもすぐに飛びかかってスリーパー。石川がコーナーに登り、セカンドロープから後ろに倒れ込むと一時は離すも、再び飛びかかった真霜が胴締めスリーパー!石川も耐えに耐えるもさすがに根負けしたか、ついにギブアップ!真霜勝利!おおおおお!なんと驚き!

とにかく強さを見せた石川に執念で勝利した真霜。凶月とともにKAIがリングに乱入して祝福。世界タッグ挑戦をアピールしたところで真霜が逃走。めでたしめでたし。いやすごい試合でした。面白かった!ド迫力!デカい真霜をパワーで圧倒した石川が寝技に沈む、という贅沢な試合でした。そしてここで休憩。ここで帰ってもモト取れたな、という前半戦でした。

 

   

 

第五試合 宮原&ヨシタツ&青柳vs大森&ジョー&ヴァレッタ

◯宮原健斗&ヨシタツ&青柳優馬
(8分22秒 回転足折固め)
大森隆男&ジョー・ドーリング&✕ギアニー・ヴァレッタ

 そして後半戦。野村とともにアジアタッグ王座を保持する青柳と、ブラックめんそ~れと組んでの挑戦が決定している大森の「アジアタッグ前哨戦」として組まれたこの試合。終わってみれば宮原健斗の試合となりました。

入場からいつものように客を煽り、声援を欲しがる宮原。主に試合中はヴァレッタと絡んでいき、クサリで首絞められたりしながらもなんと!ジャパニーズレッグロールクラッチでカウント3!珍しい!これで決まるの初めて見た気がする。勝った後マッチョポーズから意気揚々とベルトアピールして引き上げていきました。青柳は試合後も大森にベルトを奪われかけたりしてました。ガンバレ青柳! 

 

ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ

 

 

セミファイナル 王道トーナメント1回戦 秋山準vsジェイク・リー 

◯ジェイク・リー
(10分6秒 ジャイアントキリング→片エビ固め)
✕秋山準

そしてセミはジェイクと秋山のヒザ対決。トーナメント記者会見で秋山を「母子家庭で生まれ育った僕からしたら軽い親父みたいなもんですよ」と言い放ち、「軽い親父ってなんだよ?」とツッコませたジェイク。そして前哨戦となった流山でのタッグマッチでは急に激キレした秋山にヒザを食らってフォール負け。そして、試合開始からその激キレが続いているような幕開けになりました。

 立ち上がりは静かに始まり、互いにロープに押し付け合ってブレイクとフェアな展開。しかし最初に動いたのはジェイク。ミドルキックの連打からヒザ蹴りで秋山を場外に追いやってさらにミドルキック。しかし、このミドルキックを受けた秋山の表情が一転。腕を押さえながら静かにツカツカとジェイクから離れる方向に歩き始めます。ん?何?と思いましたが、思えばこの時肘を骨折していたのかもしれません。ジェイクも焦って追いかけますが、無表情で歩いていく秋山の怖さ。そしてこの凪の状態から秋山が爆発します。 

 

www.nikkansports.com

 

 追いかけてきたジェイクを鉄柵に何度も叩きつけ、ヒザをガンガン叩きつける。なんとか起き上がったジェイクに走り込んでランニングニー、エプロンに寝かせてニードロップと鬼の形相でジェイクを潰しに行くようなファイト。秋山怖い・・・。日本一怖い48歳が誕生した瞬間を見た気がする・・・。

しかしジェイクもようやく反撃。エルボー、ノーザンライト・スープレックス、キチンシンク、ジャンピングDDT、PKと一気にペースを掴んだジェイク。バックドロップはこらえられてエクスプロイダー、ジャンピングニーからの再度エクスプロイダーを食らうもなんとか返す、そのジャンピングニーがガツンとクリティカルヒットして観客がザワつくほどでしたが何とか立て直したジェイク。キチンシンクからニーパッドを外してのランニングニー(ジャイアントキリング)二連発でフォール!カウント3!ジェイク・リーが初の秋山越えを果たしました!おおお!ビックリ。

 

正直まだまだ秋山がコントロールした試合だったし、なにより途中で骨折してたことが判明してますが1勝は1勝。これでようやくジェイク・リーがはっきりとトップ選手の仲間入りというか、ユニットの長として恥ずかしくない立場に立ったと言えるかもしれません。そして二回戦の相手は宮原健斗。SWEEPERでこのトーナメントで勝ち上がっているのは崔とジェイクのみ。彼らがどこまで進めるかでSWEEPERというユニットの存在感も違ってこようというもの。9・22博多大会のメインは宮原VSジェイク!刮目して見よ!行けない方は全日本プロレスTVで!一ヶ月900円!安い!

 

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週刊プロレス 2018年 8/15 号

週刊プロレス 2018年 8/15 号

 

 

メインイベント 王道トーナメント1回戦 ゼウスvs野村直矢 

◯ゼウス
(15分59秒 ジャックハマー→片エビ固め)
✕野村直矢 

 そしていよいよメイン。三冠王者ゼウスに挑むのはアジアタッグ王者の野村。まだまだ若手印象のある野村ですが、リングに立っている姿を見るとほぼゼウスと同じくらいの大きさ。線の細さは全く感じさせず、むしろどっしりとした感すら漂います。ず~っとボコボコにされてきた野村がどれだけやるのか。後楽園がそこに注目する中でゴング。

ロックアップから始まりエルボー合戦から、ゼウスが珍しいその場飛びのドロップキック。野村が場外に逃れ、ゼウスを鉄柵に叩きつけて優勢に。リングに上がっても攻め続けますがゼウスのジャンピング・ラリアットで一気にゼウスペースに。逆水平のバチーン!!!という音に観客どよめき、その後もラリアット、チョップで野村を攻め続け、野村も徐々に押されていき、「やっぱりゼウスか・・。」という空気が流れ始める会場。定番ムーブの串刺しエルボーからのノーザンライトの流れに手こずったのもあり、会場から少し笑いが漏れる変な空気に。なんというか、「あ~野村・・・。」みたいな感じというか。しかし!ここからの野村が頑張った!!

ゼウスのチョークスラム狙いを着地してエルボー、コーナーに投げ捨てるマキシマム、ジャーマン、スピアーと畳み掛け、決まらないと見るやフロッグスプラッシュ!しかも二連発!二発目が決まったときにはもしや?と思いましたが惜しくもカウント2!しかしここでゼウスが逆襲のブレーンバスター!さらに投げられた野村がそのまま起き上がりブレーンバスター!さらにゼウスが、さらに野村が、とブレーンバスター合戦の末にゼウスが野村をコーナーに持ち上げて雪崩式!ラリアットからチョークスラムでカウント2!そしてジャックハマーの体制に入るゼウスに「これまでか・・・。」と思いましたが着地した野村がマキシマム!1・2・・・・ゼウス返す!惜しい~。

エルボーで追い打ちをかける野村ですがゼウスがハイキック!ラリアット!そしてジャックハマー!!!ああ~1・2・・・野村返した!!まじか!!後楽園に満ちる野村コール!なんとか勝ってくれ!!!という観客の願いも虚しくもう一発ジャックハマー!!1・2・・・3!!!ゼウス勝利!いや~・・・野村惜しかった~。

 

   

 

正直、石川VS真霜という凄い試合、秋山VSジェイクという厳しい試合の後でこの二人がメインを務められるのか?と思いつつ見てました。最初は野村がもっさりとしていて不安もありましたが、最後には大・野村コール!きっちりとゼウスと野村直矢がメイン・イベントを締めてくれた全日本プロレス後楽園ホール大会。そしてゼウスの恐ろしく丁寧な締め。異常な礼儀正しさ!

これまでは「人生は祭りやで」と締めていましたが、人生が祭りなのは当たり前。これからは「全日本プロレスは祭りやで!」で。祭りがしたければ全日本プロレスに!という前置きから、「全日本プロレスは祭りやで~!!わっしょーい!わっしょーい!わっしょ~~い!!」で全日本プロレス後楽園大会は終了。満足度高い大会でした。

 

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そしてさらに王道トーナメントは続き、二回戦のカードはこちら。

 

9・21広島大会

崔領二 vs 火野裕士

ゼウス vs 諏訪魔

 9・22福岡大会

ジョー・ドーリング vs 真霜拳號

宮原健斗 vs ジェイク・リー

 

そして、準決勝&決勝が9・24大阪大会で行われて優勝者が決まる王道トーナメント。私は現地にはいけませんが、全日本プロレスTVで追いかける予定。

 

ちなみに私の予想は

本命:火野裕士

対抗:宮原健斗

穴:ジェイク・リー

です!さて刮目して見よ!

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なんか昔のアーケードゲームのパッケージみたいになってしまった。「ZEUS~祭~」みたいなタイトルのゲーム、初期のNEOGEOとかにありそうだななんとなく。