いよいよ王道トーナメント開幕!ということで全日本プロレスTVで王道トーナメント一回戦が開催された三条大会を観戦しました。実況ツイートしながら見てましたが最近の全日本プロレスらしい、パッケージとしてまとまった構成の興行。そしてなんといっても注目はメインのヨシケン対決。そしてそれぞれの選手が王道トーナメントを睨んでの前哨戦と見どころの多い大会になりました。それでは第一試合からご覧ください。
- 第一試合 野村直矢vs佐藤恵一
- 第二試合 勘十郎&青木&光留 vsめんそ~れ&丸山&ブラックタイガーⅦ
- 第三試合 諏訪魔&石川VSゼウス&ヴァレッタ
- 第四試合 王道トーナメント一回戦 青柳優馬VS崔領二
- セミファイナル 秋山&大森&ジョーvsジェイク&岩本&ジェイムス
- メインイベント 王道トーナメント一回戦 宮原健斗VSヨシタツ
第一試合 野村直矢vs佐藤恵一
◯野村直矢
5分05秒 山折り→片エビ固め
✕佐藤恵一
2014年3月デビューの野村、2015年10月デビューの佐藤。一時期は同じ釜の飯を食った仲の第一試合。
静かな立ち上がりからコーナーへのランニングエルボー、ゼロ戦キック、フライングボディプレスと佐藤がたたみかけるも重さ、パワーの差を見せつけた野村、スピアーからの山折りであっさり3。完勝。特に歴史を感じさせない、あっさりとした試合でした。
第二試合 勘十郎&青木&光留 vsめんそ~れ&丸山&ブラックタイガーⅦ
◯青木篤志&佐藤光留&松山勘十郎
9分31秒 サムソンクラッチ
✕丸山敦&Bめんそーれ&B・タイガーⅦ
めんそーれが「シャー」、松山勘十郎が悪について語る前半戦。ロープ拝み渡りをキメ、ハリセンで敵三人を倒すなど大奮闘もロープワークで走らされ青息吐息の松山勘十郎大ピンチ!
佐藤光留が「真面目に試合やれ~」の叫びから普通の六人タッグのようになるもそれもつかの間。勘十郎と丸山のマッチアップから紙テープを投げつけて敵を排除した勘十郎、すかさず青木が丸山を丸め込んで3カウント!急なフィニッシュ!
丸山ワールド、勘十郎ワールドを堪能した第二試合でした。
地元の団体提供マッチを前半に入れ込んで所属選手と絡ませる全日本のやり方はいいと思う。ある程度クオリティを担保しつつ地元団体の世界を見せてくれる。プロレスの「広さ」を感じさせてくれた試合。
第三試合 諏訪魔&石川VSゼウス&ヴァレッタ
◯石川修司&諏訪魔
8分02秒 ファイアーサンダー→片エビ固め
✕G・ヴァレッタ&ゼウス
トーナメント一回戦で当たる諏訪魔を場外で引きずりまわすヴァレッタ。リング上でもやりあう。反則を交えヴァレッタ優勢の展開。合体攻撃をはさんでゼウスにも攻め込まれる諏訪魔、なんとか石川にタッチ。
ゼウス、石川の激しいやりとり。互いにコンディションよさそう。ゼウスとタッチしたヴァレッタが石川に鎖攻撃も諏訪魔がバックドロップ→石川ヒザ→サンダーファイヤーで3カウント。あっさりヴァレッタ敗北。暴走大巨人強し!を印象づけた試合。
第四試合 王道トーナメント一回戦 青柳優馬VS崔領二
◯崔領二
11分38秒 赤川鉄橋→片エビ固め
✕青柳優馬
いきなり場外戦を仕掛けDDT炸裂、リングに上がっても攻め込む青柳。しかし崔も逆襲、力感溢れるキャメルクラッチで締め続け、青柳をロープに逃さない。なんとかエスケープの青柳、ドロップキックで反撃。
続き。クロスボディなどで攻める青柳も、崔の重いブレーンバスター、キックを食らうと崔ペースに。説得力が違う。ジャーマンで投げ、雪崩式ブレーンバスターを喰らい、赤川鉄橋で3カウント。崔勝利!青柳残念。もう少し粘りを見たかったなぁ・・・。
青柳はもともと体格的に劣ることはわかってるわけだからもう少し極端な戦法を取っても良かった。予想通りの結果になるにしても、そこまでの諦めの悪さ、底意地の悪さをもっと見たかった。優等生のまま負けてしまったかな~。残念。
セミファイナル 秋山&大森&ジョーvsジェイク&岩本&ジェイムス
◯ジェイク・リー&D・ジェイムス&岩本煌史
12分29秒 ジャイアントキリング→片エビ固め
秋山準&✕大森隆男&J・ドーリング
いきなりバリバリ意識しあう秋山とジェイク。フロントキックの応酬で張り合う。そしてジョー、ジェイムスのド迫力対決。体当たり、力比べで十分凄い。そして岩本と大森のマッチアップ。大森さんの会場人気は凄い
岩本が秋山組に捕まる展開が続く。ジョーが岩本をコブラツイスト、控えの秋山、大森が岩本の手を引っ張ったりしてちょっかいかける余裕。ここらへん試合巧者というか、キャラクターを見せてくれるのが流石。これをやらせたままだとジェイク組がただの若手になってしまう。
岩本が大森に背負い投げ、秋山も投げてようやくタッチ。ジョー、ジェイムスのマッチアップ。チョップ、パンチ、ラリアット相打ち。この2人は今の全日本の宝。デカくて凄い。そして双方タッチして大森とジェイクに。大森アックスギロチン、そしてアックスボンバー狙いもこれは返す
ジェイクが大森を投げ全員カット。そしてうずくまった大森に向かってジェイクがランニングニーで3カウント、ジェイク組勝利。ジェイクと秋山、何やら話して秋山退場。秋山の前でヒザでの3カウント、というジェイクの挑発的な勝利。秋山もまだまだ余裕。後楽園での一回戦に余韻を残す試合。ストーリーを感じさせてくれました。
メインイベント 王道トーナメント一回戦 宮原健斗VSヨシタツ
◯宮原健斗
18分54秒 シャットダウンスープレックスホールド
✕ヨシタツ
まず宮原から入場。入場いきなり雄叫び、テンション高い宮原。観客を煽る煽る。早くも健斗コール!そしてルーティンの股割りからコーナーポストに登り、胸を叩いて点を指差すポーズ。コール欲しがり大魔神!
そしてヨシタツ入場。全日本プロレスTVでは曲が無音なのは残念。最前列の客とタッチしながらヨシアーミーをイジりつつ入場。そしてコーナーポストに登りヨシタツポーズ(口を手で隠すやつ)隠す手を間違える凡ミス。そして対峙するヨシケン、ついにゴング!
ゴングと共にコールを煽る2人。そして間をおいてから手をたぐっていき、手四つの力比べに。まず優勢な宮原、しかしその手を切ってコーナーに登ってからのアームホイップを放つヨシタツ、とまずは互角。すかさずヘッドロックに取る宮原、タックル合戦に。
フェイスクラッシャーを喰らい場外に逃れた宮原にヨシタツ、エプロンからのジャンピングニー。そして会場奥の壁に叩きつけてヨシタツペースに。しかし鉄柱への突進をかわされて自爆。場外戦は続き、宮原が鉄柱を利用して変な顔しながら締め続ける。止めに入った和田レフェリーと喧嘩。
リングに戻り、膝立ちのヨシタツにドロップキックからのチンロック、同時に鼻をつまんで和田レフェリーに止められる。ガットショット連発もエルボー合戦に。顔を押してヨシタツを挑発する宮原、ブレーンバスターの体勢からロープに投げたところをドロップキック。
起き上がり、カナディアンクラッカー、フロントキック連発、スワンダイブ式ドロップキックで反撃のヨシタツ。バックドロップを狙うもこらえられ、ドラゴンスクリュー。宮原リングから逃れ、エプロンでの攻防に。宮原エプロンでのDDT、エプロンでのブラックアウト!
なんとかカウント9で戻るヨシタツ(PWFルールなので場外カウントは10)
蹴り、ジャーマン、ニールキックと互いに放ち両者ダウン、起き上がってエルボー合戦。からのヨシタツ蹴りと掌底のラッシュからハイキック!宮原ダウン!突っ込んで来たところをハイキック!フェイスクラッシャーかわしてジャーマン!カウント2!ブラックアウト!カウント2!興奮してハイボールこぼす私。机と床を拭く私。ちょっと待ってください・・・。
ヨシタツ幻想で締め上げてフォールから2カウント、エルボー連打するヨシタツ、ブラックアウトでカウンターの宮原、さらにブラックアウト!そしてシャットダウン・スープレックス!カウント3!宮原健斗勝利!いい試合!ヨシタツよかったよ~!良かったよ!
そしてリングから去る宮原への観客の「どうせそのまま帰らないんでしょ?」感!案の定リングに戻る宮原。さすが!
「王道トーナメント優勝すると思うレスラーを聞かせてくれ!」からの「満場一致で宮原健斗で~す」
最後は「全日本プロレス、最高ですか~」「最高~」「三条、最高」で締め。
その後も観客席の子供と写真を撮ったりとファンサービスに余念のない宮原。素晴らしいベビーフェイス!ハッピーエンドで全日本プロレス三条大会終了。客席も埋まって盛り上がったし、この積み重ねが全日本プロレス復興に繋がる、と確信出来る大会でした。面白かった!
全日本プロレス三条大会、全日本プロレスTV観戦でしたが楽しめました。やはりセミ、メインの充実。引きで終わるセミと勝負を見せてくれたメイン。ヨシタツの気持ちが宮原を突き動かした、心のやりとりも見える試合でした。やはり宮原に足りないものを持ってるのはヨシタツか
でもあえて不満を言うならば青柳優馬!もっと崔に食らいついて、意地を見せて欲しかった。今日は気の強さは見えたのでもっと意地悪さとか、ズルさとかも試合で表現して欲しかった。王道トーナメントの一試合めで前座に甘んじたのが残念でした。いや、崔強いけどさ。