1・4といえば新日本プロレス東京ドーム、と全国四千万のプロレスファンが認識されてるかと思いますが、東京女子プロレスの後楽園ホール大会も同日昼間に行われます。高木社長の深慮により、新日本プロレスとハシゴ可能な12:00開始。
ドームに早く来すぎてしまってヒマ、という方(そんな人がそうそういるのかはわかりませんが)も観戦可能!と、便乗感満載な後楽園ホール大会ですが、なんだかんだで1・4後楽園ホール大会は2016年から開催されており、今回で4回目。すっかり定着したと言っても過言ではないでしょう。
今年組まれたのは全7試合。いろいろと話題になっているカードもありますが、現在の東京女子プロレス全力のカードが並んでおります。というわけで、簡単に見所などをさらっていこうと思います。ちなみに試合順は未発表なので、現状予想で並べてます。
うなぎひまわりデビュー戦
赤井沙希&YUMI vs 上福ゆき&うなぎひまわり
あの大物練習生、うなぎひまわり選手のデビュー戦。彼女はアイドルでありYOUTUBER。なんというかクセはビンビン伝わってきます。チャンネルはこちら。
ちなみに、パートナーの上福ユキ選手は「日本一の美女レスラー」でもあるグラビアアイドル。相手チームのYUMI選手は中学二年生(!!)。そして赤井英和の娘さんである赤井沙希、といろいろと濃いタッグマッチ。クセ強すぎ。ただ、赤井沙希は2013年にプロレスデビュー、DDTにレギュラーで上がっていることもあり、試合にも安定感がありますが、上福選手はデビュー一年、YUMI選手はデビュー一ヶ月、うなぎひまわり選手はデビュー戦、というわけで赤井沙希にかかるカロリーが多めな試合になりそうですが、デビュー戦はその選手にとってただ一回のもの。しっかり見届けたいと思ってます。ちなみに上福選手のドロップキックはゼニ取れます。必見。
上福ゆき「日本一の美女レスラー、ハダカになる」 FRIDAYデジタル写真集
- 作者: 西田幸樹,上福ゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/12/28
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小橋マリカ復帰戦
小橋マリカ&白川未奈&猫はるな&原宿ぽむ
vs
ラク&ヒカリ&ヒナノ&ミウ
※アップアップガールズ(プロレス)の4名は大晦日に発表される新リングネーム、新コスチュームで登場します。
アイドルグループ、アップアップガールズ(仮)の妹分かつプロレス部門のアップアップガールズ(プロレス)のラク、ヒカリ、ヒナノ、ミウの四人。今年の1・4にデビューした4人ですが、この日に新リングネームと新コスチュームに。今までお揃いのコスチュームで歌って闘ってきた彼女らがどんなイメチェンを果たすのか。ちなみに毎回歌のコーナーがあるので、予習していくと楽しめるかと思います。
そして、試合にも銘打っている通り、この試合は小橋マリカ復帰戦。JKレスラーの彼女ですが、今年はケガにより後半戦は欠場していました。そんな彼女の復帰戦。一時期は才木玲佳と組んでタッグタイトルも獲得していた期待のレスラーなので、復帰戦も期待したいと思います。
3WAYマッチ
ハイパーミサヲ vs まなせゆうな vs ベーダ・スコット
東京女子プロレスのヒーローことハイパーミサヲ、そして元スターダム、ミス東スポ2017特別賞受賞のグラビアアイドルでもあるまなせゆうな、そして世界初、メガネっこ女子レスラーのベーダ・スコットによる3WAY。カオス!いや、ここまで紹介した全部の試合がカオスな気もしますが。ハイパーミサヲワールドをぜひ初見の方は広い心で楽しんでいただきたい。深く考えたほうが負け!そんな3WAYになりそうな気がします。結構面白いと思うんですが。
ちなみに、まなせゆうなのスターダムデビュー戦の相手は宝城カイリ。海を越えてWWE入りしたカイリ。最近若手を引き上げる役が多く、ベルト戦線に絡んでいないまなせゆうなもここでひとつドカンと我を出してトップを獲りにいって欲しい!お願いします!ぜひ!
タッグマッチ
天満のどか&愛野ユキ vs ミリー・マッケンジー&万喜なつみ
そして、一部で話題になっているこの試合。謎のレスラー「X」が混ざっています。
その「X」についていろいろと噂になっていました。この件と関係あるかはまだ不明ですが、12月23日のアクトレスガールズ尼崎大会で、万喜なつみが欠場することが前日にリリースされました。
尚、万喜なつみ選手の欠場理由について大会当日にプレイングマネージャー堀田祐美子
— アクトレスガールズ / Actwres girl'Z (@beginning_pro) December 22, 2018
より説明させていただきます。
万喜なつみ選手の欠場により、対戦カードが下記に変更となります。
【変更後カード】
第1試合
堀田祐美子vs谷もも&飴宮さゆり
第2試合
沙紀&林亜祐美vs入江彩乃&櫻井裕子 pic.twitter.com/T06YUq1W3c
そして、当日、リング上で堀田祐美子が、万喜が堀田に無断で東京女子プロレス参戦を決めていたことが「発覚した」と発言し、当日予定していた試合を「けじめのため」キャンセル。ちなみに万喜なつみは今年8月にアクトレスガールズ退団を発表していました。ちなみに「なつぽい」こと万喜なつみはこんな人。
しかし、その堀田の発言後、まず東京女子プロレスからのリリースがありまして
ファンの皆様へ https://t.co/lg11t1oEFQ#tjpw
— 東京女子プロレス (@tjpw2013) December 24, 2018
万喜が参戦しているMerverousでのパートナー、渡辺智子、 山縣優が擁護のメッセージを発しています。
アメブロを更新しました。
— 渡辺智子 (@tomoko__w) December 25, 2018
『私が想うこと』#万喜なつみ
https://t.co/Xw0gF7cV1P#marvelouspro#LEVEL5#万喜なつみ
この空間。
— 山縣優(Yuu Yamagata) (@chingu76) December 25, 2018
なつみが感じたこと。
これからの『万喜なつみ』にとって、大きな....意味のあるスタートとなると思う✨
だから、
"ダイヤの原石"が進もうとする道。
くっだらねーことで邪魔すんなよ...。 pic.twitter.com/zY2mZY9Kav
と、現状こんな感じになってます。まあ万喜なつみがXとして上がるかはわかんないですが、上がれば実力的には主力に食い込んでいける力を秘めたレスラーなので期待して見ていていいと思います。
※2019・1・3追記
東京女子プロレスから発表があり、やはりXは万喜なつみでした。現状他団体からの声明は発表されていませんが、橋本宗洋さん(
)のツイートによると本人、マネージャーは「問題ない」と主張しているとのこと。今後の展開があるのか気になるところです。【万喜なつみ参戦決定!】
— 東京女子プロレス (@tjpw2013) January 3, 2019
☆1月4日 後楽園ホール 12時
▼万喜なつみ&ミリー・マッケンジーvs天満のどか&愛野ユキ
2019年より万喜なつみ選手の東京女子プロレスレギュラー参戦が決定しました!
まずは明日 #イッテンヨン後楽園 に出場します!#tjpw pic.twitter.com/qjWdu8kylQ
と、長々と書きましたが、このカードでの目玉は実はミリー・マッケンジー!この人、WWEが開催した英国女子王座トーナメントにも出場した期待の星。まだ18歳ですが、里村明衣子、ザイア・ブルックサイド、トニー・ストームらとも試合してます。
そんなスター候補が東京女子プロレスに初登場。ここはぜひ定着してタイトル戦線にどんどん絡んで頂きたい。私も早く生で見たいです。
ちなみに相手を務める天満のどか&愛野ユキは写真集が新発売。乞うご期待。
スペシャルシングルマッチ
里村明衣子 vs 才木玲佳
そしてスペシャルシングルマッチ。なんというか、本当にスペシャルなシングルマッチとなっております。
プロレス界の女王、象徴、レジェンドの里村明衣子と、筋肉担当アイドル才木玲佳の対決。才木玲佳はアイドルグループCHEER-1の一員でありながら、Wrestle-1のプロレス学校、プロレス総合学院卒業(同期は木村花)という経歴を持つ超本格的アイドルレスラー。体格的にも里村に見劣りしませんし、技術もある。激しい戦いが繰り広げられることが期待されます。
里村は一度、東京女子の後楽園大会で山下実優と対戦していますが、それ以来の東京女子参戦。今年はWWEのメイ・ヤング・クラシック参戦、DDTのKO-D王座獲得と充実した日々を過ごしてきました。その里村が才木に何を残すのか。ハッキリ言って「鉄板」のシングルマッチ。安心して、期待して見てください。
TOKYOプリンセスタッグ選手権試合
坂崎ユカ&瑞希【王者組】 vs 中島翔子&里歩【挑戦者組】
※第4代王者組の3度目の防衛戦。
坂崎ユカと瑞希の 「マジカルシュガーラビッツ」に対するのは中島翔子、そしてプロレスリング我闘雲舞の里歩という団体を越えたタッグチーム。
そして、そもそも坂崎と中島は東京女子プロレスの同期、かつ「みらクりあんず」というタッグチームを組んでいる仲。そして、里歩と瑞希は瑞希が東京女子に参戦する前からの盟友。去年の1・4ではタッグを組み、そのみらクりあんずとベルトを掛けて対戦して敗れています。チーム同士より相手同士のほうが濃い間柄、という不思議なタッグ対決となっています。
そもそも瑞希も東京女子では伊藤麻希と組んでましたが7月、ビアガーデンプロレスのワンナイトタッグトーナメントで坂崎と初タッグ。あれよあれよと空位だったタッグタイトルを獲得した歴史としては短いチーム。一方里歩と中島も初タッグ。初タッグということもあり、公開練習を行っています。場所は市ヶ谷!
とにかくテクニシャン揃いの4人によるタッグマッチ。今の東京女子プロレスの技術をしっかり魅せてくれると思います(里歩は我闘雲舞ですが)そして、個人的には今年、団体への貢献度の割には報われることの少なかった中島翔子にぜひタイトルを獲ってほしい。そして、越境タッグでいろいろなところに出ていって欲しい。そう願ってしまうタッグタイトルマッチです。他の3人に比べると地味に映るところもありますが、ぜひ中島翔子の技術、レスラーとしての良さを見て欲しいと思います。
TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
山下実優【王者】 vs 伊藤麻希【挑戦者】
※第5代王者の7度目の防衛戦。
そしてメインイベントはシングル王座をかけたタイトルマッチ。東京女子プロレスの初期メンバーであり、空手ベースの強さを誇る山下実優と、アイドルレスラーにもかかわらずムキダシの感情を武器に、今年のDDT総選挙で一時1位を独走(結果3位)する人気を集めた伊藤麻希の対決となりました。
山下実優は今年の1・4後楽園ホール大会で才木玲佳からプリンセス・オブ・プリンセス王座を奪取、それからベーダ・スコット、まなせゆうな、黒音まほ、辰巳リカ、優宇と強敵を破り防衛を続けています。東京女子プロレスで「強さ」の金字塔を打ち立てようとしています。その攻撃力と安定感で、しっかりとトップを守っています。
一方、伊藤麻希は去年8月の後楽園大会でプチブレイク。そこからビッグマッチでの大一番での敗北、タイトル挑戦からの敗北を繰り返してきました。
今年の1・4では男色ディーノと対戦。アイドルでありながらまさかのディーノに逆リップロックを食らわせるも男色ドライバーで敗北、5・19北沢タウンホールでは瑞希との伊藤リスペクト軍で才木玲佳&小橋マリカ組とタッグタイトルを争うも敗北、シングルトーナメントの東京プリンセスカップでは一回戦で山下実優に敗北、8月の後楽園では才木玲佳と組んで坂崎ユカ&瑞希とタッグタイトルを争うも敗北、10月のDDT両国大会では赤井沙希と組んで里村明衣子&カサンドラ宮城のタッグと対戦、里村にボコボコにされて敗北、DDT総選挙三位になってDDT後楽園大会で実現した竹下幸之介戦でもボコボコにされて敗北。とにかく負け続けた一年。しかし同時に認知度も上がり、人気も上がっていった一年でもありました。
その人気の源は、負けても負けても立ち上がるそのハートの強さ。悔しさをしっかりと噛みしめ、気持ちが伝わるマイクアピールやコメント。そこにファンが勇気づけられ、感情移入してきたといえるでしょう。
伊藤リスペクト軍団バックステージコメント
— 高木三四郎 SanshiroTakagi (@t346fire) May 19, 2018
「いくらプロレスが伊藤の事を振り向かなくても伊藤は絶対に振り向かせてみせるから。伊藤がプロレスで一番の女になるから、今は二番目で愛人のような関係かもしれないけど、必ず夫婦のような関係になるから」
瑞希選手はすごいなあ。#tjpw#DDTUNIVERSE pic.twitter.com/nlteaoKLIq
強さを武器にしてきた山下に、負け続けても立ち上がり続ける伊藤が挑む。そこに心を揺さぶる何かが生まれるか。負け続けた伊藤が強さを手に入れて山下実優の牙城を揺らがせるか、山下実優がしっかりと強さを見せるのか。そしてなんといっても後楽園ホール大会のメインのこの試合。スペシャルシングルマッチで里村明衣子VS才木玲佳という鉄板カードがある以上、内容、インパクト共に上回らなければいけない。それまでの試合、観客、対戦相手と色んな敵と闘わなければいけないメインイベント。
そして、私も今年、負け続ける伊藤麻希を見てきました。
1・4後楽園ホール、VS男色ディーノ
5・19北沢タウンホール VS才木玲佳&小橋マリカ
8・25後楽園ホール VS坂崎ユカ&瑞希
10・21DDT両国大会 VS里村明衣子&カサンドラ宮城
11・25DDT後楽園大会 VS竹下幸之介
伊藤麻希が負けるのを見るたびに、思い入れ、その姿に勇気をもらってきた気がします。懸命に強気を保ち、やりきる伊藤麻希。負けを重ねてもその自分を貫いてきた一年でした。
それでいい、とも思うし、でも新しい景色を見てみたい、というのもある。それでもここは勝って欲しい!勝って今までの負けが報われて欲しい。一年見てきたファンとして、ここは伊藤麻希を応援します。ガンバレ伊藤麻希!ベルト姿を見せてくれ!
と、いろいろと説明してきましたが、全7試合。正直前半はクセのある試合が続きますが、後半はかなりのプロレスを見れると思います。今の東京女子プロレスがどのようなものか。未見の方はぜひ一度見てみても面白いのではないでしょうか。とりあえず私は会場で伊藤麻希を応援すると思います。そして多分ベルト取ったら泣いてるはず。AbemaTVでも中継しますが、ぜひ生観戦で!新日本ドームのついでにでもぜひ東京女子プロレス後楽園ホール大会へ!それではよいお年を!