男マンの日記

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NHKドラマ版「昭和元禄落語心中」九話感想。死に向かう八雲、真実に迫っていく小夏、次回最終回!

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前回に引き続き昭和元禄落語心中第九話をNHKオンデマンドで視聴しました。「与太郎再び」編も終わりが見えてきた第九話。終わりが見えてきてハイペースに話が進み始めていきました。というわけで、長くなっててすいませんが今までの感想はこちらから。 

 

 

 

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第九話「秘密」

与太郎、小夏が結婚してから数年、息子の信之助も成長し、ついに与太郎が助六を襲名。そして八雲は松田さん、助六、小夏と平和に暮らしていく中で、自らの老いに直面。落語がなかなか出てこなくなり、高座に上がるのが恐ろしくなっていきます。

そんな中、小夏に「あの夜」についての疑問を追求される八雲。親子会の高座で心臓発作で倒れてしまうのです。そして八雲の脳裏に浮かぶみよ吉の影。そんな事態の中で、助六はしっかりと高座を勤め上げる成長を見せるのです。

 

この九話は原作七巻の「其の六」から「其の八」までの内容をベースに進んでいきます。しかし、原作よりサスペンス寄り、というか、原作ではわりとあっさり気味に処理されていた「みよ吉、助六が死んだあの日の真相」の究明をメインに話が進んでいきます。 

 

昭和元禄落語心中(7) (ITANコミックス)

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昭和元禄落語心中(7) (KCx)

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与太郎も八雲邸に住み込むようになり、小夏、信之助、そして松田さん、という家族のような雰囲気で食卓を囲み、風呂を浴び、花火に興じる日々。一見幸せそうに見える約八雲の暮らしではありますが、しかしその背中には闇が迫っているのです。

 

まずひとつ目の闇は自らの老い。自宅で落語をさらっているときにも言葉が出てこないようになり、徐々に高座が怖くなっていく八雲。楽屋で平然を装っていても手が震えていることを自覚し、菊比古時代の師匠を思い出します。歳をとるごとに菊比古に辛くあたることが増えていった師匠。それはまるで今の自分が与太郎に抱いている感情に似ている、ということを自覚し、さらに自分の老いを自覚していく八雲なのでした。

 

そして、二つ目の闇はみよ吉と助六が死んだあの夜のこと。八雲が小夏、与太郎に語ったあの夜の光景への違和感を小夏が語り、真実を問いかけることで約もの心は揺れていきます。あの真実を本人に告げてもいいものか。小夏への優しさから語らなかったことを悔いているのか、冷たい態度を取る八雲。小夏との溝が深まっていく中、助六の襲名披露の会が行われていくのです。

 

そしてここで事件が。「たちきり」を高座で演っている八雲の背中にみよ吉が浮かび上がり、驚愕する八雲、そして胸が苦しくなり高座を終えた直後に倒れてしまいます。ちなみに原作では「反魂香」でしたが、小夏の三味線を重視したのか。ドラマでは「たちきり」になっています。

病院に運ばれた八雲、駆けつけた小夏に向かい、「あの日」の真実を匂わせながら、第九話「秘密」は終わりを告げるのです。

 

 

 

ここにきてぐっと「あの日の秘密」にフォーカスしてきたドラマ版第九話。そのために、バッサリと削られていた部分が、八雲が病院に運ばれてからの助六の落語シーン。

原作では丸々一話を使って八雲に教わった「居残り佐平次」を演じ、観客から大喝采を受けた助六。このシーンには落語に自分を乗せることが出来た助六の成長と、また師匠が倒れたという極限状態でもしっかりと高座を務めた。また、そこで凄い落語をした、という助六の高揚感が表現されたすばらしい一席、一話でした。

今回のドラマでは其の部分の筋立てが変わっていたので、ここはドラマを見た方もぜひ原作を読んで、助六の高座の凄みを味わっていただきたい。それくらい、漫画で落語を表現した凄い話だったと思います。

 

そして、ドラマ的にははっきりと小夏の過去に焦点を絞った形で次はいよいよ最終回の第十話。単行本三冊分、八巻~十巻までの内容を残しているので、どのように処理していくのか。そしてどこで着地するのか。泣いても笑ってもあと一話。(もう放送終わってますが)というわけでこの感想もあと一回。近いうちアップしますのでよろしくお願いします、それではまた。