男マンの日記

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NHKドラマ版「昭和元禄落語心中」二話感想。八雲&助六イチャラブタイム突入!

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前回に引き続き、昭和元禄落語心中第二話視聴しました。今回もNHKオンデマンドで視聴。とりあえず月会員になりましたので、これからもじっくりと見ていこうかと思ってます。ちなみに第一話の感想はこちらから。

 

www.nhk-ondemand.jp  

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第二話「助六」

第一話で与太郎に過去の話を語り始めた八雲、二話からは原作二巻からの「八雲と助六編」しばらく丸々回想シーンが続きます。

ストーリーとしては、八雲と助六が幼少時に同時に師匠の先代八雲に入門。足の怪我で踊れなくなり、落語をやるために預けられてきた八雲、身寄りもなく、落語好きの老人のもとで育てられ、転がり込んできた助六。同じ日に弟子になり、精進して高座を重ねていく2人。育てられた老人に落語を仕込まれていた上に天性の陽気さ、人懐っこさでバンバンウケを取っていく助六、置いていかれている現状に歯がゆさを感じながらも努力を重ねる八雲、2人はともに成長していき、かけがえのない友情を育んでいきます。

 

しかし、時は昭和10年代、戦争突入という世相が二人を翻弄し、満州に師匠と旅立つ助六、おかみさんと疎開する八雲、はなればなれになりつつも互いの環境の中で落語に焦がれて2人ですが、終戦とともに再開、2つ目に昇進し、さらなる飛躍を誓ったところで謎の女、みよ吉登場。次の展開を匂わせつつここで第二話終了となりました。

 

一巻と半分を一話で消化した第一話とは裏腹に、今回は二巻の八雲と助六編、其の一。52ページ分を45分で描いています。 

 

昭和元禄落語心中(2) (KCx)

昭和元禄落語心中(2) (KCx)

 
昭和元禄落語心中(2) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(2) (ITANコミックス)

 

  

なので、原作のエピソードはほぼカバー。2人が入門するまでのくだり、一緒に風呂に入っての八雲の泣きのシーン、寄席に入ってからの2人の初高座、八雲の初恋エピソード・・・。丁寧に描かれている印象です。

中でも八雲が先代八雲に、自分と助六が満州に行き、八雲とおかみさんに疎開を勧めるシーン、入門時、家族から捨てられた自分が師匠からも捨てられるのか、と涙ながらに想いを吐露するシーンは岡田将生の熱演もあいまってぐっとくるシーンになっています。ここがあるからこそ戦争終結からの再開シーンが効いてくる。助六役の山崎育三郎の明るさ、強さが岡田将生との対比となってまさに陰と陽。与太郎役の竜星涼が子分肌だとすれば山崎育三郎は親分肌。ぐいぐいと八雲を引っ張っていく強さを見せています。そして、翻弄されながらともに歩んでいく八雲。この2人の関係が深くなっていく過程を見せる45分とも言えるでしょう。

 

というか、はっきり言ってこの回は八雲と助六のイチャイチャ回!仕事しながらじゃれあう2人、隣の布団で将来を語り合いながら眠りにつく2人、風呂のなかで湯をかけあう2人、再開を喜んで抱き合う2人、助六の羽織の紐を結んでやる八雲・・・。深刻なストーリーが進んでいるのも確かですが、それを上回ってあまりある2人のイチャイチャっぷり。まあ、ズバリいってそういう回です。ここからみよ吉が登場して2人を引っ掻き回していくので、ある意味この作品の中では最後の二人だけの幸せな時間とも言えるでしょう。この幸せな時間がこれからの波乱のストーリーにつながっていくわけで、二人共この時間に縛られたまま人生を送っていくことになります。

 

   

 

若者らしい、夢を見ながら進んでいく2人を繊細に描いてくれた第二話。そしてここからままならぬことが色々と出来てきたり、互いの思惑がすれ違ったりしていくわけですが、この第二話だけ見ると爽やかな若者の青春ストーリーでした。先週第五話が放送されててすでに自分はそれを見てしまってるわけですが、第三話、第四話見て早々に追いつきたいと思います。それにしても2人の青春が詰まった第二話。眩しいような小恥ずかしいような。いいもの見せてもらいました。