男マンの日記

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5・15「マツコ&有吉かりそめ天国」で世羅りさの相談が!女子プロレスの今と昔と物販を考える。

5月15日に放送された「マツコ&有吉かりそめ天国」で、アイスリボン所属の女子プロレスラー世羅りさの相談が読まれたので振り返ってみます。

世羅りさの相談はメールで読まれ、内容は「結婚を公表したらみるみるうちにファンが離れ、物販の売り上げが減ってしまった。結婚を公表するべきじゃなかったんでしょうか」というもの。この時点では「27歳女子プロレスラー」としての紹介でした。

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ここで相談主が世羅りさと発表されます。アイスリボン所属のレスラーで27歳。2017年にはICE×∞王座に輝き、現在は雪妃真矢とのタッグ、アジュレボことアジュール・レボリューションでインターナショナルリボンタッグ王座を保持しています。

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そんな世羅りさですが、今年の2月に大日本プロレス所属、「戦う吉田豪」こと宇藤純久との結婚を発表。プロレスラー同士の結婚発表、ということで話題になりました。

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www.tokyo-sports.co.jp

そんな世羅りさからの相談に答え始めるマツコと有吉。いきなり結論めいたことからスタートしていきますが。まあ、それはそうなんですが、身も蓋もないっちゃ身も蓋もない。

マツコ:でももういっぺん公表しちゃったんだからしょうがないじゃないじゃないよ~。夫婦でタッグ組むとかね

有吉:そう、いい試合をしていくしか無いよね、そういう結婚で離れていったようなファンは無視して、まあ試合で見せていくしか無いよね

 そして、話題は有吉が聞いた(地下?)アイドルの話に。女子プロレスはもともとアイドル文化と親和性が高く、ビューティーペア、クラッシュギャルズ、キッスの世界というアイドルも生み出し、最近では愛川ゆず季、才木玲佳、伊藤麻希ら、アイドル出身レスラーも増えています。 

有吉:最近多いんだよアイドルの子とかでもさ、炎上しちゃってファン減っちゃってって、何人くらいファンいたの?って30人、何人減ったの?って8人。どういう商売してんだよ?

マツコ:アハハハハハハハハ

有吉:どういう商売?コマ小さすぎない?

マツコ:30人?一人あたりいくら使ってんのよ?

有吉:コマ小さすぎない?その人達にチェキ取って握手して、金とって1000円、2000円もらって8万です、とかそういう商売してるわけ。いつまで続けんのその仕事?っていう。まあ生活あるからしょうがないんだけどさ。

有吉:それはもうアイドルではないよ?っていうさ

マツコ:彼女たちはアイドルになりたいって言って、それはかなってるわけ?

有吉:一応ここからまだまだ、と思ってるんだけど、まだまだと思ってるんだったらそこ見てちゃしょうがないじゃん?

マツコ:だからそれに近いものあるんじゃない?今の女子プロ、興行だけでは昔ほど賑わってないし、それもあるんじゃない?

有吉:結婚したのがバレてさぁ、物販・・売上が、って言ってんのって、キャバクラ嬢じゃん。同伴減りました・・・。本来のあなたの夢と違ってきてないか?

マツコ:だからそうなったことをきっかけに、真のプロレスラーになれ、と。

地下アイドルの例えはともかく、現在、所属選手がいて定期的に興行を行っている女子プロレス団体、スターダム、センダイガールズプロレスリング、アイスリボン、東京女子プロレス、PURE-J、OZアカデミー、我闘雲舞、アクトレスガールズ...どの団体も多かれ少なかれ物販は行っていますし、昔ながらのTシャツやグッズ販売に留まらず、チェキ撮影、ツーショット撮影、ブロマイド販売と、アイドル的な物販を行っている団体も多く、それが選手たちを支えているのも確か。

「キャバクラ嬢じゃん」とバッサリいくのも簡単ですが、物販があることによって女子プロレスの裾野が広がり、多くのレスラーが生活を成り立たせているのもまた確か。物販があるにせよそれによりレスラーたちが生活できてプロレスは出来るわけで、いきなり明日から「物販なしよ」となってしまうと、女子プロレス団体も、女子プロレスラーも大きな打撃を受けるでしょう。

自分も東京女子プロレスの物販に行ったことがあり、その時のエントリはこちら。チェキ券購入から撮影、物販への流れがシステマチックになっていて、それだけ団体側も力を入れていることがわかります。 

otokoman.hatenablog.com

そして、物販があることによる問題もあります。リング上での強さと人気が必ずしも一致しないことにより、物販による収入格差がリング上の序列とは別に生まれるということ、プロレスの試合後に物販ブースでの接客を求められてしまうという選手への負担、また、物販ブースで選手に「自分の名前を覚えているか?」と聞くなどアイドル並、アイドル以上のサービスを求める観客が生まれてしまっていること。

今の女子プロレスラーは、リング上で激しく闘うプロレスラーとファンに笑顔を振りまくアイドルを両立しないといけなくなっていると言えるでしょう。昔に比べて収入を得る手段が増えた分、レスラーにとっての負担が増えているのも確かです。

 

 

もちろん物販に頼らずに稼げるように努力する手段もあるでしょう。自分のネームバリューを上げ、団体を大きくする。フリーになって団体を股にかけて稼ぐ。最近では特に海外で日本の女子レスラーが活躍することが増えています。

WWEではASUKA(華名)、カイリ・セイン(宝城カイリ)、紫雷イオらが活躍し、イギリス、アメリカのインディ団体でも里村明衣子らのセンダイガールズ勢が呼ばれたり、さくらえみ、里歩らの我闘雲舞勢がシンガポールに遠征したり、元東京女子プロレスの優宇がイギリスのプロレスリングEVE所属になったりと、色々な道が開けていっています。

さらにアメリカにケニー・オメガらがWWEに対抗し、AEWという団体を立ち上げ、その旗揚げ戦にはアジャ・コング、坂崎ユカ、志田光らが参加することも決定しています。このように、日本の女子プロレスラーが世界で稼ぐ可能性も広がっています。

有吉:俺も一人になったときにバスツアーやりましたよ。客11人ですよ。そのときやっぱりそのその11人大事だな、と思ったよ。だけどそこばっかり見ててもね~。

マツコ:うん

有吉:その11人が望むことだけやってても厳しいよ。その11人の人も離れていくから。その11人から増えることはなかなかないからね、厳しいよ。

この「11人バスツアー」の話はラジオ「有吉弘行のサンデーナイトドリーマー」でも過去にしていた話。最近行われていないようですが、太田プロのバスツアーが若手芸人中心に行われる、という話題のときに話していたように記憶しています。いい話。確か最後には家族みたいになってた、みたいな話だったような。

マツコ:どうしたらいい?彼女は。もっと激しい爆破をすれば?

有吉:そこまで追いかけてきてくれる人だから、そうじゃないことををやってもついてきてくれる。今残ってくれてる人たちは。だからやっぱり今は好きに、世間に向かって大きなことを仕掛けていかないと無理なのよ。この人達はわかったよって応援してくれるから。

マツコ:夫婦で爆破デスマッチ?

有吉:夫婦で殺し合って最後にキスだよ

マツコ:うわ~、興奮するわ。興奮するね~

有吉:夫婦喧嘩ネタって一番もう、メシ食えるんだから。健介しかりカイヤしかり。いいんだからあれ、儲かるんだから。

マツコ:まず旦那の方の団体に・・・

有吉:まず旦那が浮気しなきゃダメよ

マツコ:他の女子プロレスラーに手を付けなきゃダメね、違う団体のに手を付けてもらって、ダンナのところか相手の女子の団体とかに乗り込んでストーリ作っていかないと

有吉:それだけのストーリー作るのは簡単だから、そのストーリーに乗れるだけの実力をつけなきゃいけないってことなんですよ

マツコ:え?彼女はどこの団体なの?

アナ:アイスリボンです

マツコ:そこは爆破がメインってわけじゃないのね

有吉:誰がやってるんだろ?トップは誰なのかな?

マツコ:あ、豊田さんか~

有吉:あ、豊田さんだったら

マツコ:こないだ出てたじゃない(有吉反省会に)

有吉:俺びっくりしちゃって、アジャに技(雪崩式水車落とし)かけられてションベンもらしたって、ビックリしちゃってさ~

マツコ:いや~、アタシ一番好きなレスラーだったかも。飛翔天女

有吉:豊田さんが仕切ってるんだったらいいじゃない。実力つけなきゃやっぱり。

マツコ:そうよ、ちょっと豊田さんに、アタシらに相談する前に豊田さんに相談しなさいよ

有吉:今はしょうがないんだけど、あんまり小さいところばっかり気にしたってしょうがないよ

マツコ:ほんとそう、今特に女子プロはもう、厳しい状態が続いてるから。新しい女子プロ引っ張ってくくらいの

有吉:そんな、プロレス界引っ張っていかなきゃいけない人が物販気にしてどうすんのよ

マツコ:ほんとそうよね~

豊田真奈美はスーパーバイザーではありますが、アイスリボンのトップ、社長は藤本つかさ。蕨に道場を持ち、積極的に道場マッチを行っています。HPはこちら。

iceribbon.com

ちょっと前ですが、NUMBER WEBの藤本つかさインタビューはこちら。プロレス観、アイスリボンという団体について語っています。

number.bunshun.jp

ちなみに不倫といえば、藤本つかさは今年に入ってアンドレザ・ジャイアントパンダとの不倫騒動が勃発。団体代表が処分を検討する事態に発展しています

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有吉、マツコが言うように、不倫騒動をもとにストーリーを組み立てる、というのが今の日本のプロレスで成立するのか?プロレスというよりザ・ドキュメント的な番組寄りのような気もしますが。アティテュード時代のWWE、HHHとステファニーのストーリーのような例はありますが、日本で本格的に不倫をリング上で取り上げて成功している例があるのか、と言われるとハテナマークが付いてしまいます。

ガチの不倫疑惑、となると、柴田勝頼やタイチのように洒落にならない感じになりますし、そもそも女子と男子で団体が別れている日本では、リング上での色恋沙汰が起きにくい。ミックスドマッチでコメディっぽく女子レスラーが男子レスラーを誘惑するようなくだりはあるにしても、ストーリーとして不倫を扱うのはなかなか難しいように思います。茶番感があると冷めるし、ガチ感があると引く客も多そうですし。

不倫ではないですが、夫婦関係を入れ込んだ試合として自分の中でベストバウトは、2016年10月2日、ガンバレ★プロレス後楽園大会で行われた藤田ミノルと前村早紀の試合(タッグマッチ)です。離婚した夫婦がリング上で繰り広げる愛憎劇。きちんと人間関係がプロレスに昇華された稀有な試合でした。凄かった。

battle-news.com otokoman.hatenablog.com

正直、有吉やマツコの言っていたことは正論な部分もありますが、現状の日本のプロレスでは難しいことも多いように思います。

世羅りさの相談については、彼女が今後どういう道を歩むかはわかりませんが、物販が決して悪者ではないこと、昔の全女からは規模は縮小しているかも知れないけど、アイスリボンも今の女子プロレスも面白いし、いろんなスタイルがあって裾野も広がってる、ということは視聴者にも認識してほしい。そう感じた次第です。

ケ・セラ・セラ 世羅りさ写真集 (Virgin Nude)

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もちろん有吉とマツコのプロレス愛もわかるし、同意することも多いです。最後のこのくだりとか。 

有吉:プロレスラーはそうであってほしくない、豪快でいてほしいのよ。大きく。

マツコ:物販やるにしても、ダイナマイト売るくらいのことしてほしいよね

有吉:やっぱプロレスラー、まあ、いいことなんだけど凄みがなくなってきててね~。俺ら、中学生の時全日本プロレス、ジャイアント馬場さんのサイン会行ったけど、(ふんぞりかえって)プファーって葉巻吸いながらサインサササって。これよ!プロレスラーはこうあってほしいのよ。

マツコ:プロレスラーに品行方正なんて求めてないもんね私達

有吉:みんなキレイめだもんね~

マツコ:キレイめというかアスリートというかね~

有吉:やっぱ大仁田だよ、また復帰したよあいつ、何回復帰してんだあいつ

マツコ:好きね

有吉:好き・・・嫌いになれないんだよね~

最後は大仁田で締め。大好き過ぎるだろ大仁田。  

otokoman.hatenablog.com

「有吉いいeeee!」のプロレスネタも毎回楽しみにしてます。所英男、武尊、本間朋晃と、プロレス・格闘技関係ゲストも多いし。ぜひ前田日明邸にお邪魔してほしいところです。期待! 

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