6月4日、仕事帰りにふらっと、というか、会社をダッシュで離脱して全日本プロレス後楽園大会を見に行きました。平日のプロレス興業はすべからく20:00開始にしてくれないだろうか・・・。落語もしかり。
急いで行きましたが二試合目の途中からの観戦となりました。まあ頑張った自分。客入りはまあ、いまひとつ、いまふたつといったところ。ただ、今の全日本プロレスは結構面白いと思うんですがなかなか集客につながらないのがもどかしい。
というわけで試合の感想をつらつらと。試合結果は「THE BIG FIGHT」より引用してます。
[第1試合/シングルマッチ/20分1本勝負]
○ 南野タケシ
(5分53秒、デスバレーボム→片エビ固め)
✕ 青柳優馬
見てません!しかし試合時間見たら、もうちょっとやっててくれたら第二試合を最初から見れたのに・・・。いやいいです。
[第2試合/6人タッグマッチ/30分1本勝負]
○ ウルティモ・ドラゴン&ドリー・ファンク・ジュニア&渕正信
(17分37秒、ラ・マヒストラル)
✕ 井上雅央&西村修&高尾蒼馬
ドリー・ファンク・ジュニア!!ドリー・ファンク・ジュニアがリングに!!!超おじいちゃん!!昔からおじいちゃんっぽいレスラーだと思っては居ましたが、おじいちゃんっぽいレスラーじゃなくてほんとにリアルおじいちゃんになってました。もう居るだけでありがたいというか。ただ、見て楽しむ対象ではないというか。心のなかで拝みながら見てました。
あと何気にDDTの高尾蒼馬が。まさか高尾もドリーと対峙するとは思ってなかったでしょう。どういう気持ちだったのか・・・。あと、ウルティモ・ドラゴンがこの感じなんだ・・・と少し寂しい気持ちになりました。
[第3試合/ジェイク・リーデビュー戦/30分1本勝負]
○ ジェイク・リー&秋山準
(11分47秒、バックドロップ→エビ固め)
✕ 野村直矢&大森隆男
ジェイク・リーデビュー戦。なんか凄い推してくるなと思って調べたら四年前くらいに全日本プロレスでデビュー、総合格闘技をやってからの再デビューとのこと。朝鮮籍の選手らしく芯の強さ、気の強さを感じるファイトでした。流石に秋山、大森と対峙すると新人感を感じてしまいますが、野村とは気合のぶつかり合う闘いを繰り広げて最後にバックドロップで勝利。Wikiによると身長192センチということなので今後に期待のファイターです。野村も頑張れ!
[第4試合/GAORA TVチャンピオンシップ/60分1本勝負]
〔挑戦者〕
○ SUSHI
(13分6秒、TEKKAMAKI)
✕ KENSO
〔第5代王者〕
※KENSOが4度目の防衛に失敗。SUSHIが第6代王者となる
SUSHIがんばった!KENSOはなんだかフワフワしているというかつかみ所のない感じでした。これからチャンピオンとしてどういう展開があるのか・・・。GAORA TVチャンピォンシップ自体は存在として面白いベルトだと思うのでどんどんSUSHIのベルトとして活用してほしい。ヘビー級と防衛戦していくんだろうか?
[第5試合/タッグマッチ/30分1本勝負]
○ 金丸義信&曙
(13分17秒、タッチアウト→片エビ固め)
✕ 中島洋平&石川修司
中島って元めんそーれ親父なんだ・・・。(WIKIで調べつつ)しかしこの試合はなんといっても曙。石川との大型レスラー対決、激しいぶつかり合いは非常に見応えありました。曙に見劣りしない大型レスラーはあまりいないので、今後も石川には継続参戦して欲しい。しかし注目すべきはなんといっても試合後。マイクを取ってセミファイナルだけど観客への感謝を述べ、三冠ベルトへの挑戦者を募り、そして最後に「ここは俺のリングだ!」で締め。この頼もしさと責任感!横綱!全日本をよろしくおねがいします!
[第6試合/EvolutionvsXceed全面対決 キャプテンフォールマッチ]
○ 宮原健斗〈Captain〉&潮﨑豪&鈴木鼓太郎
(27分12秒、ヒザ蹴り→片エビ固め)
✕ 諏訪魔〈Captain〉&青木篤志&佐藤光留
【退場順】
①✕ 潮﨑 (13分4秒、万力固め) 諏訪魔 ○
②✕ 青木 (18分26秒、ジャーマンスープレックスホールド) 宮原 ○
③✕ 鼓太郎 (23分33秒、足取り腕ひしぎ逆十字固め) 佐藤 ○
そしてメインの6人タッグマッチ。潮崎ではなく今ノリに乗ってる宮原をキャプテンにしたXceedと諏訪魔をキャプテンにしたEvolutions。先日のシングルで青木をヒザ蹴りでアクシデント的に倒した宮原。今回も最終的に一対二という不利な状況ながら、ヒザ蹴りからのフォールで諏訪魔を倒し、曙への挑戦を表明しました。
しかし、この試合は面白かった。諏訪魔を意識しまくる宮原。挑発した宮原に諏訪魔がいきなりキレて場外でボコボコに。キラーっぷりを見せつけます。その後潮崎が早めに退場してしまい不利かと思われたXceedですが宮原が青木をフォール。しかしEvolution佐藤光留も本領を発揮して鼓太郎からギブアップを奪います。
これで二対一となり攻めこむ諏訪魔。ラリアット、高角度バックドロップ等で宮原を追い込みますが、なんとか踏ん張った宮原が佐藤を場外に。そのスキに畳み掛けた宮原がヒザ蹴りで勝利をモノにしました。
-
これからの全日本プロレスに注目!
試合後マイクで曙への挑戦をブチ上げた宮原。資格ないかもしれないけど、と少し弱気でしたが、ここは強気で通して欲しい。ガンガン行って横綱を焦らせて欲しい!
そして正直宮原より印象に残ったのは諏訪魔の底なしっぷり。三カウント取られてからもすぐに体を起こしてレフェリーに抗議するマイペースさ。高角度バックドロップ、ラリアットの説得力、何というか負けても負けた感のない、諏訪魔の限界はどこにあるんだろうという疑問を見る側に与えるこの感じはまさに全盛期のジャンボ鶴田。
今現在、諏訪魔こそが馬場全日本からの「全日本プロレス的強さ」を体現している存在なんじゃないかと思います。
観客数は苦戦していますが、180後半~190センチ台の大型選手が揃い、しっかりとした迫力のある「プロレス」を見せてくれる全日本プロレス。とりあえず曙、諏訪魔だけを見るためだけに観戦しても決して損はないと思います。面白かった!
サインもらっちゃった!ドリー若い!
関連記事