全日本プロレス10・9後楽園大会を観戦してきました。なんといっても超満員!いやいや凄い入りでした。しかし世界タッグも三冠戦もなく、大日本からのゲストもいないなかでの超満員は凄い。これもW-1との対抗戦効果&最近の上昇ムードによるものでしょう。というわけでツイッターベースですが簡単に試合を振り返ってみます。
第1試合
◯黒潮”イケメン”二郎&吉岡世起
13分0秒 イケメンラナ
✕中島洋平&SUSHI
対抗戦ムードの緊張感の中、SUSHIのデカさと当たりの強さに生まれるSUSHIコールと信頼感。頭突き、エルボーと基本技で攻め込むんですがそこで違いを見せつけた感じ。50連敗超えてるとは思えない本気モードのSUSHI。一方やられても独特のムーブを織り交ぜて我が道を貫き通すイケメン。この頑なさはある意味日本のリック・フレアーか。最後はイケメンが中島を丸め込んで勝利。会場大爆発!今年のベスト第一試合でした。この日のベストと行っていいかも。いや、とにかくSUSHIが素晴らしかった!
第2試合
◯渕正信&大森隆男&ウルティモドラゴン
11分56秒 バックドロップ→片エビ固め
吉江豊&高岩竜一&✕5代目ブラックタイガー
一転して優しい世界が広がる6人タッグマッチ。伝統芸能のような渕さんのグーパン、ボディスラム、バックドロップを堪能。緊張と緩和。バックドロップ二連発で渕がブラックタイガーをピン。ありがたいプロレス。そして誰なんだ5代目ブラックタイガー。気になります。
第3試合
△野村直矢&青柳優馬
13分19秒 両者リングアウト
土肥孝司&△熊ゴロー
最初からエルボーの打ち合い、チョップ合戦とバチバチのしばき合いが続き、結局両者リングアウト。身体が太い分W-1側有利に見えるがまだまだやって欲しい。それにしてもふてぶてしさか欲しい野村青柳。まあ若くて実直なのが彼らのいいところですが、この対抗戦で一皮むけてほしい。
そして身体出来てると思ったら熊ゴロー、土肥の方が野村、青柳より三つ四つ年上。これは違いを見せないと、となるのもわかるし、彼らがここでどういう意地を見せるか。野村、青柳より上を食わないと意味がない彼ら、ぜひSUSHIとやって欲しいです。
第4試合
◯ゼウス&ボディガー&岩本煌史
11分51秒 ジャックハマー→片エビ固め
崔領二&✕不動力也&土方隆司
岩本が動き回って存在感を示したこの試合。しかしやっぱりデカい人たちの激突が凄かった。ビッグガンズ、崔、不動。不動、ボディガーのぶつかり合いも凄いものがありましたが、最後はゼウスのジャックハマーが不動に炸裂。中盤にしてはかなり豪華感のある、今の全日本が詰まったいい試合でした。デカイは凄い!
第5試合 アジアタッグ選手権試合
◯青木篤志&佐藤光留 【王者組】
16分24秒 高角度前方回転エビ固め
長井満也&✕南野タケシ【挑戦者組】
※第99代王者組が3度目の防衛に成功
ダーク・ナイトメアとして悪の限りを尽くす長井&南野組と、セコンドについた五代目ブラックタイガー&高岩。反則、客への罵声、セコンド介入、レフェリー妨害とセオリー通りの悪役殺法で攻め込むダークナイトメアに正統派レスリングで立ち向かうチャンピオンチーム。最後は何とか青木が南野を高角度回転エビ固めで仕留めましたがそれまではかなり押されていたチャンピオンチーム。盤石感が出てきたチャンピオンチームでしたが、これはリマッチあってもいいんじゃないでしょうか。ダーク・ナイトメアへの期待感が膨れ上がってきました。
セミファイナル
◯秋山準
7分53秒 チキンウイングアームロック
✕征矢学
秋山が征矢の態度に激怒してから決まったシングルマッチでしたが、秋山が一方的に叩き潰す展開に。昼のW-1で大森相手に復帰戦を果たした征矢。しかしそこで痛めたらしく、肩に分厚いテーピング。見逃さずそこに何度もヒザを叩き込み、最後はエクスプロイダーからのエグいアームロックでトドメ。試合後も征矢を相手にせず。怖い秋山を見た・・・。
と思ってたらカシンが「はぐれ全日本軍団」のTシャツを秋山に渡して帰り、そしてその後小橋建太が登場して花束を秋山に「準、誕生日おめでとう」いやいや、温度差で風邪引くわ・・・。秋山は11・27全日本両国大会への来場を約束。嬉しいですな。
キラーモードの秋山。いやー怖かった・・・。
メインイベント
◯諏訪魔&スーパータイガー
22分1秒 ラストライド→体固め
宮原健斗&✕ジェイク・リー
のっけからジェイクが諏訪魔、スーパータイガーの集中放火を浴びるも耐えに耐える展開。その頑張りが伝わりジェイクコール!その後、宮原と諏訪魔もバチバチとやり合うメインイベントにふさわしい激しさ。諏訪魔も大分調子が戻っている様子ですが、宮原もチャンピオンとして一歩も引かず。11・27での三冠戦が決まり、ますます熱くなる二人の攻防はまさに「これが今の全日本だ!」と言えるもの。最後は諏訪魔がジェイクをラストライドで仕留めました。
週刊プロレス 2016年 10/26号 No.1873 [雑誌]
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超満員だったこの大会、最後は諏訪魔がマイクで締めました。宮原の「どっちが全日本の顔にふさわしいか決めようじゃないか」という台詞が象徴するように、諏訪魔が欠場していた間に三冠チャンピオンとしての格を確立した感のある宮原。両国を過ぎても王者としての顔をキープすることが出来るのか。それとも怪物諏訪魔が三冠王者に返り咲くのか。11・27に向けて、宮原vs諏訪魔の三冠戦、関本&岡林vsビッグガンズの世界タッグ、そしてW-1勢との対抗戦といろいろな流れができている全日本。この熱をどれだけ上げて両国に行けるのか。 もっと熱を!目指せ両国超満員!
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