圧倒的結末のセミファイナルが終わりここで休憩。この休憩中にリングからロープが取り外され、有刺鉄線が巻かれていきます。普通のリングからデスマッチのリングに作り変えられるこの時間を経て、徐々に今日の試合が特別だ、という実感が湧いてきます。いつものガンプロから特別なガンプロに。大仁田の影が大きくなってきます。
観客がほぼ満員になり、いい試合が続き、そして藤田ミノル、前村早紀元夫婦の試合で心揺さぶられ、今までは本当にハッピーな、素晴らしい興行になっていました。しかし、問題はこのメイン。このメインが大仁田色に染まってしまえばこのガンバレ☆プロレス後楽園大会は失敗と言ってもいい。勝敗もさることながら、大家健が大家健のまま「ウイーアー・ガンバレ☆プロレース!」といって締めることが出来るのか。と考えているうちにメインイベントが始まりました。
第6試合 ノーロープ有刺鉄線ストリートファイト・トルネード8人タッグデスマッチ
◯大家健&今成夢人&翔太&三富政行
9分30秒 炎のスピアー→体固め
大仁田厚&✕浪口修&GENTARO&保坂秀樹
まずは大家組がバッコミに乗って入場!大一番を前にしての空元気か覚悟が決まったのか、今まで以上にはっちゃけた大暴れ入場。怖さと勢いと覚悟といろんなものがないまぜになった入場シーン。早くもドキドキが止まりません。頼む!やってくれ!
そして大仁田組入場。浪口、GENTAROときてから保坂を伴い大仁田入場。革ジャン!Gパン!大仁田!入場してからゆっくりと観客席を見渡し、満足げに微笑んだのが印象的。さすがに大仁田厚。存在感が凄い。
と言ってるまもなく大仁田組がつっかけて試合開始。早くも場外で8選手が入り乱れて暴れまわっての大乱闘。客席のイスが倒れまくり、そこかしこで観客の悲鳴が。早くも大仁田ワールドが出来上がっていく中、私の目の前で今成が暴れ、翔太が殴られ、三富が蹴る。ガンプロ軍もなんとか食らいついていく展開になり、激しい闘いがくりひろげられていきました。
リングに戻ると翔太がテーブル上でのパイルドライバーでテーブルクラッシュを喰らい、その破片を使って大仁田が大家を殴打!殴打!殴打!机が抜けなくなるくらいの激しい殴打を食らってフラフラの大家でしたが、そこでタンクトップを脱いで吠える!食われてたまるか!という咆哮に聞こえたその場面から大家が逆襲!大仁田につっかかっていき、有刺鉄線ボードに叩きつけます。そして今成が有刺鉄線バットを振り回し大暴れ!毒霧で今成が排除されると、この時上半身裸なのは大家のみ。そこを狙われ、逆に有刺鉄線ボード上への合体ブレーンバスターを喰らい一気にピンチに。なんとかフォールを返すもののフラフラの大家。大丈夫か?
そしてトドメとばかりに浪口が大家を押さえつけ、大仁田が毒霧を発射するも誤爆。その機を逃さず大家がサンダーファイヤーパワーボム。これはカットされるも、その後すかさず炎のスピアーで3カウント!大家率いるガンプロ軍が勝利を収めました!勝った!会場大爆発!
観客がすかさずリングに押し寄せてリングを叩き、BAD COMMUNICATIONが流れる!大歓声の中、ガンプロ軍が踊りまくり!すごい空気!そしてその空気ににつられてか大仁田も一緒にBAD COMMUNICATIONに乗って踊る!大仁田がバッコミで踊ってる!完全勝利!そして大仁田がマイク。
大仁田「オイ、大家!大家!大家!大家!よく!よくこんなに客入れたな!超満員じゃねえか、おめでとう! もしよかったらな・・・。11月24日の・・・FMWに来い!ギャラは払うよ・・・。だけどよくこれだけ入れた! おめでとう!」
大仁田が去っていき、完全に祝福ムードの中、大家がマイク。
大家「やったぞ!やったぞ!やったぞ!オイ、オイ、オイ、オイ、オイ、オイッ!!
ありがとう10月2日!・・・・。満員に・・・しなきゃ引退なんてな。最初はなぁ・・・言わなきゃよかったと思ったよ・・・。なあ・・・。
でもな! でもなオイ! ここにいるお客さん!だけでなく!昔からお世話してくれてる先輩、後輩、同期・・・。いろんな奴が呼び掛けてくれたから、満員になったと思います! 本当に、本当にありがとうございました!
そしてオイ! 私ごとではありますが、発表がひとつございます。
わたくし大家健、39歳は、結婚いたしました!
さらに12月には子供も生まれます!
俺は家族の大黒柱の名に恥じぬよう! ガンバレ☆プロレス代表の名に恥じぬよう! これからももっともっと、もっともっと頑張っていきますので、皆さん応援よろしくお願いします!」
会場大爆発、祝福ムード(藤田ミノル・さくらえみ除く)の中「ウィーアー・ガンバレ☆プロレース!」で締め。素晴らしい、本当に素晴らしい後楽園ホール大会になりました。文句なし!
文句なし!神興行!ハッピーエンド!色々な賛辞の言葉を投げかけても足りないくらい、大成功に終わった後楽園ホールは間違いなく今までのガンバレ☆プロレス、大家健の集大成となる大会でした。うだつの上がらない時もあり、1日1日生きていく。一生懸命だったり、そうじゃなかったり、そんな男たちの人生ドラマが素晴らしい結晶として実を結んだ。素晴らしい大会でした。観客みんな笑顔で帰れる大会。
そして問題はここから大家の人生も、ガンバレ☆プロレスも続くということ。ここまで完全にハッピーエンドになってしまうとこれからどうするのか。何をやれば大きくなっていけるのか。ここからがまた勝負になってくると思います。
ただ、今日は、この日だけは大きな声で叫びたい気分でした。本当に。
「ガンプロ見続けて、今日
後楽園ホール来て本当に良かった!
ありがとう!ガンバレ☆プロレス!」
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真鍋~!真鍋よ~!名言満載の大仁田劇場は素晴らしいです。
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