さて観戦記も第三弾。すっかり9月になってしまったわけで、ここからは飛ばしていこうと思います。とはいえ、次の試合はこの日一番要素てんこもりだった試合。今回はこの一試合だけの記事となります。それだけ濃厚な空間だった・・・。
▼第六試合 KO-D6人タッグ選手権試合
<王者組>石井慧介&入江茂弘&○高尾蒼馬vs男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&大家健●<挑戦者組>
12分35秒 エビ固め※ジントニック。第19代王者組が5度目の防衛に成功
まず見て欲しいのは直前記者会見。(7:14から)これでだいたい大家のDDTでの扱い、ササダンゴ、ディーノの大家への対応がわかると思います。しかし何度見ても面白いなこれ・・・。「レスラーを泣かすな!試合前に!」
2015年8月19日DDTプロレスリング両国直前記者会見 第五試合〜メインイベント - YouTube
そして当日。まずはいきなり煽りパワポタイム。
とりあえず大家が両親の猪木VSアリ観戦旅行の時に着床したという余計な情報をとりまぜつつ、要はチームドリフに奇襲をかけ、そのスキに大家のアリキックで高尾を倒そう、という作戦。「ドリフ=アリ」のくだりでは会場が一瞬ざわっとしましたがササダンゴの話術でなんとか乗り切り最後は大爆笑に包まれて入場へ。
アガる!「BUD COMMUNICATION」に乗せて大家&今成入場!ちゃんと赤いタオル巻いてます。試合開始前からいきなりテンション最高潮!
そして試合開始。早くもディーノが奇声を上げて地獄門へ。石井が吸い込まれ、おまけにササダンゴの尻にも吸い込まれた石井へのアリキックを狙う大家
失敗!避けられて反撃を喰らう大家。その後大家がチームドリフにボコボコにされます。総攻撃を受けますがなんとかディーノにタッチ。
そしてここからササダンゴ、ディーノの大攻勢が。
ディーノのムーンサルトプレス!珍しい!
ササダンゴのリーマンショック!(本日三発目)からの・・・。
アリキック狙い!!
あたった~!!!
返された~!!!
その後、炎のスピアをトラースキックで返された大家が総攻撃を受け、最後は高尾のジントニックで3カウント。大家が力尽き、チームドリフが防衛を果たしました。
いや~、面白かった。挑戦表明からの記者会見~煽りパワポからの試合、一本の線につながったストーリーがわかりやすく見る側に大家への思い入れをさせる流れだったし、試合自体も大家が光るようにデザインされていたというか。
大家が入場で客を引き付け、やられ、耐え、歯を食いしばり、そして負ける。人生においても試合においても「負け」ることで光ってきた大家(それはプロレスキャノンボール2014で明らかになった大家の魅力でした)それをはっきりとわかっているディーノとササダンゴが大家を押し出し、そして適役として「わかっている」振る舞いをしたチームドリフ。その周りに固められて大家が魅力を爆発させた、そんな試合でした。
と、綺麗に終わったと思ったらさらに試合後に
試合後パワーポイント開始。
超巨大LINEグループ #大家帝国を設立。早速チームドリフに再戦を要求してからの・・・。
大家タイム!まさか「大家のBud Communicationでの入場」を一日二度も見られるとは。試合後にも関わらずテンション再び最高潮。ここらへん今日一の盛り上がりを見せてました。大家が!両国で!観客を掴み切っていた!素晴らしい時間をありがとう!
ちなみに挑戦はあっさりチームドリフに断られていました。チャンチャン。
ここまで含めてDDTのある意味最高到達点。エンターテイメントの極みを見せてもらった、そんな試合でした。掛け値なしにこれがメインでも全然良かった。
アントンVSマサの試合も、この試合も、飯伏&佐々木VS関本&岡林も、棚橋VS HARASHIMAも全部プロレス。横並びにしたときに全然引けを取らない。もっと言えばこの前の週見たG1決勝の棚橋VS中邑と比べても肩を並べる試合を見せてもらった。というか勝っていたくらいの印象でした。本当に、本当に面白かった!!!と叫びたい両国の空に。素晴らしかったです。
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