男マンの日記

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「田舎のプロレス」発言をプロレス界はフル活用すべし!今こそローカル・オールスター大会開催を!

先日、萩生田官房副長官が「田舎のプロレス」発言をして波紋を呼び、その後発言を撤回する、という事件(?)がありました。ニュースでもおおむね批判的なニュアンスで取り上げられていましたし、プロレスファン内でもざわっとしていました。

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萩生田氏の問題発言が飛び出したのは23日に都内で開かれたシンポジウム。環太平洋連携協定(TPP)承認案の衆院特別委員会の採決に反対した野党を念頭に「あの人たちが本当に声をからして、質問書を破りながら腹の底から怒っているのかといったら、本当に田舎のプロレス。ロープに投げて帰ってきて空手チョップで一回倒れてみたいなやりとりの中でやっている。私はある意味で茶番だと思う。そろそろこういう政治のやり方は変えるべきだ」と発言した。

この発言に小島聡、鈴木みのるらも反発、という記事になっています。この記事内では萩生田氏の他の発言にも触れ、最後に

萩生田氏は「国会審議に支障を来すのが本意ではないので、撤回し謝罪したい。深くおわび申し上げたい」と反省の意を示した。とはいえ今回の発言で、多くのプロレスラーやファンを敵に回してしまったようだ。

と締められ、「田舎のプロレス」発言から萩生田氏の資質を問うような記事になっています。

 

ちなみに内閣副官房長官とは内閣の補佐をする役職。長官は菅義偉氏。よく記者会見などをしている、スポークスマン的役割。官房副長官とはその補佐をする役割となります。

 

私としては、謝罪したんだしいいんじゃないか、というスタンスですが、そもそも「田舎のプロレス」というのもおかしな言葉。新日本プロレスや全日本プロレス、DDT,大日本プロレスなども拠点は首都圏にあるにしても巡業で全国を回るスタイルをとっています。こうなってくると「田舎のプロレス」という固有のものがあるのか?という話になるわけで、コンセプトから考えるとみちのくプロレスのように東北の小さい町を回っていくスタイルをあえて取っている団体や、琉球ドラゴンプロレス、鳥取だらずプロレス、ダブプロレス等、地方都市を拠点として地元密着をしている団体、ということになるでしょうか。しかし、彼らのスタイル自体は基本的に全日本、新日本らと全く異なる、というわけではないし、「田舎のプロレス」という別ジャンルに入れられるものでもないはず。なので、この時点で「まあ、真面目にとりあう話でもないな」ということはわかります。

そもそもが、萩生田氏の話のメインになるのは国会批判。野党が大きな声をあげてやっていることは茶番だ、という話であり、「田舎のプロレス」はその比喩として生まれてきたもの。彼に「プロレスとは・・・。」とかいちいち説明してもそもそもさほど興味もないでしょう。こういう比喩にプロレスを持ち出す人はプロレスにさほど思い入れもないので無神経に批判のための比喩として使えるわけで。

 

なので、この発言からツイッターで「#田舎のプロレス」タグが出来てローカルプロレスの良さ、あるあるを並べていく流れが出来たのは皮肉が効いてていいと思うんですが、ただ本人は観ないだろうことが残念ではあります。

   

プロレス界はこの発言をフル活用すべし!

 もう撤回してしまったとはいえ、一時期「田舎のプロレス」という単語が世を駆け巡ったわけですから、ここは全力で乗っかるのが猪木イズムというもの。やはりここからプロレスの知名度を上げ、商売につなげなければいけません。ナイーブに「田舎のプロレス」とは?みたいな定義を語るのではなく、一気に話題を集め、集客を図って欲しいものです。こういうのはどうでしょう。

本当の「田舎のプロレス」を見せてやる!と宣言し、みちのくプロレスが中心となり、センダイガールズ、琉球ドラゴンプロレス、鳥取だらずプロレス、ダブプロレス等ローカル団体が一大結集してローカルプロレスオールスター大会を開催、その興行の招待券を内閣官房に送りつけるのです。そして

「萩生田氏は田舎のプロレスに一定の偏見があるようだが、私たちは田舎のプロレスに誇りを持っている。是非萩生田氏も、長官の管氏も、そして安倍首相の分もチケットをご用意したのでぜひ一度生観戦して頂きたい。」

とブチ上げて頂きたい。ザ・グレート・サスケは議員経験もあることですし、彼がスーツ姿で招待券を渡しに行けばスポーツ新聞も大きめに取り上げるのではないでしょうか。

 

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定期的にこういう「プロレスをダシに使って何かをけなす」的発言が生まれて話題になりますが、このようなマイナスもプラスに持っていけるのがプロレス。ファンもたくましく捉え。でもその都度文句は言っていきたい。そういうふうに思う今日この頃です。 

教養としてのプロレス (双葉文庫)

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