男マンの日記

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3・10 東京女子プロレス横浜大会。黒音まほ初メインで東京女子の未来を魅せた!

 以前紹介しましたが、東京女子プロレスの3・10横浜大会を生観戦してきました。今年に入ってから東京女子を生で見るのは初なので、色々楽しみにして行きました。横浜ラジアントホールは関内駅から徒歩10分ほど。客席はほぼ満員で団体の勢いを感じさせます。

試合開始前に伊藤リスペクト軍のミニライブが行われました。客席中を飛び跳ね、客をいじり、元気に歌う伊藤リスペクト軍は思わずCDを買わせる勢い。さてじっくりと試合を振り返っていきましょう。

 

オープニングマッチ 20分一本勝負

◯中島翔子&ラク
8分50秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド
✕ヒカリ&ヒナノ

アップアップガールズ(プロレス)の3人(ミウは高校の卒業式のため欠席)に中島翔子が混ざったタッグマッチ。闘ってるところを生で見るのは初めてですが、まだまだ新人手前、というかアイドル的に言うと研究生、という感じ。とりあえず打撃技にまだ力感が無いのが見ていてしんどい。中島翔子がリングにいるときはなんとかプロレスになってるんですが、中島に試合権利がないときがなかなかのキツさでした。拭いきれない「ごっこ感」・・・。

試合は孤軍奮闘の中島が619からのノーザンで3カウント獲りましたが、場外でもみあってたラクとヒナノがただそのシーンをボーっと見てたのが気になってしまった。まあ、これからこれから。体格的にはしっかりしているので、とにかくケガしないように少しずつ実力を積み重ねていって欲しいところです。

第二試合 3WAYマッチ 20分一本勝負

◯坂崎ユカ
9分3秒 マジカル魔法少女スプラッシュ→体固め
✕上福ゆき
※残り1人はのどかおねえさん

のどかおねえさん&上福ゆきとの3WAY、というなかなかカロリー高めなミッションを課せられたのは坂崎ユカ。正直、この試合が成立するかどうかは彼女にかかっている、と言っても過言ではない・・・。と思いながら見ていた所でゴング。

いきなり上福ゆきが坂崎ユカにリング上で自己紹介、のどかおねえさんに「今日はおどらないの?」とウザ絡みするなど本領を発揮。のどかおねえさんが上福を排除したところで坂崎とのどかおねえさんの普通のシングルマッチに。たまに上福も参加しようとするが無視され、巻き添え食いそうになって「危ない」とよけるもドロップキックを食らってキレたりとか、いつのまにか坂崎&のどかおねえさんVS上福の2対1マッチになって坂崎が律儀にコーナーに待機してのどかおねえさんにタッチしてたりとか密度の高いコミックマッチに。最後はしっかりと坂崎が旋回式魔法少女スプラッシュで上福から3カウント。やっぱりあの技は生で見ると得した気分になります。

現時点での上福ゆきのベストマッチではないか?というくらい上福を生かした試合展開。しばらくこの路線でやっていくんでしょうが、上福ゆきもドロップキックとビッグブーツは良かったので、あまり難しいことをしないで長身と長い脚を生かした馬場さん的なファイトを目指していくといいのではないでしょうか。 

第三試合 15分一本勝負

◯辰巳リカ
13分21秒 ダイビング・ヒップアタック→エビ固め
✕伊藤麻希

 そして今(個人的に)風が吹いてる伊藤麻希のシングルマッチ。DDTの名前がクソダサいでお馴染みの「マジ卍トーナメント」に女子でただ1人エントリーされるなど、DDTグループ内でも推されかかっている状態。段々世間に届きつつあるのが嬉しい限り。もうガンガン売れていただきたい。というわけでこの日は辰巳リカとのシングルマッチです。

試合はゴングと同時に伊藤が手四つで力比べ→力負けしてから自分で反則カウントを数える→相手が思わず手を離してしまう、そして伊藤が「スピードで勝負だ」と自分からロープに飛んで相手にぶつかる、というお馴染みの流れである意味ペースを握っていきます。ただ辰巳リカも意地を見せ、伊藤麻希のコーナーチョップは決めさせずに徹底的な足責め。グラウンドでも足を固め、ヒザへのストンピング、「よっしゃいくぞ~」エルボーもヒザへ、という徹底っぷり。立ち上がれないくらい苦しんだ伊藤ですが、ボディスラムから反撃。コーナーに相手を追い詰めての「アイドル界一可愛いのは~?」「伊藤ちゃーん」という観客とのコール&レスポンスも決めて決めに行くかと思いきや辰巳リカも低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、四の字固めと得意技で攻め立てます。そこから伊藤も盛り返してエルボー合戦に。辰巳が「効かない!」と叫ぶと伊藤が「効け!!」と叫び返すという気合合戦。そしてその気合が互いに暴走していきます。

まずは伊藤がコーナーに頭突き連打。「???」と見守る観客をよそにコーナーに登った伊藤麻希。その瞬間

「ウオォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」

雄叫びを上げる伊藤麻希。ざわつく観客。伊藤はその感情を開放するように、ただただ叫び続け、それをポカンとしながら見る辰巳リカ。

しかし、辰巳も負けじと反対コーナーに登って雄叫び。雄叫びには雄叫びで対抗、とばかりに叫び続ける二人の声が横浜ラジアントホールに響き渡る、というシュールかつ熱い空間。なんだこれ・・・。なんかわからんが凄いような気がする・・・。

その時点で残り時間は五分。そこから辰巳はドラゴンバックブリーカー、伊藤はDDTで攻め合うも、最後は辰巳がコーナーからの雪崩式ヒップアタックで3カウント。残り2分での勝利を飾りました。

互いに雄叫びを上げあっているところでは、「俺は何を見せられてるんだ・・・。」と思いましたが、振り返ればいい試合だったような気もします。とにかく気持ちだけは伝わったこの試合。なんかこう、プロレスの先が見えたような、混迷に陥ったような・・・。印象的な試合ではありました。

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第四試合 15分一本勝負

◯優宇
7分29秒 胴絞め式片羽絞め
✕ハイパーミサヲ

 いつものようにハイパーミサヲがいきなりマイクを持って優宇に色々と提案。NEO美威獅鬼軍にプロレスでは互角だけど口で負けた、として自分への悪口を言わせて、言われたことに普通にヘコむ、という展開からサイドバスター、セントーンを喰らい青息吐息のハイパーミサヲ。再びマイクで丸め込んで奇襲、という卑怯戦法を繰り広げるも怒涛の優宇の攻めを食らって最後はカウンターの払腰から片羽締め。あっさりと優宇が勝利しました。ただハイパーミサヲの卑怯っぷりは安定の面白さ。ニ試合目に続くコミックマッチでしたが今回二試合とも面白かったです。

   

セミファイナル 20分一本勝負

沙希様&◯アズサ・クリスティ
9分6秒 エビ固め
瑞希&✕小橋マリカ

 休憩明けにアップアップガールズ(プロレス)のミニライブとマイクを挟んでからのセミファイナル。3月21日の板橋大会で山下実優と組んでNEO美威獅鬼軍とのタイトルマッチが決定している小橋マリカが瑞希と組んでのタッグタイトルマッチ前哨戦。

NEO美威獅鬼軍と絡んでから気持ちがファイトに乗り始め、一気に覚醒した感のある小橋マリカ。この試合でも向こうっ気の強さを発揮、体重の乗ったエルボー、得意のチョップを多用して攻め込んでいきます。そしてそれを瑞希が上手くサポート。山下と組むのもいいですが、小橋が瑞希と組むのも、プロレス的な「巧さ」、味方をサポートする「安定感」など、プロレスを学んでいく点では勉強になるのではないかと思いました。それくらい瑞希の安定感、安心感は素晴らしい。この人が東京女子に参加したことで、一歩団体としてグレードが上がったくらいの感じすらあります。

このように、小橋がいいところを見せたタッグマッチでしたが、アズサとのマッチアップになったところで丸め込み連発からの三角飛び式ブルドッキング・ヘッドロックを放ち、抑え込んだところを逆に丸め込まれて3カウント。アズサのマイクで執拗に罵倒された小橋マリカがアズサに飛びかかっていく一幕も。3・21が楽しみになってくる前哨戦でした。小橋マリカ、もう一歩突き抜けられるか?今期待のレスラーです。

メインイベント TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負

◯山下実優<王者>
12分55秒 クラッシュラビットヒート→片エビ固め
✕黒音まほ<挑戦者>
※第5代王者が3度目の防衛に成功。

 そして今回注目のメインイベント。山下実優に挑戦する黒音まほはゾンビレスラー。2016年の1・4後楽園大会で練習生として紹介され、同年8月に「黒音まほ」としてデビュー。そして2017年の3月に、辰巳リカと「どらごんぼんば~ず」としてタッグを結成し、今に至ります。

「ゾンビレスラー」としてのキャラクターの完成度は素晴らしく、メイク・コスチュームも洗練されていき、それと同時にファイト内容も充実。デビューからまだ一年半ほどにしてタイトルマッチにたどり着きました。

この日もゴングとともに山下に襲いかかり、サッカーボールキックで反撃されるもいきなり場外戦に。山下を客席に放り込み、会場中を引きずり回すハードコアファイト。あまり場外戦のない東京女子ですが、黒音は鉄柱攻撃を見せるなどここでペースを握っていきます。

持ち込んだイスはレフェリーに没収されますが、スリーパーで攻め込んでいきます。ラリアット、キックで返されるもゾンビらしく笑いながら立ち上がり、笑いながらエルボーの打ち合いに。これは怖い。倒れてもアンダーテイカーばりにムクリと起き上がり反撃していく黒音まほ。山下と互角の攻防を繰り広げます。

そしてここからが黒音まほの真骨頂。蹴りを噛みつきで防ぎ、山下のエルボーがレフェリーに誤爆した所でイスを取り出してまず山下の背中に一撃。そして畳んでいたイスを広げ、山下の首に背もたれと座面の間の空間をひっかけてからロープに飛んでのネックブリーカー!初めてみたイスの使い方!イスによるギロチンのようになり苦しむ山下。そしてそこに改めて畳んだイスで思い切り殴打!東京女子史上一番激しいイス攻撃で倒れる山下。思わず観客も騒然とするくらいの勢いでした。

そこからボディプレスで追い打ちをかけるもレフェリーがカウント出来ず、黒音が起こしてカウントさせるもこれは2止まり。組み立てた状態で寝かせたイスへのボディプレスを狙うもこれは返され、自分でそのイスを食らった黒音。イスを投げ捨てた山下に蹴りを食らうもディアボロス(カウンターのリバース・ネックブリーカー)で反撃し、フィニッシャーのウロボロス(シスター・アビゲイル)を狙うも防がれて山下のジャーマン、キック、コーナーへのランニングニー、ミサイルキックと畳み込まれ、これはカウント2で返すもバズソー。ここから起き上がったところにヒザ、そしてロープに飛んでクラッシュ・ラビットヒートで3カウント。山下実優が防衛を果たしました。

山下も「楽しかった」と健闘を認めたこの試合、メインとして充分な、充実したタイトルマッチでした。 

週刊プロレス 2018年 3/28 号 [雑誌]

週刊プロレス 2018年 3/28 号 [雑誌]

 

 今回「ハードコア」という武器を出してきた黒音まほ。見たことのない動きも出してきて、プロレスへの研究熱心さが伺えます。次は何を見せてくれるのか、ワクワクさせてくれます。キャラクターの完成度、リング上での佇まい、次タイトル挑戦のタイミングがあれば一発で獲る可能性があるくらいの素質がある。黒音まほのメインイベント登場には東京女子の未来を見ることが出来ました。

この試合後のマイクで5・3後楽園ホールでの山下実優VS辰巳リカのタイトルマッチが決定。試合数が増え、新人も成長しているのがわかる東京女子プロレス。次の興行は3・21板橋。3・31には洋光台での無料イベントもあります。とりあえず今後の東京女子プロレスに注目!黒音まほにも注目!していきたいと思います。

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