男マンの日記

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井上純一「キミのお金はどこに消えるのか」読みました。新しい経済教科書のかたち?

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お金=レインメーカー、って思いついちゃったんだからしょうがない。描きたかっただけです。失礼。

 

「中国嫁日記」でおなじみの井上純一氏の最新単行本「キミのお金はどこに消えるのか」を読みました。「文芸カドカワ」で連載されていたこの作品、現在でもnoteで第一話が無料で読めます。

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果たして自らの会社で金銭トラブルとか起こしてる井上氏が経済を語れるのか、と疑問に思う向きもあるとは思いますが、この漫画の観衆をしているのは明治大学准教授の飯田泰之氏。TBSラジオなどのメディア出演も定期的に行っている経済学者さんです。

 

経済学講義 (ちくま新書1276)

経済学講義 (ちくま新書1276)

 

 

そして、この漫画のテーマになっているのは経済。お金に対する疑問について、「中国嫁日記」のようにジンサン(井上純一氏)と奥さんの月(ユエ)さんが対話する形で進んでいきます。ジンサンが経済についてのいろんなことを月さんに説明していき、月さんが質問したり、ツっこんだり納得したりする展開となっています。ジンサンは基本月さんに上から喋っていきますが、中国嫁日記読んでると「ああ、残念さは健在だな」と思って許せます。

 

 

 

なので、「中国嫁日記」を既読の方はすんなり読めるし、未読でも読みづらい、ということはあまりないとは思います。ただ、基本的には「概念」の説明を図などでやっていく、という場面が多いので直感的に理解しづらいところもありました。しかし所詮は160Pくらいのマンガなので、読み返したり、何度も読むのが苦にならないのがこの本の良いところ。ちょっと寝かしてから読んだり、ネットで用語を調べつつ読んだりしてもそこまで時間はかからないくらいの分量。とりあえずどんなことが書いてあるのか。全11回で書いてある内容を、見出し風にまとめてみましたのでご参照ください。

 

第1回 日本は危ないか?国債のしくみとと利回り、物価について

第2回 マルクス主義の間違いとは!トマ・ピケティについて。

第3回 悪じゃない!?貨幣価値と借金の意味について

第4回 消費者物価指数とは?デフレ、インフレについて。

第5回 選挙に行こう!小選挙区制の利点と欠点について。

第6回 「国民の痛みを伴う改革」をしてはいけない時期について。

第7回 価値について。世の中に「絶対的な価値」はあるのか?

第8回 消費税増税で税収は上がるのか?税収とGDP

第9回 経済成長と公共事業の関係性について。

第10回 貧困について日本銀行が出来ること。日銀政策について。

第11回 お金はどこに消えたのか。国際金融について。

特別編 「キミのお金はどこに消えるのか」メイキング

 

このように、今現在の日本の景気の問題点と絡めて経済について説明していく、という形をとっています。ただ、メイキングで「ほぼ修正はなかった」と書かれてはいますが、主張については基本的に飯田泰之氏に近い形となっているので、ここに反論や違和感を感じる方もいるかと思います。

しかし、全部が全部正しい、ということでは無いかとは思いますが、私のような「経済ボンヤリ層」が経済について考えるとっかかりにするには最適の本なのではと思います。少なくとも「いきなり日本経済新聞を定期購読」とかするよりは興味も持続するし、経済がより切実なものだと感じる事ができるのではないでしょうか。 

 

キミのお金はどこに消えるのか

キミのお金はどこに消えるのか

 
   
キミのお金はどこに消えるのか (角川書店単行本)

キミのお金はどこに消えるのか (角川書店単行本)

 

 

そしてちょっと残念だったのは、自分が大分大人になってからこの本と出会ったこと。この本を読んでほしいのは今、学生である若者たちのように思います。就職氷河期世代の私ですが、若いときにこの本に出会っていれば政策への疑問も持てただろうし財政を家計に例えて健全化を則し、「日本の借金は一人あたり○○万円」という論調にも異論を持つことが出来たかもしれません。そのような若者が日本の中心になったとき、日本は変わっていくのではないかと思います。

 

そして、このように「経済解説マンガ」というか、マンガのキャラが色んな難しいことを説明してくれるマンガがもっと増えてくれるといいのに・・・。とも思いました。

まあ、体験マンガなどがそれに当たると思うんですが、他にも現在日本で問題視されている事柄についてこのマンガのように対話形式などで分かりやすく描いてくれれば読もうという気になるというもの。こちとらマンガばっかり読んで大きくなったわけですし、おとなが学ぶべきものも全部マンガにして欲しい。マンガ好きにさせたからには棺桶まで責任とっていただきたい。まあそれはともかく、楽しく読める経済入門、として読んでみるのをお勧めします。セットで中国嫁日記もどうぞ。この記事がデフレ解消の一助となれば幸いです。それではまた。

 

中国嫁日記(七)

中国嫁日記(七)

 
中国嫁日記 (七)

中国嫁日記 (七)