男マンの日記

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棚橋通過!G1クライマックス28 大人の闘い、Aブロック振り返り。

8・12に終わったG1クライマックス。結局棚橋弘至優勝、という結果に終わりました。しかし以前の棚橋ではなく、満身創痍の中で自分と折り合いをつけた上での勝利。時の流れと人間らしさを感じる優勝でした。というわけでAブロックの振り返りを行っていきます。こちらから。

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参加選手

オカダ・カズチカ(CHAOS)

鈴木みのる(鈴木軍)

棚橋弘至(本隊)

真壁刀義(本隊)

EVIL(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)

YOSHI-HASHI(CHAOS)

ジェイ・ホワイト(CHAOS)

ハングマン・ペイジ(BULLET CLUB)

バッドラック・ファレ(BULLET CLUB)

マイケル・エルガン(本隊)

 

【展望】

ケニー・オメガに敗れてIWGPヘビー級チャンピオンから陥落したオカダ・カズチカですが、やはりまだまだ本命であることは確か。現在無冠の鈴木みのる、膝の負傷からの復帰後まだシングルでの目立った功績のない棚橋弘至、またオカダから勝利したことのあるEVIL、肉体改造成功のマイケル・エルガンあたりが優勝候補か。また、絶賛分裂中のBULLET CLUBからはケニー側に付きそうなハングマン・ペイジとキング・ハク側につきそうなバッドラック・ファレが出場。このへんの軍団抗争もどうなるか。

   

大会日程

7・14 大田区大会

◯真壁刀義【1勝=2点】
(キングコングニー)
✕YOSHI-HASHI【1敗=0点】

 

◯ハングマン・ペイジ【1勝=2点】
(反則)
✕バッドラック・ファレ【1敗=0点】

 

◯マイケル・エルガン【1勝=2点】
(エルガンボム→エビ固め)
✕“キング・オブ・ダークネス”EVIL【1敗=0点】

 

◯棚橋弘至【1勝=2点】
(ハイフライフロー→片エビ固め)
✕鈴木みのる【1敗=0点】

 

◯ジェイ・ホワイト【1勝=2点】
(ブレードランナー→片エビ固め)
✕オカダ・カズチカ【1敗=0点】

【展望】

Aブロック公式戦初日はなんといっても棚橋VSみのる。IWGPインターコンチで徹底的にヒザを攻められて欠場に追い込まれた棚橋があのときの借りを返せるか。そしていきなりのBULLET CLUB対決、ファレVSハングマン・ペイジで何かしらの動きがあるかも注目です。まだオカダVSジェイのCHAOS対決でジェイがどこまで食い下がれるか。

 

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【寸評】

細かい感想は以下のリンクから。メインのオカダVSジェイは起伏に飛んだ好勝負でした。また、肉体改造したエルガンの力強さオンリー、ゴリ押しアメプロファイトも好感。しかし棚橋のコンディションの悪さ、そしてある程度優勝争いに絡まなさそうな選手も見えてきてしまったのもまた事実。躓いてしまったものの、オカダ、みのる、そして棚橋、エルガン、ペイジ、EVIL、このあたりが優勝を争いそうな予感です。 

otokoman.hatenablog.com

 

 7・16 札幌大会

◯マイケル・エルガン【2勝=4点】
(エルガンボム→エビ固め)
✕ハングマン・ペイジ【1勝1敗=2点】

 

◯“キング・オブ・ダークネス”EVIL【1勝1敗=2点】
(EVIL)
✕YOSHI-HASHI【2敗=0点】

 

◯真壁刀義【2勝=4点】
(キングコングニー)
✕鈴木みのる【2敗=0点】

 

◯バッドラック・ファレ【1勝1敗=2点】
(バッドラックフォール)
✕オカダ・カズチカ【2敗=0点】 

 

◯ジェイ・ホワイト【2勝=4点】
(ブレードランナー→片エビ固め)
✕棚橋弘至【1勝1敗=2点】

【展望】

わりと微妙なカードが並ぶ札幌大会。YOSHI-HASHIがEVIL相手に意地を見せるか。真壁もみのるにインターコンチでやられているので失地回復のために一発かましたい。エルガンVSハングマン・ペイジは今のアメリカン・インディ直輸入の好勝負を期待したいところ。

 

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【寸評】

今日もエルガンのパワーファイトで掴みはOK、EVILは順調に1勝目を上げてこれからの巻き返しがありそうな雰囲気。しかしYOSHI-HASHIはパワーボムの危険な失敗もあり、ちょっと今後が不安な状態。そして問題作真壁VS鈴木みのる、9割5分攻め込まれてた真壁が勝利するも、説得力に欠ける内容。オカダはBCOG乱入で二連敗。そして大田区大会に続いてメイン抜擢のジェイ・ホワイトは最後は反則を駆使したものの、しっかりと棚橋を攻略しての勝利。地力、引き出しの多さを感じます。一方の棚橋はヒザのケガからのモデルチェンジが上手くいっていないように思います。今日の結果で全勝が真壁、ジェイ、エルガン。全敗がみのる、オカダ、YOSHI-HASHI。星取りは意外な展開で推移してますが先は長い。混戦が予想されるAブロックです。詳細は後ほど更新予定。

   

 7・20 後楽園ホール大会

ジェイ・ホワイト【3勝=6点】
(ブレードランナー)
マイケル・エルガン【2勝1敗=4点】

 

鈴木みのる【1勝2敗=2点】
(ゴッチ式パイルドライバー)
YOSHI-HASHI【3敗=0点】

 

“キング・オブ・ダークネス”EVIL【2勝1敗=4点】
(EVIL)
真壁刀義【2勝1敗=4点】

棚橋弘至【2勝1敗=4点】
(反則)
バッドラック・ファレ【1勝2敗=2点】

 

オカダ・カズチカ【1勝2敗=2点】
(レインメーカー)
ハングマン・ペイジ【1勝2敗=2点】 

【展望】

オカダvsハングマン・ペイジが個人的注目カード。なんとなく手が合いそうな気がするので、ハングマン・ペイジの力をオカダに引き出して欲しいところ。なにげに真壁vsEVILで真壁が先輩の意地を見せられるかにも注目です。

 

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【雑感】

ダイジェスト視聴なので簡単に。ジェイは相変わらずの反則絡みで3連勝。そして安定のYOSHI-HASHI3連敗。みのるとオカダが初白星。まだまだこれから、といった感じのAブロック。乱入したBCOGにファックポーズする海野レフェリーの顔が頭にこびりついて離れないのでなんとかしてください。

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 7・22 八王子大会

YOSHI-HASHI【1勝3敗=2点】
(カルマ)
マイケル・エルガン【2勝2敗=4点】

 

“キング・オブ・ダークネス”EVIL【3勝1敗=6点】
(反則)
バッドラック・ファレ【1勝3敗=2点】

 

鈴木みのる【2勝2敗=4点】
(ゴッチ式パイルドライバー)
ジェイ・ホワイト【3勝1敗=6点】


棚橋弘至【3勝1敗=6点】
(ハイフライフロー)
ハングマン・ペイジ【1勝3敗=2点】

 

オカダ・カズチカ【2勝2敗=4点】
(レインメーカー)
真壁刀義【2勝2敗=4点】

【展望】

EVILvsファレは迫力の大型レスラー対決が見れそうですが、さすがにファレ相手だと小さいEVIL、どのように攻略していくか。その他はわりと勝ち負け予想ができそうなカードが並んでいるため、どこかで番狂わせが起きるのか。予想がつかないのがG1なので、こういう時に何かが起こりそう。

 

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【雑感】

こちらもダイジェスト視聴なのであっさりと。しかし動画に雑音が入ってると思ったらほんとにベタに本間の声だったんでビックリ。あーとかおーとかが濁って雑音に聞こえるんですな。リーグ戦はジェイが初黒星でEVIL、棚橋と並んでトップに。YOSHI-HASHIは初勝利。いっそ全敗のほうが面白かったのに、と思ったのは私だけか。

 

7・27 浜松大会

鈴木みのる【3勝2敗=6点】
(ゴッチ式パイルドライバー)
マイケル・エルガン【2勝3敗=4点】

 

“キング・オブ・ダークネス”EVIL【4勝1敗=8点】
(EVIL)
ハングマン・ペイジ【1勝4敗=2点】

 

バッドラック・ファレ【2勝3敗=4点】
(バッドラックフォール)
ジェイ・ホワイト【3勝2敗=6点】

 

棚橋弘至【4勝1敗=8点】
(ハイフライフロー)
真壁刀義【2勝3敗=4点】

 

オカダ・カズチカ【3勝2敗=6点】
(レインメーカー)
YOSHI-HASHI【1勝4敗=2点】 

 

【展望】

ここはエルガンVSみのる、棚橋VS真壁と好勝負が期待できそうなカードが並ぶ中、オカダとYOSHI-HASHIのCHAOS対決にも注目。関係性の深いカードが並ぶ浜松大会、となってます。味のあるマッチメイク。

 

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【雑感】

今回も安定のダイジェスト観戦。EVIL、棚橋が4勝、オカダ、みのる、ジェイが3勝。ここらへんが優勝戦線、という感じ。ハングマン・ペイジ好きだし試合も面白いのに結果が出てないのが残念。決め手に欠けるのかもしれません。また、オカダがYOSHI-HASHI相手に不機嫌さをあらわにしたりと表面に感情を出していたのが新鮮。

   

7・30 高松大会

バッドラック・ファレ【3勝3敗=6点】
(ラリアット)
真壁刀義【2勝4敗=4点】

 

ジェイ・ホワイト【4勝2敗=8点】
(ブレードランナー)
ハングマン・ペイジ【1勝5敗=2点】

 

鈴木みのる【4勝2敗=8点】
(ゴッチ式パイルドライバー)
EVIL【4勝2敗=8点】

 

棚橋弘至【5勝1敗=10点】
(エビ固め)
YOSHI-HASHI【1勝5敗=2点】

 

オカダ・カズチカ【4勝2敗=8点】
(レインメーカー)
マイケル・エルガン【2勝4敗=4点】

【展望】

EVILvsみのる、棚橋vsYOSHI-HASHIと日本人対決に注目。YOSHI-HASHIは連日のオカダと棚橋との対決で何かしら爪痕を残したいところ。そしてエルガンがオカダをパワーでねじ伏せるのか?と意外に好カードの並ぶ高松大会。

 

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【雑感】

なんかもう最後までダイジェスト視聴になりそうなAブロックですが今回も。真壁VSファレ、マーティー浅見レフェリーは海野レフェリーより対BCOG抵抗力が少なそうで今回も散々乱入されてからファレの勝利。なんだかんだで3勝3敗と五分の星なところが意外。ジェイVSペイジでもジェイの金的を見逃すマーティー浅見。しかしジェイは金的→ブレードランナーの流れで勝ち続けてるのが強い。ペイジも上手いレスラーなんですが、まだ新日本の中での格が足りないか。もうひとインパクト残してほしいところです。

鈴木の逆落とし久々に見た気が。あのパイルドライバーとEVILのやりとり何回やんねん、ってところに裏切りの逆落とし。さすが鈴木みのる。観客の予想を軽く裏切って見せるところが上手い。

棚橋はYOSHI-HASHIを丸め込んで勝利。序盤は相手にペースを握られることが多かった棚橋ですが、最後に決める所を決めてあれよあれよといううちにAブロックのトップに。ベテランらしいいやらしさを見せてきました。

YOSHI-HASHI、とりあえず蒼魔刀をつなぎ技に使うのはいかがなものか。さすがにHARASHIMAを知らないはずは無いと思うし、現役選手ののフィニッシュをパクってつなぎに使うのはちょっと頂けないかと思います。まあ渡辺桃も使ってますが。

オカダはエルガンを下して2敗をキープ。肉体改造も結果自体がなかなか付いてこないエルガン、新日本に参加するパワーファイターのダメなルートに乗ってしまっている気も。難しいところです。

これで棚橋1敗、2敗がオカダ、ジェイ、EVIL、みのるの4選手。この中でトップが決まっていきそう。最初の2戦をみるかぎり厳しそうだった棚橋がトップに。勝ちにこだわり、割り切ったファイトを続ける棚橋、全盛期とは違う闘いが見れそうです。

   

 

8・2 福岡大会

マイケル・エルガン【3勝4敗=6点】
(反則)
バッドラック・ファレ【3勝4敗=6点】

 

ハングマン・ペイジ【2勝5敗=4点】
(ライト・オブ・パッセージ)
真壁刀義【2勝5敗=4点】


ジェイ・ホワイト【5勝2敗=10点】
(ブレードランナー)
YOSHI-HASHI【1勝6敗=2点】

 

棚橋弘至【5勝2敗=10点】
(ハイフライフロー)
EVIL【4勝3敗=8点】

 

オカダ・カズチカ【5勝2敗=10点】
(レインメーカー)
鈴木みのる【4勝3敗=8点】

【展望】

この日はなんといってもオカダVS鈴木みのる。大海賊祭では時間切れ引き分けに終わっているだけにこの日は決着したいところ。ここまでの星取りにもよりますが、Aブロックの優勝を左右する一戦になることはほぼ確実。注目です。ジェイvsYOSHI-HASHIのCHAOS対決も白熱しそう。

 

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【雑感】

安定のダイジェスト観戦。エルガンファレは反則でまあいつもの。さすがに定着してきたのかブーイングも凄かったしちょっと安定感が出てきた気も。しかしマーティー浅見もタイヘンです。ペイジはようやく2勝目。真壁はさすがに苦しくなってきました。もうG1で果たせる役割があまりないのかも、と思わせてしまうのが辛い。

ジェイに金的なしのブレードランナーで取られたYOSHI-HASHIもちょっと辛い。ペイジが勝ったため単独最下位の1勝。う~ん、頑張れ。なんというか頑張れ。

EVILはEVILを切り返されて負ける、というパターンに陥っているのがしんどいので、なにかフィニッシュ級の絞め技を作ってそこからEVIL、とかのパターンを作れると一つ抜けるかも。棚橋の圧勝、という感じでもなかったので、そういう幅がほしいところです。

そして大海賊祭の引き分けをうけてのみのるVSオカダ戦はオカダの勝利。結果知ってしまいましたが、これは後でフルで見たい試合。最近のオカダは何かから開放されたようで感情が見えやすくなったし、前より若返ったように見えます。応援したくなる!

 

 8・5 大阪大会

YOSHI-HASHI【2勝6敗=2点】
(反則)
バッドラック・ファレ【3勝5敗=6点】

 

ハングマン・ペイジ【3勝5敗=6点】
(ライト・オブ・パッセージ)
鈴木みのる【4勝4敗=8点】

 

ジェイ・ホワイト【6勝2敗=12点】
(ブレードランナー)
真壁刀義【2勝6敗=2点】

 

棚橋弘至【7勝1敗=10点】
(首固め)
マイケル・エルガン【7勝1敗=10点】

 

オカダ・カズチカ【6勝2敗=12点】
(レインメーカー)
EVIL【4勝4敗=8点】

 

【展望】

オカダはみのる戦のあとにすぐEVIL戦、という過酷なスケジュール。棚橋VSエルガンも見応えの有りそうなカードです。ここまでくると星取表からの注目カードが出てきそう。優勝候補の意外な脱落などがあるかどうか。

 

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【雑感】

今回もしっかりダイジェスト視聴。YOSHI-HASHIファレはもう面倒くさくなったか、超ストレートにタマ・トンガ乱入で反則裁定。しかしペイジもみのるに勝利したため単独最下位は変わらず、と思ったら真壁が負けたので真壁とYOSHI-HASHIが暫定最下位に。しかしペイジにとってこの勝利は大きい。「鈴木みのるに勝った」って称号はアメリカ帰っても結構効くのではないでしょうか。

ジェイのブレードランナーはまだレスラーによって受け方が定まってない感じ。顔から落ちて潰れるレスラーと頭から落ちて一回転するレスラーがいるようで、今回の真壁なんかはわりと脳天から落ちてたので危なっかしく見えました。一回転するほうが技が大きく見えそうですが、低空で落とすので危ないかも。なにげに2敗をキープしているジェイ。オカダと棚橋に勝っているので、最後に並ぶと一番有利なのはこの人。10日のEVIL戦、注目です。

そして棚橋。正直首固め失敗したっぽいですがムリヤリ丸め込んで3カウント。フィニッシュでこういう失敗するのはどうなのか・・・。成績はトップですが、クオリティはけしてトップではない気がします。

オカダはレインメーカー連発、という最近の流れでしっかり勝利。定番になりつつあるオカダのマイクですが、正直そんなに上手くない気が。

これでトップは棚橋で1敗、2敗がジェイ、オカダの二人となりました。直接対決の棚橋とオカダですが、もし10日ジェイが勝ってしまうと、棚橋VSオカダは「棚橋が勝ったら棚橋が決勝進出、オカダが勝ったらジェイが決勝進出、引き分けると棚橋が決勝進出」となると思うんですが。まあ、ジェイの相手もEVILなので決して勝つのが約束された感じでもなく。なんとなくジェイが負け、オカダが勝ってオカダが決勝行きそうな気もします。泣いても笑っても10日に全てが決まる。いよいよです!

   

 8・10 日本武道館大会

真壁刀義【3勝6敗=6点】
(キングコング・ニードロップ)
マイケル・エルガン【3勝6敗=6点】

 

YOSHI-HASHI【3勝6敗=6点】
(カルマ)
ハングマン・ペイジ【3勝6敗=6点】

 

鈴木みのる【5勝4敗=10点】
(反則)
バッドラック・ファレ【3勝6敗=6点】

 

EVIL【6勝3敗=12点】
(EVIL)
ジェイ・ホワイト【5勝4敗=10点】

 

棚橋弘至【7勝1敗1分=15点】
(時間切れ引き分け)
オカダ・カズチカ【6勝2敗1分=13点】

 

【展望】

そしてAブロック公式戦最終日。この日はなんといっても棚橋VSオカダ。何度も東京ドームのメインを飾った黄金カードですが、オカダがチャンピオン陥落、棚橋がヒザの怪我などで以前とは趣が変わってきました。棚橋が踏みとどまれるか、オカダが違いを見せれるか。多分メインのこの試合。公式戦最終日に相応しい試合になりそうです。そして最終日のファレとか意外に仕事をしそう。みのるがファレに負けて脱落、とかありそうな・・・。 

 

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【雑感】

真壁vsエルガンは比較的あっさり真壁勝利。エルガンは肉体改造、イメージチェンジが功を奏さずという結果に。体力ゴリ押しのファイトスタイルが、技巧派の多いこのブロックに合っていなかったのかもしれません。

ペイジvsYOSHI-HASHIはYOSHI-HASHI勝利。いろいろと言われがちなYOSHI-HASHIですがしっかりと最終戦は勝利。ペイジは全体的にいいファイトをしていたと思うんですがいまいち結果につながらず。格負け的なところがあったのかもしれません。

みのるはやはりの反則負け。ただただデスペラードがやられて終わる、という結果に。悪役の乱入も予定調和になってしまうとなかなかしんどいところがあります。

そして決勝進出者争い。結局ジェイはEVILに負けたため、優勝決定戦進出のゆくえは棚橋とオカダの一戦に絞られることに。そして時間切れ引き分けのため棚橋が決勝進出となりました。徐々にスタイルを変えていっている棚橋。普段の立ち姿などにはやはりヒザの悪さが伺えますが、トライアングル・スコーピオンを出すなど痛め技を多く使い、静と動で言うと「静」の時間を増やすことで自分への負担を減らし、相手へより一点集中攻めの傾向を強くしている印象。それに必要以上につきあってしまったオカダ。時間切れ引き分けだと決勝にいけないことは承知していたとは思いますが、その割にはレインメーカーのラッシュにいったのは25分過ぎ。棚橋のペースに乗っからず、強引に言っていればまた違ったかもしれません。果たして棚橋弘至が決勝進出、ということでAブロックは幕を閉じました。

週刊プロレス 2018年 7/25 号 [特別付録:新日本プロレス「G1 CLIMAX28」完全ガイドブック]

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リーグ戦最終結果

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真壁刀義【3勝6敗=6点】

なんというか順当な結果に終わった真壁。まあ、もういいか感も少し出てきたんで何かしらもう一度狂い咲いて欲しい所。エルガンのように肉体改造するなりしてくれないと、ちょっとG1出ても意味が見出しづらいんじゃないでしょうか。

マイケル・エルガン【3勝6敗=6点】

肉体改造して登場、いきなり大きなインパクトを残したエルガンですが、結果はAブロック最下位。直線的なファイト過ぎて対策されたのが原因か。勝つときは世界一強く見えるんですが、負けるときはあっさり負けるのもアメリカン・パワーファイターっぽい。(カナダ人ですが)絞め技のフィニッシャーもあると幅が広がるのではないかと思うんですが、それあってもエルガンっぽくない。これから進む先がちょっと難しくなったG1かな、と思います。

 YOSHI-HASHI【3勝6敗=6点】

G1参戦が決定したときにもタイチに「あいつが出れて俺がでれないのはおかしい」的なことを言われていたYOSHI-HASHI。この声を払拭・・・・しないままの結果に終わりました。EVIL戦でパワーボム失敗した動画が拡散されたり、棚橋に丸め込みで負けたあとに「お前は頑張ってない」と言われたりと散々のG1。ただ、「この屈辱を晴らして意地を見せてくれる!」ともあんまり思えないのもYOSHI-HASHIの応援しづらい所。ちょっと切ないG1でした。

ハングマン・ペイジ【3勝6敗=6点】

結果は3勝でしたが、どの試合も”出来る”ところを見せたペイジ。現状ではまだ新日本での番付が足りない感じはありますが、いつトップ戦線に来てもおかしくない実力はあると思います。27歳とそろそろ円熟期に入るペイジ、これからが楽しみです。

バッドラック・ファレ【3勝6敗=6点】

正直BCOGの乱入に気を取られてあんまりファイト内容覚えてないですが、とりあえずグラネードのやりっぱなし感はなんとかして欲しい。まあしばらくG1出続けるとは思いますが、そろそろなんかインパクトが欲しいところです。

鈴木みのる【5勝4敗=10点】

なんとか勝ち越しに終わった鈴木みのる。しかし、正直試合内容はピカ一だったんじゃないでしょうか。棚橋戦も真壁戦もあまり動けないベテランの代わりに動きまくって試合を作る。オカダ戦も熱戦でした。フリーだからか酷使される宿命なのかもしれず、それゆえに「楽な試合」をしないみのる。50にして最も若い選手でした。

ジェイ・ホワイト【5勝4敗=10点】

今回最もインパクトを残したのはジェイじゃないでしょうか。初戦、二戦目としっかりとメインを務め、ブーイングに包まれはしましたが、試合巧者っぷりを見せてくれました。悪いことで最後締めますが、それまでの試合の組み立てがしっかりとしているのでちゃんと試合は成立するのが彼の長所。そして今回なにしろキャラクターが確立したのは強い。BCOGとは違う方向の「レスリング・ヒール」っぷりを発揮して今後も活躍していくでしょう。

EVIL【6勝3敗=12点】 

トップ戦線に迫ったEVILですが、いまいちインパクトを残せなかったのは棚橋、オカダ、みのるという日本人トップレスラーに全敗したことが大きいでしょう。やはりこの3人を当たり前のように食っていかないとEVILのステージが上がっていかないのが事実。もうちょっと・・・というG1クライマックスでした。

オカダ・カズチカ【6勝2敗1分=13点】

惜しくも決勝進出を逃したオカダ。風船持って登場したり、一人でマイクしたり、赤髪にしたりといろいろと試していた印象の今年のG1。でありながらもう一歩まで迫ったのはさすが。ただ、個人的には手を握らないローリング式のレインメーカーには少し軽さを感じてしまったのも確か。チャンピオンじゃなくなったオカダ、素の部分が見えてきて面白くなってきたのでここを生かしてまたベルトを取ったらまた違うチャンピオン像が見えてくるかも。その時期は案外近いのかもしれません。

棚橋弘至【7勝1敗1分=15点】

そして決勝進出の棚橋。正直鈴木みのる戦、ジェイ・ホワイト戦では試合の主導権を握られ続けていて不安な仕上がりではありましたが徐々に調子を取り戻し、というか、自らの負担を減らす工夫を随所に入れていってオカダとも引き分け。自らの限界と向き合いながら闘っていったことが決勝進出につながったのではないでしょうか。

ただ、鈴木みのる、ジェイ・ホワイトやザック・セイバーJrなどのレスリングを得意とするレスラーに対すると切り返し合うレスリングに弱点があるため、ペースを握られがちなのが気になるところです。それを考えるとまだまだ進化の余地がある棚橋のプロレス。この歳にしてさらに変わっていく棚橋を見れる幸せ。カッコつけきれなくなってきた棚橋のカッコつけ、これからも見ていこうと思います。

NEW WORLD 2 新日本プロレス公式ブック (新潮ムック)

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Bブロックとは対象的に技巧派、試合巧者が揃ったAブロック。スピード、パワー、テクニックでゴリ押しするBブロックとは違い、駆け引きを重視する闘いが多く見られました。アスリート的なBブロック、チェスのような駆け引きのAブロック、という言い方ができたかもしれません。棚橋が一位通過しましたが、以前の棚橋ではなく自分の欠点を見つめ、折り合いをつけながら闘う姿には一抹の切なさと意地を見ることが出来ました。「大人のプロレス」を見せてくれたAブロック。奥深さを味わえました。