あの!島本和彦先生からリプライ頂きました!感激!
このブログ「男マンの日記」というタイトルですが、今回はいつもより日記寄りの内容となっております。まあたまには。
先日、私が先日したツイートがこちら。
「燃える!!女子プロレス」
— 男マン@skebはじめました (@otokoman) 2021年11月4日
島本和彦が女子プロレスに向ける無闇な熱い情熱、レスラーへのガチ恋とアスリートとしての尊敬の念の間で揺れ動くファン心理、プロレスを勝手に理論武装して語り始める面倒くささ、全てが最高!
#tjpw #stardom #仙女 https://t.co/KAKANgXU2a
それでこのツイートしてしばらくスマホを見ることもなく普通に働いてたんですが、休み時間にふと見るとなんだか妙に伸びているのに気付きました。なんで?と思ってみたら...。
見事に仰る通りの作品です。そう言って頂けると非常に落ち着きます。ありがとうございます。 https://t.co/eK9tD2fwEE
— 漫画家島本和彦 (@simakazu) 2021年11月4日
島本先生ご本人からの引用リツイート!
シンプルに嬉しいのでただただ自慢してしまいました。すいません。
ちなみになんでこのツイートしたかというと、以前書いたエントリ「夜の夜長に!プロレスマンガ特集!」のひとつに「燃える!!女子プロレス」を上げさせてもらっていたことから。
そして、この日の前に「カテェ...プロレスポッドキャスト」の「夜の夜長のプロレス本」特集聴いていてふと「今、存在する女子プロレス団体のアツい漫画があったらどんなのかな~」と思いまして、あのツイートをした次第です。
podcastを更新しました。
— カ、カテェ・・・プロレスポッドキャスト (@kakateeeee) 2021年10月28日
【第171回】秋の夜長のプロレス本 #01#カテプロ#秋の夜長のプロレス本#皆様ご投稿ありがとうございました#1時間では正直たりんかった#ヴぁーーーhttps://t.co/7ZzsHOkJUP pic.twitter.com/W7ObiyOlUe
というわけで、島本先生にリプライを頂いてただただ舞い上がりました、と、今回その報告です。おつかれさまでした!
で終わるのもなんなので、改めて島本和彦「燃える!!女子プロレス」を紹介していこうと思います。しばしお付き合いいただけると幸いです。
全日本女子プロレス公認熱血少年漫画「燃える!!女子プロレス」
この「燃える!!女子プロレス」は、少年サンデー増刊1992年8月号~1993年12月号で連載されていて、単行本も全三刊出ていました。今は当時の対談記事、イラストコラムを追加した形で「復刊ドットコム」から合本として刊行されています。
全女が一番アツかった季節。対抗戦前夜の熱気が蘇る
この漫画、表紙から分かるように豊田真奈美が主人公の熱血少年漫画。今は「アオイホノオ」が代表作とされている島本和彦ですが、元々石ノ森章太郎のアシスタントだったこともあり、熱血少年漫画。ストレートな熱血というより、その「熱血」にツッコミを入れてギャグにしつつも熱いメッセージを込めていくスタイル。
映画にもなった「逆境ナイン」好きでした。破天荒かつ爆笑マンガです。
そして、完全に自らをキャラクターにして(名前こそ実名ではないですが)描かれたマンガ家マンガ「燃えよペン」も傑作。魂の叫びがこだましてきます。
そしてこの「燃える!!女子プロレス」は、この上記2作品のエッセンスが混ざりあったようなテイストの作品。主人公は全日本女子プロレスの豊田真奈美なんですが、同時に「女子プロレスにハマった島本和彦」自身。豊田真奈美が華麗に舞い、それを見ている島本和彦がアツく語る。プロレスラーのかっこよさと、プロレスファン、というかプヲタのアツさが詰まった一冊。願わくばあと10巻くらい続いていただいて、横浜アリーナから始まる女子プロレス大・対抗戦時代まで描いてもらいたかった、というくらいプロレスファンとしてはかなり燃える内容でした。
ウソみたいなローリングクレイドル開発シーン(下で驚いてるのは下田美馬)
マンガとしては、純粋にリング上だけの事柄を追っていくわけではなく、「嘘だろ!」っていう必殺技開発エピソードが挟まったり、島本和彦がアシスタントの「プロレスラーはなぜロープに振られて帰ってくるのか」という質問を受けてキレながら説明したり、「プロレス」というものごと描いていくスタイル。レスラー同士の人間ドラマに重きをおいたつくりになっていました。
プロレスの真理を語る島本和彦。今読んでも納得感がかなり強いです
主な舞台になるのは、全日本女子プロレスの対抗戦前夜。1990~1992くらいの時期になります。ダンプ松本の引退によりブル中野が獄門島を結成、アジャコング、バイソン木村を率いてヒールながらも全日本女子プロレスのトップに君臨。
ベビーフェイスでは北斗晶、みなみ鈴香、堀田祐美子の昭和60年組に、豊田真奈美、山田敏代、下田美馬、三田英津子の62年組が挑んでいく。そして63年組の井上京子、井上貴子、吉田万里子らが若手として出てきたくらいの時期。全日本女子プロレス内部の抗争がどんどんエスカレートしていく時期でした。内容としては
- ジャパングランプリ’90、豊田真奈美優勝
- 獄門島分裂・ジャングルジャック誕生
- ブル中野VSアジャ・コング 金網マッチ3メートルギロチン
- ブル&京子VSアジャ&バイソン髪切りマッチ
- 豊田VS山田髪切りマッチ
ときどき駆け足になったりもしますが、しっかりと全日本女子プロレスの闘い、愛憎、人間関係も含めて描かれている傑作です。あのころの全日本女子プロレスを見ていたファンにもオススメですし、今のスターダム、東京女子プロレス、アイスリボン、センダイガールズなど、女子プロレスを見ているファンが今読んでも伝わるものがある、と思います。なんというか「プロレスが詰まっている」傑作。島本先生にリプ頂いたからでは決してありませんが、読み応えのあるオススメの一冊です!