もはや「魔法少女まどか☆マギカ」でおなじみになってしまったうめてんてーですが、本業は漫画家、というか本業は「ひだまりスケッチ」!というわけで・・・。
ひだまりスケッチ8巻が出てたんで買って読みました。
ひだまりスケッチ最新刊購入。ヒロと沙英が卒業して新キャラ茉莉が入学。改めて読むとかなり情報量が多い。受験が終わり卒業へのカウントダウン、卒業式、引越し当日、別れを実感するタイミングをそれぞれ丁寧に描いていく。そしてゆのと宮子の卒業も予感させてる。予定調和の中、少しずつ変わる世界。
— 男マン (@otokoman) March 1, 2015
ついに沙英とヒロが卒業。連載開始が2004年、初のアニメ化が2007年、足掛け10年の連載、8冊の単行本を経てついに!ついに沙英とヒロが卒業するわけです。
表紙からしてこういう感じ。完璧!
しかしきらら系4コマの単行本は表紙がいい。特に帯の使い方が上手い印象。 pic.twitter.com/ylEVN5GcDj
— 男マン (@otokoman) March 1, 2015
主人公ゆの、親友宮子がやまぶき高校に入学し、ひだまり荘に入居した時から始まる「ひだまりスケッチ」一年上の先輩としてゆの、宮子とともに学園生活を送り、二人のよき先輩であり続けた沙英とヒロ。当初はこの四人の日々を描いていた「ひだまりスケッチ」も一年経って乃莉となずなが入学、沙英とヒロは受験生となり、徐々に将来に向けての話が増えていきました。
そして8巻でついに卒業。この一冊ほぼ丸々使って、沙英とヒロの、ゆのと宮子との別れ、そして乃莉となずなとの別れが丁寧に、ほんとうに丁寧に描かれていきます。
・卒業式前お泊り会
・卒業式本番
・新居を決めた沙英、ヒロの引越し準備
・引越し前の花見
・引っ越し当日
・引越し後、新入生との出会い
これらのエピソードがそれぞれ一話分ずつ使ってじっくりと丁寧に描かれ、4人がそれぞれの別れを実感し、悲しみ、徐々に視線を未来に向けていくさまを表現しています。お泊り会!
今まで積み上げてきたものの重みを感じつつ、1つ1つのイベントを消化する中で別れを受け入れていく4人の姿はごくありふれた関係でありながらもやはりどこか胸を打つものがあるわけです。
お泊り会、卒業式、花見、引っ越しと、それぞれが別れのイベントなんですがそれぞれが違う感情になる。卒業式の時に泣くゆの、引っ越しが終わった後に泣く宮子。
ゆのの手をつないで慰めていた宮子はゆののいないところで密かに泣いていたりとか。卒業式で別れを惜しんでから同じ家に帰っていく少しのきまずさ、本当にお別れになる引っ越しの日は結構バタバタして別れを惜しむ感じではなくなっていたりして、その後もつながっていはいるけれど、それまでとの関係とは確実に変わっていく。そのグラデーションをしっかりと細かく描いていくところが「ひだまりスケッチ」の真骨頂なんだとあらためて感じさせてくれました。
そして新入生茉里が入居したひだまり荘、先輩の卒業を目の当たりにし、次は自分たちの卒業を意識し始めるゆのと宮子、終わりを意識しつつ、「ひだまりスケッチ」はもう少し続いていく。単体でもいいですがやっぱり今までのストーリーを思い出させてくれる、とてもいい単行本でした。
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