男マンの日記

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大盛況!都会のお祭りプロレスをゆるく堪能。DDT池袋西口公園大会観戦記

9月10日、池袋西口公園でDDTがイベントプロレスを開催したのでふらっと見に行ってきました。この日は「大人の文化祭」と銘打たれた「池袋満月祭2023」が行われていて、DDTのプロレスはその一環として行われました。

 

このお祭りは9日、10日と池袋西口公園のステージでいろんな催しが行われ、DDTは10日の16時から。ステージ周辺には椅子席がありましたが15時から並んでいたファンでおおむね埋まり、それ以外の観客はその後ろに設けられた立見席からの観戦。一応最初の方は定められた立ち見エリアでおとなしく見ていましたが、だんだんとその外から見る観客が増加。メインあたりには公園がプロレス観戦客で埋まっていました。

まあ駅前の公園なんで行き来する人たちも多く、ちょっと見て帰る人、野次馬的によってくる人など色々な人達がプロレスに触れていく、その中でだんだんと人が増えていったような印象でした。

 

よく考えたら「文化系プロレス」を自称してきたDDTプロレスリング。今回の祭りのコンセプト「大人の文化祭」にピッタリの団体だったかもしれません。多分。

そしてこの日はなんと無料のお祭りプロレスながらも全7試合と気合の入ったラインナップ。私は前日の大田区大会にも行ってたので、2日でDDTの試合を16試合?見たことになりました。DDT大好きか!カードはこちら。

 

○オープニングマッチ 30分一本勝負

岡田佑介 vs 高鹿佑也

○第二試合 フェロモンズファイナルカウントダウン in 池袋 30分一本勝負

飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ vs 高梨将弘&瑠希也

○第三試合 30分一本勝負

佐々木大輔&KANON with MJポー vs 樋口和貞&須見和馬

○第四試合 センダイガールズプロレスリング提供試合 30分一本勝負

ミリー・マッケンジー&橋本千紘 vs レナ・クロス&岡優里佳

○第五試合 30分一本勝負

坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 平田一喜&夢虹&イルシオン

○セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負

秋山準&納谷幸男 vs 火野裕士&大石真翔

○メインイベント 池袋名物スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負

クリス・ブルックス&HARASHIMA&正田壮史 vs 上野勇希&MAO&小嶋斗偉

 

途中にセンダイガールズ提供試合もはさんだ全7試合!結局3時間くらいやってたような気がするんですが、立ち見客の私はもちろんずっと見続けられるわけもなく、途中で抜けて出店で飲んだり食べたりしながら完走。前日の大田区大会は気合が入りまくって濃い興行だったんですが、この日はお祭りだったこともありいい意味で肩の力が抜けた面白さ。これはこれでDDTの魅力が出ててよかったです。

というわけで1試合ずつ細かく振り返るのも面倒なので、写真で簡単に振り返って行こうと思います。こういうテンションで最後までいきます!そんな日もある!

 

 

写真と動画で振り返るDDT池袋西口公園大会

試合開始前には前日の大田区大会の一夜明け会見があったのでそこから見ていたらまずクリス・ブルックスがイラプションの持つ6人タッグタイトルに京都大会での挑戦を表明→坂口征夫が出てきて即決定。クリス&高梨&駿河メイ組はシンプルに楽しみです。

そして次に37KAMINAの小嶋と上野が登場し、24日後楽園大会での対戦相手として全日本プロレスの青柳亮生が登場!なんか得した気分!

以前から上野勇希とMAOに興味があったと語る青柳、そんな青柳に「小嶋です!37KAMINAの薪担当、小嶋斗偉です!」とひたすらアピールする小嶋が段々愛おしくなってくる会見でした。体格的にそもそも上野、MAOにひけをとらず、さらに自己主張がハッキリしてきた小嶋、今後が楽しみです。

そしてなんか知らない人がたくさん来たな~と思ってたら豊島区町挨拶。こういう催しにありがちな政治家挨拶もこのイベントやってくれてありがたいありがたい、と思いつつ拝聴。まあ即飽きてコンビニに飲み物買いにいってました。これがお祭りプロレスのいいところ。区長御一行、途中までリングサイドで見てました。楽しんでたようでなにより。来年もオナシャス!

○オープニングマッチ 30分一本勝負

岡田佑介 vs 高鹿佑也

第1試合は岡田が高鹿に全日本の第1試合で若手相手に丸め込みとかで勝ってた百田みたいな試合して百田みたいに丸め込みで勝ってて心配になりました。あんまりプロレスに意欲ないのかな~。以前高木三四郎が「岡田クンは若いのにタニマチたくさんいるんだよね~」となんかで喋ってたのを思い出しますが。

○第二試合 フェロモンズファイナルカウントダウン in 池袋 30分一本勝負

飯野“セクシー”雄貴&男色“ダンディ”ディーノ vs 高梨将弘&瑠希也

そして第二試合に登場したフェロモンズ。先日惜しくも解散決定してましたが、そんなこともおかまいなしに観客サービス。近い近い!いいね~。こういう野外会場の醍醐味は選手が客席を回って近くでアピールしてくれること。得した気分になりますね。

そしてこの写真では見えませんが、ベビーカーの子供にもしっかり「フェロモンズ」のチャントを教え込もうとする男色ディーノ。この英才教育を受けたお子さんの未来は明るいはず。なんだかんだでこんなキャラクターでありながらちゃんと子供目線にしゃがんでるところに好感持てます。好きです、男色ディーノ。好きです、フェロモンズ。子供にも優しいフェロモンズ。

試合はもちろんリングサイドで見ていた区長一行に向かって脱いだタイツを投げたりと好き勝手フェロモンズが暴れる展開に。そうなるとフェロモンズの蛮行を止めようとするお目付け役、加藤リングアナがヒドイ目に合う展開に。果たして来年も池袋大会はあるのか。それは神のみぞ知る...。

しかし、わかりやすく観客を掴めるし確実に湧かせるフェロモンズ解散はやっぱり惜しい。まあまだ具体的にいつ解散とも決まってないんでこれからどういう展開があるのか楽しみではありますが。もちろん池袋でもしっかりとウケて湧かせてました。ディーノだけでもなんなんで飯野の写真も貼っておきます。ナイスバディ

○第三試合 30分一本勝負

佐々木大輔&KANON with MJポー vs 樋口和貞&須見和馬

そしてちょっと疲れたんで休憩がてらコンビニへ。ついでに周りをうろうろしてたら結構な人数が公園の中でDDTを見ているのがわかりました。そして売店で酒買うカリスマ。さすがです。なんだかんだで元の位置に戻ったら終わってました。ガッデム!

○第四試合 センダイガールズプロレスリング提供試合 30分一本勝負

ミリー・マッケンジー&橋本千紘 vs レナ・クロス&岡優里佳

そして仙女の提供試合。岡優里佳がとにかく終始元気でほっこりしました。愛嬌と元気が爆発してました。パートナーのレネ・クロスも170cm超えの身長を活かしてダイナミックなファイト。初見でしたが素晴らしかったです。仙女の未来は明るいはず!

対する橋本千紘とミリー・マッケンジーもさすがの安定感、これまでの試合の中で一番ちゃんとレベルが高かったような気もします(まあフェロモンズとかの後なんでアレですけども)そしてこの試合で今ミリー・マッケンジーがチャンピオンなの知りました。そして激しい試合を見せつけた後、結果しっかりと勝利した橋本千紘がセンダイガールズプロレスリングを「覚えて帰ってください」と宣伝。もっと「ぎゅん」を前に出してくるかと思ったら真面目モードの橋本千紘でした。

 

そしてちなみに今週末、9月18日は宮城野区文化センターでのビッグマッチを控えるセンダイガールズプロレスリング、メインはミリー・マッケンジーVS岩田美香のタイトルマッチ。DASHチサコとVENYのハードコアマッチ、チーム200KgとSareee,安納サオリ組のタッグマッチなど楽しみなカードがズラリと揃ってます。行ける人は生観戦必須!絶対面白いはず!

○第五試合 30分一本勝負

坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 平田一喜&夢虹&イルシオン

そしてEXTREMEとアイアンマンの二冠王となった平田一喜のダンス!今回はパートナーのイルシオンと一緒にダンス!ダンス!ダンス!こういうダンスは通りすがりの人にも目を引くらしく、結構立ち止まってリング上を見てた人がいたような気がします。フェロモンズだったり平田だったり、一見さんにもわかりやすい武器がある選手がいるのがDDTの強みであり、「文化系プロレス」の真骨頂なんじゃないでしょうか。知らんけど。

そして相手は平田の「天敵」坂口征夫と赤井沙希、岡谷英樹のイラプション。これはバチバチと坂口さんがシバいていくんじゃ...。と思ってたら赤井沙希がスキンケアの意識高く日傘を差したまま試合し始めたところで怪しい雲行きに。

そんなこんな色々あって結局こんな感じに仕上がってました。イルシオン、夢虹は飛び技バンバン繰り出しててイキイキと試合してました。しかしめくるめく平田一喜ワールドに飲み込まれていったこの試合。最後は坂口征夫がイルシオンを三角絞め&腕決めでフィニッシュしてましたがなんというか面白かったし「これぞDDTワールド」と言いたくなる試合ではありました。

結局相合い傘...。

最近EXTREMEのチャンピオンになり、防衛を重ねていく平田一喜を見て「平田一喜こそが最もDDTらしいレスラーなのかもな~」と思ったりしてました。普段は第二試合で踊り、笑わせ、そしてしっかり受けるプロレスを繰り広げながらメインに立てばしっかりと歓声を浴びて、特殊なルールでも間違いなくウケる。マイクも毎回面白いし、今や平田一喜はDDTの「ピープルズ・チャンピオン」になりつつある気がします。なのでEXTREMEはもうちょっと平田チャンピオンが見てみたい。長期政権希望です!

○セミファイナル スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負

秋山準&納谷幸男 vs 火野裕士&大石真翔

そしてセミのタッグマッチのときはさすがに立ちっぱなしで足が疲れたんで公園脇の喫茶店で一休み。バルコニー席があったため座って試合見ながら優雅なティータイム。なんであまり見てなかったし写真も撮ってなかったんですが時々火野と樋口のチョップの音が聞こえ、歓声が上がったりしてました。なんというかしみじみ「プロレスっていいな~」と思いつつお茶飲んで立見席に復帰。いよいよメイン!

○メインイベント 池袋名物スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負

クリス・ブルックス&HARASHIMA&正田壮史 vs 上野勇希&MAO&小嶋斗偉

メインはハッキリ言って今の「DDT・ザ・ベスト」と言ってもいい顔ぶれ。ずっと面白くてあんまり説明することもないですが、とにかく37KAMINAの連携の鮮やかさとか、悪乗りしたクリスが客席で場外乱闘しまくって客のお子さんを上野にフットスタンプさせた楽しさと愛おしさとか、変わらぬHARASHIMAのハードヒットっぷりとかイカれてるMAOとかしっかりと二人についていってる小嶋とかまだ線細めながら躍動感のある正田とか6人の良さが出続けたメインイベント。そんなメインもあっというまに終わり、気付いたら日が沈み、たくさんの観客がリングを見つめている光景がとても美しく写りました。

しかし上野勇希のビジュアル!アイドルかい!っていうくらいの華が凄い。

KO-D無差別級チャンピオン、クリス・ブルックス。やんちゃな感じも好きです。

池袋西口公園が観客で埋め尽くされた池袋の満月祭りという「大人の文化祭」という舞台に妙にマッチしていたDDT。土着の祭りでもなく、小学校とか商店街でのプロレスでもなく、人工的な都会の祭りという特殊な舞台がどこか都会的なDDTに合っていたのかもしれません。商店街を周ってる大日本プロレスの「商店街プロレス」や、いたばしプロレスのお祭りプロレスなどが和気あいあい、地域密着感が強いのに比べ、この日のDDTはどこか出し物的というか、無料ながらしっかりエンタメ感はキープしてたのが面白かったです。

こうして全7試合、16時過ぎから始まり、3時間に及んだ池袋西口公園大会。お祭りプロレスらしからぬ試合数と興行時間。結果的に公園が観客で埋まり、照明でリングが浮かび上がる光景は夏の終わりを感じさせるものでした。もうすぐ秋ですね...。

 

また、前の日に大田区体育館で気合い入れてプロレス見てた反動か、無料で公園で、ときどき離脱しながら軽い気持ちで見るプロレスが気持ちよかった。肩肘張らずにゆるく楽しむのが本来のプロレスなのかもな~という気分になりました。

プロレスを堪能したあと、池袋でカレー食べて帰りました。ごちそうさまでした!