男マンの日記

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9・17 全日本プロレス横浜ラジアントホール大会。ゼウスvs崔領二が凄すぎた!

王道トーナメントも2回戦に。というわけで横浜ラジアントホールに行ってきました。

神奈川県・関内にある横浜ラジアントホールですが、この日も満員の客入り。1回戦が行われた品川ステラボールも満員だったし、最近の全日本プロレスの客入りはかなり上向いている様子。やはり客が入っていると盛り上がるし、何かしら心配しないで見れるのでよいものです。

試合内容もよく、上り調子の全日本プロレス。今回も秋山vs長井、青木vsカシンと好勝負必至のカードあり。ただ、メインがゼウスvs崔というカードだったので、「ちょっとメインが弱いかな」と思っていたのも事実。しかし、そう思っていた自分を呪いたい。活を入れたい。と思った全日本プロレス、横浜ラジアントホール大会を振り返っていきます。

第1試合 

◯佐藤光留&ロッキー川村 
11分12秒 腕ひしぎ逆十字固め
 ✕SUSHI&竹田誠志 

オープニングはおすしさん。現在五十何連敗か中と、連敗街道まっしぐら。竹田とタッグを組み、光留、ロッキー川村組というパンクラスタッグというか、パイルドライバータッグと対決。しばらく見ない間に川村がロッキーのテーマに乗って入場し、ボクシンググローブを着けて闘うボクサーキャラになっていて軽くびっくり。今回はボクサースタイルの川村がアクセントになって面白く見れました。ただ、このキャラでシングルだとキツそうだなーという印象。基本パンチしか出来ないし。ちょっとトニー・ホームを思い出しました。

竹田と佐藤のレスリングの攻防、SUSHIもひとり飛び技など見せて気を吐きましたが、最後は佐藤の腕ひしぎ十字固めで敗北。うーん惜しい。いい試合は見せてるんですけどね。前座としての役割は果たしているSUSHI。もう一度世界Jrに絡んだりする展開も見てみたいです。

第2試合

 ◯大森隆男&渕正信&井上雅央
 7分54秒 アックスボンバー→片エビ固め
 中島洋平&野村直矢&✕青柳優馬 

第2試合は若手3人vsベテラン3人という構図の6人タッグ。TM NETWORKの「GET WILD」で入場してくる大森さん。これだけで会場アガります。

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試合は井上雅央に若手がつっかかっていく展開。さんざやられる雅央に観客から笑いが起きるもなんとか反撃。しかし最後は大森のアックスボンバーで青柳が沈み、ベテラン組が貫禄を見せる展開でした。しかし雅央にはあまり威厳はないのか、若手から突っかかられまくり状態でした。雅央らしいといえばらしい展開。若手からもいじられるポジションでの起用がこれからもあるのか。これからの井上雅央に注目・・・か?

第3試合 

宮原健斗&✕ジェイク・リー
7分54秒 ダイビングボディプレス
◯吉江豊&ボディガー 

そしてなんと休憩前に三冠チャンピオン、宮原健斗登場。NEXTREMEと闘うのは吉江、ボディガーのトーナメント脱落組。脱落組にしては強そうなタッグチームですが。試合は案の定ジェイクが捕まる展開。でもジェイクも逞しくなっていて、レッグラリアート等で反撃。吉江を投げるのには失敗しますが、何とか宮原に繋ぐとドロップキック、ヒザ等でペースを握ります。しかし最後はジェイクが捕まり、吉江のボディプレスで3カウント。吉江も好調をキープしているので、そろそろ三冠戦線に躍り出て欲しいところです。負けたけどジェイクは良かった。

 

第4試合 王道トーナメント2回戦

 ◯諏訪魔 
14分06秒 ラストライド 
✕滝澤大志 

まあなんだかんだ言って諏訪魔かな、と思わせたこの試合で滝澤が健闘します。諏訪魔に負けじとダブルチョップを繰り出し、執拗な足攻めに勝機を見出して攻め込みます。しかし足に不安があっても諏訪魔は諏訪魔。ダブルチョップ一発で滝澤を倒し、ラリアットで薙ぎ倒し、バックドロップで叩きつけてからのラストライド。終わってみたら完勝でしたが、滝澤の頑張りも見えた試合。いや、中々良かったです。

第5試合 王道トーナメント2回戦

◯ケンドー・カシン
9分59秒 首固め 
✕青木篤志  

そして打って変わってJrヘビー級のこの試合。カシンが大怪獣モノの卵を持ってくれば、青木はカシンのキャップを被って登場。カシンも対抗して売店からTシャツを奪い取りますが、それは佐藤光留Tシャツ。

試合開始後も握手を求めて青木が応じたら蹴りで返し、そして今回なんといってもボンバー斎藤レフェリーを味方につけてやりたい放題のカシン。青木相手に高速カウントを繰り返し、見かねた青木がカシン持参の大怪獣モノの卵を持ち出すとそこをすかさずカシンが腕十字。そこからクルリと丸め込んで3カウントを奪取しました。

なんと!これでカシンが準決勝進出。準決勝は諏訪魔VSカシン。なんとも要注意人物が残ってしまったこのトーナメント。台風の目になっているケンドー・カシンです。さすが。

セミファイナル 王道トーナメント2回戦

◯秋山準 
13分07秒 リストクラッチ式エクスプロイダー
✕長井満也 

 そしてセミファイナルは秋山VS長井戦。U仕込みの蹴り、関節技に加えてヒール的ラフファイト、観客いじり、場外乱闘などを交えて攻め込む長井。レスラーとしての自信、経験を感じます。しかしそこは秋山準。長井の挑発をかわし、蹴りを耐え抜いて代わりにヒザをぶちこんでいく姿は全盛期と変わらぬ元気さ。最後はリストクラッチ式エクスプロイダーで勝利した秋山。優勝への準備は出来ている印象でした。「怖い秋山」、「強い秋山」が戻ってきた、という試合でした。長井も激しくてよかった!

   

メインイベント 王道トーナメント2回戦 

◯ゼウス 
18分51秒 ジャックハマー
✕崔 領ニ

 そしていよいよメインイベント。気合の入った両者、力比べから始まって基本技の攻防、互角の攻防からまずは崔がキックで攻め込みますが、このキックが凄い。ゼウスの肉を切り裂く音が容赦なく響きます。一方ゼウスはバッチンバッチンと音を響かせるチョップで対抗。そもそも両者、崔は190cm105Kg、ゼウスは183cm105Kg。ヘビー級の二人のぶつかり合いはそれだけで迫力があります。横浜ラジアントホールが小さめの会場ということもあり、二人がぶつかり合う音が観客をどよめかせます。技を出すまでもなく、キックとチョップで観客を引きつけられるこの二人はそれだけでプロレスラー。

しかし、それだけでなく身を削り続ける二人。倒れても倒れてもすごい形相で立ち上がり、相手の技を逃げずに受け続けます。この時点ですでに観客は二人に惹きつけられているのがわかります。すでに凄い迫力。デカいは凄い。二人の打撃はもっと凄い。

キック、チョップの攻防から戦場は場外に。場外での闘いからリングに上がると思いきや、なんとエプロンから崔がゼウスをブレーンバスターで場外に叩きつけます。ドスーン・・・と鈍い音が響き、うずくまる二人。投げた崔も苦しみますが、投げられたゼウスが顔を歪め、嗚咽を漏らしながらのたうちまわる。「オエー、オエー」と苦しみながらなんとかともにリング上によじのぼってリングアウトをまぬがれた二人。鬼気迫る攻防が繰り広げられているのが伝わってきます。

リングに戻ってもブレーンバスターにこだわる二人。崔がブレーンバスターでゼウスを投げたら投げられたまま離さずにゼウスが投げ返す。それを4~5回繰り返した後にゼウスがセカンドロープからの雪崩式ブレーンバスター。その後崔がトップロープからの雪崩式ブレーンバスターという攻防。この意地の張り合い!!その後もエルボーの打ち合いから崔がバチバチ蹴りまくり、攻め込みますがそれをなんとか逃れたゼウス。崔のトップロープからのフットスタンプを交わしてダイビングラリアット、そしてグロッキーになった崔に必殺技、ジャックハマーを叩き込んで3カウント。両者フラフラの中、魂の闘いを制したのはゼウスでした。 

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試合後、大会を締めようとするゼウスでしたが、中々観客の拍手が鳴り止まず、自然にゼウスコールが沸き起こるほどの興奮状態。観客の心をガッチリとつかんだ好勝負に「全日本プロレスのゼウスvs崔ここにあり」を示してくれたメインイベント。素晴らしかったです。これを続けていれば、全日本プロレスが再び大メジャーとして浮上する日は近い。そう感じさせてくれたゼウス、全日本プロレスでした。

明日、9・19は後楽園ホール大会、王道トーナメント決勝戦が行われます。「今の全日本プロレス」は、もっとたくさんの人に知って、見て欲しい。そう思わせてくれる試合をしています。まずはぜひ会場へ!  

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週刊プロレス 2016年 09/21号 No.1868 [雑誌]

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