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常見陽平「なぜプロレスは八百長批判から解放されたのか?馬鹿みたいにやり続ければ常識になるの法則」を読んで感じた違和感について。

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 今話題のブログ記事、常見陽平「なぜプロレスは八百長批判から解放されたのか?馬鹿みたいにやり続ければ常識になるの法則」を読んで思ったことがあるのでつらつらと書いていきます。興味の有る方はしばしお付き合いください。

 

 

記事はこちら。

biz-journal.jp

 私はこの記事を読んで少し違和感を感じました。昔から八百長と言われ、批判され、責め立てられ続けたプロレスがクオリティの追求と多様性の進化などの企業努力によりその言説をはねのけたという趣旨のこの記事は、あたかも昔より今の方が世の中にプロレスが認められたという印象を与えます。しかし私が思っているのは

今プロレスが八百長批判をされないのは、TVの地上波でやってないから

 正確にはワールドプロレスリングがテレビ朝日で放送されていますが、毎週土曜の午前三時過ぎから。この時間帯だと「ふとTVをつけたらやっていた」という状況はほぼ考えられません。

 他にはGAORAで全日本、W-1が。TV埼玉でDDTが、他の団体はサムライで、それぞれ放送されていますがこれらは「好きな人がお金を払って見る」ものであり、これも「ふとTVをつけたらやっていた」というものではない。つまり、今の日本でプロレスとは、「見ようとしなければ見ることができない、偶然目に入ってくることは滅多に無い」ものであると言えます。みんながなんとなく知ってるけど見ようとしないと見ることが出来ない「ぬえ」のような存在が現在のプロレスだということです。

批判されるという意味

 この状況は、プロレスが「八百長批判」に晒された時代とは大きく異なります。私がプロレスを見始めた25年前はまだワールドプロレスリングが毎週土曜の夕方に(ビッグマッチはゴールデンタイムの中継もありました)全日本プロレス中継が日曜の深夜12時に放送されていました。この状況だと家族が見ているから、たまたまチャンネルを変えたらやっていた、などの理由であまりプロレスに興味が無い人がたまたまプロレスを目にする場合があるわけです。そしてまれにそこからファンになる、ということもあるでしょうが、大体の場合はまた興味を失っていく。

 そして、そのような「プロレスを見たことあるけどさほど興味のない人々」の一部がプロレスを熱く語る人に対して「あれって八百長じゃないの?」などとデリカシーゼロの発言をかましたりするわけです。つまり、我々プロレスファンにとって不愉快極まりない「八百長批判」は、裏を返せば「あまりプロレスに興味のない人たちにもプロレスが届いている」という証拠でも有るわけです。

 野球がメジャーな競技だからこそ「野球って長いよね」とか、「見てて退屈」というような批判もされ、サッカーが全国に広まっているからこそ「なかなか点入らなくて面白くない」とか言い出す人たちもいるわけです。

   

「プロレスファン村」の中のプロレスファン

現在、プロレスを取り巻く環境は良くなっているように見えます。「プ女子」という言葉も使われてファンも増え、一部の団体は満員御礼が当然のようになっています。メディア露出も増え、バラエティでレスラーを見かけることも多くなってきました。

しかし、あくまで今は「好きな人だけが見ている」つまり、「プロレスファン村」ができている状況。かつての猪木、馬場のように世間を巻き込んで賛否両論を巻き起こすほどのパワーはない状態です。プロレスは世間の大多数の人たちにとって「どこかで遠くでやっている」事にすぎないのです。

「プロレスファン村」と書きましたが、これはけしてネガティブなことではなくこのままファンの村を広げていけば街となり、国となっていく。その過程で世間に見つかり再び「八百長批判」にさらされるかもしれませんが、それは今までのプロレスファンが通ってきた道。再び「八百長批判」にさらされてこそ、メジャースポーツとしてのプロレスが戻ってきた、という言い方もできるんじゃないでしょうか。

まあ、別にプロレスがまたメジャーになんなくてもいいや、という向きもあるかもしれませんが、実際会社としてきちんと経営できている団体は新日本プロレス、ドラゴンゲート、DDTくらいのもの。他の団体は苦戦が続いていたり、兼業レスラーで興業を成立させている状況です。まあ、それはそれで味わい深かったり面白かったりするのですが、どうせだったらレスラーには金を沢山かせいでいい思いをして欲しいし、団体にもオオバコで興業を打っていって欲しいもの。そのためにはやはりプロレスがもっとメジャーに、もっと大きい分母の有る環境になる必要があるわけで。我々も罵声を浴びながら世の中にプロレスの良さをアピールする・・・必要も別にないんですが、要は今の状況はまだまだプロレスブームでもないし、プロレスがメジャースポーツになった状態でもない。その認識は持っていたい、と思う今日この頃です。

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