とにかくヤバい!飯伏幸太自伝「最狂編」!
先日発売された「ゴールデン☆スター飯伏幸太 最狂編」を読みました。
「最狂編」と銘打ったこの本、「最強編」と同時発売になってます。二冊に分けることでより「狂」の方面に振ったということですが、「飯伏のヤバさ」に関しては、DDTファンに取ってはある程度周知のことだとは思います。試合内容からしても
- 路上プロレスで自動販売機からケブラーダ
- キャンプ場プロレスで花火を人に向けて発射
- 日本武道館の二回席から飛ぶ
- 台車に乗せた岡林を花道から下に放り投げる
と頭おかしい言動が目立つ飯伏。図抜けた身体能力と凄い技の数々に塗りつぶされては居ますが、その「最狂」っぷりはある程度周知のものだったわけで、そんな中で出版されたこの自伝。読む前から結構なハードルの高さがあった状態でした。
その状態で読んだこの本ですが・・・。
予想以上の凄さでした!!!
基本的にはKAMINOGE編集長の井上氏がインタビューし、飯伏がそれに答えるという形式で進むこの本。強烈なエピソードの数々が対話形式のために中和されてスルスル読めますが、中身はヤバいものばかり。中身を書くのもアレなんで、目次から項目をいくつか抽出してみます。
目次がヤバい!パワーワードすでに満載!
第一章 幼少期
父親のヘビの殺し方が天才的
寂しすぎて包丁を振り回してた
3歳で万引きグループを組織
第二章 小~中学校時代
近くの公園にいる子供で”落とす”実験をしていた
早すぎる性の目覚め
「女の子ってやっぱりおかしいですよ」
第三章 高校時代
”出合い系”にハマった高校時代
やっぱり純粋に彼女が欲しくて
お正月・肉と魚を腐らせた事件
第四章 社会人~キックボクシング時代
見た目からしてヤバい先輩
DDTのゆるさに驚いた
第五章 DDT入門以降
DDTよりOPG
ヤバすぎる登録派遣バイト
「人間は死んだらどうなるのか?」
第六章 現在
ファンは神!喜ぶ人がいるからプロレスをやる
花火は小学生の頃から人に向けてやっていた
「たぶんちょっと好きなんですよ、子供」
ストレートにヤバい幼少期。「3歳で万引きグループを組織」って!他にもひとつヤバいのありますが、それは実際に読んでください。あと小~中校生時代の性のめざめエピソードも凄い。正直犯罪スレスレというか。
実際カットになったエピソードもあるらしいことを飯伏がまえがきで語っていますが、正直この内容でさらにカットになるってどんな凄いエピソードなんだろう?と気になります。そして何が凄いって社会人~現在までもヤバいエピソードが尽きないところ。
聞き手がヤバい!スムーズにヤバい話満載!
そして、聞き手の井上氏の相槌もエピソードを引き出すのにかなり貢献しています。帯に書いてあるやりとりだけでも
(井上):それで、飯伏さんは自宅にひとりでいる姿を鮮明に覚えてる?
飯伏:はっきりと覚えていますね
(井上):寂しくなかったですか?
飯伏:寂しすぎましたね。だから包丁を振り回してましたね。
(井上):誰が?
飯伏:いや、僕が
このようにスルスルとヤバい話を引き出す井上氏。KAMINOGEインタビューでも息のあった感じを出していましたが、エピソードを引き出し、そのニュアンスを伝え、適切に掘っていく。キツい内容も含むこの本をカジュアルに読ませるのに大分貢献しています。帯に載ってるエピソードでこの破壊力。正直「最強編」のように、本人の語りで進行していたら読むの結構キツかったなーと。そのくらい凄い本でした。
正直、五章まではただただ「この人凄いな・・・。」と思って読んでいましたが、六章では飯伏のプロレス観、人生観が語られています。ここも中々味わい深く、色々と考えさせられる一冊となっています。
二冊の自伝がヤバい!浮き彫りになる飯伏幸太!
二冊の自伝「最強編」、「最狂編」ですが、例えば最近飯伏を知って興味を持ち、「どんな人なんだろう」と思った人は「最強編」を、割と昔から見てるDDTユニバースは「最狂編」を読むことをオススメします。この「最狂編」に関しては、ファンがガッツリ引く描写も入ってますが、これに関しては本人も反省しているので許して欲しいところです。文句無しに読み応えあるこの本。オススメです。
飯伏幸太自伝「最狂編」より幼少期の飯伏。写真のキャプション・・・。https://t.co/HhHqnqjf9G pic.twitter.com/4mjX4gwb1q
— 男マン@skebはじめました (@otokoman) 2015年10月31日