さて後編です。前編のシメを「後編を書くときには飯伏が回復していますように」としましたが、まさかの(いや、まさかの、で片付けてはいけないとも思いますが)椎間板ヘルニアで長期欠場。しかも頚椎。
いや、本当にじっくり休んで欲しい。というか復帰より身体を大事にして欲しい。散々消費しといてなんですが、もうプロレスラー誰にも三沢のような幕引きをしてほしく無いんです。試合できなさそうなら辞めて欲しい。それでも治って本当に万全であれば帰ってきて欲しいです。ちなみに前半はこちら。
というわけで後編に。
第5試合 1vs.2ハンディキャップマッチ 30分1本勝負
✕スーパー・ササダンゴ・マシン(14)&ヤス・ウラノ(19)
8分16秒 炎のスピア→片エビ固め
◯大家健(4)
そして飯伏欠場で思わぬとばっちりを受けたスーパーササダンゴマシン。当初HARASHIMA&ウラノVSササダンゴ&大家だったはずが HARASHIMAがメインに回ったことでカード変更、「きょうの朝9時に選手のLINEで知った」らしいササダンゴですが、そこからパワポを作り直して無事プレゼン。
当初HARASHIMAと大家が肌を合わせ、11・17のタッグに備える、という趣旨だったところから「我々、最近そこそこウラノ越え果たしてるんすよ!」(ササダンゴ)という失礼な発言でカード変更。ササダンゴ&ウラノで大家に活を入れ、鍛え直すという趣旨に。
そして結果、HARASHIMAを意識した山折り⇒蒼魔刀のコンボをかわされ、返す刀の炎のスピアでササダン ゴが負けるという・・・。いや、ベタですが面白かった。よく急にここまで試合を成立させたものです。11・17、期待してます!
第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
◯木髙イサミ(1)
11分30秒 勇脚・斬→片エビ固め
✕佐々木大輔(9)
互いに試合巧者の二人、とか言ってますが、私たぶん初めて木高イサミの試合生で見ますわ、と書いたところで両国ピーターパンでのHARASHIMAVSケニーVSイサミの3WAY見たの思い出したんで2回目ですな。果たして二人共上手かった。場外へのエルボー、丸め込み合戦からのクロスフェースなど持ち味を出した佐々木でしたが、最後は一瞬のすきを突いたイサミが勇脚・斬からの片エビ固めで勝利。坂口とのタイトルマッチに弾みをつけました。イサミは線は細いものの当たりも強く、気持ちを表現するのが上手い印象でした。応援したくなるタイプというか。
第7試合 KO-D無差別級選手権試合
[王者]◯坂口征夫(17)
19分5秒 神の右膝→片エビ固め
[挑戦者]✕HARASHIMA(3)
※第54代王者が2度目の防衛に成功。
熱戦の末坂口が防衛成功、と一言でまとめるとそうなりますが、試合自体はほぼHARASHIMAが支配していたこの一戦。今日の朝代理出場(しかもメイン)を聞かされてそれが坂口相手のタイトルマッチ。それでほぼ坂口をコントロールして熱戦を演出するというあたりさすがエース、と言っていいでしょう。
最後は蹴り合いを制して神の右膝、というパターンに持ち込んだ坂口ですが、それまでの部分でまだまだなところをHARASHIMAに攻めこまれてしまいました。一発の説得力はあるものの、まだまだ相手の力を引き出すチャンピオンとしての安定感には欠けるところ。これから防衛を重ね、どういうチャンピオンになっていくのか。DDTを引き上げていけるのか。道はまだ遠いかという印象でした。
今大会、前半は坂崎ユカの活躍、後半はHARASHIMAの凄味が目立った興行でした。団体の中で「この人がいれば大丈夫」という存在としてどんと構えている存在、まさに「エース」としての存在感を示したHARASHIMA。飯伏が欠場を決めた今、その重圧はさらに大きくなりそうですし、なんといっても11・17には棚橋との闘いも待っています。今、DDTを背負って立つHARASHIMA。刮目して見る予定です。

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ホラー風HARASHIMA。
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