さて最初は年末年始に見た興行の感想を一通り順番に書いていこうと思ったんですが会社も始まったことだし普通に書いていったらいつまでたっても終わらない。ということでまず興行全体の感想を一通り並べていこうと思います。プロレスを浴びるように見て浮き彫りになったそれぞれの興行・団体の違いなど書いていこうと。
①12・31 ガンバレ☆プロレスさいたまスーパーアリーナ大会
これはすでに記事にしたのでご参照ください。無料イベントなのにもかかわらずメインで場外カウントアウト⇒マイクからの再試合、というガンプロらしさを見せてくれ、集会までしてくれたので満足度高かったです。
②12・31 年越しプロレス後楽園ホール大会
昼過ぎまでさいたま、そこから後楽園に向かって当日券を確保、20:00から試合開始の年越しプロレスを観戦しました。今回はDDT,大日本、K-DOJOシャッフル(バラモン兄弟以外)してのタッグトーナメント。16チームでのトーナメント、全17試合にもかかわらず、二回戦まで10分一本勝負のためにスムーズな進行。それぞれの選手が短い時間の中で持ち味を出していて楽しめました。
試合ごとにコスチュームを合わせてきて見事なコンビネーションを見せてくれたHARASHIMA&宮本組、仲良しケンカしな状態で楽しませてくれた木高イサミ&真霜拳號組。終盤まさかの変身を見せたアントーニオ本多&沼澤邪鬼組。こちらも最後にドラマを魅せてくれた男色ディーノ&岡林裕二組・・・。
そしてゲスト出演のセクシーアイドルベッド☆インの素晴らしさ。リング上での生着替えでビキニを披露して踊りまくり、バラモン兄弟に墨汁を噴射されて顔面真っ黒になる身体の張りっぷり。観客のハートをガッチリと掴んでました。
また何より決勝戦の関本大介&竹下幸之介VSHARASHIMA&宮本裕向の熱戦っぷり。まさかの竹下が投げる眉山なども見せ、最後は関本のジャーマン。年越し&年明けに相応しい熱い戦いを見せてくれました。いきなりの名勝負ありがとうございました!いい年越し!
③1・2 全日本プロレス後楽園ホール大会
そして新年一発目は全日本プロレス!最近経営、集客の苦戦が伝えられ、離脱者も続出した全日本プロレスですが、この日は何と言っても秋山VS諏訪魔の三冠戦が組まれたこともあり8割ほどの入り。多いに盛り上がりを見せました。試合内容も良く、ゴツゴツとした石川修司VS佐藤光留、野村が光った宮原健斗&ジェイク・リーVS青木篤志&野村直矢、そしてやはり凄かった秋山VS諏訪魔。とにかく諏訪魔のタフさが凄かった。秋山のエグいヒザ連発を全て受け止めて逆襲、最後はバックドロップ連発からのバックドロップホールドで三冠奪取。素晴らしい試合でした。
そして最初の挨拶で秋山社長がしれっと11月27日の両国国技館大会を発表。目標も出来て、あとはそこまでに若手の成長と闘いの充実をはかるのみ。大日本勢、ツインタワーズとも絡み始めたのでここからどう転がすか。身体の大きい選手たちのスケールの大きい闘いは中々他団体には出来ないもの。期待してます!
④1・3 全日本プロレス後楽園ホール大会
2日から一夜明けてこの日はEVOLUTION興行。正直エンタメとしてのレベルは低かった!例えば「謎の美女からのプレゼント争奪タッグ」とかも、そもそも「謎の美女」が誰かを明かさないと(カレンさんっていうらしいですが)集客に繋がらないだろうし、最後にチームドリフの入江が勝ってキスをゲットしてもほっぺにチューされてそこからの展開を決めてないのでグダグダに。DDTだったら最低でもしつこく口へのキスを迫る入江を謎の美女がビンタとかはやるだろうし、それからの展開も決めておくだろうと。エンタメをやるんだったら覚悟してきっちりやらないとDDT、ドラゲー等は100歩くらい先を行っているので追いつくのは難しいかと。
この日は青木篤志VS藤原喜明のグラップリングマッチ、秋山準VSジェイク・リーなども良かったですが、GAORA選手権の中島洋平VS野村直矢が良かった。やっぱり若手のぶつかり合いが今の全日本は面白い。基本ができているうえで躍動感が有るのがいいですね。余計な演出以外は良かったです。がんばれ全日本プロレス!
⑤1・4 東京女子プロレス後楽園ホール大会
そして東京女子。リングサイド以外2000円興行とはいえ7~8割ほど客席を埋めたのは立派の一言。前半戦にはいろいろ言いたいこともありますが、とりあえず基本のムーブや受け身はしっかりしていてほしい。いくらギャグ入れてもそこがおぼつかないと安心して楽しめないので・・・。
興行自体は休憩前のキャンディス・リライVS坂崎ユカで一気に試合レベルが上がり盛り上がる。休憩後の清水愛VSKANNAもいい試合で特に清水愛が以前見たチェリーとのシングルマッチより全然良くなってて驚きました。以前は相手に当たる前に失速してた技が勢いを保ったまま相手にぶつけられていたのが大きい。KANNAもしっかりと受けてスイングした好勝負になりました。
そして久々に蛇界を堪能した赤宮サキVSミウラアカネ。なぜ後楽園ホールでマラカスを売ってくれなかったのか・・・。結構売れたと思うんですが。
しかし何と言ってもメインの中島翔子VS山下美優が素晴らしかった。
なんといっても中島翔子!山下の蹴りを封じるべくグラウンドで攻めまくっていたのだがその技のバリエーションが素晴らしかった。10分ほどグラウンドの攻防を繰り広げて飽きさせない。首をとって返されても回転して取り直す、監獄固め、レッグロック等の関節技にジャパニーズレッグロールクラッチ等の回転技。足を取るにしても何種類もの入り方を見せたりと引き出しの多さを見せてくれました。いや、まさか東京女子でレスリングで唸らせられるとは。
そしてそれを返して蹴り、エグいボディへのヒザ、ジャーマンで追い込んで3カウント獲った山下。掛け値なしの熱戦でした。素晴らしいの一言。東京女子プロレス、凄かったです。正確に言うと前半戦はまあアレですが後半戦は面白くてメインは凄かった。メインは映像でまた見たい。早くソフト化してください!
⑥1・4 新日本プロレス東京ドーム大会
そしていよいよイッテンヨン。全9試合でしたが今年もスピーディーな進行でサクサク見れました。正直前半戦は「この試合要るの?」みたいなところもありましたが、ケニー・オメガVSKUSHIDAあたりからテンションが上がり始め、柴田勝頼VS石井智宏のゴツゴツとしたぶつかりあいでドカン!その勢いでセミ・メインと盛り上がって終了しました。最後の方は、正直近くでずーっと「タナハシー」とか絶叫し続ける人が居ていまいち集中できなかったりしましたがいい試合でした。特にメイン。ただ、ツイートした通り
1・4東京ドームから帰宅。本当に少しずつしか変わっていかない新日本プロレスの空気。ドームの観衆は満足していたけどそこから広がっていかないんじゃないか、という閉塞感も感じる。オカダが言うように「プロレス界に金の雨を降らせる」意志があるのか。方策は? #njwk10
— 男マン (@otokoman) 2016, 1月 4
新日本プロレスが大事なのはこの先何を見せられるか。観客に対しての満足度は高かったですが、硬直化しつつある新日本がどうしていくのか。どういう手段でプロレス界に金の雨を降らせるのか。具体的な形にしていって欲しいところです。
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・・・とここまで書いたところでAJ,ギャローズ、アンダーソン、中邑がまとめてWWE行きか?みたいなニュースも流れてますが、どうなるどうする新日本。5日の後楽園大会ではAJがバレットクラブ追放、ケニー・オメガに中邑がフォールされてインターコンチ挑戦といろいろ急展開。いや、面白くなってきた!
と、いろんな団体を見たこの年末年始、東京女子にレスリングを感じさせられたり、小細工無しのぶつかり合いを全日本で見たり、でっかいイベント感のある興行を新日本で体感したりと本当にそれぞれの団体・興行に個性があってどれも面白かったです。ベタですが今年もプロレスって素晴らしい!
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