男マンの日記

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週刊プロレスに物申す!飯伏幸太フリー宣言の巻頭特集に感じた違和感。

世志琥インタビュー、飯伏記者会見の記事に惹かれて週刊プロレス3月9日号を購入して読みました。中邑のWWE入団会見は興味深く読みましたが、ROH興行はほぼ新日の興行っぽい誌面構成で石井がR・ストロングをクサしててちょっとイラっとしたりしながら(ROHの興行でベルト獲って相手クサすっておかしいだろ・・。)飯伏のフリー宣言について書いてある巻頭特集に目が止まり、ちょっとおかしいんじゃないかと思ってしまいました。 

巻頭特集は、白黒ページ最初に載っている佐藤編集長の2ページコラム。このコラムについては以前、女子プロレスについて書いていた時にほぼスターダムの話に終止し、東京女子について一切触れなかったりしたことで割と不信感がありましたが、今回も少し気になる言い回しが多く見られました。そして思わずこのツイートをしたわけですが。

さすがにこの文字数だと言い切れなかったのでちょっとじっくりと書いてみます。 

週刊プロレス 2016年 3/9 号 [雑誌]

週刊プロレス 2016年 3/9 号 [雑誌]

  • 発売日: 2016/02/24
  • メディア: 雑誌
 

 佐藤編集長のコラムでは、まず飯伏がDDTと新日本と契約解除、「飯伏プロレス研究所」を立ち上げたことに触れ、会見終了後の高木三四郎の声を載せています。ざっくりと要約すると

・喧嘩別れしたわけではなく、今回の独立は「卒業」と捉えるのがピッタリ。自由にやらせてあげるのが一番いい

・2団体所属は気力・体力面で限界にきていたようだ。スケジュールを消化するのが厳しいと言っていた

・飯伏が突出した存在になっていた存在になっていたとは思う、そこをウチの選手が追いかけていく上で、中々差は縮まらない。ウチの連中が劣っているわけではないですが、イメージ的には差が生まれていた

というような話をしていました。

 

思えば去年2月にHARASHIMAを倒してKO-D無差別級のベルトを巻いた飯伏ですが、その後すぐにHARASHIMAに奪われ、その後はシングルのタイトル争いに絡んでくることはありませんでした。

しかしそのことによりDDTはKO-D無差別級王座がKUDO、坂口征夫、木高イサミと移動し、挑戦者も竹下幸之助、遠藤哲哉、樋口和貞という若い選手や佐々木大輔、マサ高梨というバイプレイヤーと見られていた選手ががどんどん挑戦することで新しい風景が生まれていきました。

急速に進む新陳代謝により、飯伏は前半戦でタッグ等に出場することが多くなってもその風景が違和感なく受け入れられるようになっていき、台車ダッシュや宮武の「クスリ」コール等、飯伏の「悪ガキ」的な部分が大いに発揮されて観客を楽しませていました。

 

一方新日本プロレスはオカダ・棚橋・AJ・中邑がメインの中でそこに飯伏・内藤・柴田らが食い込もうとするもののNEVER、ICなどのタイトルに落ち着いてしまい、結局IWGPヘビーはオカダ・棚橋・AJの間で回るという光景がずっと続くかという状態、かなりマンネリ感が漂う状態でした。

そしてそこでの飯伏は1・4東京ドームで中邑とベストバウト、NJC優勝、IWGP挑戦、そしてG1での棚橋戦でも凄い試合をしたにもかかわらず真壁との因縁を作られてNEVER挑戦、エグすぎるスパイダー式ドラゴン食らって負け・・・(って前回もこれ書きましたが、それだけエグかったというかヒドかったというか・・・。)そして欠場することになったわけです。

そして新日本プロレスから中邑・AJが抜けるという事態に。そこでケニー・オメガが棚橋に勝ってICチャンピオンに。後藤が白使のマネして滑って負けたものの、オカダVS後藤のIWGPという新しい風景がようやく見えたわけです。

 

と、このような状況のところに佐藤編集長のこの記述

いまのDDTは中邑を失った新日本と同じ状況に置かれているという見方もできる。新日本は中邑のいない世界で続々と新風景を現出させている。DDTもまた、ポスト飯伏時代というべき新章へと突入していく。

いやいや、逆でしょ逆。飯伏が2団体所属になってからどんどん流れを加速して続々と新風景を現出させてきたのはDDTだし、新日本は中邑退団以後新しく出てきたのはケニー・オメガくらいだし、元々DDTの選手だよ!あとは後藤が滑ったくらいで(忘れてやれ・・・。)

と、ついついツイッターで呟いてしまったわけです。いやほんとにちゃんとDDT見てるのかこの編集長は、と思わず言いたくなります。しっかりして欲しい。新日本とスターダム頼りなのはわかったんで、だったら他の記者のコラムも週代わりで持たせるとかしてバランス取ってくれないかと。どこかを下げてどこかを上げる、そういうやりかたで業界全体が上がっていくとは思えない。

   

また、この文章の他にも

両団体の支配下選手という立場が外れた以上、今後は新日本に対してもニュートラルな立場での参戦が可能となる

とか

現在、新日本では盟友でありライバル、ケニー・オメガがIWGPインターコンチネンタル王者として君臨。ゴールデン☆ラヴァーズの物語を考えると、どういう形にせよ両者が再び交わる機会があるとすれば、これはプロレスの神様の捧げものだ。

とか、まるでこれから新日本に上がるのが当然のような記述についていちいちイラっとしてしまいました。

先日の記者会見を見ると判るように、会見自体は非常に円満な雰囲気で進み、高木三四郎、鶴見亜門と3人並んで笑顔を見せる場面もありました。もちろん裏で色々な話し合いはあったんでしょうが、基本的にはDDTとの関係は良好だと捉えていいのではないでしょうか。

また一方で、飯伏の休養会見では姿を見せていた新日本プロレスの菅林会長ですが、今回は姿を見せずコメントのみ。コメントも「機会があれば参戦して欲しい」という最低限なもの。以前より距離感が開いたのかな、という印象でした。 

このような状態を見ると、新日本からは一定の距離を取った、と捉えるのが自然な気がするんですが、にもかかわらず新日本中心に話を進める編集長。私がDDTファンで、飯伏の活躍をDDTで見てきたのもあって今回のコラムに関してはどうしてもひとこと言いたい、という気持ちで呟いてしまったわけです。

 

あと、表紙もわざわざちょっと仏頂面っぽい表情の所持ってきてるけどもっといい写真あったでしょう。大社長のツイートのこの2枚のどっちかでいいのに・・・。

  

 ⇧のKAMINOGEの表紙のほうがよっぽど飯伏を表現してる!週プロもっと頑張って!