台風接近中のためひたすら家で寝てたら夜。諸行無常を感じつつニコプロ見たら全日本プロレス北本大会の中継をやってたので見ました。というわけでライトに感想など。
第一試合 タッグマッチ
×岡田佑介&丸山敦
(3分55秒 ファルコンアロー→エビ固め)
マッシモ&◯D・ジョーンズ
マッシモ、ジョーンズは今年から全日本プロレスに来ているデカいガイジンさん。二人共190cm台の長身。ただ横幅はそこまでないのでスマートな感じというか、あまり力強さは無い感じなのが今後の課題かと。試合は二人して岡田を攻め込んで3分で決着。カット以外に丸山さん出番なし。丸山さん・・・。
第二試合 6人タッグマッチ
秋山準&◯大森隆男&石川修司
(10分13秒 アックスボンバー→片エビ固め)
崔 領ニ&征矢学&✕不動力也
第2試合で石川修司登場、そしてW-1から征矢が登場、という豪華な6人タッグ。征矢が大森につっかかったり、不動が石川をタックルで倒したりと気を吐いたりしましたが、最後は大森に不動がアックスボンバーで沈み3カウント。こちらもわりとあっさりめな試合でした。石川はこれからどこへ行くのか。個人的にはチーム組んで参戦し続けてして欲しいものですが。ダムネで全日来ないかな・・・。来ないだろうな・・・・。
第三試合 6人タッグマッチ
宮原健斗&U・ドラゴン&◯ヨシ・タツ
(10分21秒 バックドロップ→片エビ固め)
✕中島洋平&TAJIRI&KAI
そして早くも第三試合に宮原登場。9・18大阪大会でヨシ・タツと対戦しますが今回はチームを組んでます。そして案の定対立。どっちが先に出るかで揉め、ウルティモからのタッチをどっちが受けるかで揉め。ヨシ・タツは久々のシリーズ参加になるとは思いますが、中島から場外に落とされようとしたところを踏ん張ってヘンな感じになったりした以外はスムーズに試合に溶け込んでました。
最後はヨシ・タツがバックドロップで中島を仕留めて宮原にアピール。味方だけど前哨戦、という空気が漂って面白く見れました。KAIが元気良かったので、何かしらまたタイトルに絡んで欲しいところ。見所多い6人タッグでした。
第四試合 第5回王道トーナメント 一回戦
◯岩本煌史
(10分52秒 ジャーマンスープレックスホールド)
✕青柳優馬
ここから王道トーナメント1回戦。青柳、岩本の若手対決ですが、青柳はデビュー3年目の21歳(21歳!)、岩本は全日本入団は今年ですが、レスラーとしてはデビュー5年目の27歳。この試合は青柳の元気が目立ち、きれいなジャーマンを決めるなど攻め込みますが、ロックスター・バスターは堪えられ、大外刈、垂直落下式ブレーンバスターを連続して食らってからの孤高の芸術。しかしこれを意地で返した青柳ですがすかさずジャーマン・スープレックスを食らって3カウント。岩本が苦戦の末勝利を挙げました。
ヘビー転向を意識しているという青柳。21歳なんでどんどん身体大きくして強くなって欲しいところです。今後に本当に期待!岩本は次は諏訪魔戦。恐ろしい話ですが、なんとか爪痕を残して欲しい。若い二人の闘い、爽やかに見れました。
第五試合 第5回王道トーナメント 一回戦
◯J・ドーリング
(4分14秒 ラリアット→片エビ固め)
✕佐藤光留
そしてこの試合。196cm135kgのジョー・ドーリングと172cm90kgの佐藤光留の闘い。セオリー通り腕攻め、関節技、蹴りでなんとかこじあけようとする佐藤ですが、ジョーの一発でふっとばされる展開。最後も佐藤が半回転する凄いラリアット一発で3カウントでした。いや圧倒的!すごすぎました。
第六試合 第5回王道トーナメント 一回戦
◯諏訪魔
(13分33秒 ラストライド→体固め)
✕野村直矢
個人的注目のセミファイナル。世界タッグには届かなかった野村ですが、最近成長を見せている野村。どのくらい諏訪魔に食らいつくかが注目でしたが、向かい合ったときに見劣りしない身体の厚み。そしてガンガン攻め込んでいきました。
恐ろしい反り具合の逆エビなどを喰らいながらもそれを耐え、フロッグスプラッシュ、スピアーであわやの場面も。最後は左腕ラリアートからのラストライドで3カウント取られましたが、可能性を感じさせてくれました。
しかし勝ったけどどこか元気のない諏訪魔。果たしてジョーとの対戦は実現するのか?エボリューションはどうなっていくのか?諏訪魔が活躍しない全日本はやはり寂しいので、張り切って頑張って君臨して欲しいです。ガンバレ諏訪魔。
メインイベント 第5回王道トーナメント 一回戦
◯青木篤志
(20分48秒 オブジェクト)
✕ 鈴木鼓太郎
そしてまさかの(失礼)メインイベントは青木VS鼓太郎。全日本でジュニアヘビーがメイン、というのは珍しいかと思いますが、この2人なら納得感はあります。フリーになりいろんな団体でベルトを獲得している鼓太郎、全日本ジュニアを支えてきた青木、ノア時代からのライバル関係のこの2人が久々の一騎打ちとあって、試合前からバチバチの雰囲気が漂っていました。
そしてゴング。しばらく睨み合ってからの攻防がすごかった。ロックアップしてからサイドヘッドロックにとりロープに振る青木、戻ってきたら後ろ向きに飛びついて回転エビ固めの形で丸め込んでとちゅうから腕十字に。そこから逃れた鼓太郎がブレーンバスターの体勢で持ち上げるも前に着地した青木が再度腕十字狙い。短い攻防の中で2回も腕を決めようとする青木、そしてそれを察知して逃れる鼓太郎。この攻防でもう言葉は要らないというか、やはりこの2人は闘うべくして闘っている、という気持ちにさせてくれました。
しかしその後は鼓太郎ペース。ボディーブローを中心に青木を攻めこみますが青木も対抗。ドロップキックからのミサイルキックに繋ぐなど持味を見せていきます。驚いたのは青木が場外の柵に立ってのブレーンバスター。普段なかなか見せない技を出してくるあたりに青木の気合を感じます。青木は腰にターゲットを絞って攻めていき、逆エビ、キャメルクラッチなどを中心にじっくりとした攻防が続きます。その後バックドロップからのフロッグスプラッシュで攻め込む青木ですが、鼓太郎もこれを返してからのエルボー連打からのタイガードライバー。五分五分の鍔迫り合いが続く中、青木が気合のヘッドバット連打、一本足頭突きからのランニング式頭突き。そこをエルボーで返す鼓太郎ですが青木が浴びせ蹴り、そして腕をロックしての足抱え式バックドロップ・ホールド(オブジェクト)で3カウント!青木が意地を見せ、鼓太郎に勝利しました!
ジュニアとはいえ、あまり飛び技に頼らない2人の「重い」攻防は充分メインを張れるものでした。青木は「オレに負けたら全日本から去れ」と鼓太郎に言っていましたが、この試合を見てしまうと何度でも見たくなってしまうという皮肉。二人の歴史を感じる名勝負でした。
名勝負で締めくくられた全日本プロレス北本大会。9・18は大阪で宮原VSヨシ・タツ、石川VSゼウスが行われます。ベタにヘビー級がぶつかりあうブロックと、諏訪魔VS岩本、ジョーVS青木と冒険色の強いこのブロック。違う楽しみ方が出来る王道トーナメント。これからも注目です!
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