2017・12・25放送「オードリーさん、会って欲しい人がいるんです」の年末特番「オードリーさん、ぜひ会いたいと言っている芸能人がいるんです」で、カミナリの二人が出演し、オードリー(主に若林)とM1グランプリについて、これからの進路について真面目なトークをしていたのが面白かったので書き起こしました。
まずはまなぶが一人で登場し、「カミナリがたくみのツッコミ前提で成立しているので、まなぶ一人のボケに周りが笑わない」という悩みを披露、大喜利などを披露してるところにたくみが乱入し、カミナリの相談になだれ込む、という流れ。相談内容はM1グランプリについて。
たくみ「あの~、僕達その、M1グランプリ2016,2017決勝に行かせてもらったんですけど、もう一回出たほうがいいかのかなみたいな」
若林「ああ、まだまだ出れるもんね」
たくみ「出れるんですけど、どうなのかなって思ったときに、オードリーさん一回、敗者復活で二位になりましたよね。で、その次の年って」
若林、春日「出てない」
たくみ「その判断をどこでしたのかなっていうのを先輩に聞いてみたくて、これマジな質問ですけど」
若林「え?急にマジな」
たくみ「これからのカミナリとしてご相談なんです」
ちなみにオードリーがM1グランプリ準優勝したのは2008年。オードリーはそれ以来M1グランプリには参加していません。ちなみに2008年の優勝者はNON STYLE。NON STYLEは2009年にも出場し、最終決戦まで進んでいます。
若林「え、今回は出るっていうのは決めてたんだ」
たくみ「えっと、いいネタ出来たら出ようってなったんですけど、一回決勝出ただけで次なんか出ねえのかってナメられんのかなって、色々いわれるんじゃないかって妄想があって、正直ネタ出来る前に申し込んでました。」
若林「あーなるほど」
たくみ「申し込んじゃったっていうので追い込んでネタ作ったんで、一昨年より去年より決勝に進んだ喜びは大きかったです」
若林「ああ、必死にね、作ったから」
たくみ「それで9位で終わって、叩くっていうネタもバレてどうしようかっていう・・・。周りから優勝期待してるよって言っていただけたりするんですけど」
たくみ「M1用のネタってあるじゃないですか。それとは別にただ単に楽しいネタ作りたいってのも気持ちもあるんですよ。勝ちに行くんじゃなくて、普通に楽しいネタを」
春日「それは2人の中では話したの?来年どうしようかみたいな」
たくみ「まなぶくんは出ねえっつってます」
春日「それ何でまなぶちゃん。」
まなぶ「そうすねあの~、楽しく漫才したいっていうのもありますね、予選でドキドキしたくないんですよ」
春日「じゃあ出ないほうがいいな」
若林「いや気持ちがね、まなぶちゃんがね」
まなぶ「だから今年はホントは最初はボクは出たくないって思ってたんですよ」
たくみ「ここで正直、オードリーさんが出なくていいっていったら、オレは出ないす」
若林「マネージャーさんとやってよそれ~」
たくみ「でも先輩として、オードリーさんに意見を聞きたいっていうのはこれマジ話で」
若林「マジ話なんだね。(オレたちは)話し合ってはいないっけ?」
春日「う~ん、会議って形ではしてないかな?」
若林「結局形・・・。俺達は形を決めてその形で行かないといけなかった、漫才の腕とか、テンポとか間とかではいけないからさ、東京の芸人は舞台数とか少ないし。」
若林「で、形を見せちゃったからさ。審査員の人あんまり変わらないじゃん、だから、その形があった上で全く同じものを見せたら去年と一緒ってなるから、スカシとか。あの、変えなきゃいけないじゃない。スカシたりとか。」
若林「でもそれはスカシであるから、進化ではないじゃない。ありもんを外すだけだから、そうやって退化させたくなかったんだよね。」
たくみ「自分たちのネタを」
若林「はいはいはい、スカシで。これ真面目な話になっちゃうけど・・・。」
若林「でも周りは進化って言うんだよ多分変わってるから。例えば叩かないとかさ、叩かれて弾き返すとかになってきちゃうけど、叩いて叩き返すのが元だから、そうやってスカしたくないから、」
若林「随分言われた。出ないんだ、根性ないなって。周りはそう言うけど、でも進化じゃないんだよね。」
まなぶ「そうそうそう」
若林「すげー話合うじゃん」
まなぶ「ボクもそう思ってました」
たくみ「新しいネタ作る上でまなぶくんが避けるとか、叩き返すとかは絶対したくないなって。進化するなら漫才の台本からみたいな。そうやって2017年は燃え尽きちゃって、で、これ以上いいもの作れねーって、出たら9位だったからどうしたらいいのかなって、だから出なくてもいいのかなって」
若林「うーん、責任重大になったけど、オレは出なくていいと思うけどね」
まなぶ「ですよね~」
春日「緊張するからだろ!」
春日「絶対に優勝したいとかが無ければね、モチベーションがないでしょう」
まなぶ「ないです、ないです」
若林「ないない、ってそれはコントロールしろよ」
たくみ「M1に出る時は優勝するって思ってますけど、もともと芸人始めたきっかけはTVスターになりたい、なんですよ。そのために漫才やったりコントやったりしてるだけなんで」
若林「で、TVスターになれそうだしさ。まあだからそのネタ作るのって、一年の舞台数とさ、実験してくじゃんライブで。結構そこ通らないと、別の形でM1優勝って難しいよね、東京の芸人だと。そうするとTVの仕事断らなきゃいけなくなるじゃん」
たくみ「それはしたくないんですよね、もともとTV出たいと思って上京したので」
若林「だからそのM1のネタつくるくらいTVの事もシミュレーションとかしたらいいんじゃないの?TVスターになるために。一年間」
(中略)
若林「でもオレ多分、(春日と)タイプ似てるのかなぁ・・・。まなぶくんのボケ・・・オレはよ?たぶん成長しないと思うんだ」
一同(笑)
若林「成長しなくていいっていう気持ちもあるし。」
たくみ「それもあるんですよ、でもそれってオレの甘やかしかなと思ったりもするんですけど~」
若林「うーん、何だろうな~。そこまでの関係性がないから言えないけど、伸びしろがないっていう」
一同(笑)
若林「いや、でも、誤解しないで。だから可愛いし、いいのよ。でもたくみ君はタイヘンだよね。」
と、この後たくみが若林に「今度本当に呑みましょう」と話しつつ相談コーナーは終了しました。
方言を全面に出した喋り、「強く叩く」というインパクトとは裏腹に、かなり戦略的にお笑い界とTV界を俯瞰している印象のカミナリ。たくみの話には若林も共感するところがあったようでかなり話も盛り上がっていました。
「油断してたら真面目な話をしてしまった」という若林。若林の笑いについての熱さ、青臭い部分をたくみが引き出したともいえるこのトーク。一度オールナイトニッポンにカミナリを呼んでもらってじっくりと聞きたい所。そして果たしてカミナリは今年のM1に出るのか?この番組を踏まえて予想してみると出ないのか・・・。ただもう売れている状態のカミナリなので特に必要ないような気もします。 どういうルートでTVスターになっていくのか、楽しみに見ていきたいと思います。
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