DDTプロレスリング乾坤一擲のシングル・リーグ戦、D王グランプリ開幕戦となる新宿FACE大会が開催されましたが仕事で行けず、DDTUNIVERSEで観戦しました。メインのみ。そして色々と考えさせられました。
メインイベント Aブロック公式リーグ戦 30分一本勝負
◯黒潮“イケメン”二郎<2点>
(23分23秒 エビ固め※カサドーラ)
✕竹下幸之介<0点>
帰宅してとりあえず竹下vsイケメン観戦。M1の審査員やった博多大吉は、「いかに早く客を掴むかが大事」と言ってたが、イケメンは入場でたっぷり盛り上げて、試合開始の時点でもう客はイケメンに掴まれてるんだからこれは強い。どこでもホーム状態。 #ddtpro
— 男マン (@otokoman) 2018年1月5日
入場で客を掴むイケメンは毎度のことですが、凄いのはどんなアウェーでも自分の空気にしてしまうこと。今回のDDTリングでも一気にイケメン空間を作り上げてしまったのはさすが。 メインでしかもチャンピオン相手でもここですでにイケメンのホーム、という空気でした。そして安定のフルコーラス。短い試合なら一試合分位の時間をかけて入場。さすがです。
イケメン、試合中も間が空くとハンドスプリングで客の目を引きつけたり、たっぷり間をとって竹下を翻弄してから急にプランチャ、と自分きっかけで試合を動かしていくのが巧み。はっきりと自分の意思で緩急をつけて客を飽きさせない。間と緩急のつけ方が上手すぎる。 #ddtpro
— 男マン (@otokoman) 2018年1月5日
イケメンの試合、ほぼ初めてじっくり見ましたが、とにかくどの場面でも自分に目を引かせる動きを欠かさない。序盤でのグラウンドでの攻防でも、スキあればジャケットをまくって客にアピール、攻防が切れた場面でもハンドスプリングで立ち上がって注目させる。それでいて技の攻防自体はしっかりと行うので締まった試合になる。とにかく「イケメンの試合」にして試合を技以外のところからも支配するのがイケメン流。これもプロレスの一部といえるでしょう。これを許した時点で竹下の負けが近付いていたのかもしれません。実際、1月8日の公式戦で勝利したHARASHIMAは序盤の寝技でイケメンの見せ場ごと潰しにかかり、イケメンもシリアスな攻防をせざるをえなくなっていました。ここに勝敗の帰趨がかかっていたような気がします。
竹下は基本的に相手に対応していくスタイルで、持久力とパワーで徐々に相手を圧倒していくスタイルなので、今回のように負けてしまうとあまり印象に残らない。そもそもホームのはずの竹下があまり声援を浴びないのは「強い」意外の原因があるんだろう。独特の作業感があるからだろうか? #ddtpro
— 男マン (@otokoman) 2018年1月5日
試合は20分越えの熱戦、竹下がラリアットを決めてからジャーマンを狙ったところを丸め込んでイケメンの勝利。互いに得意技を出し合った白熱の試合を制したのは丸め込み。ただ、フロックという感じではなく、それまでの試合運びもほぼ互角、少しイケメン主導、という流れだったので納得の勝利。そしてなによりイケメン勝利時の歓声が凄かった。ここでイケメンが勝って大歓迎されたことをDDT所属選手がどう考えるのか。特に竹下が攻め込んだときに「イケメン」コールが起きたことを竹下がどう捉えるか。そこに今後竹下が目指すピープルズ・チャンピオンにたどり着けるかという鍵があるかと思います。この日のメインは完全にイケメンのものでした。
締めもイケメン。割と口調はドライなイケメンだけど、表情豊かだから惹きつけられてしまう。しかしDDTってエンタメ団体なのに一番エンタメしてたのがイケメン。DDTの理想のレスラーなんじゃないだろうか。 #ddtpro
— 男マン (@otokoman) 2018年1月5日
明らかに「華」のあるイケメン。今回の興行を締めたのはイケメンでしたが、会場大盛り上がり、客も満足して帰ったように思います。まああまり外敵感も無いんでしょうが、所属外のイケメンがすんなり受け入れられているこの状況。 この状況に危機感を抱いて欲しいと思います。特に竹下はメインで負けたのにハッピーエンドになっていることをしっかりと見つめて欲しい。他の選手も、もちろん優勝者が一番のレスラーではありますが、この日のイケメンのように客を引き付けられるのか。エンタメ団体のDDTだからこそ、ここでも鍔迫り合いを繰り広げて欲しい。それでこそG1,チャンピオンカーニバル、一騎当千とシングルのリーグ戦が様々あるなかで後発のD王の存在価値が出てくるのではないでしょうか。強さと華、兼ね備えたチャンピオンの登場を願います。