男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

3・25DDT両国大会感想。熱戦!激戦!白熱!最後以外は面白かった!

3・25DDT両国大会を見ました。AbemaTVで。正直、DDTの両国は非常に長丁場が予想されるので家で呑みながらの観戦となりました。体力の限界・・・。

興行自体は2時からアンダーマッチが始まり、3時開始、9試合で試合終了が8時近く、と予想通りの6時間興行となりました。いや~、長かった。

でも、正直あまりダレずに最後まで面白く見れたというか。ダークマッチは見てないのでアレですが、第一試合のガントレットタッグマッチからメインイベントの竹下VS石川まで、どの試合も違う見どころがあって飽きずに楽しめました。特に今回はサイバーエージェント体勢になってから初のビッグマッチとあって、団体全体が「コケられない」という意識も強いのか、色んな部分が練り込まれていた印象。進行もスムーズでしたし、グダグダな試合もなかった気がします。そう、最後以外は・・・。

 

オープニングマッチ ガントレットタッグマッチ 各30分一本勝負

第一試合
◯アントーニオ本多&イーサン・ペイジ
(3分26秒 オーバー・ザ・トップロープ)
才木玲佳&✕レディビアード

第二試合

アントーニオ本多&◯イーサン・ペイジ
(5分1秒 オーバー・ザ・トップロープ)
✕吉村直巳&奥田啓介

第三試合

彰人&◯勝俣瞬馬
(1分0秒 片エビ固め)
✕アントーニオ本多&イーサン・ペイジ

第四試合
◯平田一喜&大鷲透
(2分4秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め)
彰人&✕勝俣瞬馬

第五試合

◯平田一喜&大鷲透
(3分20秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め)
✕LiLiCo&大石真翔

第一試合はいきなりガントレットタッグマッチ。要は勝ち残り形式の5WAYなわけですが、わりとめまぐるしく選手が入れ替わるのでボンヤリ見るのにちょうどよかったと言うか。いや、一生懸命やってる選手に悪いという意見もありますが、まあそういう位置づけの試合というか。

気になったのは、アントンがごんぎつねやらなかったこと、勝俣のアントンへの勝ち方が死ぬ程素っ気なかったこと、あとLiLiCoの公開練習で吉村&奥田との因縁が発生しといてまさかの対戦しない、というのはなにかの高度なギャグなのか。というくらいでしょうか。最後は平田が丸め込み二連発で勝利。面白いうちに終った、というような試合でした。贅沢な第一試合。

ちなみにこの日の実況、解説は村田アナと鈴木健さん&選手が日替わりで登場、という形式でしたがこの試合のゲスト解説は渡瀬瑞基。LiLiCoが攻め込んでるシーンで健さんが渡瀬に「よくあんな人と付き合ってましたね~」とイジってたのが印象的でした。渡瀬がどう返したかは記憶に無いですが・・・。

 

第二試合 ワールド・クレイジーレスラーNo.1決定戦 in DDT 30分一本勝負

◯コルト“Boom Boom”カバナ
(10分11秒 ビリー・ゴーツ・カース)
✕ジョーイ・ライアン

なんとなくひょうきん外国人を組み合わせたシングルマッチが第二試合。まあ例によってジョーイのチンコをめぐる攻防になるわけですが、例によって松井さんが巻き込まれ、股間から出てくるキャンディを3本口に突っ込まれたりして楽しい試合でした。

こういうカラっと明るい外国人同士のコメディマッチは呑みながら見るのにちょうどいい。両方共プロレス上手いんで(松井レフェリーも)上手い同士の「楽しい」プロレスでした。面白かった~。

 

第三試合 東京女子プロレス提供スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負

◯沙希様&世志琥様&アズサ・クリスティ
(11分55秒 アカデミー賞→体固め)
山下実優&伊藤麻希&瑞希✕

いきなり伊藤リスペクト軍が歌いながら登場。両国で4000人くらいの前で歌うにもかかわらず肝が座っててさすがアイドルだな~と。試合はとにかくゴスロリでバッチリ決めてクマのぬいぐるみで顔を隠した世志琥様と、挑発しまくる伊藤麻希が面白かった。ぬいぐるみを奪われて踏まれてキレた世志琥様がそのぬいぐるみで伊藤麻希をボコボコにブン殴るところが面白かったです。さすが。

あとはとにかく瑞希が奮闘。伊藤をフォローし、アズサ、沙希様の技を受けまくり、最後は沙希様の前蹴りでピンフォール負け。瑞希よくやった!と言いたくなる試合。正直思ったよりあっさりめに終わった気がします。もう少しだけ見たかった。


第四試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合 60分一本勝負

◯スーパー・ササダンゴ・マシン<王者>
(9分12秒 横入り式エビ固め)
✕黒潮“イケメン”二郎<挑戦者>

楽しく見てたんですがここで問題が。AbemaTVだとイケメンの入場曲が差し替えだろう、と予想してサムライTVをTVに写して見ようとしたんですが、上手く受信出来ずにストップ。慌ててAbemaに戻す、ということをしてたらイケメンの入場をちょっと見逃してしまいました。スカパー・オンデマンドへの呪詛を100万編唱えながら観戦。やっぱりイケメンの入場曲は福山じゃないと・・・と改めて思いました。う~ん、惜しい。

どんな試合だったかはまあ、説明し始めると凄く長くなるので省略しますが、もう一つ悲しかったのがスローモーションになった時のエピトリカも差し替え曲だったこと。まあしょうがないとは思いますが、この試合、曲がすごい大事な試合だったんだなと改めて思いました。いや面白かったけど。DDTってあの罠好きですね。確かアントンと高梨のブラジャーマッチでもあの罠出てきたような。

こういう試合とはいえ、イケメンが負けたのには普通にビックリしました。なんだかんだで最後には勝つと思ってたので。しかしお父さん出してくるとは。さすがそこらへんフル活用するあたりササダンゴマシンは流石だな、と思いました。どこか予想の斜め上に行ってくれるのが嬉しい。ササダンゴマシンが面白いと安心します。

   

第五試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負

◯梅田公太&上野勇希&竹田光珠<挑戦者組>
(12分28秒 梅田ドライバー(仮)→エビ固め)
✕坂口征夫&KUDO&高梨将弘<王者組>

若い力がベテランを打ち破った試合。なんかエアポケットだったのかあんまり覚えてない・・・。正直若手三人の色がまだあまり見えないので思い入れとか出来る前に試合が終わってました。しかし酒呑童子、これからどうなるのか。なんかちょっと終わりを匂わすコメントなど散見しますが、ワルい大人たちのチームはこれからもしっかりと居て欲しい・・・以上!

 

第六試合 ウェポンランブル5WAYタッグ敗者肛門爆破マッチ 30分一本勝負

◯MAO&マイク・ベイリー
(17分43秒 キャノンボール450°→エビ固め)
✕中澤マイケル&中邑珍輔

※他の参加者は宮本裕向&高尾蒼馬、木高イサミ&阿部史典、高木三四郎&一般人・澤宗紀

 路上プロレスが出来なくなり、ウエポンランブルになったこの試合。肛門爆破はいいのか、という話ではありますが、正直長くなりがちな路上プロレスよりウエポンランブルのほうが私は好みです。テンポよく凶器が投入され、それぞれがそれを生かした攻撃を繰り広げている間に試合が終わったあっという間の17分。

感慨深かったのが一瞬実現した澤宗紀と阿部史典の師弟対決、そして久々にDDTに参戦した木高イサミのギガラダーからのダブルニー。そして金ダライを投げてカットする高尾蒼馬。最後はマイク・ベイリーが締めましたが、テンポよく楽しめました。最後の肛門爆破もよき流れ。惜しむらくはAbema中継で中邑真輔のテーマ曲が差し替えだったことですかね。珍輔の出落ち感が薄れてしまいました。

 

第七試合 ドラマティック・ドリームマッチ 30分一本勝負

◯グレート・ムタ&佐々木大輔&遠藤哲哉
(20分9秒 ムーンサルト・プレス→体固め)
男色ディーノ&✕石井慧介&大家健 

 いや~、ムタ。ムタですよムタ。ムーンサルトプレスですよ。これに尽きる。これ見れただけで見に行った人は得した!昔は当たり前のように見てた武藤のムーンサルトプレスですが、ヒサを痛めるとともに出すのが難しくなり、ついに人工関節置換手術のためにムーンサルトを出せなくなるため、この日が最後のムーンサルトとなりました。上にふわっと飛ぶタイプではなく、横に飛びながら回るスタイルのムーンサルト。まあ、人工関節も進化するかもしれないし、また見れる可能性もなくはないでしょうが、なにはともあれ一旦今日が最後のムーンサルト。キレイなフォームで決めてくれました。

試合自体も、ムタ、佐々木、遠藤の連携が練り込まれていたり、ディーノの男色殺法がムタに炸裂して不思議がられたりと楽しめました。それにしてもまだまだムタは身体が分厚い。大家と対峙したときにそれを痛感されられました。是非手術が成功してまた戻ってきてくれることを祈ってます。一旦さよなら、ムタ!

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セミファイナル ウチコミ!presents KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負

関本大介&◯樋口和貞<挑戦者組>
(17分49秒 轟天→エビ固め)
✕HARASHIMA&丸藤正道<王者組>

ハラシマルフジが6度目の防衛に失敗、関口組が第63代王者組となる。

HARASHIMA、丸藤、関本、樋口と並べたときに一枚落ちる位置にいる樋口。しかし試合は樋口がHARASHIMAから取ってチャンピオンとなりました。正直2年前くらいからこの辺の位置には登ってきた樋口ですが、なかなか一歩踏み出せませんでした。しかしついにHARASHIMAを破ってタッグチャンピオンに。関本とのタッグはキャラも立ってるし、丸藤よりは関本のほうがゲスト感も薄いので、2人で沢山組んでガンガンやっていただきたい。いいタッグチャンピオンが誕生しました。仁義! 

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 メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負

◯竹下幸之介<王者>
(23分31秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド)
✕石川修司<挑戦者=D王 GRAND PRIX 2018優勝者>

※第61代王者が11度目の防衛に成功。

そしてついに迎えたメインイベント。わたくし、この試合が始まる前にこんなツイートしてました。

今やDDTの絶対王者となった竹下。しかしみんなが竹下大好き、というわけでもない。ALLOUT自体の人気がすごくあるわけでもない。これ以上勝ち続けてDDTを支えても支持されないんなら何したらいいんだろう、状態なわけです。一方石川修司は全日本で三冠チャンピオンになり、ベルトは落としたものの人気者。DAMNATIONというヒールユニットに所属してるにもかかわらずみんなから好かれる、しかも強い。この状況を比べたら石川がチャンピオンでDDTを背負ったほうがみんな幸せなんじゃないか、と思うくらい。しかしその石川に勝つことで竹下が人気を得ていくことができるのか。

最初は静かな立ち上がり。互いにロックアップで相手を押し込み合い、ヘッドロック、ヘッドシサーズという基本技での攻防。そしてショルダータックルで互角の攻防。

しかしここから試合は動きます。突っ込んできた石川をかわし、場外に追いやった竹下がノータッチトペ。気合を入れる竹下。リングに戻した竹下が追撃するが石川もバックドロップで返す。体格では劣る竹下ですが、力強さ、スピードでも見劣りしないのは凄い。しかし徐々にパワーの差は見え始め、エルボーの打ち合いで倒れる竹下。

石川がパワーボムを狙うもゼロ戦キック、ブルーサンダーで返していく竹下、そして垂直落下式ブレーンバスターを叩き込みダイビングボディプレスで追い打ちするも剣山で返され、そしてここで石川のラッシュ。

場外にテーブルをセットしてスプラッシュマウンテンの体勢に、それは逃れた竹下だがエプロンでブレーンバスターで返そうとしたところを返されてテーブルにサンダーファイヤー!リング内で竹下も返していくが石川のドラゴンスープレックス、立ち上がったところにニーリフト、ファイヤーサンダー、スプラッシュマウンテン!

しかしこれを2で返した竹下。ジャイアントスラムはこらえ、スリーパー、フロントネックロックで動きを止めにかかる。最後はラリアットの相打ちからもう一度竹下のラリアット、そしてクロスアームスープレックスからのジャーマン・スープレックス・ホールドで文句なしの3カウント!竹下勝利!

 

いや、文句ないメイン。全日本での石川と遜色のない強さを引き出したと言っていいでしょう。そしてしっかりと勝つ。これで本当に最強のチャンピオン。もうDDT内には敵なし、といっていいのでは。そしてマイクで「もっともっとこの愛するDDT,ボクがでかく、大きく、強く、最高の団体に盛り上げていきたいと思います!」と力強くアピール。そして流れるInto the Light。両国国技館ハッピーエンド。いい大会でした。

 

と思ったんですが。

 

竹下達ALLOUTが退場した後に入江が入場。竹下を呼び戻し、挑戦を表明します。しかし竹下は「あなたが居ない間、ボクがこのベルト防衛してきた。ちょうせんするかくごがあるのか?」と反論。そして彰人が割って入り、「あなたが居ない間に僕らは両国大会を成功させた、あなたが出る幕じゃない」と入江に食って掛かり、入江も「D王にエントリーされなかったことには納得してない」と話し始め、彰人も「自分勝手過ぎる。D王にエントリーされなかったのは会社が悪いわけじゃない」と反論。そして入江が「ゴチャゴチャうるせえ!とりあえずお前を納得させてやる」と言い放って退場。退場する入江に彰人が「キャラ作ってバカなふりするのやめな」と追い打ち。竹下に「入江には挑戦してほしくない」と話し、竹下は「入江VS彰人が見たい」と言って引き上げた。そして、4・1後楽園大会で入江VS彰人が決定。

超ざっくりと書いてますが、この数倍長いやりとりがありました。詳細知りたい方はDDT両国リポート参照。一番下の方に書いてあります。

 

いや、まずこのくだりいる?と思ってしまいました。

もしやるんなら入江が竹下を襲ってボコボコにして帰ればいいじゃん、と。そのほうがショッキングだし、ボロも出ないでしょう。そもそも入江自身は極度にしゃべるのが苦手だからこそチームドリフ時代もほぼ石井がそこを担当していたはず。それなのに一人で出てきてこんなに長く互いにマイクで話すから、入江が喋れないこと、そしていちいちそれに対して正論で攻める彰人の感じ悪さが際立ってしまった。入江もチャンピオンに挑戦しにきたんだったらこの日第一試合に出てた彰人との対戦を了承しちゃダメでしょう。竹下も正直激闘の後にそんな事言われても、って感じだったし、ハッピーエンドだったはずが、最後のマイク合戦のせいで一気にヘンな感じで終ったDDT両国国技館大会。正直これからのDDTに一抹の不安が残ったのでした。 

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