男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

90年代どインディーの残滓を見た!東京女子プロレス8・4鶴見青果市場大会観戦記!

酷暑の中、8・4東京女子プロレス鶴見青果市場大会観戦してきました。鶴見青果市場といえばその会場費の安さやプロレス使用への寛容さなどから90年代~00年代インディー団体が度々使用していたことでおなじみの会場。ただその条件とひきかえに交通の便は悪く、東横線綱島駅からバスで15分ほどの「一の瀬」そば。そんなポツンとある建物の中に続々と入っていく人々。観衆は公式発表194人でしたが、それくらいいてもおかしくないくらいの盛況っぷりでした。

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そして向かいには元ジャスコ、現イオンが。ただ、あくまでも今回は「ジャスコ」扱いで。永遠のジャスコ。「永遠の17歳」みたいなノリで。

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 中はこんな感じ。ほぼ満員。しかし半野外、もちろん空調などまったくないのでとにかく暑い。ただTIFに比べれば屋根があるだけマシという感じ。屋根って凄い。人間の大発明、それは屋根・・・。

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そして、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、私この度カメラ新調しましたので(携帯カメラのあまりのクオリティのアレさとすぐ充電がなくなるのに辟易したので・・・。)写真多めで進めて行きたいと思います。多すぎると言われたら辞めますがとりあえず、ということで。買いたてなのでクオリティに多少問題あるかと思いますが、寛容に見ていただければ幸いです。

 

というわけで興行開始。難波リングアナの前説により、練習生イズミの8・25後楽園デビュー発表、NEO美威獅鬼軍写真集発表などがありつつアプガ(プロレス)の歌のコーナーへ。前々日のTIFにも行ってた私、3日で2回アプガの歌聞いてるわけで。この3日間はまあまあのファンと言っても過言ではないのでは。

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暑いからでしょうが髪を縛って涼し気な難波リングアナ。どっかしら噛んでたような噛んでなかったような。まあ多分噛んでたんじゃないかな。

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そしてアプガの歌のコーナーに。ちなみにらくはこの日は試合なし。代わりに休憩時間にソロの歌のコーナーがありました。斬新!そしてよく見るとヒカリのピアスエグいな。

 

   

 

第1試合 沙希様&操vs原宿ぽむ&うなぎひまわり

◯沙希様&操
(7分43秒 YSL)
✕原宿ぽむ&うなぎひまわり

現タッグチャンピオンのNEO美威獅鬼軍に立ち向かうはぽむ&ひまわりの新人コンビ。まともにいっては勝ち目がないという判断か?それとも大会コンセプト(「楽しい楽しい夏休み!~東京女子☆夏フェス2019~」)からなのか登場からお祭りのノリで踊りまくる二人。太鼓などのお祭りグッズを持ち出してそのノリで試合開始!そのまま盆踊りスタイルで踊りまくり!

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そしてそのノリのままに美軍のふたりを太鼓代わりに叩きまくる攻撃に。とにかく楽しそう!沙希様までも巻き込まれるハメに。こののーてんきなノリがこの二人のタッグの美点なのかなと。そしてこういうノリにイヤイヤ巻き込まれる沙希様はどこか可愛げがあるのでもっとやってほしかったです。

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奮闘したぽむ&ひまわり組ですが、やはりさすがに格が違った感はあり、最後は沙希様のYSL(新崎人生の極楽固めみたいなやつ)で原宿ぽむがギブアップ。しかし第1試合から明るいムードを作ってくれました。

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そして、美軍の二人が喋っている間に坂崎ユカ&辰巳リカが登場。9月のエディオンアリーナ大会で沙希様&操&マーサと坂崎&辰巳&Xの対戦が決まっている二人。そしてそのXを今日発表する、と。

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坂崎ユカが「わしらの命の恩人、呼んでみよう!音楽!」と言って出てきたのは

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アントン!アントーニオ本多登場!そして・・・。

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アントンマイク!

皆さんこんにちわ。そうです、私がXのアントーニオ本多です。

リカちゃん、ユカちゃん、私がこの2人と出会ったのは、この2人がまだプロレスをやる前でした、2人とは真夏の暑い中、怪しいグループのPVを撮ったりして、怪しい活動をしてました。

そんなある日、なんの帰りか思い出せないんですけど、なぜかこの3人で、新宿歌舞伎町のココイチでカレーを食べてた時に2人から急に

「実はプロレスをやりたいんです」と言われました。

 

私は「本当にやったほうがいい」と言った覚えがあります。なぜなら・・・。プロレスほど素晴らしいものはないからです!

この2人と組ませていただいて、大阪ではそちら様の美威獅鬼軍とやらせていただきますので、皆様お待ちしております。

なにか急に二人との出会いから入るエモいマイク。3人でガッツポーズして退場。さすが絵になる男アントン。美軍はなにやらハイエース的な車で帰っていきました。第1試合からアントンが見れるとはいきなり得した気分。この過酷な環境にわざわざやってきた甲斐があったというものです。

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DVD>赤井沙希:さきほこり (<DVD>)

DVD>赤井沙希:さきほこり ()

 

 第2試合 まなせゆうな&上福ゆきvs桐生真弥&舞海魅星

◯上福ゆき&まなせゆうな
(8分51秒 フェイマサー→片エビ固め)
✕桐生真弥&舞海魅星

そして第二試合は可能姉妹登場。こちらも涼しげに登場する二人。新鮮!

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試合は同じ東洋大学出身(しかも同期)の上福と桐生のマッチアップから。上福が「青春しようぜ!」と桐生に呼びかけてグータッチ、後にあっさりと裏切り。同期の絆とは・・・。

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そして初代タイガーマスクの秘蔵っ子、舞海はまなせと肉弾戦。ずっと笑顔で闘ってるのがいいですな、舞海。どっしりとしていて優宇タイプというか。コスチュームもどことなく寄せてる感もあり。なんとまだ19歳。じっくり育ってほしい逸材です。そしてまなせゆうながいる安心感。

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蹴り技で攻め込んでいき、最後は上福のフェイマサーが桐生に決まって3カウント。最近この技がしっかり決まるようになってきた気が。手足の長さを生かした攻撃がしっかり見せれるようになってきた上福ゆき。可能姉妹としても、シングルプレイヤーとしても、今後に期待です。

 

   

 

第3試合 辰巳リカvsデモニオ・ウノ

△辰巳リカ
(2分14秒 両者リングアウト)
△デモニオ・ウノ

 そしてこの試合こそこの場所でやる意味のある試合。IWA格闘志塾、国際プロレスプロモーションなどに出没したデモニオ・ウノに立ち向かうのは何故か辰巳リカ。颯爽とトップロープから飛び降りて入場!

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そして不気味な音楽とともに登場したデモニオ・ウノ!音楽は鳴りっぱなしのまま辰巳リカを襲って試合開始のゴング!そして超音速で場外戦に!

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そして辰巳リカも「ジャスコいくぞ~!」と叫んで外に!観客も「ジャスコ!ジャスコ!」コール!まあ、イオンなんですけどね。というわけでぞろぞろと外に。通りを渡ったのには乗り遅れましたがどこだ、どこだ・・・と探すと・・・。いた!

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ちなみに遠景。ちゃんと信号待ちする律儀さ。交通ルールはしっかりと守って乱闘してました。コンプライアンス!(この時点でどうなのか、という気もするけど)

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そして場外乱闘をしているうちにゴング。両者リングアウトで引き分け裁定になるも、辰巳リカが「納得できない!再戦!」とマイクアピールして当然のように再戦が行われることに。

延長戦

◯辰巳リカ
(11分0秒 雪崩式ヒップアタック→体固め)
✕デモニオ・ウノ

延長戦になっても延々場外戦を繰り広げる二人。しかしようやくリングに戻り辰巳リカのヒップアタック連打、ドラゴンスクリューで優位に立つもデモニオがレフェリーを巻き込んで反撃。石黒レフェリーがコーナースプラッシュに巻き込まれ、辰巳リカのヒップアタックでダウンしたところでリング上は無法地帯に!

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そしてすかさずイスを取り出すデモニオ、辰巳リカピンチ!そしてそこに駆けつけたのは・・・・。アントン!デモニオのイスを取り上げて蹴散らすアントン!頼もしい!

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すかさずトップロープからのヒップアタックで3カウント!辰巳リカ勝利!

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暑いな~と思って、たまたまコスチュームに着替えて涼んでたらこんなことになってて、慌てて駆けつけた。コスチュームに着替えててよかった。

とアントン。今日はすっかりヒーローのアントーニオ本多。第1試合後に続いての登場。コミカルなはずなのにちょっとエモさも感じるこの二人。ハッピーエンドで終了でした。いや~、ジャスコ!

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 そして休憩前か後か忘れましたがらくの歌のコーナー。2曲ほど歌ってた気がします。アプガ疎いんであんまりピンとこなかったです。

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第4試合 坂崎ユカ&瑞希vs白川未奈&天満のどか

~夏休み特別企画・夏だワクワク東京女子祭り2019「チュッ! 夏パ~ティデスマッチ」~

◯坂崎ユカ&瑞希
(12分49秒 マジカル魔法少女スプラッシュ with 花火→体固め)
✕白川未奈&天満のどか

 まず「この試合はデスマッチです」とアナウンスが。まあズバリ言って4人のレスラーがふざけまくった試合でした。というわけでざっくり写真に応じて説明していきます。いきなり水鉄砲を撃ちまくりながら入場したマジラビ。リング上にはビニールプール!

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 そして「のどかおねえさん」時代以来のラジオ体操を始めようとするのどか&白川組。ふざけるマジラビを攻撃し始めてそのままゴング。いきなり狂乱の宴が開始!リング上での攻防もそこそこに場外戦に。

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 そして満を持して花火を持ち出したマジラビ。花火を持って大騒ぎの瑞希。いい顔! 

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花火を持ってリング上をかけまわる坂崎ユカ。もう鶴見青果市場中が煙に包まれるありさまに。周りが白い!そして楽しそうなユカッチ!狂気!

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そして自分の使った花火で咳き込む坂崎ユカ。もうやりたい放題というかなんというか、さすがです。 

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とばっちりを受けて咳き込む天満のどか。この試合では色々と災難でした。

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しかしこんな悪条件の中でミサイルキックをブチかましていくのが坂崎ユカの凄さ。この後もろともビニールプールに落下! 

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その後も雪崩式コンプリートショットというなにげに危険な技を繰り出していく坂崎ユカ。ハードコア・・・。これは天満がカット。 

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結果、瑞希のフットスタンプのアシストを受けて花火をバックにマジカル魔法少女スプラッシュで3カウント。瑞希が白川を降して3カウント。狂乱の宴が終了しました。お疲れさまでした・・・。

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 そして試合後はしばらく片付けタイム。まあ会場にケツもない感じなので半分水遊びしながらの片付けに。油断するとスーパーボールが客席に飛んでくる。当たったらそこそこ痛そうですが。となんだかんだやってるうちにセミファイナル開始。こんなところもなんとなくお祭りっぽい・・・のか?どことなくユルい感じがいいですね。

 

   

 

セミファイナル 中島翔子&愛野ユキvs伊藤麻希&乃蒼ヒカリ

✕愛野ユキ&中島翔子
(12分55秒 裏投げ→片エビ固め)
◯乃蒼ヒカリ&伊藤麻希

気を取り直してセミファイナル。テーマ曲を歌いながら伊藤麻希登場! 

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しかし、万喜なつみと組んでいる乃蒼ヒカリとのタッグはギクシャク気味。さっそくこの距離感からスタート。不安になるコンビネーション・・・。

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ただ、試合が始まると伊藤と中島のマッチアップ、先にペースを握ったのは伊藤麻希。頭突きで中島を場外に追いやってプランチャのフェイント。そしてリングに戻ったところでいつもの「世界一かわいいのは~?」「伊藤ちゃ~ん!!」パンチ炸裂!

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しかしその後はヒカリとのコンビネーションが誤爆するなどチグハグな伊藤&ヒカリ組。一方の中島&愛野組は仲の良さ、コンビネーションの良さを見せつけるように攻め込んでいく。まさに二階からの肩車攻撃!

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中島得意のコーナーポストへのブルドッキング・ヘッドロック、終盤戦は中島VS伊藤、ヒカリVS愛野のマッチアップになり、リング上はヒカリVS愛野の闘いがメインになっていく。ここで意地を見せていったのがヒカリ。

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コブラツイストで愛野を追い詰めるヒカリ、伊藤も逆エビでアシストするというタッグチームらしい連携をようやく終盤で見せる伊藤&ヒカリ組。

これは逃れた愛野、ショルダーアタックで反撃するもヒカリが回転足折り固めからの裏投げでなんと3カウント奪取!愛野ユキから乃蒼ヒカリが3カウントを奪って勝利!

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試合後もいい目をして伊藤を見つめるヒカリ。最後は二人して観客に礼をして帰っていきました。なんかネクストがありそうな二人。今日はヒカリが光った試合でした。

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Brooklyn The Hole (伊藤麻希ver.)

Brooklyn The Hole (伊藤麻希ver.)

 

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メインイベント 山下実優vs渡辺未詩

◯山下実優
11分38秒 アティテュード・アジャストメント→片エビ固め
✕渡辺未詩

 そしてメインイベントは8・25で美軍に挑戦する山下&未詩のタッグチーム同士のチャレンジマッチ。ズバリ言って山下が未詩を鍛える、というテーマの試合。というわけで両選手入場。 

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一瞬転びかけて苦笑いする山下。ちょっとそれが恒例になっているような気も。

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試合はやはり一方的な流れに。とにかく山下が未詩を蹴りまくる。バックブリーカー、脇固め、ローキックと基本技で攻めまくる。しかし未詩も得意のショルダータックルで山下を倒し、なんとか爪痕を残そうとする。渾身のジャイアントスイング13回!

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そしてエルボー合戦に。なんとか返していく未詩。

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しかしそこから山下がスパート。ミドルキック、バックスピンキックとたたみかけ、アティテュード・アジャストメントで3カウント。貫禄の勝利をあげました。

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試合後、未詩に「お前はまだまだ、それじゃ私にも美軍にも勝てない。気持ちだけじゃダメだけど、気持ちは私にもお客さんにも伝わった。8・25に向けて準備しよう」と叱咤する山下。しかし未詩も「私は気持ちでは負けてない、山下さんと頑張りを形にしたい、よろしくおねがいします」と返す。

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そして、山下が再びマイク。「8月25日に向かって東京女子プロレス頑張ります、足元に気をつけて帰ってください」と謎の気遣いから「今日はありがとうございました」で締め。

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というわけで東京女子プロレス8・4鶴見大会は終了。過酷な会場でしたが、そのかいのある大会だったと言えると思います。デモニオ・ウノの登場からジャスコ、そしてアントンの登場と見せてくれた辰巳リカの試合がやはり印象的。メインを未詩のチャレンジマッチで締めれるところに東京女子プロレスの勢いを感じます。お祭り感もあり、女の子たちがワイワイやっている華やかさもある「夏祭り」的イベント。できれば毎年の恒例にして頂きたいところ。いい「非日常」を感じさせてくれました。暑い中レスラー、スタッフのみなさん、ほんとにお疲れさまでした~。 

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