男マンの日記

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尊さの集合体!3・18東京女子プロレス有明コロシアム大会観戦記!

尊さの集合体!3・18東京女子プロレス有明コロシアム!

というわけで行ってきました有明コロシアム。多分プロレス観戦はいにしえの新日本プロレス主催のJ-CUP以来かも。その後なんか行ったことある気がするけど忘れました。しかしまさか東京女子プロレス見に有コロ行くことになるとは。

そしてこの日はマスクありで声出し可能!そして1席つづあけての発売。コロナ禍への警戒薄れる中、声出しOK大会は増えていきそうですが、全く団体のこと考えなければ見る側としてはこの日のように1席づつあけてマスク着用が観戦しやすくて安心です。

そして難波リングアナの発声練習時に難波コール!これは東京女子の観客っぽいというか。難波リングアナもどことなく嬉しそうに見えました。最初からいい空気。この空気感は東京女子プロレスならでは。いい感じです。

そしてアップアップガールズ(プロレス)の歌のコーナー。新メンバーにオーディション組の鈴木志乃さんを加えた久々の(結成当初以来の)4人体制&新曲。渡辺未詩が先日YOUTUBEの「豪の部屋」に出演、アプガプロレスの曲の少なさを嘆いていましたが、今回は久々の新曲!そしてそのままスタートコール

「東京女子プロレス、スタート!」

 

 

パンダ!ネオ美軍!アジャコング!しかし注目は凍雅!

そして試合開始しますが、今回は紙テープ投げ入れ可!しかし第1試合が鈴芽vs遠藤有栖、第2試合が新人の多人数タッグという構成だったため、いきなりレフェリーがテープを片付けることに。いきなりテープ回収の人手不足感。しかたないけど。

そして、第二試合で注目だったのはデビューまだ2戦目だった凍雅。168cmの長身、体幹も強く当たり負けないのと、エルボーもガッツリ強く入れれる力強さ、桐生真弥を投げきるバスターを繰り出したりと、その平和な顔立ちとは裏腹に芯の強さを感じるファイトでした。これからもっとガンガン行ってほしい逸材でした!これからがとても楽しみ。エルボーとバスターで上に挑んでいく姿を見たくなりました。

そしてラム会長、水波綾が見れて満足。ただ水波綾は若手の壁だけじゃなくもうちょっと活かしてほしい、と思わなくもないですが。あのワールドは見ていて楽しいんでたくさん出てほしいところです。ラム会長はスターダム出てる時とまた違うアプローチで見せ場を作るところはさすが。いい仕事してました。

そして!アンドレザ・ジャイアントパンダ登場!ドヤ!この存在感!一緒に戦う猫はるな、対戦相手の享楽共鳴の二人、中島翔子&ハイパーミサヲも楽しそうというか。ジャイアントパンダを中心にキャッキャキャッキャしている癒し空間が爆誕してました。和むわ~。ハイパーミサヲとかまあまあヒドいことしてた気がしますが。

そのなかでも自分の良さを出していったのはさすが中島翔子。セカンドロープからのプランチャも見事に決めるなど相変わらずのコンディションの良さを見せつけてました。さすが!負けたジャイアントパンダは暖かい声援に包まれながらも寂しく去っていきました。ちなみに全試合終了後、ロビーで撮影会を行ってました。一枚1000円!

 

あまり撮れませんでしたが、久々のネオ美威獅鬼軍。相変わらずの連携の良さ。メイサン=ミッシェルのコミカルな動きにも笑わされましたし、ビリー・スタークスの捨て身の場外スワントーンも凄かった。分身(?)の駿河メイが海外での活躍も目立ってますが、頻繁に見たいタッグチーム。素晴らしかったです!

そして荒井優希とシングルマッチを闘ったアジャコング。もうアジャ見れるだけで有り難い、という感じもありますが、その破壊力は健在。今回もその当たりの強さ、説得力が凄かった。垂直落下式ブレーンバスターできっちりと勝利したアジャ、でも荒井優希にはこれからもアジャを追いかけてほしいし、ビッグブーツやエルボー合戦でも気持ちを感じられるところがありました。少しづつ荒井優希が成長しているのを見れた試合でも有りました。

 

 

エモと尊さの塊だった3大タイトルマッチ!そして大団円!

そして後ろの3試合はタイトルマッチ!どれもエモさと尊さの塊のような試合でした。まずは白昼夢同士のインターナショナル・プリンセス王座タイトルマッチ。肝となったのは辰巳リカのフィニッシャーであるドラゴンスリーパー、渡辺未詩のトレードマークであるジャイアントスイングでした。ベルトへの執念に燃える辰巳リカはジャイアントスイングをなんと首絞めで防ぐその泥臭さ。

しかし、渡辺未詩も掟破りのドラゴンスリーパー式ジャイアントスイングで辰巳リカをブン回す!互いの技を意識し合った試合、雪崩式のティアドロップという大技も飛び出し、手をつないでのエルボー合戦とエモさ全開!試合終盤辰巳リカがドラゴンスリーパーで捕らえ、ロープに逃れられるところを回転して締め直して防ぐ!逃れられようとするたびに2度、3度回転して最後はキャメルクラッチ式ドラゴンスリーパーで締め上げてついに勝利!白昼夢対決を制しました!

 

そしてセミファイナルは山下実優&伊藤麻希のチームワンツーミリオンがマックス・ジ・インペイラー&ハイディ・ハウイツァのWasteland War Partyに挑んだ東京プリンセスタッグタイトルマッチ。とにかく最初からかきまわしにかかるワンツーミリオン。いきなり奇襲からスタートして場外戦!

しかしパワーの差は歴然、伊藤が長時間捕まる展開になりますが山下とのコンビネーションでなんとか切り抜けていくワンツーミリオン。同士討ちを誘い、攻撃を積み重ねてもインペイラーのタックル一発で形勢逆転するインパクト。ボコボコに伊藤がやられまくります。何度ももうダメか...。という場面がありますが、しかしなんとかDDT、頭突きで切り抜けて「世界一かわいいのは伊藤ちゃん」パンチを決める!その後も乱戦になりますが、ハイディに照準を絞ったワンツーミリオン、山下実優のスカルキックでインペイラーを排除、ハイキックとヘッドバットの合体攻撃を決め、伊藤麻希のダイビングヘッドバットでなんとなんとカウント3!伊藤&山下のワンツーミリオンが初のタッグタイトルを奪取しました!

とにかく互いを叱咤激励しあい、やられてもやられても立ち上がる少年漫画的熱血タッグチームのワンツーミリオン。タッグトーナメントでの優勝に続いて結果を出した二人。ぐっときました!

 

そしていよいよメインイベントは坂崎ユカと瑞希のプリンセス王座タイトルマッチ。互いへの思い入れ、絆が強い二人。向かい合ったときから緊迫感と同時にどこか闘いをためらうような空気が漂う中、ゴングが鳴りました。

とにかく戦いを避ける坂崎ユカ。ロックアップを拒み、俯きながら曇る表情を見せる坂崎。しかしなんとか火をつけようと攻撃を仕掛けていく瑞希。ヘッドロックで絞り、エルボーを叩き込む。場外に瑞希を投げ捨て、ボディスラムで抱え上げるもやめてしまう坂崎。

しかしここで火がついた瑞希。叫びながらのドロップキック、リングに戻ってもエルボーの連打。倒れた坂崎にさらに連打。仕方なく、という風情で瑞希の腕を掴んで立ち上がった坂崎、横殴り式のラリアットで瑞希を倒してバックからのアームロックで悲鳴を上げさせる。うかぬ顔ながらも上からのフットチョーク、起き上がらせてのバックブリーカーで圧倒していく坂崎。瑞希もドロップキックで場外に叩き落としてからのコーナーからのブランチャ。互いにいつもの闘いをくりひろげ、これからは互いの得意技を欧州していく、東京女子のメインイベントらしい展開になっていきました。

 

瑞希のクロスフェースを坂崎が腕を取って返す、カサドーラからのフットスタンプをかわすなど、瑞希対策が伺える坂崎。瑞希もスワンダイブを狙った坂崎をクロスボディで場外に突き落とす、坂崎がコーナーに登った瑞希を抱え上げ、エプロンへのブレーンバスター、互いを知り尽くした返し技の攻防。悲鳴に近い叫びをあげながら坂崎を攻撃していく瑞希、静かに青い炎を燃やしているような坂崎、対象的な感情表現ではありますが試合のボルテージが上がっていきます。

場外に叩き落とした坂崎に、瑞希がコーナーポストからのフットスタンプを決め、リングに戻って立ち上がったところにトップロープから坂崎の頭へのフットスタンプ!信頼感からかエグい攻撃を叩き込み続ける瑞希。覚悟のようなものを感じます。

その瑞希の心を断ち切るように無表情でエルボーを叩きつけ続ける坂崎。しかしその都度立ち上がる瑞希。そして雪崩式のマジカルメリーゴーランドから正調マジカルメリーゴーランドと畳み掛けますがカウント2。「怖い」坂崎ユカ全開。場外に瑞希が逃れてもブレーンバスターで叩きつけ、リングに戻ったところを魔法少女スプラッシュ!とにかく非情に追い詰めていく。ユカッチならぬ「キラー・ユカッチ」がまさに爆誕していました。ヒドい!

しかし、とどめを刺そうとした坂崎がロープからスワンダイブで飛んだところをかわした瑞希、すかさずオリジナル技渦飴を決め、スワンダイブ、コーナーからとフットスタンプ連打。引き起こしてフォールするもカウント2,キューティー・スペシャルをこらえられるもバックエルボーから投げっぱなしキューティースペシャル!すかさず再度キューティースペシャルで固めてカウント1・2・3!瑞希が坂崎ユカを破ってプリンセス・オブ・プリンセス王者に輝きました。

勝利したあと泣きじゃくる瑞希、それをすっきりとした笑顔で見つめる坂崎ユカ。それにしてもスッキリしすぎてるのが気になりましたが、互いに抱き合い、何かを話し、リング中央で瑞希がひとり締めの挨拶。そしてステージに二人で戻り、全選手が集まって改めて瑞希が「みなさん、来てくれてありがとうございます」と挨拶。シャボン玉飛ぶ中、東京女子プロレスが幕を閉じました。

 

 

多幸感溢れるエンディング。東京女子プロレスが目指すもの

最後とにかくいいものを見せてもらった、という感じのエンディング。後半三試合が対戦相手同士、またはチームとしての絆を感じる試合だっただけに、余計に爽やかなものを感じる興行でした。全日本女子プロレスからスターダムと通じる、女性同士の感情をむき出しにしていくプロレスと一線を画し、もちろん互いに思うところはあるでしょうがそれを一旦抑えたところで気持ちを見せていく。東京女子プロレスが表現したいものがひとつここに結実したような。多幸感溢れる興行。感動しました!

 

 

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