男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

9・15を終えて。新日本プロレスの世界メディア戦略のキーはケニー・オメガVS飯伏幸太!

先程ケニー・オメガVS石井智宏を見終えました。石井のタフネス、そこにケニーがありったけの技を撃ち込んでいく、という30分超えの試合で最後はケニーが石井を片翼の天使で仕留めた、いわゆるいい試合でした。

石井智宏という不思議な選手。たまにクローズアップはされるけど自分から何かを起こさない。ただやはり今の新日本プロレスの中で主役になるタイプではないのでしょう。最後に大会を締めたのはケニー・オメガ。リングに飯伏幸太を上げて二人の絆を示し、どこかで対戦を匂わせつつぼやかしたまま大会は終わっていきました。

 

 

 

しかし、私が気になったのはバックステージコメント。色々と今後、石井について語る中で、ケニーは「サヨナラ新日本」という言葉を発しました。その言葉が深く掘られることはありませんでしたが、この言葉によって、私の中での仮設がひとつ背骨が通った。ピンときたものがありました。

それは、新日本プロレスの世界戦略。世界メディア戦略、と言ったほうが良いかもしれません。その来年からの展開について。新日本プロレスワールド、というネット配信を軸にした海外進出プランが存在する。そのヒントが今回のケニーの言葉にある。これを説明するには、まずアメリカ最大、というか世界最大のプロレス団体、WWEについて説明したほうがいいでしょう。

 

 

WWEの世界戦略。ネット配信を世界中に広げるために

WWEが持つメディアとしては大きく2つ、アメリカ国内のケーブルテレビとネット配信のWWE NETWORKです。立ち上げ当時はWWEの過去のコンテンツを集め、さらにWCW、ECWなど他団体のアーカイブも集めることでプロレスチャンネルとしての価値を高めようとしてきました。しかし、この方向だけでは既存のプロレスファンにアピールするだけで、まだプロレスを知らないファンを開拓する、というところまでは行きませんでした。

 

そこでWWEが力を入れ始めたのはWWE NETWORKオリジナルのコンテンツ。レギュラーのRAW,SMACKDOWN以外の新しい興行をWWE NETWORKで開始しました。それが飯伏幸太も出場したクルーザー級トーナメント、そして現在放送されている女子トーナメント、そして軽量級の番組など。そして、これらのイベントで肝となるのが、他人種、多国籍の選手の起用です。

今回の女子トーナメントを見てもわかりますが、中国系の選手、そして中東、アジア系の選手を多く起用しています。いわゆるご当地レスラーを起用することで新しいプロレスファンを開拓しよう、という意図があるのでしょう。

 

 

 

 

新日本プロレス、WWEに対抗するためのアメリカ進出へ

そして、現在新日本プロレスが今一番意識しているのがこのWWE。今年もアメリカで興行を打っていますし、来年のレッスルマニアウイークにもMSGで興行を打つことが決定しています。これは集客はもちろん、新日本プロレスワールドへのアメリカからの加入を即す、という意図がある。これはWWEの世界戦略を追いかけている、という形と言っていいでしょう。

新日本プロレスは周到にアメリカでの下地を作っています。興行を打つこともそうですし、柴田勝頼をLA道場に派遣して日本スタイルに近い「DOJO」を運営。そして重要になってくるのが先日「ALL IN」を成功させたケニー・オメガ、ヤングバックス、CODYら。いわゆるELITEとの繋がりをキープして深くしていく、ということです。

現在、IWGPヘビー級チャンピオンはケニー・オメガ。そして、あまりフィーチャーされませんが、IWGPタッグチャンピオンはヤングバックス。ELITE勢がベルトを独占している、という状況になっています。

例えば、IWGPヘビー、タッグのチャンピオン達が一気にいなくなってしまったらどうなるでしょう?新日本プロレスはチャンピオンという「核」を失ってしまうことになります。そこで気になるのがケニー・オメガの「サヨナラ新日本」という言葉です。

 

 

 

 

チャンピオンがいきなり外敵に!新日本プロレス版「プロレス・スターウオーズ」!

ここからは完全に私の予想となりますが、1・4東京ドームでケニー・オメガもヤングバックスもベルトを防衛。メイン・イベントが終わった後にELITE勢(おそらく飯伏幸太も)がリングに集結。ある宣言を行います。それは

ELITE勢の新日本プロレス離脱、アメリカでの新団体設立

新日本プロレス(+ROH)の協力のもとアメリカでの新団体設立。新日本プロレス&ELITEというべき団体がアメリカに設立され、IWGPのベルトを持ったままケニー、ヤングバックスがその団体に移行するのです。つまりは新日本プロレスの中にはベルトがなく、奪うためにはアメリカに行かなければならない。ELITE勢も新日本に参戦しますが、ビッグイベントはアメリカで開催。新日本プロレスと新団体との対抗戦、という構図になるわけです。

つまりは新日本プロレスがコントロールできる「外敵」がアメリカに生まれる。抗争のグローバル感も生まれるし、例えばオカダが何回日本で防衛しても得られなかった「大きなスター」感を手にすることが出来る。新日本プロレスは「日本の団体」ではなく、「日本とアメリカの団体」となれる。WWE入りを頑なに拒み、対立しているELITE勢としてもアメリカの活動での後ろ盾が出来る。いいことづくめの抗争がここに始まるわけです。

 

そしてここで大事なのは、「ELITEと新日本プロレスの興行については、TV朝日の影響を受けないであろう事」です。つまりは、「新日本プロレスワールド独占放送」ということや、例えば海外のメディアと放送契約を結ぶことも可能。テレビ朝日に影響されない、自前のメディアを手にすることが出来るわけです。

アメリカ進出後の新日本プロレス予想図

そしてケニーらが去った新日本はどうなるか。ケニーが今回コメントしていたのは、飯伏との闘いは大事に思っているし、日本でやるとも限らない、ということ。つまりはアメリカに渡ってからのアメリカでのドル箱カードとして考えているのではないかと思います。GOLDEN ELITEとしてアメリカニ渡ってからのIWGPタイトルマッチ。DDTで新木場1st ringでエニウェア3本勝負からの日本武道館、そしてMSGと、飯伏とのシングルマッチはケニー・オメガというプロレスラーのサクセス・ストーリーそのままに舞台を広げていく。そして新日本プロレスワールドで全世界の人が観戦する。そんな夢をケニーは抱いているんじゃないかと思います。そして日本からはVSケニーの刺客がアメリカに送り込まれる。それを新日本ワールドで僕らが見る。そんな未来を垣間見た今日の新日本プロレス広島大会でした。ご清聴ありがとうございました! 

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