しばらく経ったんで書きますが、11・17大家帝国興業での興奮、そしてその後の世間の反応を見たりしているうちに疲れ果ててしまい、すっかり「大家帝国興業ロス」状態になってしまっていました。正直あの興奮はここ数年なかなかないレベルのものだったので、それ以来何を体験しても自分の中の「手前で止まって」しまうというか。その状態を払拭すべく大阪遠征してDDT「大阪オクトパス」を観戦しましたが、まだ観戦記も書いていない始末。
何しろ全6試合(あの手相撲を一試合に数えれば、ですが)の興業で4記事書いてるくらいの入れ込みっぷりから10日更新しなかったわけで、完全に燃え尽き症候群になっていたわけです。
※改めて、DDT両国ピーターパンの棚橋発言からの#大家帝国までのエントリを貼っておきます。あの時私はアツかった。
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ツイートも長文多め
本当は今日の興行見て危機感持たないといけないのは新日本プロレスのフロントじゃないかと思う。棚橋のヒール面に光を当て、小松をイキイキとファイトさせ、さらに過去の発言を精算した上で観客みんなが棚橋を好きになるような舞台を与え、ストーリーを書いたマッスルスタッフに対しての。 #njpw
— 男マン (@otokoman) 2015年11月17日
ニコ生で週プロ佐藤編集長がHARASHIMAに謝った棚橋の度量について絶賛してたけど、そもそも #大家帝国 があの発言を粒立てて興行に呼ぶ流れを作らなかったら新日本側は何もしなかっただろうと思うんだが。
— 男マン (@otokoman) 2015年11月20日
何がいいたいかというともっとマッスル坂井を絶賛して欲しい! #ddtpro
#大家帝国 興行では両国の棚橋発言の落とし前をファンの前でつけ、棚橋のヒール的な魅力も引き出し、小松を生き生きとファイトさせてそのポテンシャルを見せつけ、HARASHIMAと棚橋の笑顔を見せてくれたってこれホントは全部新日本がやるべき事のような気が。 #njpw #ddtpro
— 男マン (@otokoman) 2015年11月20日
そしてその燃え尽きに拍車をかけたのが、その次の週に出た週刊プロレス。なんとこの興業を扱っているにも関わらず表紙がこちら。
なんでだよ!いや、表紙は100歩譲って棚橋でもいいけど(よくないけど)なんでキャッチコピーが棚橋主役になってんだ!「覚悟と器量」って!DDTの中心で愛を叫ぶって!なんで棚橋が自分でDDTに乗り込んで覚悟を見せたみたいな話になってんだ!
そもそもこの興業は#大家帝国の面々が棚橋の暴言をしっかり拾って育てて総選挙で結果を出したうえで主催興業の権利を得てそこに棚橋を呼ぶように会社を説得したから成立したわけで、棚橋と新日本自体はあの両国の発言以来沈黙してただろ!もっと言うと「あの発言の真相は新日本携帯サイトのコラムで発表」みたいに誘導してただろ自分のところに!もっと言うとDDTからギャラもらって呼ばれて仕事して帰っただけだろ!
こんな表紙がよかった・・・。
今週の週プロ、棚橋表紙なのがちょっともやっとする。
— 男マン (@otokoman) 2015年11月25日
自分の心のなかの週プロはこんな感じです。あの熱狂は凄かった・・・。 pic.twitter.com/XtJMzLXmKU
そして、中の記事もイラつくもの。まず前半のレポートなど全く載っていなかった(もちろん手相撲も!)ことも1つ。プロレス自体が多角化しているこの現在、マスコミがそれに対応する必要があるのは自明のこと。マスコミ自体が「プロレス観」を持って取捨選択してどうする!手相撲を1ページくらい使って載せてこそ「さすが週プロ」となるに違いないのに・・・。まあそこで「さすが」っていう層なんて相手にしてないっぽいのはわかってはいるんですが。
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メインの記事は、加藤記者、湯沢記者による両団体視点からの構成。加藤記者の記事ではHARASHIMAの「鍛えているからだー」ポーズと大家のスピアー にスポットを当てた構成で好感が持てたし、湯沢記者の記事では棚橋の複雑な表情を捉え、小松の見せ場での表情をしっかり捉えるなどこちらも良かった。最後 のページで試合後のマイクもしっかりと拾っていたし、両団体視点からの記事は観客がDDT側、新日本側に別れたあの会場の空気を再現するかのようで、試みとしては成功していたと言えるでしょう。
しかし問題は記事の最後に1ページ載っている佐藤編集長のコラム。タイトルこそ「編集長にモノ申すHARASHIMAの覚悟を評価したい」とHARASHIMAを評価するタイトルになってはいますが、相変わらず「棚橋発言は不用意だったかもしれないが、1800人の観衆を後楽園に集めた。新日本VSUインターの対抗戦の匂いを思い出させる熱を生み出したのはやはり棚橋ではなかったか」と言っている始末。まるで#大家帝国主催興行の熱は全て棚橋のおかげと言っているようなもの。
全く、何で本人が謝ってるのに回りが持ち上げてしまうのか・・・。プロレス雑誌が「新日本の選手なら何言ってもいい」とお墨付きを与えているようなものではないのかとさすがに怒りを覚えてしまいました。このコラム無かったらまだ良かったのになぁ。いや、棚橋と棚橋番記者のページでも記者が「謝ることなかった」って言ってたし。何でこう、あの興行の本当に綺麗な着地を雑誌が後でごまかそうとするんだろうか。
と、週プロ買ってすぐに記事書いたらほんとに罵詈雑言書き散らしそうだったので間開けてみましたが、いざ書いてみたらやっぱりこんな感じになってしまいました。
いや、今新日本プロレス一人勝ち状態ですが、だからこそ業界全体の底上げのために週刊プロレスが出来ることがあると思うわけですよ。広告山程入ってるから完全に利害関係ある状態なのは分かりますが、それでもバランスとって、失言は失言と諌め、頑張っている人間を取り上げていくのが業界紙の役割じゃないかと。なんだかんだで週プロからプロレスに入ろうとするファンも多いんですから。そこはしっかりしてもらいたい。ほんっとにそう思った今回の件でした。