男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

根岸の空き地に現れた祝祭的空間。7・16大仁田興行。電流爆破と屋台と信者達。

大仁田興行が神奈川県・根岸であったので行ってきました。その前に「新婚さんいらっしゃい」にターザン後藤が出るというので観る。1日で後藤と大仁田を観るとは。21世紀にあのFMWが少しだけ帰ってきたような感覚。

 

 

大仁田興行の会場は根岸駅から徒歩15分ほど。会場に近づくほど川辺の素っ気ない風景が広がり、ニトリを越えるとそこは本当になにもない空間が。本当に空き地にリング。でもまさかの超満員。前売りで自由席券を買ったにもかかわらず座れず・・・。

18:00から開始した興行はまさにインディーという顔ぶれの試合が続き、観客もまったりモード。屋台が並び、子供が走り回る牧歌的な、お祭り的な空間が広がる中で試合もまったりと進みます。ひっそりとウルトラセブン親子タッグなどを見てる間に日は沈み、工事用のライトが付けられて虫が集まり、徐々に殺伐とした空気がひろがっていきました。

次々と集まるのぼり、大きな旗を振る観客、ボルテージは明らかに上がり、いよいよ大仁田、諏訪魔がリングに。早くも騒ぐ客、諏訪魔への罵声、リングに駆け寄る人々、リング上もリング外もカオスになってきました。

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大仁田興行現地から帰宅。あの熱狂、爆破の音、迫力は現地じゃないと味わえないものだった。海辺の空き地の特設リング、飛び交う歓声、怒声。両陣営の本気のぶつかり合い、飛び散る水、まさにライド感溢れるプロレス。生観戦の醍醐味を感じました。会場全体がプロレスだった。

今日大仁田に熱狂する人たちは大仁田が引退してもプロレスを見るだろうか、水を撒きながら叫ぶ大仁田はまるで教祖のようであり、ファンにとって強烈な麻薬のようでもあった。プロレス界、ここまで強烈な、鮮烈な存在が他にあるだろうか。とにかく強いものを見た。

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試合はダイジェストで見てもらうとして、観客全体がうねるような怒気、歓声、罵声、 ぶつかりあう客たち、荒々しい空気漂う中心には大仁田がいて水を撒く、水を浴びた人々は歓声を上げ、さらに大仁田の水を求める。試合は諏訪魔が勝ちましたがその場ではどうでもいいことで、大仁田の祭りが、教祖大仁田を求める信者達の祭りがそこには繰り広げられていました。ああ、凄い。会場全体がプロレスのような何かだったこの日。

今年引退する大仁田。唯一無二の存在がいなくなるんだなあ、としみじみと思いました。大仁田がいないとあの空間はなかった。なんだか夢見てるような大仁田興行。凄い空間を味わいました。ただただボンヤリとさせられた興行でした。

 

 

面白かった。