正直ガンプロの新木場大会で元SMAPと出くわしてしまいそれどころじゃないっちゃないんですが、こないだサムライTVで大仁田厚の引退試合を見たので軽く感想を。
大仁田と言えば、夏の終わりに諏訪魔との電流爆破マッチを観戦に行き、大仁田について言いたいことはほぼ書いたのでこちらをお読みいただければ。
そして今回の大会はバトル・ニュースで詳細が。サムネイルの写真が全てを物語っているような素晴らしい試合でした。
藤田和之参戦への流れが話題となったこの試合でしたが、最終的にはNOZAWA論外と大仁田のシングルマッチ、NOZAWAへの闘魂伝承、というような試合でした。
16分48秒という試合タイムでしたが、後半の5~6分ほどはほぼ大仁田とNOZAWAの時間でした。机の端で殴られ、何度も何度もサンダーファイヤーパワーボムを食らって返し続け、3発、4発・・・5発目のサンダーファイヤーでついに3カウントを取られた論外。
自分が3カウントを奪われる=大仁田厚の引退、を意味するわけで、大仁田を引退させる訳にはいかない・・・と意地で返していく40歳の論外。60歳の今の力でサンダーファイヤーパワーボムを連発する大仁田厚。ついに3カウントの後、倒れ込む論外の真横に同じく倒れ込み、論外の手を握る大仁田の姿。
パートナーのKAI、鷹木、対戦相手のカシン、藤田も完全にモブキャラとなった試合。完全に二人だけの時間が流れていました。日本中を周り、大仁田にイスで、机で殴り続けられ、サンダーファイヤーを喰らい続け、机へのパイルドライバーを喰らい続けた論外。完全に運命共同体となっていた論外と大仁田。大仁田の引退試合は、論外への感謝、愛情の表明でした。試合後に流れる二人だけの空間は藤田の襲撃によって壊されましたが、マイクを取った大仁田は論外に呼びかけます。
その後はいつもの大仁田劇場、3~4回マイクで叫び、観客はリング周りに押し寄せ熱狂し、母への感謝を述べ、リングに上げた子供の夢を聞き・・・・。クドくも愛しい大仁田劇場が繰り広げられていました。「陳腐」の一言で片付けるのは簡単ですが、それでもこれだけの熱狂の渦を巻き起こす大仁田厚。しかしその傍らには常にNOZAWA論外がいた。そのことは覚えておこう、と思った10・31大仁田引退興行でした。
フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで
- 作者: ケンドー・カシン
- 出版社/メーカー: 徳間書店
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意外にも大仁田話が割と入ってるケンドー・カシン本。全体的にかなり面白いので、永田・中西ファン以外にはおすすめです。
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