男マンの日記

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10・8 新日本プロレス両国国技館大会雑感。ベクトルは1・4へ。ケニー・オメガVS棚橋弘至、イデオロギー闘争!

10・8両国国技館大会、新日本プロレスワールドで観戦しました。恒例の両国国技館。今回の目玉はなんといってもIWGP、3WAYタイトルマッチ。他にもパレハ発表、Jrヘビー級王者決定トーナメント決勝、権利書防衛戦など色んな要素が詰まった大会となりました。というわけで通して見たので感想を。それではどうぞ。

 

 

 

 

第一試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合

◯エル・デスペラード&金丸義信
(9分51秒 ピンチェ・ロコ→片エビ固め)
獣神サンダー・ライガー&✕タイガーマスク

※王者組が4度目の防衛に成功

 第一試合からIWGPジュニアタッグ。ライガー&タイガーの入場を急襲した鈴木軍タッグ。いきなりマスクはぎで動揺させてペースを握りにかかります。タイガーがデスペラードに雪崩式ダブルアームスープレックスを叩き込むなど反撃に出るも金丸必殺ウイスキー噴射、デスペ急所攻撃からのピンチェ・ロコで3カウント。老獪な悪役らしいファイトで防衛を果たしました。職人芸!

タイガーマスクが試合後「俺が知ってるIWGPはこんなもんじゃなかった」って言ってたということですが、IWGPジュニアタッグに関してはわりと前からこんなもんな気が。そもそも第一試合に組んでる会社に文句言ったほうがいいんじゃないかと。正直第一試合としては十分過ぎるほどの試合でした。

 

第二試合 タッグマッチ

◯真壁刀義&本間朋晃
(10分20秒 キングコング・ニードロップ→片エビ固め)
ジュース・ロビンソン&✕トーア・ヘナーレ

久々二人で組んだ真壁と本間。正直このテーマの試合がIWGPジュニアタッグより上の試合ってのもどうかと思いますが、試合自体は本間がやられて苦戦しながらこけしを狙うも失敗、真壁との連携で巻き返し、サンドイッチラリアットから本間の小こけし、真壁のキングコングニーでヘナーレから3カウント。復活の狼煙を上げました。

しかし、動きを見ると本間の力強さ、スピード感はまだまだ戻ってないのと、やはりこけしは見ていて怖い。二人でタッグタイトルを狙える感じでは無いかな、と思ってしまいます。ああいうケガをした本間が相変わらず相手の技を受けまくり、最後に真壁が決める、という役割分担もそれでいいのか、と思ってしまいました。う~ん、厳しい試合。

 

 

 

第三試合 8人タッグマッチ

ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン&ハングマン・ペイジ&✕チェーズ・オーエンズ
(12分6秒 キルショット→片エビ固め)
バッドラック・ファレ&◯タマ・トンガ&タンガ・ロア&石森太二

前の試合と打って変わってハイスピードな試合。ペイジのケブラーダ、石森のトルニージョなど派手な飛び技も飛び出し、マット、ニックのスーパーキック連発などもあり八人が入れ代わり立ち代わりのハイテンポな試合。最後はチェーズにターゲットを絞ったBCOGがタンガ・ロアとタマ・トンガが合体のガンスタンで3カウントを奪いBCOG勝利。ELITE軍から勝利を挙げました。

やはりタマ・トンガの巧さ、ヤングバックスの華が目立った試合でしたが、石森も要所で存在感を発揮していました。今後もこの抗争は続いていきそうですが、この構図になるとELITEがベビーフェイス、BCOGがヒール、という役割になり、そもそもヒール軍団のBULLET CLUBはどういう風に落ち着くのか。BULLET CLUB自体はTシャツが売れまくってる(特にProwrestling Teeなど見るとほぼ上位を独占している)ので、しばらくは無くならないとは思います。ただ新日本の他ユニットとの闘いはどうなるのか。ただNwoが色々分裂していって影響力を失っていったようにはならないようにして頂きたい。私はどこかのタイミング(1・4?)で、BCOGがだれかトップを迎えてELITE追放、になるんじゃないかなと予想してます。

 

第四試合 6人タッグマッチ

石井智宏&後藤洋央紀&◯ウィル・オスプレイ
(12分10秒 ストームブレイカー→片エビ固め)
鈴木みのる&✕タイチ&飯塚高史

久々に飯塚を見ましたがいつもの飯塚。年齢を考えるとこの変わらなさは凄い。そして極悪軍団、鈴木軍が石井組を急襲して試合スタート(本日の急襲率100%!)鈴木軍が場外乱闘でガンガン暴れますが、オスプレイがムーンサルト、その場飛びシューティングスターなどで奮闘。ラフと飛び技の荒れた試合となってきました。

となると活躍するのが飯塚。敵全員に噛みつきまくり、レフェリーを追いかけ大活躍。そして、イギリスでのタイトルマッチ(REVOLUTION PROのGLOBAL WARS UK 2018、RPWブリティッシュヘビー級タイトルマッチ)を控えている鈴木みのると石井智宏がバチバチの殴り合い。そしてNEVER王者のタイチに狙いを定めたオスプレイがベルトアタックをかわしてその場飛びスパニッシュフライ、トラースキックからのストームブレイカーで3カウント!オスプレイがタイチから獲る、というわりと驚きの結末でした。これでNEVER挑戦、となるのか。タイチがあっさり認めるのか。これはちょっと面白い。鈴木みのるはヤングライオンを蹴散らしながら激切れで退場。色々あってテンション高い試合でした。

やっぱりなんだかんだで鈴木軍は面白い。便利に使われすぎてる気もしますが、もういっちょメインどころに登って欲しい。いっそBCOGと組んでBULLET CLUB鈴木軍、とかになっても面白いと思うんですが。いくつか思わせぶりなツイートしてたり、何かしら動きの予兆を見せてるのでそろそろでっかいことをやってくれることを期待します。スズキグーン!イチバーン!

第五試合 8人タッグマッチ

内藤哲也&SANADA&BUSHI&◯鷹木信悟
(9分30秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め)
オカダ・カズチカ&矢野通&✕SHO&YOH

ズバリ言ってパレハは鷹木信悟!まあガチガチの本命だったわけですが、ドラゴン・リーや田口が伏線張ってみたりといろんな目くらましがある程度功を奏してたようで多少の驚きはあったような。しかし内藤が「ミラノ現役復帰」を匂わせてしまったため、多少インパクトが薄れてしまったような気がします(面白かったけど)正直ミラノのほうが見たい気持ちもあったし。試合は鷹木のお披露目試合。無事にラストファルコンリーを決めて勝利。(新日ではラスト・オブ・ザ・ドラゴンらしいです)

ちなみに鷹木はジュニアタッグリーグに出るそうで、まあ楽しみっちゃ楽しみなんですが、正直ヘビーで行って欲しかったなと。チャンカー出てるし。まあ、意地悪に考えると全日でヘビーだった鷹木をジュニアで使うという他団体への新日のマウントかな、と思ったりもしますが、ただ単にヒロムが休んでるから、というだけの気もします。どこかのタイミングでしれっとヘビーに・・・。あわよくばロスインゴも破壊して色々とやらかしてくれないかな~とか色々期待してます。

 

 

 

第六試合 スペシャルシングルマッチ 

 “キング・オブ・ダークネス”EVIL
無効試合
ザック・セイバーJr.

ズバリ言ってクリス・ジェリコが乱入、EVILにコードブレイカー食らわして無効試合!いや凄い!何が凄いって飛行機代出してザック呼んで使わない、というこの贅沢さ。金持ちの道楽か!色々含めてさすが新日本プロレス、と言わざるを得ない。しかし正直言って乱入試合後でもよかったような。時間がなかったか何かの折り合いがつかなかったんでしょうか。なんというか、謎の多い試合(無効だけど)でした。ある意味一番面白いっちゃ面白かった。

 

第七試合 IWGPジュニアヘビー級王座決定戦

◯KUSHIDA
(18分33秒 バックトゥザフューチャー→片エビ固め)
✕マーティー・スカル
※KUSHIDAが第82代王者へ

高橋ヒロムがケガで欠場のため、KUSHIDAはBUSHIを、スカルはオスプレイを降して勝ち残ってきたIWGPジュニアヘビー王座決定戦。試合は腕の取り合い、グラウンドの展開から。しかしKUSHIDAがルチャ的というか、アクロバティックな動きを入れてくるため飽きさせない。互いに腕責め、そしてめまぐるしい丸め込みの攻防とスピーディーな試合展開で進んでいきます。最初にペースを握ったスカルがエプロンからのトラースキック、吊り天井と攻め立て、その後は一進一退の攻防。スカルが雪崩式ブレーンバスターを放てばKUSHIDAがすかさず丸め込み、KUSHIDAのハンドスプリングエルボーもスカルがバックスライドで丸め込み、KUSHIDAが交わすと同時にトラースキック。互いに互いの得意技を読み合い、丸め込み合う攻防が続きます。

そして互いに事態を打開しようと打撃の応酬、KUSHIDAが雪崩式腕十字でスカルを捕獲しますがこれは逃げられ、スカルもチキンウイング・フェースロックを返される攻防。最後はKUSHIDAがバック・トゥ・ザ・フューチャーをおきあがりこぼし式で二連発からの3カウント!KUSHIDAがJrヘビーチャンピオンに返り咲きました!

 

ハイフライヤーではない二人による長尺のシングルマッチは躍動感のある寝技、丸め込み、相手の技を読み合う攻防と、Jrヘビーの楽しさを凝縮したような試合でした。ハイフライヤー全盛の中、KUSHIDAがこれからどういう防衛ロードを歩むのか。ここで自分のエゴを強烈に出してくるのか。期待の膨らむ試合でした。 

 

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棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えること

棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えること

 

 

第八試合 IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦

◯棚橋弘至
(20分40秒 首固め)
✕ジェイ・ホワイト
※棚橋が権利証の防衛に成功

 最初はまともにロックアップするジェイですが、場外戦になると棚橋を引きずり回してチョップ、ドロップキックで逆襲されますが、外道が棚橋にちょっかいを出している間に後ろからヒザに一撃。エアギターのポーズでおちょくるなどヒールっぷりを存分に発揮します。そしてここからジェイのヒザ攻めタイム。エプロンに叩きつけ、足首固めでひねりあげ、ロープを使って攻める。そしてレフェリーの前で髪をかきあげてアピール。いやいや、キャリア5年のレスラーとは思えない落ち着きっぷり&ふてぶてしさ。前途有望過ぎる。そしてどこかクラシックな雰囲気も漂わせてるのがまたいい。

棚橋も逆襲に転じますが、ジェイがリング内からトップロープ越しに棚橋をバックドロップの要領で投げ捨てると椅子を持ち出すジェイ。しかしレフェリーともみ合ってるところに棚橋が一撃して場外に落とし、コーナーポストからのハイフライフロー。その後は棚橋がペースを握っていきますが、ハイフライフロー二連発からのフォールでカウントを取る海野レフェリーを外道が引きずり落としてからジェイ、外道のやりたい放題に!思わずミラノ先生も「ヒゲェェェェ!」と絶叫!

 

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ジェイの金的で倒れる棚橋。しかし棚橋も金的返し、ジェイの椅子攻撃に金的のカウンター、しかしそこからのハイフライフローは自爆、すかさずジェイがブレードランナーを狙ったところを棚橋が丸め込んで3カウント!棚橋がなんとか権利書を防衛しました。

 

しかしそこからジェイの椅子、外道が棚橋に攻撃を続けるとオカダ、邪道が止めに入ります、しかしBCOGの面々もリングに。どうなるかと思いきや、ファレが押さえた外道に攻撃をしようとしたオカダにタマがガンスタン!そう、邪道&外道、ジェイとBCOGは結託していた!大の字のオカダを残して高笑いしながら去っていくBCOG&邪道&外道&ジェイ。そして倒れたオカダに棚橋が近寄り、何やら話しかけて去っていきました。棚橋とオカダが何かしら行動を起こすのか?と予感させる結末でした。

 

結果ジェイ&外道の達者さが際立った試合。ジェイももともと巧かったですが、外道と組んでからさらに磨きがかかっているような。棚橋も今出来ることをしっかりとやった印象。しかしハルクアップ的な動作、やられてやられての逆襲、と、なんとなく猪木感とホーガン感が出てきたような。一気に古典的ベビーフェイス的スタイルになってきた棚橋。余計にジェイとの相性が良かった。裏切りもレフェリー絡んだ展開もあり面白かったです。

 

 

 

第九試合 IWGPヘビー級選手権試合3WAYマッチ

◯ケニー・オメガ
34分13秒 片翼の天使→片エビ固め
✕飯伏幸太
※もう一人はCody
※第66代王者が3度目の防衛に成功

そしていよいよメイン。日本ではかなり久々の3WAYでのIWGPタイトルマッチ。日本では13年ぶり(レスナーVS藤田VS蝶野以来)というわけで注目を集めていたこの試合。そもそも日本に馴染みのないこの形式。しかも最初にフォールした選手が勝者、ということで、個人的にはラストマン・スタンディングのほうが死力を尽くした感あっていいんじゃないかな~、と思ってたんですが、とにかくなかなかの冒険となるタイトルマッチ。

試合は3人それぞれがハグしあってからのスタート。そして3人が三角形の形で互いにくみあいますがすぐにCODYが飯伏を場外に落としてケニーとCODYのやりとりでスタート。しかしすぐにケニーを場外に落とし、今度は飯伏とCODYのマッチアップでシアは進んでいきます。この目まぐるしさが3WAY。しかしこれからさらにややこしくなっていきます。

飯伏が場外に落としたCODYに向かって三角跳びケブラーダで飛ぼうとしたところに立ちはだかるケニー。しかしケニーは飯伏には攻撃せず、なだめるようなしぐさ。そこにすかさずリングインしてきたCODYが後ろから攻撃。そこにケニーと飯伏が連携攻撃で反撃。そしてフォールする飯伏。しかし後ろから足を引っ張りカットするケニー。すかさずフォールするケニー、更に足を引っ張る飯伏。このように、敵と味方が目まぐるしく入れ替わる3WAYに加えて飯伏とケニーの元々の関係性もあいまって複雑な人間関係が繰り広げられていきます。

それからも飯伏とケニーは互いに攻撃はせずに連携を繰り出したりしながら試合は進みますが、ケニーが飯伏に片翼の天使をかけようとしたり、CODYに則されて飯伏にツープラトンのブレーンバスターをかけたり(そこをCODYすかさず丸め込む)などしているうちに飯伏の不信感が高まっていき、徐々に互いを攻撃するように。そしてCODYが巧みに試合を回していき、ハイテンポの攻防がくりひろげられていきます。CODYの巧さ!

その後も、飯伏がCODYをロープに振ってラリアットを狙うもCODYがそのまま場外のケニーにプランチャ、エプロンでCODYと飯伏が攻防しているところをケニーがCODYを抱えあげてテーブルクラッシュ、そこにすかさず飯伏がスワンダイブ式の一回転ひねりケブラーダとハイレベルな攻防が繰り広げられます。いや凄い。

そこからもケニーと飯伏のゴツゴツの殴り合い、互いの技を読み合い、かわしあう攻防からのVトリガー、ラリアットの撃ち合いと激しい闘いからコーナーに登る飯伏、そしてそれをリング下からうかがうCODYが飯伏を場外に突き落とす、そこからケニーにCODYのカナディアン・デストロイヤーと、ケニー、飯伏の激しさ、そしてそこにCODYが巧みに割り込んでいく、という攻防が続きます。

しかしコーナーに登ったCODYを飯伏がカット、そこにケニーが飯伏をパワーボムの要領でブチ当ててコーナーに逆さ吊りになるCODY,さらにそこに飯伏がケニーをやり投げの要領でCODYにブチ当てるという鬼のような攻防が。互いを攻撃し合って最後にはCODYへの連携攻撃になっているという斬新過ぎる試合。いや、とにかく新しい。

それからもスワンダイブ攻撃を狙ったケニーをCODYが突き落としてのテーブルクラッシュ、そこからCODYと飯伏のマッチアップとなり、クロスアームスープレックスからのカミゴェ炸裂!カウント3かと思いきやケニーが海野レフェリーの腕を抑えてカット。そしてこれに飯伏がキレる!

謝るケニーにストレート掌底連発!CODYへもストレート炸裂、ケニーにも思い切りビンタ!キックからのマウントを取りマウント掌底を顔面にガンガン入れていく飯伏。ざわつく客席。しまいにはグーでケニーを殴る飯伏。ぶっ倒れるケニー。そこにカミゴェ狙いの飯伏、しかしそれをCODYが足を引っ張って阻止、場外に落ちる飯伏、CODYがケニーにクロスローズ!スワンダイブのフットスタンプでカットに入る飯伏!よけるCODY、食らうケニー!飯伏を場外に追い出し、再びCODYのクロスローズ!自力で返すケニー!これは決まったと思った!

そこで飯伏もDin's Fireで倒し、椅子を持ち出したCODY。しかし倒れた飯伏をかばうケニー、今度はケニーをイスで殴ろうとするCODY,しかし今度は飯伏がハイキックでカット。そしてここからケニーがラッシュ。飯伏の後ろからリバース・フランケンシュタイナー、垂直落下式リバースタイガードライバー、ロープによりかかった飯伏にVトリガー、そしてとどめの片翼の天使!ケニー・オメガが飯伏幸太から3カウントを奪いました。

 

いや、3人のそれぞれの良さと人間関係が混ざりあった3WAY、改めて見返すとすごかったし面白かった。ただ、この試合で会場爆発!とまでは行かなかった(もちろん盛り上がってはいましたが)のは、やはり見る側に準備が足りなかったというか慣れていなかったというのと、ケニーと飯伏のように、友情、関係性をリングに持ち込むことにまだアレルギーというか、黙って戦え的な思想があるのかなと思います。

例えばこれがノンタイトルでやったら盛り上がったでしょうし、ヤングバックス介入とかもあったでしょうが、ケニーの中にはこれをタイトルマッチで殺る、ということに意味があった。彼らが慣れ親しんでいる3WAYを持ち込んで日本の客に披露したかった、そしてアメリカの客、つまり新日本プロレスワールドを通じての評判なども意識したのかな、と思います。ゲート収入と新日本プロレスワールドでの収入、アメリカの興行収入などのバランスで、これからも3WAYがどんどん日本で行われる可能性もあります。

 

そして、もう一つ印象的なのはケニーの試合後のマイク。「日本の皆さん、3WAY面白かったですか?」と問いかけ、最後に「ELITEで締めましょう」とバレットクラブでもなく新日本プロレスでもなくELITEを表に出してきたのはケニーの意思。GOLDEN ELITEが今後の新日本を引っ張る、という表明でしょう。そしてそこで棚橋が出てきて「ここは新日本だぞ」と一言。ここで明らかに新日本VSELITE、という構図が出来たといえるでしょう。

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セミは典型的、古典的なヒールとベビーの抗争、メインは斬新なタイトルマッチの3WAY。歓声はセミが多かったと思いますが、自分はメインの3WAYも十分楽しめたし、ケニーが意思を持って新日本を引っ張っていく、という意思を感じることが出来ました。

自分がオカダと棚橋、内藤とのIWGPを巡る戦いにいまいち興味を見出しづらかったのは、3人共「自分がトップ取ったら新日本をどうする」とか、「こういう闘いをしていきたい」という主張があまりなかったからかな、と今となっては思います。今のケニーがELITE勢で新しい戦いを無理やり新日本に持ち込んで景色を変えようとする。そこに棚橋が抵抗する。こういうイデオロギーの戦いがあるのが今の面白い所。1・4でケニーと棚橋の決着は一旦つきますが、それによって新日本がどう変わるのか。ELITE勢がどうしていくのか含めて見ていきたい。1・4が楽しみになってきた今回の両国大会でした。