男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

LINEスタンプ制作しました! 絶賛発売中!

store.line.me

魂の60分時間切れ引き分け!8・10プロレスリング・ノア 横浜文化体育館大会 潮崎豪vs拳王!

f:id:otokoman:20200814032851p:plain

先日行われ、AbemaTVで放送されたプロレスリング・ノアの横浜文化体育館大会を見ました。その日はRIZINもDDTもほぼ同時刻に行われていて、リアルタイムで見れなかったんですがようやく見れました。結果は知っていて、60分一本勝負を録画で見るのって結構キツいかと思ってたんですが、見ているうちに引き込まれるような名勝負でした。AbemaTVの見逃し配信を貼っておきます。8月17日まで無料で視聴できます。

abema.tv 

※200820追記

8月17日から、WrestleUniverseでの公開が開始されました。

週刊プロレス 2020年 8/26 号 [雑誌]

週刊プロレス 2020年 8/26 号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/08/12
  • メディア: 雑誌
 

スポンサードリンク

   

厳かな雰囲気で始まったGHCヘビー&GHCナショナルの二冠戦。試合はとにかく互いに「フォールを狙わない打撃戦」から始まりました。

f:id:otokoman:20200814074459j:plain

最初は拳王が奇襲のフロントキックを放ちますがさっとかわす潮崎。改めてロックアップから始まり、力比べからエルボー、チョップの撃ち合い。場外戦では拳王が潮崎を蹴りまくる。しかしリングに戻れば拳王のサッカーボールキック、潮崎のサッカーボールチョップ(?)の撃ち合い。とにかく打撃を食らったら返す。意地の張り合いから試合が白熱していきます。

打撃合戦に打ち勝った拳王がペースを握り、キャメルクラッチ、胴締めと締め上げた上、ロープに飛んでのフットスタンプ。潮崎のボディを攻め立てていきます。

潮崎もコーナーに振られたところをキックで返してショルダータックル、コーナーに追い詰めてのチョップ連打と反撃しますがすかさず拳王がミドルの連打。しかし潮崎も負けじとチョップ連打で倒す。とにかくキックとチョップが飛び交う。互いにそれを受け合う壮絶な打撃戦に。

しかしここから潮崎は拳王の足攻めに。拳王の膝頭へのラリアット(逆マッケンロー的な技)を連発してから逆エビ固めで絞り上げてニークラッシャー、抱えあげてヒザからコーナーにぶつける、場外に逃れた拳王にエプロンから足への袈裟斬りチョップ、場外でのチョップ攻撃、鉄柱へヒザをぶつける攻撃と、とにかく右足一本に絞っての潮崎の厳しい攻撃が続きます。

 リングに戻っても変形のテキサスクローバーホールドで絞り上げる潮崎。しかしこれをロープに逃れた拳王、ブレーンバスターをこらえてからは痛む足でミドルキックを叩き込んでブレーンバスター、水面蹴りからのフットスタンプ、ロープに飛んでの後頭部へのニーアタックとたたみかけ、セカンドロープからのダブルニー。ここでフォールに行くもカウント2。このフォールが20分経過時で2回めのフォールカウント。どれだけフォールに行かず、打撃戦に終始していたか。

スポンサードリンク

   

そして拳王はここからアンクルロックで潮崎の左足を締め上げていきます。リング中央で締め上げ、なかなか潮崎にエスケープを許さない。エスケープ後も足にダブルニー連打。足攻めの後すかさずドラゴンスープレックスを狙いますがこれはこらえられ、ソバットからブレーンバスターを狙うもこれは潮崎に投げ返されてしまい両者ダウン。

しかし両者ここからすぐに立ち上がり再びエルボー合戦、潮崎のチョップが拳王の胸を切り裂くと拳王もすかさずミドルキック。今日何度目かのチョップとミドルキックの撃ち合いが止まらない。互いに苦悶の表情を浮かべつつ気合を入れ直しながら受け、放っていく打撃戦。いつのまにか潮崎の肩のテーピングははがれ、両者の胸も真っ赤に腫れ、それでもチョップを、ミドルキックを打ち込み続ける二人からは鬼気迫るものを感じます。

一旦崩れ落ちそうになった拳王がミドル二連発で打ち勝ち、潮崎に突進。しかしかわした潮崎がコーナーに拳王を乗せてコーナー上の拳王へのドロップキック!場外に転げ落ちた拳王にトップロープ越えのノータッチトペ!あのタイミングで、あのダメージを喰らいながら飛べる潮崎が凄い。なんとかリングに戻った拳王を抱え上げた潮崎、シットダウン式パワーボムでカウント2!なんとこれが潮崎が初めてフォールにいった技でした。そして試合は30分経過。ふたたび変形のテキサスクローバーホールドで拳王の足を締め上げていく潮崎。拳王もだいぶ辛くなってきたか、なんとかロープにたどり着きます。

なんとか立ち上がった拳王は潮崎にビンタ二連発。上腕部でのパンチ連打で反撃する潮崎ですが、ここで先日、中嶋をKOしたハイキック一閃!潮崎をダウンに追い込みます。そしてたまらず花道に逃れた潮崎を引き起こして花道から場外マットめがけてドラゴンスープレックス狙い。何度もブリッジを試みますがこれは潮崎がなんとかこらえきり、チョップとキックの応酬から拳王のスピンキックがヒット、ダウン状態の潮崎を引き起こし、花道から場外マットへのブレーンバスター!これは痛い!

f:id:otokoman:20200814074448j:plain

呻きながらうずくまる潮崎。しかし潮崎も引き起こそうとした拳王にフィッシャーマンバスター!とにかくやられたらやり返す二人。さすがに場外で二人共うずくまり、なかなか場外からリングに戻れない。リングに戻った二人、さらにチョップとミドルキックの打ち合いを続けます。互いに何発ずつ打ち込んだのか。しかしここで拳王がビンタ二連発で潮崎をダウン状態に追い込みます。そして試合は40分経過。

スポンサードリンク

   

互いにフラフラになってきた中、潮崎チョップ連打、ジャーマン合戦でダウン。熱中症を心配してか、倒れた潮崎に中嶋が水を掛ける一幕もありました。互いにロープを頼りに立ち上がろうとしますが何度も崩れ落ちるような状況。互いを削り合っての40分間。振り絞るような試合。

ここで攻勢に出た拳王、アンクルロックで絞り上げた後、立ち上がった潮崎に掌底の連打。ダウンを奪い、引き起こした潮崎にバズソーキック。これはカウント2に終わるもトップロープに登ってのPFS。思い切り抱え込んで抑え込むもカウント2!序盤の腹攻めはこのためか。潮崎を追い詰めていきます。

止めとばかりもう一回トップロープからのPFS狙いの拳王ですが、ここは潮崎がラリアットで迎撃。そこから左ラリアット、ゴウフラッシャーと畳み掛けた潮崎ですがカウント2。ここから一気に試合がテンポアップ!

潮崎のラリアットはカウント2、そしてムーンサルト狙いでコーナーに登る潮崎ですが、これは拳王がキックで阻止。コーナー上で二人がもみあったあげく、場外に潮崎を叩き落とした拳王。鉄柵に潮崎をもたれかけさせてから蹴暴、そこからなんと!潮崎を場外に寝かせてから再びコーナー上に登った拳王、コーナーから場外に向けてのP.F.S!

f:id:otokoman:20200814074501j:plain

悶絶する潮崎、そして試合は50分経過!すぐにリングに戻してフォールするもカウント2!そして再び場外に逃れる潮崎!さすがにこのダメージは計り知れない。場外カウント19でなんとかリングに滑り込むも、拳王は攻め手を緩めません

ロコモーション式のドラゴンスープレックス3連発はカウント2,立ち上がろうとする潮崎にハイキック、潮崎も崩れ落ちながらなんとか立ち上がるも追い打ちのハイキック。そして大きく雄叫びを上げながらとどめのハイキックを繰り出すもこれは潮崎がブロックしてワンツーエルボーからのローリングエルボー!立ち上がる拳王に向かって雄叫びを上げながらのランニングエルボーもカウント2!

すかさず放ったリミットブレイクもカウント2、そしていくぞ!と「青春の握りこぶし」を握ってからムーンサルトプレスを放つもこれは拳王がなんとかかわし、ここで残り時間あと3分!

張り手を放っていく拳王にラリアットで迎え撃つ潮崎、すかさず立ち上がってハイキックを放つ拳王。残り時間2分!

コーナーからのPFSを再び決めた拳王、しかしカウント2,張り手とチョップの応酬から潮崎がラリアット、コーナーに登ってムーンサルトプレスを放つもカバーに入ろうとしたところで拳王が転がって逃れ、ここでゴング!60分時間切れ引き分けのゴングが鳴り響きました

f:id:otokoman:20200814074447j:plain

スポンサードリンク

   

壮絶な打撃戦。何度チョップとキックが交錯したかわからないくらいの試合でした。派手投げ技、フィニッシュにつながるような技は30分経過までほぼ出なかったにも関わらず、両者の気合が伝わってきて観客が引き込まれていくような試合でした。

例えば、同じく60分ドローに終わった2017年のケニー・オメガVSオカダ・カズチカは序盤からスピーディーな攻防、テーブルクラッシュもあり、客を沸かせ続けるような試合でした。

しかし、この試合は愚直に互いに打撃を打ち合う二人を観客がじっと見てしまうような試合展開。そしてぐっ、と惹きつけられて息を呑む。黙ってしまうような試合。同じ60分でも真逆の面白さ。真逆の魅力を放っている試合だったように思います。

そして、四天王時代の全日本、川田VS小橋の60分ドローと比べても止まることも少なく、常に立ち上がり、動き続ける「今」のプロレスリング・ノアの試合になっていた。重厚だけど鈍重ではなく、スピード感はあるが軽くもない。二人の死力を尽くした名勝負と言っていいのではないでしょうか。惹きつけられました。 

週刊プロレス 2020年 8/5 号 [雑誌]

週刊プロレス 2020年 8/5 号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/07/22
  • メディア: 雑誌
 

 二冠戦を行って団体の「最強」を決め、内藤哲也が統一王者になった新日本、60分引き分けで互いのベルトの価値を守ったプロレスリング・ノア。今回の二冠戦は明らかに新日本プロレスを意識したものでしょう。そしてその上で新日本プロレスとは違う手法で二冠戦を見せた。GHCヘビー級王者の潮崎豪、GHCナショナル王者の拳王。互いの闘い、そしてその裏には新日本プロレスとの闘いもあったように感じました。そのうえで駆け抜けた60分。ノアの未来を信じたくなるようなそんな試合でした。