男マンの日記

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メインイベント、中嶋勝彦vs拳王は魂の60分時間切れドロー!そして潮崎豪復活に感じた微妙な違和感

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11・28プロレスリング・ノア代々木大会!いろいろありました

11月28日、プロレスリング・ノア代々木大会が行われました。私はその日配信でRIZIN TRIGGERを見ていたのでそれが終わってから日曜、月曜とかけてAbemaTV見逃し配信で見ました。日曜はセミファイナルまで。メインイベントは月曜に。いろいろあったノア代々木大会を簡単に振り返ろうと思います。

なにはともあれKENTA参戦発表!何を見せてくれるのか?

セミファイナルまでで最もインパクトがあったのは試合ではなく、何と言っても1・1日本武道館大会でのKENTA参戦でしょう。

7年ぶりのノア参戦となるKENTA。会場に流れたVTRで今は更地となったディファ有明の跡地を訪れ、WWE時代に帰国したときに訪ねようとしたというエピソードも話し、伝統を残しつつ進化して新しくなったノアへの参戦を自らの口から発表しました。

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もちろんKENTAが参戦している新日本プロレスとプロレスリング・ノアは1・8横浜アリーナでの対抗戦が決定済。その前の1・1武道館にKENTAが参戦する、ということはこの対抗戦に絡んでいくのか。それともゲストとして華を添えるだけなのか。KENTAの身の振り方が気になるところです。

 

そう考えるとこの殊勝なコメント、泣かせるエピソード。完璧にフリが効いている、と思うのは考えすぎでしょうか。KENTAといえば2020年1月5日の東京ドームでIWGP二冠王となった内藤哲也を抜群のタイミングで襲撃した大ヒール。3万人のブーイングを心地よさそうに受けていました。

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完全に歓迎ムードのノアですが、KENTAがこれをやってのけたことがある、というのは頭に入れておいたほうが良いのでは、と思います。KENTAがノアの武道館に華を添えてそれで満足するようなレスラーなのか?いきなり大ヒールになるかはわかりませんが、GHCのベルトを強奪して1・4ドームに登場とかしかねない。個人的にはこのKENTAに期待をしてしまっています。なにはともあれ楽しみです!

ちなみにその武道館、5000人動員目標としているプロレスリング・ノア。正直元旦に武道館でプロレス見るって結構な忠誠心が必要だと思いますし、今回の代々木大会も1000人いってないので厳しいとは思いますが、目指すのはタダ。頑張ってほしい。ちなみに私は実家で呑みながらダラダラする予定です。まあ、元旦ですし...。

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中嶋勝彦VS拳王は魂の交換の末60分ドロー!潮崎豪復活宣言!

そして試合は進んでメインイベント、GHCナショナル、GHCヘビーの二冠戦となった中嶋勝彦VS拳王のタイトルマッチ。ノアマットで「赤」の金剛二人がシングルタイトルを保持している中で金剛同士でのタイトルマッチ。「時代を帰るのは俺らしかいないよな?」という、互いに認め合う同胞が闘うことで何を見せられるのか。

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すでに入場の時点で覚悟が見える二人。金剛同士の一騎打ち、中嶋が握手を求め、しばらく間があってから拳王が握り返す。金剛対決のタイトルマッチはクリーンに開始されました。

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両者とも蹴りを持ち味にする選手ということもあり、試合開始早々から蹴りの応酬。間合いを計りながら蹴り、カットし、互いに10分近くの緊迫した打撃戦。蹴りが当たるとバチン!と重い打撃音。静かに見守る観客にざわ...とどよめく異様な空間。

そこから主導権を握ったのは中嶋でした。右ローを連打で効かし、ドラゴンスクリューで痛めつけ、さらにキック連打。打撃で拳王を追い込み、場外に逃れて苦悶する拳王。

拳王も負けずに痛む右足をひきずりながらそれでも蹴り込む。蹴るたびに悲鳴をあげながらも反撃し、エプロンからの曼荼羅ひねりも交えつつなんとか互角に闘っていく。

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15分、20分、30分、45分...。通常のタイトルマッチの熱量で試合は進んでいきますが、とにかく終始大技の応酬からのビンタ合戦、ミドルキックの撃ち合いが続く、拳王が放ったトップロープからのドラゴンスープレックス、場外の中嶋へのトップロープからのPFS。中嶋の、トップロープに座った拳王へのニールキック、雪崩式ダイヤモンドボムでも決まらない試合。両者技を繰り出しても食らってもなんとか立ち上がりまた蹴り合う。拳王のハイキックで中嶋ダウン、中嶋のヴァーティカル・スパイクもカウント2。

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50分が過ぎ、カウント3を取る、というよりも互いの強さを試し続けるというか、どちらが倒れるか。倒れないか。すでに互いを認めあっている二人ではありますが、互いの強さ、絆を試し続ける修行、魂の交換の儀式のような時間が流れていたように見えました。

タイムアップ寸前、互いに張り手の応酬でダウンを奪い、最後の最後で中嶋が拳王にラリアット連発。師匠・佐々木健介を彷彿とさせるラリアット連発したところでゴング。タイトルマッチは60分時間切れに終わりました。

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ゴングと同時に倒れ込んだ二人、なかなか起き上がれないまま、互いの手にベルトが変換される。そして互いを見つめ、マイクを要求し、中嶋が喋り始めたところで「ENFONCER」が流れ、潮崎豪が入場。観客は大歓声!

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リング上に上がり、マイクを持った潮崎が堂々と宣言。

「I am NOAHが帰ってきたぞ!次の名古屋から完全復帰します!」

「お前にそのベルトは似合わない。そのベルトはな、俺のものなんだよ。元日、日本武道館!GHCヘビー級、次は俺だ!」

そしてそれに答えて中嶋勝彦

「潮崎、やってやるよ。時代を動かしてるのはこの俺だ!潮崎、俺がNOAHだ!」

こうして、60分フルタイムドロー、潮崎豪復帰宣言とお腹いっぱい状態だった11・28ノア代々木大会は幕を閉じました。

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まとめ

潮崎豪が出てきたことで「復帰歓迎モード」のように見えた観客席。一方選手、特に中嶋勝彦は一瞬不穏な表情を見せていましたし、拳王もコメントで「オイシイところは全部持っていくのか?」と不満を表明していました。

個人的にも、60分ドローの末の中嶋勝彦、拳王の言葉の交換を聞きたかった、という思いもありますし、いつもよりテンション高めの潮崎にちょっと違和感も感じました。あの試合の後に出てくるのであれば、「メインを凄い試合で締めてくれてありがとう」とかあっても良いような気が。そしていきなり1・1メインでのタイトルマッチ。見た所、以前より少しシュッとしたというか、痩せた気もするのでこれからのコンディション作りがどうなるか。色々と発表はありましたが、やはり今回は拳王と中嶋勝彦を称賛したい。なにはともあれ武道館5000人動員が可能なのか。それに向けてどうテコ入れがあるのか。ノアの仕掛けに期待です。

週刊プロレス 2021年 12/15 号 [雑誌]

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週プロでもさすがに表紙!しかし拳王がいない...。