男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

死闘!潮崎豪VS杉浦貴。まさかのアクシデント勃発!50分超えの激闘で見えた日本武道館。

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12・6 プロレスリング・ノア代々木第二体育館大会に行ってきました。この日は潮崎豪VS杉浦貴のGHCヘビー級選手権大会が行われる日。そして、「ある一つの発表」がある日でした。正直その発表を見に行った、と言っても良いくらい。

代々木第二体育館に行ったのはだいぶ久しぶりだったので、少々迷ったりしましたが到着すると、感染対策を万全にしながらもファンで賑わっていました。

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入場するとすり鉢状で見やすい会場。そして、いつものAbema解説陣。コバケン!そして松井珠理奈!そして!われらが塩野アナ!ノア中継といえば塩野アナ!正統派スタイルのプロレス実況では今トップと言っていい塩野アナ!そして週プロ井上副編集長、といういつものメンバーでした。

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そして今回、「重大発表あり」と事前告知があり、「放送冒頭で」と予告されていたのでまああれかな、と思いつつ待っていると早速重大発表が。それはこれ。

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プロレスリング・ノア日本武道館大会決定!

まあ事前に匂わせてたから知ってたけど。そしてなんと!開催は平日の2月12日金曜日!強気!まあ正直このコロナ禍だからこそ出来たのかもしれませんが。そして大会ロゴの上に輝く「Abema Presents」の文字!これもサイバーファイト設立の成果か。ともあれありがとうサイバーエージェント!

 そして選手たちの喜びの声も。丸藤の「戻れるんですか、あそこに」という言葉の重さと、そしてなにより拳王の「嬉しいよな」の言葉。正直「しばらくはムリだろ」っていう状況の時から一貫して「お前たちをあの場所に連れて行く」と言い続けた拳王。あとは2月のコロナの状況にもよりますが、どれくらいの動員を出来るかが勝負。しかしこの日ばかりは「おめでとう」と言いたい。会場の拍手の熱量がファンの待望っぷりを表してました。

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というわけで大会開始。第1試合、デビュー直後の矢野安崇と岡田欣也のシングルマッチ。矢野選手は初見でしたが、一生懸命さが印象に残る、ちょっとイモっぽいというか、でも表情でプロレスできるというか。愛される若手、という感じの選手でした。応援したくなるというか。

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しかし岡田がしっかりブロックバスターホールドで勝利。体の厚みも違い、さすがの貫禄の勝利。まあそうだろう、ということではありますが、きっちりと違いを見せました。

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そして第二試合は桃の青春&宮脇純太VS金剛ジュニア軍団の対抗戦。12・19名古屋での原田VSタダスケのGHCジュニア選手権が決まっている中、タダスケと原田がバチバチやりあった末に原田がお~水・スープレックス式の「投げずに丸め込む」片山ジャーマン・ホールドでタダスケからカウント3。タダスケいい顔!!

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第3試合はフルスロットルVS金剛ヘビー級組。YO-HEY中心にかき回すも流石に金剛ヘビー級組の肉弾というか、重さで圧倒。中嶋勝彦が大原はじめからヴァーティカル・スパイクで勝利。勝彦のシャッターチャンスがなかったのが残念・・・。

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そして次はGHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合。チャンピオンの小川&HAYATAvs鼓太郎&サルバヘ・デ・オリエンテ。

まとめると、オリエンテが裏切って小川組勝利、NOZAWA論外が出てきて小川と握手して裏切って鼓太郎を連れて帰りました。なんか頭が追いつく前に事態が終わってて唖然。あ、あとオリエンテはプロレスリングFREEDOMSの進祐哉でした。

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そして次は楽しみにしてたカードの一つ、GHCナショナル選手権の拳王VS桜庭和志。

最初はバチバチの打撃戦から始まり、その後期待通りいろんな関節技を駆使して拳王を苦しめる桜庭。ハッキリ見たことない技が連発してざわつく観客。今までのノアのプロレスと全然違うものが繰り広げられた末、脚を極めた桜庭をブリッジで抑え込んでカウント3を奪って勝利。渋く激しい闘い。これは面白かった。拳王の懐の深さも味わえました。試合後も珍しく悔しがる桜庭が印象的でした。なんというか、ノアの中でイキイキとしている桜庭を見てると嬉しくなりました。

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そしてセミは丸藤正道&武藤敬司&船木誠勝&宮本裕向vs清宮海斗&谷口周平&稲葉大樹&稲村愛輝の豪華8人タッグマッチ。しかしここである異変に気づきます。それは私のカバンの中のIPHONEが見当たらない、ということ。休憩時間にトイレに行ったんで改めて個室を探してみても見当たらない。ゴソゴソやってたりしたんでセミはあんまり覚えてません。稲村が宮本裕向からGEKITOTZから無双で勝利!覚醒の予感を感じさせるフィニッシュではありました。

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そしていよいよメインイベント。しかし私の気持ちは完全に手元からなくなったiphoneに気持ちが行ってました。まずは体育館の係員に落とし物が届いてないか質問して、届いてなかったら地元のAUショップに行って対応を質問して、金融機関関連のアプリを停止して、カード関連をどうするか相談して・・・。とか考えると次の日は有給とって一日色々対応しないとな・・・。とか考えてるうちに煽りVが流れて選手入場。杉浦が三沢の死後すぐにGHCのベルトを巻いた潮崎に嫉妬している、とはっきり口にしたのと、「今も嫉妬している」と発言したのは意外。なんとなく杉浦ってそこらへん達観してるタイプだと思ってましたが。

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試合は潮崎と杉浦の対戦らしく、手四つ、腕の取り合いから。序盤からチョップ中心の潮崎、エルボー、ヒザで反撃する杉浦。基本技の攻防ながら、いちいちチョップの音でどよめく観客。杉浦のエルボーの強さにも湧く観客。互いに胸を突き出しながら受けていく。ああ、ノアの試合だなぁ、杉浦と潮崎の試合だなぁ、という展開。

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そしてやっぱり潮崎はチョップで試合を組み立てていき、杉浦は打撃とともに右腕責めも加えて揺さぶりつつ攻めていく。20分過ぎると大技を交えた攻防になり、エプロンの潮崎に杉浦がスピアー、雪崩式ブレーンバスター、そしてオリンピック予選スラムはカウント2。しかし、大技攻勢の中でも要所要所でチョップを放っていく潮崎豪。

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不思議なことに、試合前半でも、中盤でも、後半でもチョップを打ち込んでいった潮崎。そうするとそのチョップに観客が思い入れができてくるのか、中盤からチョップもきっちりと大技として見えてくる。それだけ「決めにきている」気持ちがこもっている体とは思いますが、このチョップが何よりも大技に見えてくる。色んなものが徐々に乗っかってくるのを感じます。

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試合は30分を過ぎ、40分を過ぎ・・・。もうiphoneが手元にないことに腹をくくった私。そしてここでカメラの充電もなくなったのでただただおとなしく試合を見てました。ジーザス。
潮崎豪のノータッチトペ、ダイナミックボム、ワン・ツー・エルボーからのローリングエルボーと畳み込んでからの剛腕ラリアットもカウント2。

杉浦もエルボー4連発からオリンピック予選スラムで畳み掛けるもカウント2。

ここで杉浦が試みた雪崩式オリンピック予選スラムをこらえた潮崎が雪崩式のリミットブレイク!続いてのムーンサルトは杉浦がヒザを立てて防御。もう限界状態の二人。


試合は気付いたら50分経過。互いにフラフラになりながらがむしゃらに殴りあう展開。特に杉浦は足元がおぼつかなくなりながらも懸命にエルボー、パンチを打ち込むも、それを受け続ける潮崎。剛腕ラリアットでなぎ倒し、なぎ倒し、なぎ倒し・・・。ラリアット連発で抑え込む、というか倒れ込んでカウント3。ふたりとも力尽きながら、潮崎豪がカウント3。なんとかタイトルを防衛しました。


見終わってどっと疲れる、ノアのメインを見たときに味わう独特な間隔。プロレス見てただけなのに謎の達成感というか。途中からiphoneのことは頭の片隅にあったものの、完全に堪能してました。退場しながらサムズアップする杉浦、よろよろと立ち上がる潮崎のもとに武藤敬司が登場。「老いぼれだけど、夢見てもいいだろ?俺の夢に付き合ってくれ」と、2月の武道館大会でのGHC挑戦表明。そして、潮崎も「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」と、はからずも猪木ばりの叫びから「オレがアイアム・ノアだ!」と文法的に間違っていながらも絶叫。
その後、杉浦への感謝を述べ、これからもノアは加速していく、プロレス界をノア色に染めると宣言。アイ・アム・ノア!ウイー・アー・ノア!と潮崎豪が大会を締めくくりました。 

週刊プロレス 2020年 12/23 号 [雑誌]

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 そしてその後、規制退場のためにしばらく待機。そして現実が急に戻ってきます。退場が始まって出口に進み、係員の人に忘れ物が届いていないか質問。

「忘れ物届いてませんか?携帯なんですが」

「携帯の機種はなんでしょう?」

「(ん?なにかしら携帯が届いてるのか?)iphoneです」

「どんなケースでしょう?」

「(これは・・・。キタ!)馬場さんのやつです!」

すると、見覚えのあるiphoneを取り出した係員。

見まごうことのない、なくしてたiphone発見!

iphoneを受け取った私。係員に礼を言い、安堵の感情でいっぱいになりながら、せめてものお礼を込めてノアの布マスクを購入して帰途に付きました。

この興行で私が思ったのはこのこと!

ノアファンは素晴らしい!世界一!

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そして同時にメインイベントについて。潮崎豪が過酷に相手の攻撃を受けまくり、愚直にチョップで切り裂いて、相手の力全てを絞り出した上で勝つ。今年はそんな試合を続けてきました。

それはプロレスリング・ノアが新日本プロレスを仮想敵として地位を確立していくため、過酷な試合内容で新日本を上回り、プロレス界のトップに立つための手段でもあり、潮崎豪という選手のファイトスタイルを極限まで突き詰めた結果。対戦相手を絞り尽くす。でも身体をボロボロにしながらたどり着いた武道館で迎え撃つのは武藤敬司。ハッキリ体力やスピード、フィジカルでは過去の対戦者に劣るであろう選手ではあります。

でも、武道館のメインとしてノアを見せつけ、観客を満足させるためには今年のような、受けきって相手を絞り出すような方法ではいけない。こんな試合を続けていては潮崎の選手寿命も早々に終わってしまうこともあり、武藤戦は潮崎の幅を試される試合でもあり、長時間の耐久戦から潮崎がモデルチェンジするチャンスでもある。「新生ノア」の集大成でもある2月の日本武道館大会。大会が終わった後、リングの上には誰が立っているか。どんなメイン、どんなノアを見せてくれるか。はっきり武道館へのスタートを切った。直近の「夢」への道筋をみせてくれた。そんなプロレスリング・ノア、代々木第二体育館大会でした。最後に

プロレスリング・ノアファンのかたがた!!

ありがとうございました!愛してます!