男マンの日記

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G1クライマックス6日目、物事が変わるのは一瞬じゃなくて積み重ね!YOSHI-HASHI、SANADAに波乱の勝利!

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G1クライマックス6日目は後楽園ホール。メインは内藤VS後藤でしたが、連敗のSANADAとYOSHI-HASHIと対戦、KENTAvsザック・セイバーJrも注目。矢野三連勝なるか、と徐々に序盤の星取りがはっきりしてくるBブロック3戦目を振り返っていきます。

   

第2試合 「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦

○YOSHI-HASHI
(15分15秒  カルマ→片エビ固め)
✕SANADA

公式戦初っ端からいきなりのジャイアントキリング。連敗中なだけにガンガン攻めていくSANADAですが、互角に渡り合っていくYOSHI-HASHI。カチ上げ式ラリアット、シットダウン式パワーボムと畳み掛けるもスワントーン・ボムはかわされてSKULL ENDがガッチリ極まる展開に。かなり長時間締め上げていくSANADAでしたがなんとか逃れたYOSHI-HASHI,その後のムーンサルトもヒザで迎撃したことで一気にチャンスがYOSHI-HASHIに。

再度のSKULL ENDをすり抜けてドラゴンスープレックスからのKUMAGOROSHI、ドラゴンスリーパーも丸め込み、一度カルマを仕掛けて失敗するも、ダブルニーからのカルマでカウント3!

ジュース戦でも「出し切った」試合、そしてEVIL戦でもバタフライロックでもう一歩まで追い込むなど、今までの2戦でしっかりと自分を見せてきたYOSHI-HASHIがついに結果を出したこの試合。YOSHI-HASHIの名言でテレ朝もよくコスって使う「物事が変わるのは一瞬だ」という言葉。確かにSANADAに勝ったのはカルマを決めたこの一瞬ですが、この試合で結果が出たのはこのG1での積み重ねの成果なのだと思います。シングルマッチで信用を積み重ねて、NEVER6人タッグチャンピオンとして闘ってきたからこそのSANDAからの勝利。これですでにYOSHI-HASHIがG1に出た甲斐があった、といえるでしょう。

一方SANADA三連敗。ここまで連敗すると一気にまくってくる絵も見えますが、意外にスン・・・。と5勝4敗とかで終わる未来も見えたりする。とりあえず次は内藤戦なので、どう転ぶかが楽しみです。とりあえず今はYOSHI-HASHIを称えるべき。いきなりビックリしました。 

週刊プロレス 2020年 10/07号 No.2085 [雑誌]

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 第3試合 「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦

○KENTA
(15分46秒  go 2 sleep→片エビ固め)
✕ザック・セイバーJr

KENTAとザック・セイバーJrの試合は、ザックが関節技よりキックでKENTAに渡り合ったことにより激しい打撃戦に。最初こそヒールホールドでKENTAをエスケープさせたザックですが、背中で手を組んでKENTAの蹴りを誘う場面もあり、一度アームロックでKENTAを追い込みその腕を蹴りまくる非情な攻撃も。互いにバチバチやりあってどこか楽しんでいるようなハードな展開になったこの試合。ザックも最後は絞め技連発でKENTAを追い込むも、打撃では一日の長があったKENTAが膝蹴りからのGo 2 Sleepでザックを振り切って勝利。

KENTAはこれで二勝一敗と勝ち越し。肩のテーピングはありますが、コンディションの良さを見せてくれました。 

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第4試合 「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦

○棚橋弘至
(14分16秒  サムソンクラッチ)
✕ジュース・ロビンソン

これまで連敗の棚橋、一方連勝のロビンソン。試合はジュースのペースに棚橋が合わせていくようなスタート。後ろ髪を引っ張り合う場面もあったりしましたが、互いに得意技を積み重ねていく展開に。互いのフィニッシャー、パルプフリクション、ハイフライフローを狙うも互いに切り返しあい、棚橋の張り手にナックルで返したジュースがパルプ・フリクションでとどめを刺そうとしたところで丸め込んだ棚橋がカウント3。棚橋が公式戦初勝利を挙げました。

ジュースのフィニッシャーを丸め込んで勝利、という柔軟さを見せた棚橋。もうハイフライフローでゴリ押せなくなっている、とも言えるでしょうが、なにはともあれ一勝目。これからどこまで盛り返していくか。ジュースは惜しい一敗でしたが、好調はキープしているのでどこまで勝ち星を伸ばすか期待。負けはしましたが、棚橋相手にしっかりと渡り合った試合でした。

   

セミファイナル 「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦

○矢野通
(4分33秒  横入り式エビ固め)
✕EVIL

連勝の矢野、今回もペースを握り、乱入した東郷とEVIL二人に同時金的を浴びせ、すかさず丸め込んでカウント3。これでまさかの三連勝。こうなったら本格的に決勝進出してほしくなってきました。EVILは痛い一敗。ヒールが金的からの丸め込みで負けてしまう、というのは結構な屈辱なんじゃないでしょうか。 

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メインイベント 「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦

○内藤哲也
(21分58秒  デスティーノ→片エビ固め)
✕後藤洋央紀

そしてメインイベントは後藤洋央紀と内藤哲也の一騎打ち。しかし、後藤は右肩に大きなテーピングをしており、内藤はそこを攻めていく展開に。後藤がそれを受け続け、ムラマサからのブルドッキングヘッドロック、雪崩式ブレーンバスターなど反撃を見せるもいずれも単発、バレンティア狙いの内藤をかわしての牛殺しも返され、コリエンド式ディスティーノ、バレンティア、正調バレンティアと畳み掛けた内藤がカウント3。正直、試合時間よりも完勝、という印象のメインイベントでした。 

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 こうして終わったG1クライマックス6日目。なんといってもこの日はYOSHI-HASHIの日。ヨシハシといえば、2017年9月、ジュース・ロビンソンに勝ち、USヘビー級選手権を防衛したケニー・オメガの試合後記者会見中に乱入してケニーに言い放った「おい、ケニー!俺のハートは砕けたか!」が忘れられない。当時爆笑した私でしたが、その3年後にまさかSANADAに勝つ未来が待っているとは。この勝利は本当にYOSHI-HASHIの積み上げが実ったものと言えるでしょう。しかしまだ「ジャイアントキリング」、「番狂わせ」と呼ばれてしまう結果なのもまた確か。SANADAと互角に並ぶにはまだまだ実績と観客の信頼が必要なYOSHI-HASHI。次はなんといっても棚橋戦、そしてSANADAは内藤戦。次も鍵を握るのはこの二人。目が話せません。あとセミ、メインわりとあっさり終わったんで、なんというかあっさり風味の興行でした。それではまた!