男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

G1クライマックス5日目!タイチが裕二郎にゲキ!石井と飯伏のヤバい人対決、ウィル・オスプレイはプロレス界の大谷翔平か?

f:id:otokoman:20201001012355p:plain

 9月27日、新日本プロレス神戸大会を新日本プロレスワールドで観戦しました。オカダVSジェイ・ホワイトに加え、飯伏幸太VS石井智宏、鷹木信悟VSウィル・オスプレイとセミ、セミ前に鉄板カードが揃うこの日の大会。どちらもカロリー高そうというか、テンション上がりそうな試合。早速見ていこうと思います。

   

第2試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○タイチ
(11分03秒  タイチ式外道クラッチ)
✕高橋裕二郎 

この試合、タイチが試合中に裕二郎にいきなり言い放った台詞に尽きるでしょう。倒れた裕二郎の顔面を蹴り飛ばしながら挑発してこの台詞。

てめえ、やる気あんのかコノヤロー

G1、5年ぶり出たんだろ?そんなんでいいのかオラ

チャラチャラ女連れて、それだけかコラ!

だからお前、内藤にそんなに差つけられたんだよ!

 これにはさすがに激昂した裕二郎、タイチを場外に放り投げ鉄柵攻撃、リング内でもフィッシャーマンバスター。その後もラフファイトで攻め込む裕二郎ですが、レフェリーを突き飛ばしたタイチが金的からの外道クラッチでカウント3。さんざ挑発してズルしてカウント3。タイチの基本、みたいな展開で勝利を収めました。

試合後のコメントでも

裕二郎、テメーやる気あんのか?

テメーと内藤がメキシコで作ったレールを忘れたのか、この野郎。

テメーと内藤が敷いたレールに俺がうまく乗っかったことを忘れたのか、この野郎。

一応感謝してんだよ

 と裕二郎へ問いかけたタイチ。ここから何かが生まれるのか。ハッキリ痛いとこを正論で突かれた裕二郎はどう動くのか。何かが動き始めるといいな~、という試合でした。

あべみほ あなたに魅せられて [DVD]

あべみほ あなたに魅せられて [DVD]

  • 発売日: 2020/09/20
  • メディア: DVD
 

第3試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○鈴木みのる
(9分24秒  ゴッチ式パイルドライバー→体固め)
✕ジェフ・コブ

ガチムチスープレックスマシーン、ジェフ・コブに鈴木みのるが立ち向かうこの一戦。タイチ戦とは裏腹に、いきなり寝技の攻防から入る二人。ここはみのるの得意分野ではありますが、コブもアマレスのオリンピック代表。みのるの体をコントロールしていきます。しかし関節の取り合いならみのるが一枚上。アンクルホールドでロープブレイク。

その後も打撃、場外戦でコブを翻弄し、「クソデブ!」と口で、日本語で挑発したりと老獪さを魅せたみのる。コブがロープに振ってカウンターでツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったところ上手く回転してスリーパー、そこからすかさずゴッチ式パイルドライバーでカウント3。鈴木みのるが勝利を収めました。

 

すべての局面でコブのパワーをいなし、翻弄して勝利したみのる。さすがです。一方のジェフ・コブは力を出しきれず。ハッキリ「鈴木みのる印」が押された第3試合でした。

   

第4試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○飯伏幸太
(15分41秒  カミゴェ→片エビ固め)
✕石井智宏

そして飯伏vs石井。この二人の試合は(というか、石井の試合ってこんなんばっかな気もしますが)エグい打撃と気合のぶつかり合い。石井のチョップからエルボー合戦、早くもチョップ連打で挑発する石井。飯伏も最初はフランケンシュタイナー、その場飛びムーンサルトで華麗に切り返したりしていきますが、じょじょに飯伏の「えげつないスイッチ」というか「マジギレスイッチ」が点火。

ビンタの打ち合いから始まり、石井のエルボー連打にもだんだん目が座ってきてキックボクシング仕込みのストレート掌底で倒れた石井を踏みつけまくり、再びの石井のチョップ連打に今度は胸元へのナックルパートで半ダウン状態に。なぜかレフェリーが注意するも(顔面じゃなきゃいいのでは?)ハイキックからシットダウン式パワーボム。

一度、二度とカミゴェを逃れられるも、掟破りの垂直落下式ブレーンバスターからボマイェと続き、ジャンピングニーから今度こそのカミゴェを炸裂させた飯伏、石井からカウント3を奪いました。

 

相変わらず熱い試合をする石井ですがこの日で3連敗。矢野が3連勝なことを考えると絶望的なコスパの差にクラクラしますが、しっかりと観客を熱くして、飯伏も熱くしたのは確か。誰相手でも石井のプロレスしか出来ない、相手が石井に合わせざるを得ないとも言えますが、それでも確実に「沸かせる」石井智宏。さすがに大変そうなのでそろそろ勝って欲しいところ。飯伏はこれで勝ち越し。まだまだ優勝を狙える位置。次のジェフ・コブ戦もしっかり勝って欲しいところです。 

週刊プロレス 2020年 10/07号 No.2085 [雑誌]

週刊プロレス 2020年 10/07号 No.2085 [雑誌]

 

 セミファイナル 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○鷹木信悟
(22分03秒  ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め)
✕ウィル・オスプレイ

増量しても飛び続けるオスプレイとヘビーで地位を築いた鷹木。去年のBEST OF THE SUPER Jr決勝で対戦し、オスプレイが勝利。ジュニアからヘビーへ舞台を移しての再戦。互いを認め合う二人の試合は、どこか闘いでもありながら楽しむような空気で始まりました。

笑みを浮かべ、どこか海外インディーのような空気とテンポでロープワークでかわしあい、いきなり互いのジャーマン、オスカッター、パンピングボンバー、シットダウン式パワーボムを繰り出していき互いにすべてかわしていく目まぐるしい攻防。いきなり魅せてきます。

体が一回り大きくなり、しかし以前の飛び技を使い続けるオスプレイ。ムーンサルトからの着地、場外へのケブラーダからの着地シーンではその衝撃に顔を歪ませる場面もありつつ勝手知ったる鷹木とのハイスピードな攻防を展開。新日本というよりドラゴンゲートに近いようなテンポの試合。そして動きが落ちない二人に会場のボルテージも上がっていきます。

MADE IN JAPANを決める鷹木、パンピングボンバー、しかしオスプレイもリバースフランケンシュタイナーからのローリングエルボー、しかし鷹木がヘッドバットで迎撃。両者ダウンも拍手が鳴り止まない状態に。

どこか「鷹木VSオスプレイハイ」になった観客の中、鷹木がSTAY DREAMからラスト・オブ・ザ・ドラゴンでカウント3。鷹木信悟がウィル・オスプレイへ雪辱を果たしました。

 

とにかく飛びまくったオスプレイ、それをしっかりパワーでちぎった鷹木。この二人の試合になるとジュニアのテンポでもあり、しかしパワーはヘビー並。湧いた試合ではありますが、個人的にはオスプレイについて思ったのは、オスカッターや数々の飛び技は、もともとジュニアヘビーの選手が軽さをスピードで克服しようとしたもの。ヘビーになったオスプレイにとってはその体重をしっかり生かす、ボム系で体重を浴びせるような技や投げ技のほうが”ヘビーらしさ”を出せるのかもしれません。

しかし、自身のジュニアヘビーの飛び技にこだわるオスプレイ。この日負けはしましたが、ヘビーの重さとジュニアの軽快さ、両方を極めようとするその姿勢は「二刀流」大谷翔平のよう。これからオスプレイがこのままのスタイルでいくのか、どこかヘビーらしいスタイルに転換するのか。これからのリーグ戦が楽しみになる一戦でした。

   

メインイベント 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○ジェイ・ホワイト
(18分48秒 ブレードランナー→片エビ固め)
✕オカダ・カズチカ

メインイベントではありますが、これまでのリーグ戦での二人を象徴するような展開でした。かなり「気持ち」、「気合い」を表に出すようになったオカダがジェイを攻め込んでいきますが、外道の介入、「逆レインメーカーポーズ」、コブラクラッチを目突きで脱出、と相変わらずらしさを出してきたジェイ・ホワイト。オカダがローリングラリアットから繰り出したフィニッシュホールド、変形コブラクラッチをローブローで脱出(もちろんレフェリーは外道が引きつけ済)してSSSからのブレードランナーでフィニッシュ。ジェイ・ホワイトが盤石の三連勝を飾りました。

ローリングラリアットは出すもののレインメーカーは封印中のオカダ。コブラクラッチで確実に決めれるようになるか、もう一段上の技を出してくるまではもう少し苦戦が続きそう。一方のジェイは怖いものなしと言うか、余裕のある試合運びでの勝利が続いています。すでに何かしらの風格を感じるジェイ・ホワイト。次はオスプレイ戦だけにそののらりくらり殺法が通じるか。次戦が楽しみになってくるメインイベントでした。 

Number(ナンバー)1006号[雑誌]

Number(ナンバー)1006号[雑誌]

  • 発売日: 2020/07/02
  • メディア: Kindle版
 

 もうはっきりと「ストップ・ザ・ジェイ」になってきたこのAブロック。タイチ、みのる、ジェイ、オカダと試合巧者が揃っていますが、飯伏、オスプレイ、鷹木、石井らのフィジカルゴリ押し勢がその体力で押し切るか。そして裕二郎はどうなる?色々と楽しみが尽きないAブロック。まだまだ始まったばかりです。