男マンの日記

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G1クライマックス7日目。後楽園名勝負石井智宏VS鷹木信悟!オスプレイ、ジェイ・ホワイト撃破!

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新日本プロレスワールドで9月30日、後楽園ホール大会を観戦しました。これまでブロック3試合やってだんだん差が出てきたAブロック。全勝のジェイ・ホワイト、タイチ。二勝の鈴木みのる、飯伏幸太、ウィル・オスプレイ。一方全敗なのは高橋裕二郎と石井智宏。しかしまだまだ始まったばかりのこのリーグ戦。聖地・後楽園ホールでどんな波乱が起こるか。メインが石井智宏VS鷹木信悟で激しい試合になること必至。というわけで振り返っていきます。

   

第2試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○鈴木みのる
(7分53秒  ゴッチ式パイルドライバー→体固め)
✕高橋裕二郎

二勝一敗のみのる、三敗の裕二郎。ヒール対決となった今回、最初に場外戦に持ち込んだのは裕二郎、チョーク攻撃で攻め込みますがそこは”ボス”鈴木みのる、すかさずお返しの場外戦でイス攻撃で倍返しに。

その後も挑発していったり頭を蹴りまくったりとヒール度いつもより20%くらい増しだった印象の鈴木みのる、マイアミシャイン、ピンプジュースをかわしてスリーパーからのゴッチ式パイルドライバーでカウント3。レスラーとして、というかヒールとして違いを見せつけた鈴木みのるが3勝1敗に。裕二郎が4連敗。持ち味のズルさはところどころで発揮しているにもかかわらず勝ち星に結びつかない裕二郎。明日はどっちだ? 

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 第3試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○飯伏幸太
(10分43秒  カミゴェ→片エビ固め)
✕ジェフ・コブ

二勝一敗の飯伏幸太、一勝二敗のジェフ・コブ。どちらもここから下がっていくか上がっていくかの正念場で迎えたこの試合。まずはコブが飯伏をテイクダウンしてコントール、しかしすぐに打撃戦。コブのチョップ、エルボー。飯伏のキック、ソバット。勢いに乗った飯伏はコブを場外に落としてのプランチャ、しかしここから徐々にコブがパワーで押し返す展開に。飯伏のキックをキャッチしてのバックドロップ、ショルダータックル、そしてここがこの試合のハイライト。コーナーに飯伏を打ち付け、嫌がる飯伏を強引にひっこぬいてのアスレチックプレックス!ぶっこ抜き!

勢いに乗ったコブ、その場飛びムーンサルトでカウント2、そして打撃の応酬からパワーボム、しかしこれをこらえられると担ぎ上げ直してのF5!カウント2!圧巻!

しかしここで粘った飯伏。ツアー・オブ・ジ・アイランドは上手くかわしてハイキック。そこからのカミゴエはかわされるも、アスレチックプレックスもかわし、二段式ニーからのカミゴェと畳み掛けてカウント3。飯伏がコブの超パワーをそのキレとスピードでかわしきって勝利を挙げました。

ジェフ・コブもその持ち味。超人的パワーとスープレックスを見せつけましたが、飯伏が一瞬のチャンスを掴んで押し切った、という試合。短時間で互いの良さが見えた試合でした。

   

第4試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○オカダ・カズチカ
(17分03秒  マネークリップ→レフェリーストップ)
✕タイチ

レインメーカーを封印、コブラクラッチ(マネークリップ)をフィニッシュに据えてから苦戦が続くオカダは現状一勝二敗、一方タイチは鈴木みのるを破るなど絶好調の三連勝。

この日もいきなりの奇襲攻撃から場外戦でペースを握りにかかるタイチ。リングに戻ってからもキック中心に攻め込むもオカダも徐々に反撃。エルボー連打からバックエルボーでタイチをダウンさせると「後楽園!」と叫ぶ!最近のオカダはよく試合中喋るようになった気がします。

今度はお返しにオカダが場外戦に持ち込み、鉄柵攻撃からの場外DDT。手拍子で「オカダ」コールを煽りつつリングへ。

ここからオカダがタイチのパワーボムをネックブリーカーで返し、タイチもドロップキックをかわしてのバズソーキックから天翔十字鳳へ。これもかわしたオカダがドロップキック。互いの技を読み合う展開。ここでタイチが強引にバックドロップでオカダを投げ捨ててラストライドへ。しかし着地したオカダがツームストン。ここでフィニッシュのマネークリップへ。しかしこれはタイチが立ち上がってのチョークで阻止。

続けてショートレンジラリアットを放っていくもタイチすかさずレフェリーを盾にしての金的→外道クラッチであわや!のカウント2。ここで一気にタイチは天翔十字鳳を狙うもオカダ足を掴んでエルボー、しかしタイチ、アックスボンバーからブラックメフィストへ!これはオカダが脱出してマネークリップ!技の読み合いが続き、一度脱出してブラックメフィストを狙ったタイチ、再びマネークリップで捉えられ、ロープに逃げようとするもバックブリーカーから腰を落として締め上げられると動きが止まり、たまらずレフェリーガストップ。オカダ・カズチカが勝利を挙げ、タイチの連敗がストップしました。

 

とにかくフィニッシュをマネークリップにしてからのオカダは使う技がかなり地味なはずなのに、それを感じさせない試合運び。タイチも分厚さを見せましたが互いの読み合いで一歩鍔迫り合いで上回ったオカダ。まだまだ「マネークリップ成長物語」は続きそうです。駆け引きを感じさせる「魅せる」試合でした。

   

セミファイナル 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○ウィル・オスプレイ
(18分46秒  ストームブレイカー→片エビ固め)
✕ジェイ・ホワイト 

 三連勝のジェイに二勝一敗のオスプレイが挑んだこの一戦。しかし、オスプレイがそのフィジカルでジェイを押し切るような試合になりました。

いきなり場外で間を取るジェイ、組んでも回避するジェイですが、オスプレイは強烈なチョップ、場外に落ちたジェイの誘いにも乗らず、リング上でニードロップ、ストンピングと圧倒。改めてジェイが場外戦を挑み、リング上でも寝技でペースを握りにかかりますが、ロープワークからスクリューキック、その場飛びシューティングスタープレスで蹴散らしていく。飛び技でペースを引き戻していくオスプレイ。

その後もヒザを攻められつつ、雪崩式ブレーンバスターを着地、トップロープのジェイにトップロープに飛び乗ってからのドロップキックと攻め込み、介入してきた外道もろとサスケスペシャル、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ!

ジェイもオスカッターをかわしてキウィークラッシャーからのブレードランナーを狙うもオスプレイもシットダウン式パワーボム、オスカッターとたたみかけたところで再び外道が介入!メリケンサックで殴りかかる外道をローリングエルボーで排除、ジェイのローブローもかわし、ヒドゥン・ブレイドからストームブレイカーでカウント3。ウィル・オスプレイがジェイ・ホワイトに初黒星をつけました。

 

駆け引き、介入で自分のペースにしてきたジェイ・ホワイトを嵐のように叩き潰したウィル・オスプレイ。ヘビー級の重さと飛び技でどこまでいくか。体が重そうでもあり、キレが落ちた印象もありますが、それをパワーでカバーしている印象のオスプレイ。ジェイもまだ一敗ですが、ここで負け、ブロックの混戦に飲み込まれていきそうなのは痛いように思います。オスプレイの勢いが勝った試合でした。

   

メインイベント「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○石井智宏
(26分01秒  垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)
✕鷹木信悟

ここまで三連敗の石井、一勝二敗の鷹木ですが、メインはこの二人の対戦。後楽園でバチンと弾けそう、と思っていたら案の定二人の意地の張り合い、気合のぶつけ合いで拍手が渦のように巻き起こる展開、メインらしい好勝負になりました。

最初からロックアップ、タックル合戦、石井が逆水平チョップからサッカーボールキックとバチバチな予感を漂わせつつ場外戦、中に戻ってもチョップ合戦、エルボー&チョップ連打、蹴り、チョップ、エルボーととにかく乱打戦。客もドカドカ湧く、この後楽園という空間を熱で覆い尽くすような打撃戦。とにかく熱い。

ラリアット合戦から鷹木のラストファルコンリー、石井のドラゴンスープレックス、スライディングラリアットと大技にエスカレートしていきあっという間に25分経過。ラリアット相打ち、ヘッドバットの応酬から石井、雄叫びを上げてのラリアットで鷹木を一回転させてからの垂直落下式ブレーンバスターでカウント3。ついにG1CLIMAX30での初勝利を挙げました。

   

はっきりと語彙が無くなっていくようなぶつかり合い。これでようやく一勝三敗とはコスパ悪いというか、なかなか報われづらいなとは思いますがこれも石井智宏の生き方。そこに完全に乗っかって試合した鷹木信悟。ならではの熱い試合でした。

 

と、この日も熱く終わった新日本プロレス後楽園ホール大会。まだまだこれからのG1クライマックス。まだまだ楽しませてくれそうな予感のする大会でした。