男マンの日記

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飯伏幸太快勝!鈴木みのるVS石井智宏大熱戦!G1クライマックス初戦・新日本プロレス大阪大会ネット観戦記

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いよいよG1クライマックス開幕!というわけで早速新日本プロレスワールドで新日本プロレス大阪大会を観戦しました。ただその日は修斗渋谷大会のAbema中継とダブプロレスの新宿大会ニコプロ中継があったため、プロレス&格闘技見てたら一日終わりました。ガッデム!

 

第2試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○ウィル・オスプレイ
(7分44秒  ストームブレイカー→片エビ固め)
✕高橋裕二郎

105キロに増量してきたオスプレイ。いきなり裕二郎を場外に落として飛ぶ!ふりをしてハンドスプリングからのポージングで相手を挑発、期待感を煽ります。

その後ブランチャをかわされると裕二郎ペースに。場外でオスプレイを攻め立て、リング内でも噛みつきを見せるヒールっぷり。裕二郎らしい「ズルして頂き」的ヒールファイトを見せていきます。

しかしオスプレイもレッグラリアット、その場飛びシューティングスタープレス、サマーソルトキックと増量しながらも飛び技を披露。裕二郎のマイアミシャインは食らったものの、ピンプジュースはスクールボーイで着地、ラリアットは食らったものの東京ピンプスは華麗に着地、すかさず座った体勢の裕二郎にチョップを叩き込んでからのストームブレーカーでカウント3。増量したオスプレイがカウント3を奪いました。

 

正直まだ大きな飛び技を出さずに勝利したオスプレイ。このままボム系をフィニッシュにスタイルチェンジしていくのかもしれませんが、そうするとちょっと小柄の普通のヘビー級戦士になってしまうので(105キロだと後藤や内藤より重くなるので、向かい合ったときにどう見えるか気になりますが)いかに飛び技をキープしながら説得力あるフィニッシュを作っていけるかが今後のオスプレイのポイントになると思います。

また、今回はセコンド介入も特になく比較的あっさりと負けてしまった印象の裕二郎、試合前半の悪ズルいスタイルをもうすこし見たかった。今後セコンド介入に大きく振るのか、このスタイルを貫くのか。正直海外勢がちゃんと来れるようになると来年のG1はキツそうな裕二郎。きっちり結果を出して欲しいところです。

   

第3試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○タイチ
(12分47秒  ブラックメフィスト→片エビ固め)
✕ジェフ・コブ

(個人的に)まさかの出場を果たしたジェフ・コブ、海外団体との契約を断ってきたという噂もあり、存在感を示したいところ。一方タイチはG1常連の地位を固めた感もあり、今年は優勝戦線にガッツリ絡みたいところ。

試合はパワーで押したいコブをタイチがいなしていく展開に。タックルはいなし、場外に吹っ飛ばされてもゴング用の木槌で逆襲。鉄柵攻撃と、憎々しく、のらりくらりと自分のペースに持っていくタイチ。

リングに戻ってもレッグロック、チョーク攻撃、ヒザへの踏みつけとタイチペースは続きますがようやくコブ反撃し、一進一退の攻防に。

アックスボンバーをかわしたコブがショートレンジラリアット、スピアーからの串刺しエルボー、バックドロップ。しかしタイチもジャンピングハイキック!ここでロングタイツを脱いだタイチ、 天翔十字鳳を放っていきますがこれはコブが掴んでブレーンバスターからその場飛びブレーンバスター。いつ見てもあの体型でこれやれるの凄いな~、と思ってしまいます。

コブはツアー・オブ・ジ・アイランドを狙っていきますがこれは丸め込みでかわしたタイチ、急所蹴りはかわされて串刺しボディプレスを喰らいますがジャンピングハイキックからバックドロップ。アックスボンバーからフォールするもカウント2。

しかし続いてのブラックメフィストはかわされ、サイドスープレックス連発からのアスレチック・プレックスを食らうタイチ。これもカウント2。コブはここで決めにかかり、再びツアー・オブ・ジ・アイランド狙い。しかしこれをすりぬけ、ジャンピングキックから天翔十字鳳、そしてブラック・メフィストでカウント3。ジェフ・コブからきっちりとタイチがカウント3を奪いました。

 

なんだかんだで介入もなく堂々とカウント3を奪ったタイチ。どこかヘビー級としての風格も出てきたようで、今後の公式戦にも期待が持てます。タイチのジャンピングハイキック、バックドロップはやっぱり美しい。川田利明を感じます。ちなみに23日の公式戦はVS鈴木みのる!これは楽しみです。コブはこれからこれから! 

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第4試合 「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○鈴木みのる
(13分00秒  ゴッチ式パイルドライバー→体固め)
✕石井智宏

今まで何回も名勝負を繰り広げているこの二人。今回も凄い試合になりました。

いきなりリング中央での張り手とエルボーの打ち合い。とにかくこの試合ほぼ打ち合っていた印象しかないですが、早くもこの打ち合いで場内のボルテージは最高潮に。いきなりテンションMAXに持っていけるこの二人はさすが!としか言いようのない凄さ。

殴り合いからみのるがロープ際での腕十字、場外でも鉄柵攻撃、場外から戻ってもエルボーで殴り倒して優勢になるも、石井もパワースラムからのバックドロップ、そこから馬乗りになっての張り手、顔面蹴っ飛ばして挑発。しかしみのるもニヤリ。ここらへんの駆け引きもさすが。

ここから蹴りで石井を攻め立てるみのる。しかし石井もジャーマンで反撃、両者膝立ちのままヘッドバット合戦、張り手合戦、石井の頭突きに対してみのるが組長ばりの一本足頭突き!痺れる攻防!

スライディング式ラリアットから垂直落下式ブレーンバスターを狙う石井、しかしこれをかわしたみのるがスリーパーからゴッチ式パイルの体勢に。これは石井が踏ん張って再び張り手合戦へ。

とにかく張り手、とにかく頭突き、エルボーとゴツゴツと打ち合うこの試合、ラリアットから垂直落下式ブレーンバスターを狙った石井、みのるが後転する形でかわし、くるりと体勢を入れ替えてゴッチ式パイルドライバーの体勢に。抵抗する石井をマットに叩きつけてカウント3。鈴木みのるが勝利を挙げました。この日のベストバウト!

 

相変わらずどちらかが負けても価値が落ちないこの二人の試合。G1の前半戦という状況でも互いの持ち味を出し切るところはさすが。しかもベテランらしからぬ意地のぶつかり合い、大人げない攻防に痺れました。関節技を表に出さず、石井の土俵に一歩踏み込んで闘った感のある鈴木みのるの懐の深さを感じました。次はタイチ戦のみのる、これは楽しみ。石井は次はオスプレイ戦。ヘビーの洗礼を浴びせられるのか。こちらも注目です。

   

セミファイナル「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○ジェイ・ホワイト
(19分28秒  ブレードランナー→片エビ固め)
✕鷹木信悟

今年の2月以来、久々の日本参戦となったジェイ・ホワイト。さすがの貫禄のある佇まい。外道も同行し、早々に乱入を予感させる入場。 

試合開始してもいきなりジェイが場外で拍手を煽り、鷹木をじらす作戦に。最初からジェイ独特のゆったりペースに巻き込んでいき、なんというか「あ、懐かしいテンポ」っていう気持ちにさせる作戦に。今までの公式戦がダイジェストに感じるくらいのスローテンポで試合が始まっていきます。

その後もロックアップからじっくりと組みあい、鷹木がラリアットからボディスラムで攻め込むとすかさずジェイが場外へ。鷹木が追いかけると外道が介入してジェイのペースに。とにかくのらりくらり&外道の介入でゆったりとジェイ・ホワイトの試合になっていくのが怖いところ。

鷹木の髪を掴んで引き倒して勝ち誇るジェイ、しかし鷹木もやりかえしてラリアットで場外に叩き落とし、エプロンに叩きつけ、鉄柵に打ち付けてからエプロンにデスバレーボム、場外へDDTとようやく反撃。

リングに戻るとようやく一進一退の攻防へ。互角の攻防を繰り広げますが、ジェイは海野レフェリーを鷹木に投げつけ、そのスキに再び反撃へ。ここでもズルさを見せつけます。

ジャーマン、裏投げ、SSSを狙うもこれは鷹木が回避。ロープワークの駆け引きから鷹木がジェイの後頭部にスライディングエルボー、スライディングラリアットからソル・デ・ハポン。これはカウント2。

MADE IN JAPANはかわされるもエルボーでジェイを吹き飛ばした鷹木、しかしここで外道がエプロンに上がって鷹木を挑発、何かの予感がしつつ、ジェイが後ろからクルリと丸め込み。しかしここで踏ん張る鷹木。カウント2で返し、ブレードランナー狙いを二度切り抜けてMADE IN JAPAN炸裂!しかしカウント2!とどめのラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に。

しかしジェイはレフェリーを掴んで回避。何かの予感が近づく中、外道もリングイン。鷹木が外道を蹴散らし、ブレードランナーも切り抜けてラリアットで倒し、再度ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に!ロープを掴んで耐えるジェイ!

ここで誰もがなんとなく「起こるだろうな~」と思ってたアクシデントが!はい、海野レフェリー失神です。ジェイの足が当たってレフェリー失神、すかさずラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決める鷹木、しかしレフェリー不在でカウントなし。観客席からなんとなく聞こえる「あ~」の溜息。

レフェリー不在のまま金的、戻ったところでクロスアーム式ブラディサンデーからのブレードランナーでカウント3、ジェイ・ホワイトがジェイ・ホワイトの戦いできっちり勝利を収めました。

 

なんというか、「ジェイ・ホワイトが帰ってきた」という試合。本当に、それまでの試合がダイジェストに見えるようなゆったりとしたテンポ、絶妙のタイミングの外道の介入、レフェリーを利用した反撃からの鮮やかな勝利。自分のペースに引き込む完成度が凄い。外道の介入に否定的な方々も多いとは思いますが、自分はジェイの「自分のペースに引き込む力」の凄さをこの試合でも感じました。ブーイングが出来ない今でもありますが、その中でもブーイング的な空気に包まれた観客席。しかしそれをものともしないハート。観客を転がして自分の空気にしていくジェイ・ホワイトを堪能できた一戦でした。

鷹木にとっては悔しい敗北ではありますが、ある意味出し切った試合でもあったはず。調子自体は良さそうなので、気にせず突き進んで欲しいところです。 

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メインイベント「G1 CLIMAX 30」Aブロック公式戦

○飯伏幸太
(21分35秒  カミゴェ→片エビ固め)
✕オカダ・カズチカ

 さあいよいよメイン!1・4のIWGP戦の再戦がG1クライマックス初日のメインイベント。1・4との違いはオカダが丸腰になり、コブラクラッチを新たなフィニッシュとして使い始めたこと。そのスタイルの変貌がどう結果に影響するか。相変わらず飯伏のグッドシェイプに期待感がアガリ切った状況でゴング!

ゴングが鳴っても互いににらみ合う二人、ボルテージ上がる観客!組み合うと腕の取り合いからグラウンドへ。オカダがフェイスロックに捉えるとロープに振った飯伏がフランケンシュタイナー、オカダが逃れて場外戦へ。飯伏のスライディングキックを交わし、ケブラーダを引きずり落としたオカダが主導権を握ってリングへ。巧さを見せていきます。

エルボー合戦からネックブリーカー、バックエルボーで攻めるオカダ、フロントキックからドロップキックと反撃する飯伏、そのままレッグラリアット、ソバット、その場飛びムーンサルトといつものコース。オカダもネックブリーカーからコブラクラッチと早くも決めにかかります。一度逃れられるも再びガッチリとコブラクラッチ。これは長時間締め上げますが飯伏もなんとかエスケープ。地獄に引きずり込むようなオカダの闘い方。一旦飯伏も場外に逃れます。

追い打ちをかけようとするオカダに対し、エプロン→セカンドロープと飛び乗ってのケブラーダ!で反撃する飯伏、スワンダイブ式ミサイルキック。一旦こらえられるも雪崩式フランケンシュタイナーとたたみかけますがオカダもツームストンで反撃し、両者ダウン。そこからカミゴェを狙うもオカダが阻止。すかさずバズソーキックからボマイェ狙い。しかしかわしたオカダが3度めのコブラクラッチ!

ギリギリと締め上げ、エスケープしようとする飯伏を真ん中に引きずり戻し、何度もキツく締め上げ、ギブアップ寸前か?まで追い込むオカダ。飯伏の力が抜けた、という瞬間も何度もありましたがなんとか投げ飛ばして脱出する飯伏。

こうなると飯伏のターン。オカダのツームストンを着地し、レインメーカーもハイキックで迎撃。ジャンピングニーからカミゴェへ。

オカダもドロップキックで切り返すも、シットダウン式パワーボム、ボマイェ、そしてカミゴェと畳み掛けた飯伏がカウント3、1・4ドームの雪辱を果たしました。

 

相変わらずのコンディションの良さと爆発力を見せて開幕戦を飾った飯伏幸太。しかし、オカダのコブラクラッチに大苦戦したこともあり、グラウンドの攻防、ネチっこいタイプにどのように対応していくかが今後のカギじゃないでしょうか。

 

一方敗れたオカダですが、コブラクラッチの威力はしっかりと見せられたのではないでしょうか。ただ、逃れられたときの二の矢、コブラクラッチで極めるための攻め。それが完成するとG1優勝が見えてきそう。負けてもしっかりと強さを見せてくれました。

   

試合後のマイクで

こんな状況の中、本当に集まってくれて、僕は本当にうれしいです。

そして、Aブロック、いやこのG1の優勝候補であるオカダ・カズチカに勝ったこの1勝は、めちゃくちゃ大きいと思います。

僕は逃げない、負けない、諦めない、裏切らない。

そして、本当の神になる!

と、うっすらDAMNATIONみたいなこと言い出した飯伏。「本当の神」というパワーワードを出してきたことも、このG1にかける覚悟が伺えます。なにはともあれまだ始まったばかりのG1クライマックス。このコロナ禍の中、例年通りの熱を生み出しているところは本当に新日本プロレスの底力を感じました。う~ん、熱かった! 

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