男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

G1クライマックス4日目メインは今年最長28分超え!YOSHI-HASHI大健闘!

f:id:otokoman:20200928211604p:plain

G1クライマックス4日目、9月24日北海きたえーる大会2日目レポです。今回はかなり簡潔に行きたいと思います。初日に勝利したのはジュース・ロビンソン、矢野通、KENTA、ザック・セイバーJr、内藤哲也。まだ2戦目なので星取り云々はまだ早いですが、ここで2連敗すると星取り的に苦しくなる、かつ逆に存在感が出てきてここからまくってくるんじゃないか、という期待度も出てくるところ。

   


第2試合 G1クライマックスBブロック公式戦

○後藤洋央紀
(11分03秒  GTR→片エビ固め)
✕SANADA

オーソドックスに始まり、早めにSKULL ENDで決めにかかるSANADA。しかしロープに逃れ、スリーパーで切り返し、その後のムーンサルトもかわした後藤、裏GTR、GTW、ミドルキックからのGTRでカウント3を奪って初白星。一方のSANADAはまさかの二連敗。個人的優勝予想はSANADAな私。この二連敗からの巻き返しがありそうな気が余計にしてきました。

後藤はこの日勝って一勝一敗。近年の後藤はなんとかく勝ち負け五分五分ぐらいで終わる印象ですが今年はどうなるか。今年もそうなりそうな気もしないでもない。

第3試合 G1クライマックスBブロック公式戦

○矢野通
(7分15秒  裏霞)
✕棚橋弘至

いつもG1では色々仕掛けてくる矢野、しかし今回は逆に棚橋が矢野に目隠し攻撃で出し抜こうとしますが実は見えてて急所蹴りから丸め込みで勝利。矢野二連勝!

矢野の試合で私が気になるのは、こういう試合するの矢野だけなんで矢野戦だけなんだか違う競技のようになってること。他の選手同士の試合ももうちょい騙し合い的なのをやってたらすんなり見れるんだろうか、とも思います。あと、色んな選手が矢野戦だけIQ下がって見えるというか。普通にプロレスの技を掛け合うときには気にならない「そのテープムリヤリはがせるだろ」とか、「目隠ししてもちゃんと動いてるんだからそこ気づこうよ」とかヤボなツッコミを入れたくなってしまう。ちょっと楽しそうに場外からリングに走ってる棚橋を見てそんなことを思ってしまいました。 

絶対、読んでもためにならない本―矢野通自伝

絶対、読んでもためにならない本―矢野通自伝

  • 作者:矢野 通
  • 発売日: 2016/10/01
  • メディア: 単行本
 

 第4試合 G1クライマックスBブロック公式戦

○ジュース・ロビンソン
(17分01秒  パルプフリクション→片エビ固め)
✕KENTA

ともにアメリカでファイトしていたこともあり、テンポがアメリカ的というか。たっぷり間をとって闘っていった二人。どこか互いのファイトを懐かしがるというか。互いを味わうようなファイトをしているように見えました。試合は要所要所でナックルを連発していったジュースがパルプフリクションでカウント3。矢野に続き2連勝を飾りました。

このG1からコスチュームをタンクトップに黒のロングパンツという、ディーン・アンブローズというか大家健というか。ジョン・モクスリー的雰囲気を醸し出してきて、試合自体もムダが減ったような印象。好調です。

   

セミファイナル G1クライマックスBブロック公式戦

○EVIL
(17分21秒  EVIL→片エビ固め)
✕YOSHI-HASHI

セミファイナル、意地を見せたのはYOSHI-HASHI。いきなりのEVIL、東郷の奇襲を如意棒で防ぎ、序盤は東郷の乱入に腰を痛めつけられて苦しむも、スライディングキックで撃退。EVILも例により要所要所で東郷を使って乱入、反則でいざというときに流れを握りに来るも、それでもめげないYOSHI-HASHI。

バタフライロックでガッチリとEVILを捉える。これがとにかく長時間ギリギリと締め上げ、あわやギブアップというところまでEVILを追い詰める。バタフライロックのままアームロックに切り替えて絞り上げるもEVILなんとかエスケープ。そこからもスワントーンボム、カチアゲラリアットで追い込むもカルマを仕掛けたところでレフェリーに突き飛ばされ無法地帯に。ローブローからEVILを食らってカウント3。惜しいところでYOSHI-HASHI、涙をのみました。

しかし惜しい試合というか、かなりの意地を見せたYOSHI-HASHI。二連敗ではありますし、優勝候補でもありませんがこういう試合を積み重ねていくことで徐々に上が見えてくるはず。このブロック、どこかで大物喰いを果たせるか。オカダとどういう試合をするか。優勝候補ではありませんが、YOSHI-HASHIにとっていろんなテーマがあるG1、まずは爪痕をひとつ残した、といえる試合でした。 

トランキーロ 内藤哲也自伝(EPISODIO 3) (新日本プロレスブックス)

トランキーロ 内藤哲也自伝(EPISODIO 3) (新日本プロレスブックス)

  • 作者:内藤 哲也
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 メインイベント G1クライマックスBブロック公式戦

○内藤哲也
(28分28秒  デスティーノ→片エビ固め)
✕ザック・セイバーJr

そしてメインはザック・セイバーJrと内藤の一騎打ち。試合はとにかくザックが関節を極めまくる展開に。しかも相変わらず個性的というか、名前もない複合関節技で内藤に悲鳴を挙げさせ続け、しかも内藤が一旦場外に出たりしてペースをずらしてもしっかり対応。内藤もジャベで対抗はしていくもののことごとくそれを返していくザック。

しかもジャストタイミングでのスイングDDT、フランケンシュタイナーからの三角絞め、と流れるように立ち技から関節へのコンビネーション。とにかく多彩なテクニックを見せつけてくるザック。内藤の反撃も単発に終わり、完全にザックの試合、という空気。

しかしここから盛り返していくのが内藤。ロープ際からの水面蹴りから、エプロンでの断崖式ネックブリーカー。リングに戻っても雪崩式フランケン、スイングDDT、プルマブランカ。ザックも内藤のジャンピングエルボーからグラウンドオクトパスホールド、これはなんとか内藤もロープに。

そして終盤、内藤のバレンティア、コリエンド式ディスティーノ。ザックもザックドライバーで返し、ヨーロピアンクラッチ、ジャパニーズレッグロールクラッチと固め技攻勢。しかしこれを返した内藤、ザックドライバーもディスティーノで切り返し、正調ディスティーノで3カウント。内藤が28分28秒、時間切れ寸前で勝利を挙げました。

 

ザックもかなり持ち味を発揮し、試合のペースを掌握していましたが、最後の畳み掛けで敗北。その試合最後の部分での鍔競り合いにおいてのはっきりとした極め技、強い勝ちパターンがもう一つ足りないのか。正直、試合を支配して大技構成で負けることが多いザック。新日本プロレスのトップ戦線で、ザックドライバーに加え、極めながら投げる、極めながら落とすフィニッシャーをどこかで作れれば一つ抜けるんじゃないか。ただ新日本でザックと互角の寝技を駆使する選手との攻防も見てみたい。独自のファイトスタイルを貫きながら新日本に対応しているだけでも十分凄いんですが、このままIWGPヘビーのベルトを巻くザックを見たい。その希望を新たにした、そんなメインイベントでした。

   

と、熱戦続きだったG1クライマックス4日目。2連勝が矢野、ジュース・ロビンソン、内藤哲也。2連敗がSANADA、YOSHI-HASHI。注目はSANADAでしょうか。矢野が決勝残られても困るでしょうし、YOSHI-HASHIは星取りと言うよりオカダ戦への注目度はデカイ。ジュース・ロビンソンはこのままある程度勝っていきそう。

そんななか、しっかりメインで2連勝している内藤哲也。いつ誰が内藤に黒星をつけるか。内藤が負けた瞬間にこのリーグ戦が次のフェーズに入っていきそうな。勝ち続ける内藤、連敗から立ち上がるSANADA、この二人に私は注目していきたいと思います。