男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

1・4東京女子プロレス後楽園ホール 伊藤麻希VS山下実優。全身伊藤麻希!

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 2年越しのトラウマ克服なるか。伊藤麻希VS山下実優

 1月4日、私の2021年プロレス初生観戦は後楽園ホールの東京女子プロレスでした。当日券で入りましたが、取れた席は南側の最後列。ほぼ満員の入りでした。

私自身、東京女子の後楽園は数回行ってますが、2年前のメインイベントは、当時チャンピオンだった山下実優VS伊藤麻希のタイトルマッチでした。 

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2年前は山下実優がその強さを見せて敗北。伊藤も泣き叫びながら山下に立ち向かっていきましたが、完膚なきまでに叩き潰されました。伊藤本人はこの試合がトラウマになっているらしく、事あるごとにこの試合で負けたこと、そして本人的にメインイベントの責任を果たせなかったことに言及していました。

そして今回再び後楽園ホールでのシングルマッチ。メインではありませんが、タッグ&シングルのタイトルマッチ前という重要なポジションに組まれました。前哨戦で伊藤が山下からフォールを奪う場面もあり、2年前とは違う、という空気が流れる中でのこの試合。私もテンションが上ってきました。

   

スペシャルシングルマッチ 山下実優VS伊藤麻希 

現在試合動画がAbemaTVで無料公開中。前編、後編に分かれての配信となります。しばらく無料っぽいのでとりあえずご覧ください。

abema.tv

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いつものように歌いながら入場する伊藤麻希。愛想良く歌っているようですが、合間で緊張感が漂うような瞬間も。最後は中指を天高く突き上げてからのニッコリ決めポーズ。いつもと同じようでどこか違う、ピリっとした空気を感じます。

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そしてあとから入場の山下実優と向かい合い、握手・・・。と思いきや伊藤がいきなりビンタ!ニヤリと笑う伊藤麻希。不穏な空気が流れる中睨み合い。いきなり喧嘩を仕掛けていく伊藤。黙って睨み返す山下・・・。そしてゴング!

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試合早々前蹴りで伊藤を吹っ飛ばす山下。いきなりキレて蹴りまくる。ヘッドロックからサッカーボールキックに!会場に響き渡る伊藤の悲鳴。前から後ろから無表情で蹴りまくる山下実優が怖い!早くも「キラー山下」が現れ、このままあっさりと押し切りそうな猛攻。しかし伊藤もここから反撃に移ります!

山下が腕を固めにかかると、ガムシャラに振りほどいた伊藤が後ろから飛びついてスリーパー、立ったまま締め上げる伊藤に山下も苦悶しながら逃れようとしたところにそのまま膝を突き立ててのバックブリーカー。腰を痛打する山下。ここから伊藤の腰攻めが始まります。

コーナーに振った山下の腰にタックル、ボディスラム、ロープワークをかわし、エプロンに出た山下を掴み、ロープに足をかけさせてのDDT、そこから山下の腰の上に座り、右足を両手で掴んで締め上げる変形の逆エビ固めで締め上げる。この表情!

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かなり締め上げたものの、なんとかロープに逃れた山下もさすがにここから反撃。腰へのエルボーを食らうも、膝蹴りからロープに飛んでのラリアット、倒れた伊藤へのスクリューキックと定番の攻撃。さすがの安定感。

しかし伊藤、ガムシャラに組み付いて動きを止めて腕をとってのDDT。コーナーに登ったところをハイキックで撃墜されるも、抱え上げられたところを逃れる。しかしそこに山下実優の膝蹴りが顔面にヒット!

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そしてすかさずロープに飛んでクラッシュ・ラビットヒート狙いの山下。しかし伊藤は走り込んできた伊藤の足を取り後転して片逆エビ固めへ!上手い!

そして逆エビを解いて足を4の字ロックしてからそのままジャックナイフ式エビ固めに。これを2で返されるとヘッドバットから山下のスピンキックをかわし、逆さ抑え込み可と思いきや回転して足をすくい、そのまま再びジャックナイフ式エビ固めに!カウント2!

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そして追い打ちでコーナーに登ったところを山下に捉えられるもスイングDDTで返し、倒れた山下の腰に対してダイビング・ヘッドバット!すかさず逆エビ固めに!とにかく腰への攻撃を重点的に続けていく伊藤。

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しかしここから山下の底力が炸裂。ミドルキックを蹴りまくり、蹴りをキャッチしてヘッドバットを狙う伊藤の頭にヒザ!ロープに振って翻弄したところに三角飛びキック!圧倒的な打撃のラッシュで伊藤をダウンに追い込みます。

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ダウンからなんとか起き上がり、中指を立てる伊藤。しかしその伊藤の執念を断ち切るようなスピンキックを顔面にヒット。首ごと刈り取るような蹴りで伊藤麻希をなぎ倒します。非情!

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後ろにそのままゆっくりと倒れた伊藤麻希。構える山下実優。1・2・3・・・とダウンカウントが数えられ、うめきながら起き上がろうとした伊藤ですが、倒れたまま10カウントを聞いてしまいました。

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スペシャルシングルマッチ

○山下実優
(13分5秒 KO勝ち)
✕伊藤麻希
※Skull Kick

   

互いに認め合う山下実優、伊藤麻希

試合終了後も悔しさで泣き叫ぶ伊藤麻希。実際あわや、という場面もつくり、恒例の「世界一可愛いのは~?伊藤ちゃ~ん!」パンチも出さなかった試合。山下実優を絞り尽くしたか?というとまだ先はあるかもしれませんが、しかし伊藤麻希を出し尽くした、と言ってもいいでしょう。

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そして、山下も伊藤に拳を差し出し、伊藤も泣きながらそれに応える場面も。互いに互いを認めたということか。とにかく伊藤麻希をしっかりと感じ取れた一戦でした。

試合後のコメントでも互いを認めあった二人。まず伊藤はコメントブースに倒れ込み、もうダメだ!と泣きながら連呼。プロレスラーを辞めるかも、でも悔しいってことはまたやりたい、と想いを吐露しつつ、最後に拳タッチしたことについて

いや、もう……山下に出会えたのは、自分にとって運命変えられたというか、それぐらい感謝してるんですよ、実は。

山下がいなかったら強くなれなかったから。挫折を味わうことなかっただろうし。だからありがとうって思ってる。

そして一方の山下も

 やっぱり一番核心……最近やることが多かったですけど、やっぱり伊藤と闘うのが一番楽しいし、組むのも楽しいなっていう。

一緒にリングに上がっている時間は伊藤が一番楽しく感じるなって、今日改めて思いましたし、初めて伊藤に対して闘っている途中に「私、この人倒せるのかな!?」ってちょっと恐怖を初めて覚えましたね。

試合の中で。それくらいすごく強くなっていたし、改めてそんな伊藤を倒せたっていうのは自分の自信にもなるのでよかったですね。

と絶賛。互いへのリスペクトを感じるコメントを残していました。

実際、伊藤麻希の気持ちが上滑りすることなく山下実優を追い詰めていたし、ワクワクする試合でした。2年前からはだいぶ成長が感じられたし、次やったらわからない、くらいのところまで伊藤は来ているように見えました。

本当に全身で相手にぶつかり、吠え、泣き叫び、でもしっかり自分の得意技に向けて試合を組み立てていく。身体能力的には「持たざるもの」だった伊藤麻希が東京女子のエース・山下実優を脅かすところまでたどり着いた。観戦していて「伊藤麻希」を思いっきり叩きつけられた。山下実優がそれをしっかりと潰した。今回、「世界一可愛いのは~?」パンチもありませんでしたし、声援自体が禁止でしたが、そうじゃなければ思い切り「伊藤ちゃーん!」と何度も叫びたくなりました。伊藤麻希はほんとに全身伊藤麻希でした。面白かった! 

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