男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

”普通”のままのチャンピオンへ。辰己リカ、プリンセス・オブ・プリンセス初戴冠!

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わたしたちのイッテンヨン。東京女子初期メン、辰己リカの挑戦。

というわけで1・4東京女子プロレス後楽園ホールの続きです。セミ前の山下実優VS伊藤麻希の試合エントリはこちらから。胸熱な試合でした。 

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そしてメインイベントは坂崎ユカVS辰己リカのプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合でした。東京女子プロレス初期からのメンバー、坂崎ユカ、山下実優、中島翔子、辰己リカ。この4人の中でプリンセス・オブ・プリンセス王座を獲っていないのは辰己リカのみ。これまで3回挑戦していますが未だに未戴冠。そして、坂崎と辰己はともに東京女子プロrレス入団以前同じアイドルグループに所属、同じく所属していたアントーニオ本多に相談し、東京女子プロレス入団を高木三四郎に直訴した、という過去がありました。

そんな辰己リカが11月20日の新宿FACE大会で坂崎ユカに挑戦表明。メインのスペシャルサバイバル5WAYマッチを制した勢いでマイクアピール。坂崎ユカへの思いを吐露し、タイトルへの挑戦を表明しました。

ユカちゃんとは同期で、一緒に東京女子プロレスの練習生になって、いつの間にかユカちゃんはベルトを持って、東京女子プロレスといったら坂崎、山下、中島、だとかって日本でも海外でも言われていて、伊藤ちゃんなんかも海外でも凄い人気で...。

ビッグマッチでも話題になるのはみんなばっかり! もうそんなのふざけんなよ、うるせぇよ、って……。私がそんな怪物たちを倒して、今日生き残ったのは辰巳リカです!

私がそのベルトを手に入れて、ぜ~んぶひっくり返してやる!だから私とベルトを懸けて闘ってください!

こうして、1・4後楽園ホールでのタイトルマッチが決定。メインイベントで坂崎ユカVS辰己リカが行われることが決定しました。

   

メインイベント POP王座戦・坂崎ユカVS辰己リカ

リング上で向かい合い、互いを見つめながら、両手でしっかりと握手してから試合開始。互いの思いが伝わります。

ゴングが鳴るとすぐに場外に出た辰己リカ。ゆっくりと間合いを取り、南側のリングサイドで「よっしゃいくぞ~!」ポーズで観客を煽りつつ自分を鼓舞してからリングに戻ります。

リングに戻るとロックアップからグラウンドへ。ここは柔術の技も駆使して支配にかかる坂崎に一日の長が。グラウンドで優位にたった坂崎ですが、タックルを制したあとに場外に逃れた辰己リカに向かって飛ぼうとしたところで形勢逆転。

すかさずリングに戻った辰己リカ、レッグロックで攻め立て、そこからエプロンで技を仕掛けようとした坂崎の足を捕らえてリング下にドラゴンスクリュー、鉄柵に足を固定してドロップキックとペースを握りにかかります。しかし負けじと坂崎も鉄柵に辰己リカを叩きつける。互いに一進一退のままでリングに戻ります。

ここでふたたびアームロック、腕十字とサブミッションで攻め込む坂崎ですが、ロープに振ってのヒップアタック、コーナーに振って、セカンドロープからのヒップアタックとヒップアタック連続攻撃で畳み掛けていきます。そこからのバックドロップは逆に首投げで防いだ坂崎ですが、ガットショットをキャッチされてのドラゴンスクリューから足四の字固めへ。1分以上ギリギリと締め上げ、鬼気迫る表情で追い込んでいきますが坂崎もなんとかロープへ。

坂崎ユカも3連続ブレーンバスターから垂直落下式ブレーンバスター。回転してのレッグロックと対抗。しかしそこからぶら下がり式足四の字からスワンダイブ式のボディアタック狙いでロープに登ったところをロープへのドロップキックへで撃墜され、ロープに飛んでのヒップアタック、しかし二発目はキャッチして後ろに投げ捨てる。互いに一進一退の攻防が繰り広げられ、ここでエルボー合戦へ

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激しい打ち合いの末、ヒップアタックからの延髄斬りで制した辰己リカ、すかさずドラゴンスリーパーで締め上げる!雄叫びを上げながら締め続ける姿には鬼気迫るものが。

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しかし坂崎も反撃、バックブリーカーからスライディング・ラリアットとつなぎ、魔法少女スプラッシュ狙いもかわされて足四の字に。いったん逃れられるも、すかさずドラゴンスクリューをはさんで足四の字に!足四の字に捉えられたままエルボーの打ち合いを挑む坂崎、しかし打ち負けずに締め続ける辰己リカ!

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なんとかロープに逃れようとする坂崎、懸命にロープに手を伸ばしますが届かず。2分以上締め続けられた坂崎。最後は木曽レフェリーがレフェリーストップをかけてゴング。辰己リカが坂崎ユカを降し、初のプリンセス・オブ・プリンセス王座に輝きました。

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エンディング・まとめ

互いに握手、そして、辰己リカをリングの中央に戻るよう促して去っていった坂崎ユカ。そして、ためらいながらもベルトを受け取ってマイクを握った辰己リカ。涙ながらに話し始めます。

ずっと...。ずっと何度挑戦しても...。何回挑んでも届かなくて...。

やっと...このベルトに届きました!!

でも、ユカちゃんはやっぱり強くて、凄すぎて、最高の同期です!私の気持ちも全部受け止めて闘ってくれて、ありがとうございました!

ちょっとまだフワフワしてしまってるんですけど、でもまだ世界はいろんなことがあって、制限ばかりだけど、プロレスが、東京女子プロレスが…私もそうだったように、みなさんにとっても希望になっていたら嬉しいです!

私はやっと手に入れたこのベルトと一緒に、ずっと一緒に東京女子という希望を守っていきたいと思います!なので!これから!防衛ロードが続いていきますが、死ぬまで防衛していこうと思います!

そしてここで渡辺未詩がリングに登場して祝福しながらも挑戦表明。辰己リカも「祝福モードに浸りたかったのになぁ~...。」といいつつもこれを了承。次の後楽園ホール大会での防衛戦を決定し、改めて締めのマイクに。

やっと念願のチャンピオンになったからといって、ここからが大変だと思いますが、駆け抜けていきます。

今日は、最後まで、会場で見てくださった皆さんも、画面の向こうの、皆さんも、本当にありがとうございました!

え~ちょっと、最後に、今日闘った選手全員と、スタッフ関係者さん全員、そしてもちろん見に来て下さった、この時間を下さった皆さんに感謝の気持ちを込めて大きい拍手をいただきたいです。私がありがとうと言ったら、個々にいる全員に拍手をおくってもらってもいいですか?

(開場拍手)

イッテンヨン後楽園ホール、ありがとうございましたぁぁぁぁー!

さいごは地声で「ありがとうございましたぁぁぁ!!!」で締め。多幸感溢れるエンディングで1・4後楽園ホール大会が幕を閉じました。 

 こうして幕を閉じた1・4東京女子1・4後楽園ホール大会。図抜けた運動神経、センスを持っている坂崎ユカ、空手のバックボーンを持ち、格闘技の素養のある山下実優。小柄な体格を生かし、多彩な関節技を磨いてきた中島翔子に比べ、特に図抜けた要素を持たなかった辰己リカ。高木大社長に命名され、ドラゴン殺法を使っていくことになったり、デビュー直後に怪我で欠場となってしまったりとなかなか運に恵まれませんでした。

4人の中では最も「普通の人」感が強かった辰己リカ。しかしその「普通の人」が技と技との空白を埋め、相手の攻撃をとことん封じ、得意技を続けていくことを徹底したことで「天才」坂崎ユカに勝利した。東京女子プロレス、2021年の幕開けは辰己リカのチャンピオン戴冠で始まりました。ハッピーエンドで終わった1・4。東京女子プロレスが見せたいものがこのメインイベントにはあった、という気がしました。そして思わず涙しました。私の2021年プロレス初め。いい年明けになりました。改めて

今年もよろしくおねがいします!