「画業40周年記念企画・ゆうきまさみ展」最終日
最終日だったので、東京ドームシティのGallary AaMoで行われていた「画業40周年記念企画 ゆうきまさみ展」に行ってきました。知ったのがわりと最近だったので、うだうだしているうちに最終日になってしまいました。というわけであわてて東京ドームへ。
オシャレ目なスペースにゆうきまさみ。早速2000円払って手の消毒&検温してから中へ。まずまず「しっかりとしたものを見たい」と思わせる値段!なんかグッズ付き入場券もあったみたいですが売り切れてました。入り口にはゆうきまさみからの「ご挨拶」が。ゆうきまさみっぽい文体!(あたりまえだけど)40年やってるのに「ちゃんと漫画家になったのであろうか」っていうあたりがいかにも。人を食った謙虚さ、というか。
そしてまずは作品パネルが。年代別にまとめられてました。バーディー、あ~る、パトレイバー、じゃじゃ馬、白暮のクロニクル、新九郎。さすがに歴史を感じます。バーディーの絵がリメイク版な気もしますが。
絢爛なカラーイラスト
展示で印象に残ったのがカラー原稿。基本ゆうきまさみのカラーって主線をしっかり残し、薄塗りであっさりとした色合いのものが多い。透明感のある印象です。
こちら珍しい厚塗り系のパトレイバーのイラスト。
ちょっと重たい感じ。初期っぽい絵柄。なにかのパッケージだった気が。
じゃじゃ馬。この頃もうサンデー買ってなかったので読んでないですが、主人公とヒロインがちゃんとつきあってセックスして子供生んだりしてた気がします。
そしてバーディー。ゆうきまさみにしてはバイオレンスな印象のバーディー。ここらへんの作品まではアナログ着彩、このあとからデジタル着彩になるはず。やっぱりアナログ着彩のほうがこの手の展示には向いているというか。現物の綺麗さに感心します。
展示の工夫&アナログ→デジタルへ
全体の展示自体はテーマを示すプレートがあり、原稿が壁に展示されていく、という構成。作品別ならわかりますが、「ホームドラマ」とか、「食事」とかテーマ別表示も。個人的にはやっぱりパトレイバーの原稿に構図、画面の迫力で圧倒されるものがありました。
興味深かったのは、「白暮のクロニクル」から主線アナログ、仕上げがデジタルになっていること。こうして見るとだいぶ仕上げのウエイトが高め。
そして実物のR・田中一郎
原稿展示だけじゃなく企画者コーナーも。光画部部室を再現した感じのコーナーに立体のR・田中一郎が。そしてなんか炊飯器とか暗室とかの展示もありました。
そして黒板にはゆうきまさみの落書きが!個人的にはRの像よりもこれのほうがアガりました!
まとめ・感想
結果、分量的にも多く、年代もおおむね網羅されていて十分見応えのある展示会でした。個人的にはなんかの宣伝でやってた「等身大イングラム」についても写真とか映像とかで展示してほしかったな~、とか、初期の読み切りとかも網羅してほしかったな、とかもありましたが、おおむね満足しました。
そしてやはり漫画家の展示なので、途中途中でちゃんと漫画として一本読めるようにして置いとくとかしてもよかったんじゃないかとか、漫画を展示するのに原稿を一枚の絵として扱うだけでいいのか、とは思いました。
そして、最後の物販コーナーでゆうきまさみの複製原画、40周年記念画集、まだまだはてしない物語、究極超人あ~るのポスターと4つを購入して帰宅。結果1万円くらい消費してました。
このように色々買わされた、ということはいい展覧会だったんでしょう。あ~るのアニメ、九段会館でやってたの見に行ったな~、とか、パトレイバー2の劇場版見て「日本はたいへんなことになる」と騒いでたとか、いろいろとイタい思い出がよみがえってくる、そんな 「画業40周年記念企画・ゆうきまさみ展」でした。おあとがよろしいようで。