男マンの日記

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見れた!東女のミライ!6・11東京女子プロレス後楽園ホール大会観戦記!

ここにきて欠場者多数!東京女子プロレスピンチ?チャンス?

6月11日の東京女子プロレス後楽園ホール大会を観戦してきました。

この日の後楽園大会は欠場者多数。まず山下実優、伊藤麻希がアメリカ遠征中で欠場。そして猫はるな、長野じゅりあが欠場中な上、先程年内での引退を発表した坂崎ユカが直前で首の負傷によるドクターストップ。選手が増えたとはいえ、メインどころ含む5人が欠場するという異常事態となりました。そして変更含めたカードは以下。

○第一試合 20分一本勝負
乃蒼ヒカリ&角田奈穂vs凍雅&大久保琉那
○第二試合 15分一本勝負
原宿ぽむvsHIMAWARI
○第三試合 20分一本勝負
上福ゆき&鳥喰かや&上原わかなvs荒井優希&らく&鈴木志乃
○第四試合 15分一本勝負
ハイパーミサヲvs桐生真弥
○第五試合 20分一本勝負
中島翔子&宮本もかvs鈴芽&風城ハル
○セミファイナル 1vs2ハンディキャップマッチ 20分一本勝負
瑞希vs辰巳リカ&渡辺未詩
○メインイベント IP王座次期挑戦者決定戦 30分一本勝負
愛野ユキvs遠藤有栖

欠場者が多いおかげ(?)でシングルマッチ多めのラインナップになっているのは嬉しいところですが、異常事態感があるのがセミとメイン。マジラビVS白昼夢のタイトルマッチを予定していたセミは特に組み直すこともなく瑞希が二人を相手するハンディキャップマッチに。

そして、セミ予定からメインに繰り上がったのは辰巳リカが持つインターナショナルプリンセス王座の次期挑戦者を決めるシングルマッチ愛野ユキvs遠藤有栖。欠場者続出だからこそ実現したメインイベント。特に注目はキャリア3年目にして初の後楽園ホールシングルメインの遠藤有栖。最近、特に今年に入ってからはなかなか結果に恵まれないながらも熱い試合を続けている印象です。このように転がり込んだチャンスをものにして一気にステージを駆け上がるのがスターの証。この機会をものにして上がっていく新人選手はいるのか?そんな期待を持ちながら観戦してました。いよいよ試合開始!

絶賛発売中の東京女子プロレスOFFICIAL”FUN”BOOK2023。写真多めで手元に置いておきたくなる一冊。トップ同士、若手同士の対談は数年立ってから答え合わせしたくなりそうです。あと一切自分たちを強く見せようとかしてないトレーニング中のワンショットがいつ見ても面白いです。

未来を感じたか?セミ、メインは手に汗握る熱戦に!

さていよいよ試合開始、とその前にこちらから。

第1試合から見ていて大きなスポットだったのは乃蒼ヒカリ&角田奈穂vs凍雅&大久保琉那の試合中、凍雅が乃蒼ヒカリに放ったエルボー。両国大会から当たりの強さが気になっていたので注目していましたが、この日のエルボーはひときわ強力。カウンターでヒットしたエルボーはバチーン!と大きな音がして会場騒然。第1試合からいきなりのインパクトを残していました。

凍雅選手は今年の3月6日デビューの20歳、身長は168cmと、東京女子では上福ゆきに次ぐ長身。まだ限られた技しか使っていませんが、エルボー一発でどよめきを誘うあたりの強さはかなりの武器。その武器を活かして初勝利を挙げる日は近いはず。サイン会で話したところパワーファイター志望ということなので、今後の進化に期待したいところです。

そしてまた違う意味でインパクトを残したのがHIMAWARI。第二試合で原宿ぽむとのシングルマッチを闘いましたが、翻弄されながらもその独特なぽむワールドにしっかりと対応。試合は敗北に終わりましたが、しっかりと基礎ができていることと、その上で明るく楽しいファイトが出来ることを証明したように思います。

HIMAWARI選手、東京女子でのデビューは今年になりますが、去年一度アクトレスガールズでデビュー。団体の体制が変わるとともに東京女子に入団した移籍組。底抜けの明るさと力強さをすでに備えていて、今後に期待が持てるレスラーです。

 

 

そして今年デビュー組といえば上原わかな選手。あの伝説の企画「夢プロレス」出身、大食いで地上波にも出ているタレントでもありますが、夢プロレス終了後に東京女子プロレスに入団して今年デビュー。元チアリーダーなこともあり、スペースローリングエルボーを得意技にするなど運動神経、バランスの良さを感じます。

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そして試合は進んでセミ&メインに。セミファイナルの瑞希vs辰巳リカ&渡辺未詩はハンディキャップマッチながらもかなりの熱戦に。瑞希が自分の力をすべて絞り出すような熱戦。1vs2であることを忘れる瞬間もあるくらいの熱戦でした。

しかし相変わらずの完成度を誇る渡辺未詩のジャイアントスイング。今回特にその入り方の意外性、スピード、回しきったあとの見栄の切り方など一つの完成形にたどり着いたように思います。7・8大田区体育館ではAEWのナイラ・ローズと対戦する渡辺未詩。ナイラ回してAEW参戦もある!と期待膨らみます。

そしてメイン。若手の二人には荷が重いかと思いながら見ていましたが、そこはしっかりとメインイベントの試合をしていました。持ち前のパワー、タックルで後輩の遠藤を追い込む愛野ユキ、しかしそれでも立ち上がり、雪崩式水車落としなど特別な技を見せつつもキャメルクラッチを軸にして愛野を追い込む遠藤有栖。気付けば懸命に応援している自分がそこにいました。

現在のトップどころに比べれば技のレパートリーは少ないながら、現状で持てるものを出し切るファイト。結局愛野ユキが勝利しましたが、負けた遠藤有栖もしっかりと爪痕を残しました。

試合後にはIP王者の辰巳リカが登場、改めて愛野ユキが挑戦を表明、辰巳リカも受けて立つことを表明して最後は愛野ユキが締め。愛野ユキがしっかりと東京女子プロレス後楽園大会を締めくくりました。余白を埋めるプロレスではなく、互いに気持ちをぶつけあうプロレス。新人らしさとメインの重責をしっかりと果たす迫力を併せ持つ、いいメインイベントでした。

 

 

こうして幕を閉じた6・11東京女子プロレス後楽園大会。振り返れば新人のインパクトをところどころで感じ、セミではしっかりとトップどころが存在感を示し、メインでは若手がしっかりと締める。東京女子プロレスの未来を大いに感じられる興行だったように思います。やはりセミ・メインは文句なく面白かったし力強かった。これからの東京女子プロレス、未来を見に行きます!

 

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