男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

新宿FACE超満員!高梨将弘20周年記念興行は生きざま興行!

9月19日、新宿FACEで高梨将弘20周年興行があったので行ってきました。以前、DDT終わりのたかところでクリス。ブルックスと高梨将弘二人で飲んでいるところに出くわし、高梨選手本人からこの興行があることを聞き、これは行かないと!と思った次第です。ちょっと間が空いてしまったこともあり簡易モードで更新します。ツイート中心で。

 

ちょっと会社を出るのが遅れてしまい、FACEに着いたときにはバラモン兄弟がボーリングしてました。というわけでちゃんと見れたのは第二試合の赤井沙希VSDJニラのシングルマッチ。

もう大分記憶が薄れかけていますが、ブリーフ姿の男性がピラミッド作ったり、全員死んだり、生き返ったりしてました。なんというかワンダーランドというか夢見てるみたいと言うか。でもDJニラの延髄斬りと見せかけての膝裏蹴りとロケットパ~ンチを見れたので元は取れたはず。そして、何より終始戸惑い、怒り、困り、それでも上品な赤井沙希選手の表情をたくさん見れたので満足です。個人的には困っている赤井沙希が一番良い。

まあ本人からしたらたまったもんじゃない試合というか、何で引退間際にこんなことしてるのか、というところもありましたが。個人的には良かったです。

 

そして、なんといってもこの日のベストバウトと言って良いかもしれない。やる前から注目してた駿河メイVS鈴木みのる!

最近丸くなったきらいはあるとはいえ、あのゴリゴリなコワモテの鈴木みのるにとにかくお花畑な世界観の駿河メイがどう挑んでいくのか。全く噛み合わないのか?秒殺とかも全然あり得る。とりあえず思い切り

「かっぜっに~なれぇええええ!」

と叫んどきました。楽しい。

そして試合が始まるとなんとも言えない緊張感。たがいに間を取って牽制してから腕の取り合い、ヘッドロック、ヘッドシサーズとシリアス展開。

しかし、力比べをみのるが相手にせずからかい始めてから徐々に駿河メイワールドへ。腕を取ったメイが社交ダンスムーブからぶりっ子ポーズを決めるとすかさずみのるがスリーパー!ブレークするとみのるが背の低いメイを「見えないな~」ポーズ、メイが腕を取ってロープに飛び乗って大の字ジャンプ!の得意ムーブを見せるとみのるも同じくロープに飛び乗って大の字ポーズ!観客大歓声!そして互いに可愛いポーズ!

観客大爆発!この鈴木みのるの絶妙さ!駿河メイのワールドの強さ!しかし、ここから試合は一気にシリアスモードに突入!みのるがアキレス腱固めで絞り、メイ絶叫!みのるのエルボーにメイ噛みつき!スリーパーでみのるを締め上げ、みのるが外して逆にスリーパーからのゴッチ式パイルを狙うもこれはメイが切り替えして丸め込みからのダイヤル固め!カウント2!

ここからさらにメイが攻め込む!ジャックナイフからドロップキック連打からダイビングフットスタンプから丸め込み合戦!しかしここで鈴木みのるがズバリと腕十字の体制に!腕のクラッチを切ろうとするみのる!耐えるメイ!ギリギリギリ...とせめぎあっているところに突然みのるが足を抱えて丸め込み!1・2・3!カウント3!鈴木みのるが勝利を収めました。電光石火!

最後はメイが張り手をかますもみのるが抱きしめてハッピーエンド。鈴木みのるの懐の深さ、駿河メイの世界の強さ、負けん気の強さが伝わる一戦。大いに楽しみ、そして闘いを見せてもらいました。

 

そしてセミの坂口征夫&木髙イサミ&大家健vsMAO&下村大樹&中村宗達。味方の二人を引っ張っていくMAOに力強さと頼もしさを感じたり、我らがガンプロのニュースター、中村宗達が先輩にガンガンいってガンガンやられる新人ムーブを見せていたりとなんというか良かった。坂口、イサミ、大家組の微妙な距離感もよかったです。

 

 

いよいよ迎えたメインイベント。高梨将弘VSクリス・ブルックスのシングルマッチ。普段はCDKとしてタッグを組む二人、しかしそれ以上に常に高梨がクリスを飲みに連れて行ったり、二人で楽しそうにしているのを私も一度たかところで目撃しましたし、SNSでも流れてきます。そしてクリスがチョコプロの面々と楽しそうにしているのもXで見たりとか。公私共に絆の深いこの二人。実際、試合もその絆を確かめ合うような展開になりました。

とにかく最初の腕の取り合い、グラウンドでは高梨の引き出しの多さを堪能する展開に。クリスも一つ一つ返していきますが、とにかく高梨がイキイキと様々な腕攻めのバリエーションを繰り出し、技のいろんな引き出しをじっくりと開けていく。それは闘いでもありますが、互いの技を味わう喜びを互いが感じているようにも見える、コミュニケーションとしてのプロレスを見ているようでした。

ロープを使っての腕攻めを繰り返して笑いも誘う高梨に対してクリスは桜笑みの技で対抗。高梨をコーナーに貼り付けてのボディアタック「クリス・ブルックス94Kg」対する高梨は卍固めからの「ナマステ~」と、チョコプロ色を試合に交えながらもシリアスな攻防が続き、クリスのフットスタンプ、グラウンド卍からジョン・ウー、雪崩式ダブルアームと大技攻勢で高梨を追い込むと高梨の抑え込みでカウント2!プロレスの「全て」を見せようという手のあった二人による攻防に引き込まれます。

途中木曽さんがダウンして急所攻撃合戦もあり、木曽さんのタカタニックでクリスが投げられる場面もあり、しかしその後クリスの蒼魔刀、ダイビング・ダブルニーとHARASHIMA、KUDOを憑依させたり、とにかく二人の歴史、人間関係まるっとプロレスで表現していく。ずっと見ていたい。ほんとにいろんなことを思い出しながらずっと見ていられるプロレス。クリスがプレイングマンティスボムで高梨を抑え込んで試合が終わるまでなんというか、ちょっと酔った感じで見てました。

そしてさらなる酔い、KUDOが登場してエキシビション・マッチで高梨と対戦。5年ぶりくらいらしいですが、なんというかKUDOを見れただけで胸いっぱい。泣きそうになりながら。ちょっと泣いてましたが。ただただ見てました。

本当に最高の兄弟喧嘩。酒呑童子をどうしても思い出してしまいます。本当に高梨将弘、KUDO、そして坂口征夫の絆。そこにクリス・ブルックスが絡んでくる。もうなんというか、たまらない空間がそこにはありました。あの頃と変わらないコンディションに仕上げてきてくれたKUDO、それを待ち続けてこの器を作った高梨、そこに寄り添う坂口。とにかくそれでいい。そんな5分間のエキシビション。KUDOが高梨をフォールして決着を付けたのも彼らなりのけじめというか、流儀なのだと思います。

試合が終わり、高梨将弘、KUDO、坂口征夫、クリス・ブルックスの4人で司法に例をして終了したこの興行。最後はクリスにおぶられて帰っていった高梨将弘。結局vsクリス、vsKUDOで二連敗出終わりましたが、高梨将弘という人間がさらに好きになるような興行でした。

この高梨将弘20周年興行。本当に彼のことを好きな人間たちが集まり、リングに上った興行でした。そして、だからこそ生まれた幸せな空間。だからといって堅苦しくなく、それぞれの選手が自由に個性を発揮していた。それを包み込む高梨将弘。本当に彼の人柄、人生が投影された興行だったように思います。DDT、チョコプロ、それ以外のところでも20年積み上げてきたプロレスラー・高梨将弘。本当に「生きざま興行」と言える高梨将弘20周年記念興行でした。

幸せな空間をありがとう!高梨さん!