大日本プロレス横浜文化体育館大会観戦しました。久々の文体でしたが九割位の入りで盛況。体育館自体があまり広くないので観客の熱もあり、いい雰囲気の中での試合でした。ヤジも結構ありましたがそれも大日本らしさ、という感じでおおらかに観戦出来ました。では充実の大会を振り返っていきます。
第一試合
◯橋本和樹&橋本大地&吉野達彦
11分34秒 アンクルホールド
✕菊田一美&高岩竜一&野村直矢
金本浩ニが首の負傷で欠場のため、代打で全日本プロレスの野村が登場。185センチの野村がこの面子に入ると頭一つデカく、ドロップキック、チョップ等の基本技で相手チームに立ち向かっても様になる。試合は橋本和樹がアンクルホールドで勝利しましたが、試合後も橋本和樹、橋本大地がそれぞれ野村を挑発する展開に。初登場で次に繋がる形を残した野村。期待の新人です。
第二試合
◯藤本つかさ&中島安里紗&花月
10分21秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス
✕優華&桜花由美&大畠美咲
ここで女子プロレス。初めて生でベストフレンズを見ましたが、終盤の連携のたたみこみは見事でした。あとは桜花がデカくてハイキック連発で目立ってました。そして藤本つかさのジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスは豊田と違い、担ぎあげてから腕をクロスで取ってブリッジする形。見事なフィニッシュでした。
第三試合 大日本プロレス20周年企画 グレート小鹿・20カウントダウン第19弾
◯稲葉雅人&グレート小鹿&星野勘九郎&世羅りさ
8分40秒 墨落とし
✕高橋匡哉&尾崎魔弓&谷口裕一&忍
この試合はなんといってもグレート小鹿が元気でなにより。あと谷口が世羅りさの胸をもむストレートなセクハラしてて軽く引きました。でもあの極道トリオに混ざってうら若き乙女が試合してるのはなかなか凄い。あと尾崎魔弓がすっかりオバサン体型に。まあ仕方とは思いますが元気そうで何よりでした。
第四試合
◯ツトムオースギ&ヘラクレス千賀&佐久田俊行
12分03秒 ツキノイシ→片エビ固め
✕植木嵩行&バラモンシュウ&バラモンケイ
オードリー若林も初体験したバラモン兄弟。今回も水を撒き散らしながら観客を本気で逃げ回らせていました。客が本気で逃げるの面白いな~と呑気に眺めていたら、でっかいバケツを振り回し始めて慌てて逃げました。(結局自分で水被ってましたが)その後もカオス展開のまま試合は進み、ボウリング、標識での攻撃、客の服での水ガードなどのお約束をこなし、最後は植木が銃で全員を脅してからのヘッドバット自爆からフォールされて終了。バラモン兄弟は「覚えてやがれー」と去って行きました。
色々と自分たちのお約束をこなしながらもしっかり相手や植木のキャラを生かして試合を盛り上げる当たりプロ魂を感じるバラモン兄弟でした。いや~、楽しみました。
第五試合 蛍光灯デスマッチ
◯アブドーラ・小林
18分18秒 逆エビ固め
✕藤田ミノル
実は大日本出身レスラーの藤田ミノルとこちらは大日本生え抜きのアブドーラ・小林の試合。山川の衣装で登場してきたり、本間の「こけし」を繰り出したりと歴史を紐解くようなファイト。途中チェーンの装着などで間があくところなどもありながら殴り合った二人。最後はアブドーラ小林が逆エビでフィニッシュ。しかしその後マイクで藤田が
「俺はこの日のために色々デスマッチ研究してきた。みんな試合の後にありがとうっていう、その気持わかったよ。分かったうえで言う。小林先輩、いや、アブドーラ小林。今日試合が終わってお前に負けて、メチャクチャ悔しいよ!おい、お前に対する感謝の言葉なんて無えからな。テメーに負けたっていう屈辱しか俺には残ってねえんだよ。」
「みなさんが今日の試合観てどう思ったか俺にはわかんねーよ。俺だけは信じてるんだ。大日本プロレス、色んなレスラーを輩出してきた。お前を筆頭に、俺、本間朋晃、越後雪之丞、葛西純、谷口タケシ、次は伊東竜二か?関本大介、デットリフト、今のチャンピオン、なんとかヒデヨシとかいっぱいいる、佐々木義人もいたな。いっぱいいた。みんな素晴らしいよ。残って守っててくれる。でもな、大日本プロレスが産んだ一番の最高傑作レスラーはこの俺なんだよ!」
「おい!小林!テメーに負けた恨みは一生忘れねえからな。伊東竜二!聞いてるだろ!お前の前にも必ず現れるからな!」
そして小林も「大日本のデスマッチ、俺でも伊東でもいつでも相手してやる」と返して終了。試合もマイクも20年を感じさせる、いい空間でした。ぐっときました。
第六試合 This is Deathmatch~デスマッチの覚醒~
◯伊東竜二&宮本裕向&木高イサミ
17分04秒 ドラゴンスプラッシュ→体固め
✕竹田誠志&“黒天使”沼澤邪鬼&塚本拓海
そしてこちらは現在進行形のBJWデスマッチ最前線の6人タッグ。前半比較的オーソドックスな攻防から開始してましたが、そもそも前の試合の破片が残っているのでそれでも痛い。それから各自持参の武器での攻防(宮本の持ってきた蛍光灯ソードの迫力がすごい)景気よく蛍光灯もバリバリ割れるスピーディーな展開から大技の応酬、最後は伊東のドラゴン・スプラッシュで終了しましたが、ヤンキー二丁拳銃の巧さ、竹田、塚本の元気良さも沼澤のやられっぷりも際立ったエンタメとしてのデスマッチ好勝負といえる試合でした。
第七試合
◯浜亮太&丸山敦
11分44秒 スーパーオオキドプレス→体固め
✕宇藤純久&鈴木秀樹
この試合の前に20分以上の休憩があり、マット交換と片付けが行われてからの開始だったのですが、それもありちょっと観客の空気がリセットされてしまった印象。比較的あっさりと浜のボディプレスで終了。そこまで盛り上がりきらなかったのが残念でした。
第八試合
◯関本大介&諏訪魔
16分56秒 ジャーマンスープレックスホールド
✕石川修司&佐藤耕平
そして楽しみにしていたこの試合。さすがにツインタワーズと諏訪魔が対峙してぶつかり合うだけで迫力があります。しかし試合の主役になったのは関本。ツインタワーズの技を受けまくり、最後はぶっこ抜きジャーマンで石川からピン。諏訪魔とツインタワーズの対決はまだまだこれから感ありましたがド迫力の攻防を見せてくれました。1月2日後楽園にも関本大介&諏訪魔&鈴木秀樹 vs 佐藤耕平&石川修司&菊田一美のカードが決定していることもあり今後に期待。とにかく相変わらず関本凄かった。
第九試合 BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合
◯岡林裕二[王者]
26分25秒 パワーボム→エビ固め
✕神谷ヒデヨシ[挑戦者]
そしていよいよメイン。神谷ヒデヨシが岡林に挑戦するBJWストロングヘビー選手権。神谷のシングルは初めて生で見ましたが最初はヘッドロックを離さないねちっこい攻撃。デビュー2年目とは思えない渋さ。必死のヘッドロックで試合の主導権を握り、度々岡林のチョップを食らって倒れるところはまだ若手感がありましたが、スリーパーで反撃。ストレッチプラムに入るなど寝技に活路を見出す神谷。岡林も度重なるチョップからのアルゼンチンバックブリーカーでギブアップを迫りますがしのいだ神谷がバックドロップ!後楽園でフォールを獲ったバックドロップで岡林を追い込みますが、二発目は岡林が返してチョップ合戦に。顔面をフックのように張っていく神谷でしたが、25分経過のアナウンスとともに岡林が加速。ラリアット二連発からのパワーボムで3カウントを奪って見せました。
「神谷!お前まだまだやぞ!もっと全力で来い!」とマイク。「俺が大日本プロレスを引っ張っていきます!もっと上を目指して頑張っていきます、やってやるぞー!」と叫んで最後は締めてくれた岡林。完全にメインイベンターとしての風格を見せ、大日本プロレス20週年を締めくくりました。満足!
全9試合、充実の大日本プロレス横浜大会でした。団体としての勢いがある大日本、バラエティ溢れるカードを揃え、最後はきっちりストロングBJで締めるという流れ。素晴らしい20週年興行を見せてくれました。ちょっとデスマッチの影が薄れ気味ではありますが、ストロング路線と競い合いながら高めていってくれるという信頼感。団体そのものの信頼感が溢れるからこその横浜文化体育館が満員となり、大歓声に包まれたのだと思います。12・30後楽園、12・31後楽園(年越しプロレス)1・2後楽園とまだまだ沢山試合する大日本プロレス。勢いがとまらない!身体に気をつけつつ疾走していってください!
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